135 / 137
番外編
言葉の足りない彼
しおりを挟む
ルーカスの部屋に押し込まれた私は、口縛りの術を解かれた。
声を出せるようになったのだから言いたいことを言ってやろうと思いっきり息を吸うと、私はルーカスに抱きしめられた。私が転送術を使って脱走するのを防止するためだろうか。
「リナリア、一旦落ち着くんだ」
「いや! 抱きしめて誤魔化そうとしないで!」
これで誤魔化そうとしても許さないんだから!!
腕の中で暴れるも、暴れるだけ腕の力が増す。悔しさにぐっと唇を噛みしめて顔を上げた。
見上げれば群青の瞳が近かった。…近くで見ると彼の美貌に疲労の色が色濃く残っていて、寝てなさそうな雰囲気を感じ取ったが、それとこれとは別である。
「私がどんな気持ちだったか理解していないでしょう」
「リナリア…?」
言ってやりたい言葉はたくさんあるのに、頭の中いっぱいいっぱいでぐちゃぐちゃになりそうだ。
言うよりも先に涙が出てしまって、ルーカスの表情がわからなくなってしまった。
「私を抱いてくれないのは、ハイドフェルトに触れられた私が汚く見えて触りたくないの?」
「そんなわけ無い! 君は綺麗だよ。どこも汚れていない」
ルーカスはすかさず否定するが、彼の言葉には説得力がない。
私は疑いの目をそのままに問いかけを続けた。
「私が子ども産んだから女として見れないとか?」
「なんでそうなるの? そんな訳ないじゃないか……なんでそんなことを思ったの」
心底わかりませんといった顔をされても白々しいだけなのだが、わざとなのだろうか。私は敢えてわざと言ってやった。
「あなたの不倫相手に言われたから」
「はぁぁ? いないよそんなの!」
目を剥いてきっぱり否定された。
正直、あの女性がルーカスと親密かどうかは半信半疑だ。
大学校にいるということは勉強ができる頭のいい人だろうから、彼とは話が合うだろう。しかし……私に突撃したその行動の稚拙さには首を傾げてしまう。正直あんまり賢い行動とは思えない。そんな人をルーカスが好きになるかなと疑問に思ったのだ。
あと、ルーカスは旧家クライネルト家で生まれ育ったので魔力を重視している。魔なしを迫害するとかはありえないけど、自分たちの家や暮らしに魔力は必須と考えている節があるので、魔力を持たない人間とどうこうなるという方向にはあんまり考えつかないんだよね……
ここでは差別とかじゃなくて、価値観の違いというか。
しかしここで理解のある女のふりをしてやるつもりはない。
私が不快に思ったのは間違いないので、八つ当たりがてらルーカスを追及してやることにした。
「あなた、同じ研究室の女性と親しいんですってね。この間日中堂々と押しかけてきてあなたとの親密さを暴露されたわ」
「誰、そんなふざけたこと抜かしたの!」
「昨晩は私と一緒でしたって解りやすく牽制してきてね、あなたの着替えを寄越せと言ってたけど追い返したの」
「はぁあ!?」
驚くルーカスに私は皮肉交じりに嘲笑ってしまった。
普通に家に帰っていれば使用人の誰かから報告を受けていただろうに。人目を避けるように帰っていたから彼は何も知らないのだ。
「それもそうよね、あなたは皆が寝静まった夜にお風呂と着替えを済ませて、黙っていなくなるの繰り返しだったもの」
「それは…」
「大学の試験のためだものね、わかってる。だけど、あまりにも私を無視しすぎでしょ? 私達これでも新婚なのよ?」
学業を大切にしたいならなぜ私に求婚したのか。
私はあなたのなんなのか。
どこまで私を惨めに貶めたら気が済むのか。
「リナリア、僕は決して君を無視しているつもりは」
ルーカスが言い訳をしようとしたが、今は彼のどんな言葉も信じられなかった。
「じゃあなんでよ! あなたはいつまで経っても、私を寝室に呼んでくれないじゃない! 私は毎晩あなたに誘いをかけていたのに、それを拒んだ! 旅行の時ですら手を出さなかった!」
握りしめた拳でどんっとルーカスの胸板を叩くと、彼は苦しそうに顔を歪めた。
軽く噎せて咳払いをしたルーカスはなぜか頬を赤らめていた。
……私は怒っているのだけど。あなたを責めているのになぜそこで恥じらうような顔をする……
「……君と一緒に寝たら、自制がきかない。まためちゃくちゃにしてしまうと思ったから」
彼から返ってきた言葉に私は開いた口が塞がらなかった。
め、めちゃくちゃ…?
言葉の真意を深く探ろうとして、私の脳裏に初めて結ばれた晩のことを思い出した。熱くて激しい交わりを思い出した私までなんだか恥ずかしくなってしまった。
「君が僕を怖がってると思ったから手を出さなかったんだよ。……あぁいう目にも遭ったこともあるし、余計に夫婦の行為自体に恐怖心を持っているだろうと」
「……そんなこと」
「僕を見て怯える顔を見たくない。君を二度と傷付けたくない」
申し訳無さそうに私から目をそらすルーカスに、私の感情は昂った。
「じゃあ抱いてよ! 私はあなたの妻でしょ? 私はあなたに抱かれるのを、あの晩のやり直しを望んでいるのに、私の気持ちを無視するの!?」
ドンッとまた胸板を叩く。
またルーカスが呻いていたが、加減なんかしてやらない。
大体それならそうと最初の時点で確認してくれたら良いのに。私は何度もあなたの部屋に訪れたんだからその時に言えばここまでこじれることはなかったのに!
「なんのために私と結婚したのよ。私はお人形さんみたいに大事にされても嬉しくないわ。愛玩なだけでそこに夫婦の愛はないじゃないの」
私はあなたと夫婦になるために結婚したのに、今の私たちは不完全だ。
こんなのじゃ私もルーカスも不幸なままじゃない。
「ルーカスのバカ!」
頭は良いくせに言葉が足りないの。間が悪いの!
胸を叩いていた拳を彼の背中に回すと、私は彼の背骨を折る勢いで抱きついた。いっそバキバキに折ってしまって大学に行けないようにしてやりたいわ!
ルーカスは私の背中を撫でて、ぎゅうと抱きしめる腕の力を込めた。
「大切にしたいがあまり、その態度が君を傷つけてしまった。本当にごめん」
「ルーカス…」
ひょいと顎を持ち上げられると、彼の顔がゆっくり近づいてきた。
久しぶりのキスに私は胸を弾ませ、彼の唇を受け入れた。触れるだけのキスが徐々にお互いの舌を求めるものに変わり、体の奥底から熱くなってきた。発散したい、物足りないようなそれに私は体を震わせた。
ちゅう、と唇が吸われた音の後に唇が解放されると、私の体は浮いた。
「!?」
浮いたのではない。
ルーカスにお姫様抱っこされているのだ。
ぎょっとした私はルーカスの顔を見上げる形でどういうことだと目で訴えると、彼の瞳の色が変わっていることに気づいた。情欲を隠さないそれは、初めて結ばれた夜に見た、彼の違う顔。
男の顔をした彼はニッコリと私に笑いかけるが、色気ダダ漏れのそれは心臓にとても悪かった。
「リナリアからのおねだりをいただけたから早速」
「えっ!? 今から?」
おねだり!? と私は声を裏返させたが、ルーカスから「抱いてとおねだりしたでしょう?」と指摘される。
……数分前の自分の問題発言を思い出して恥ずかしくなった。
「確かに言ったけど、今からはそれは流石に…外を見て、まだ明るいわ!」
大体あなたは大学を抜け出してきたんでしょう? 戻らなくていいの!?
そもそも痴話喧嘩に巻き込まれた使用人一同に何も言わずに部屋にこもるのはどうかと思う!
「駄目だよ。我慢してた分覚悟しておいて」
わがままな子をなだめるかのようにちゅっとおでこにキスされた。
あ、駄目だ。この目は本気である。
どうやら私は彼の理性をバキバキに壊してしまったみたいだ。
ベッドに降ろされた私は、覆いかぶさってきたルーカスの本気を見たのである。
声を出せるようになったのだから言いたいことを言ってやろうと思いっきり息を吸うと、私はルーカスに抱きしめられた。私が転送術を使って脱走するのを防止するためだろうか。
「リナリア、一旦落ち着くんだ」
「いや! 抱きしめて誤魔化そうとしないで!」
これで誤魔化そうとしても許さないんだから!!
腕の中で暴れるも、暴れるだけ腕の力が増す。悔しさにぐっと唇を噛みしめて顔を上げた。
見上げれば群青の瞳が近かった。…近くで見ると彼の美貌に疲労の色が色濃く残っていて、寝てなさそうな雰囲気を感じ取ったが、それとこれとは別である。
「私がどんな気持ちだったか理解していないでしょう」
「リナリア…?」
言ってやりたい言葉はたくさんあるのに、頭の中いっぱいいっぱいでぐちゃぐちゃになりそうだ。
言うよりも先に涙が出てしまって、ルーカスの表情がわからなくなってしまった。
「私を抱いてくれないのは、ハイドフェルトに触れられた私が汚く見えて触りたくないの?」
「そんなわけ無い! 君は綺麗だよ。どこも汚れていない」
ルーカスはすかさず否定するが、彼の言葉には説得力がない。
私は疑いの目をそのままに問いかけを続けた。
「私が子ども産んだから女として見れないとか?」
「なんでそうなるの? そんな訳ないじゃないか……なんでそんなことを思ったの」
心底わかりませんといった顔をされても白々しいだけなのだが、わざとなのだろうか。私は敢えてわざと言ってやった。
「あなたの不倫相手に言われたから」
「はぁぁ? いないよそんなの!」
目を剥いてきっぱり否定された。
正直、あの女性がルーカスと親密かどうかは半信半疑だ。
大学校にいるということは勉強ができる頭のいい人だろうから、彼とは話が合うだろう。しかし……私に突撃したその行動の稚拙さには首を傾げてしまう。正直あんまり賢い行動とは思えない。そんな人をルーカスが好きになるかなと疑問に思ったのだ。
あと、ルーカスは旧家クライネルト家で生まれ育ったので魔力を重視している。魔なしを迫害するとかはありえないけど、自分たちの家や暮らしに魔力は必須と考えている節があるので、魔力を持たない人間とどうこうなるという方向にはあんまり考えつかないんだよね……
ここでは差別とかじゃなくて、価値観の違いというか。
しかしここで理解のある女のふりをしてやるつもりはない。
私が不快に思ったのは間違いないので、八つ当たりがてらルーカスを追及してやることにした。
「あなた、同じ研究室の女性と親しいんですってね。この間日中堂々と押しかけてきてあなたとの親密さを暴露されたわ」
「誰、そんなふざけたこと抜かしたの!」
「昨晩は私と一緒でしたって解りやすく牽制してきてね、あなたの着替えを寄越せと言ってたけど追い返したの」
「はぁあ!?」
驚くルーカスに私は皮肉交じりに嘲笑ってしまった。
普通に家に帰っていれば使用人の誰かから報告を受けていただろうに。人目を避けるように帰っていたから彼は何も知らないのだ。
「それもそうよね、あなたは皆が寝静まった夜にお風呂と着替えを済ませて、黙っていなくなるの繰り返しだったもの」
「それは…」
「大学の試験のためだものね、わかってる。だけど、あまりにも私を無視しすぎでしょ? 私達これでも新婚なのよ?」
学業を大切にしたいならなぜ私に求婚したのか。
私はあなたのなんなのか。
どこまで私を惨めに貶めたら気が済むのか。
「リナリア、僕は決して君を無視しているつもりは」
ルーカスが言い訳をしようとしたが、今は彼のどんな言葉も信じられなかった。
「じゃあなんでよ! あなたはいつまで経っても、私を寝室に呼んでくれないじゃない! 私は毎晩あなたに誘いをかけていたのに、それを拒んだ! 旅行の時ですら手を出さなかった!」
握りしめた拳でどんっとルーカスの胸板を叩くと、彼は苦しそうに顔を歪めた。
軽く噎せて咳払いをしたルーカスはなぜか頬を赤らめていた。
……私は怒っているのだけど。あなたを責めているのになぜそこで恥じらうような顔をする……
「……君と一緒に寝たら、自制がきかない。まためちゃくちゃにしてしまうと思ったから」
彼から返ってきた言葉に私は開いた口が塞がらなかった。
め、めちゃくちゃ…?
言葉の真意を深く探ろうとして、私の脳裏に初めて結ばれた晩のことを思い出した。熱くて激しい交わりを思い出した私までなんだか恥ずかしくなってしまった。
「君が僕を怖がってると思ったから手を出さなかったんだよ。……あぁいう目にも遭ったこともあるし、余計に夫婦の行為自体に恐怖心を持っているだろうと」
「……そんなこと」
「僕を見て怯える顔を見たくない。君を二度と傷付けたくない」
申し訳無さそうに私から目をそらすルーカスに、私の感情は昂った。
「じゃあ抱いてよ! 私はあなたの妻でしょ? 私はあなたに抱かれるのを、あの晩のやり直しを望んでいるのに、私の気持ちを無視するの!?」
ドンッとまた胸板を叩く。
またルーカスが呻いていたが、加減なんかしてやらない。
大体それならそうと最初の時点で確認してくれたら良いのに。私は何度もあなたの部屋に訪れたんだからその時に言えばここまでこじれることはなかったのに!
「なんのために私と結婚したのよ。私はお人形さんみたいに大事にされても嬉しくないわ。愛玩なだけでそこに夫婦の愛はないじゃないの」
私はあなたと夫婦になるために結婚したのに、今の私たちは不完全だ。
こんなのじゃ私もルーカスも不幸なままじゃない。
「ルーカスのバカ!」
頭は良いくせに言葉が足りないの。間が悪いの!
胸を叩いていた拳を彼の背中に回すと、私は彼の背骨を折る勢いで抱きついた。いっそバキバキに折ってしまって大学に行けないようにしてやりたいわ!
ルーカスは私の背中を撫でて、ぎゅうと抱きしめる腕の力を込めた。
「大切にしたいがあまり、その態度が君を傷つけてしまった。本当にごめん」
「ルーカス…」
ひょいと顎を持ち上げられると、彼の顔がゆっくり近づいてきた。
久しぶりのキスに私は胸を弾ませ、彼の唇を受け入れた。触れるだけのキスが徐々にお互いの舌を求めるものに変わり、体の奥底から熱くなってきた。発散したい、物足りないようなそれに私は体を震わせた。
ちゅう、と唇が吸われた音の後に唇が解放されると、私の体は浮いた。
「!?」
浮いたのではない。
ルーカスにお姫様抱っこされているのだ。
ぎょっとした私はルーカスの顔を見上げる形でどういうことだと目で訴えると、彼の瞳の色が変わっていることに気づいた。情欲を隠さないそれは、初めて結ばれた夜に見た、彼の違う顔。
男の顔をした彼はニッコリと私に笑いかけるが、色気ダダ漏れのそれは心臓にとても悪かった。
「リナリアからのおねだりをいただけたから早速」
「えっ!? 今から?」
おねだり!? と私は声を裏返させたが、ルーカスから「抱いてとおねだりしたでしょう?」と指摘される。
……数分前の自分の問題発言を思い出して恥ずかしくなった。
「確かに言ったけど、今からはそれは流石に…外を見て、まだ明るいわ!」
大体あなたは大学を抜け出してきたんでしょう? 戻らなくていいの!?
そもそも痴話喧嘩に巻き込まれた使用人一同に何も言わずに部屋にこもるのはどうかと思う!
「駄目だよ。我慢してた分覚悟しておいて」
わがままな子をなだめるかのようにちゅっとおでこにキスされた。
あ、駄目だ。この目は本気である。
どうやら私は彼の理性をバキバキに壊してしまったみたいだ。
ベッドに降ろされた私は、覆いかぶさってきたルーカスの本気を見たのである。
20
あなたにおすすめの小説
時間を止めて ~忘れられない元カレは完璧な容姿と天性の才能を持つ世界一残酷な人でした 【完結】
remo
恋愛
どんなに好きになっても、彼は絶対に私を愛さない。
佐倉ここ。
玩具メーカーで働く24歳のOL。
鬼上司・高野雅(がく)に叱責されながら仕事に奔走する中、忘れられない元カレ・常盤千晃(ちあき)に再会。
完璧な容姿と天性の才能を持つ世界一残酷な彼には、悲しい秘密があった。
【完結】ありがとうございました‼
猫になった悪女 ~元夫が溺愛してくるなんて想定外~
黒猫子猫
恋愛
ディアナは欲深く、夫にも結婚を強いた悪女として知られた女王だ。当然のように人々から嫌われ、夫婦仲は悪く、病に倒れた時も誰も哀しまなかった。ディアナは、それで良かった。余命宣告を受け、自分の幸せを追い求める事などとうに止めた。祖国のためにできる事は全てやった。思うままに生きたから、人生をやり直せると言われても、人間などまっぴらごめんだ。
そして、《猫》になった。日向でのんびりと寝ている姿が羨ましかったからだ。いざ、自堕落な生活をしようと思ったら、元夫に拾われてしまった。しかも、自分が死んで、解放されたはずの彼の様子が妙だ。
あなた、隙あらば撫でようとするの、止めてくれる? 私達は白い結婚だったでしょう。
あなた、再婚する気がないの? 「お前を愛したりしない」って嬉しい事を言ってくれたのは誰よ!
猫になった孤高の女王×妻を失って初めて色々気づいてしまった王配の恋のお話。
※全30話です。
お兄ちゃんは、ヒロイン様のモノ!!……だよね?
夕立悠理
恋愛
もうすぐ高校一年生になる朱里には、大好きな人がいる。義兄の小鳥遊優(たかなしゆう)だ。優くん、優くん、と呼んで、いつも後ろをついて回っていた。
けれど、楽しみにしていた高校に入学する日、思い出す。ここは、前世ではまっていた少女漫画の世界だと。ヒーローは、もちろん、かっこよくて、スポーツ万能な優。ヒロインは、朱里と同じく新入生だ。朱里は、二人の仲を邪魔する悪役だった。
思い出したのをきっかけに、朱里は優を好きでいるのをやめた。優くん呼びは、封印し、お兄ちゃんに。中学では一緒だった登下校も別々だ。だって、だって、愛しの「お兄ちゃん」は、ヒロイン様のものだから。
──それなのに。お兄ちゃん、ちょっと、距離近くない……?
※お兄ちゃんは、彼氏様!!……だよね? は二人がいちゃついてるだけです。
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜
瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。
まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。
息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。
あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。
夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで……
夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。
一途な皇帝は心を閉ざした令嬢を望む
浅海 景
恋愛
幼い頃からの婚約者であった王太子より婚約解消を告げられたシャーロット。傷心の最中に心無い言葉を聞き、信じていたものが全て偽りだったと思い込み、絶望のあまり心を閉ざしてしまう。そんな中、帝国から皇帝との縁談がもたらされ、侯爵令嬢としての責任を果たすべく承諾する。
「もう誰も信じない。私はただ責務を果たすだけ」
一方、皇帝はシャーロットを愛していると告げると、言葉通りに溺愛してきてシャーロットの心を揺らす。
傷つくことに怯えて心を閉ざす令嬢と一途に想い続ける青年皇帝の物語
【完結】俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
椿かもめ
恋愛
「こはる、俺の妻になれ」その日、大女優を母に持つ2世女優の花宮こはるは自分の所属していた劇団の解散に絶望していた。そんなこはるに救いの手を差し伸べたのは年上の幼馴染で大企業の御曹司、月ノ島玲二だった。けれど代わりに妻になることを強要してきて──。花嫁となったこはるに対し、俺様な玲二は独占欲を露わにし始める。
【幼馴染の俺様御曹司×大物女優を母に持つ2世女優】
☆☆☆ベリーズカフェで日間4位いただきました☆☆☆
※ベリーズカフェでも掲載中
※推敲、校正前のものです。ご注意下さい
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる