呪縛 ~呪われた過去、消せない想い~

ひろ

文字の大きさ
26 / 91
四章

不条理な役回り

しおりを挟む
 外はもうとっぷりと暮れて夜になっていた。
 民家と街灯だけがちらほらと姿を見せる暗い道を、俺たちは並んで歩いている。
 だがそこに会話はない。お互いに口を開かなかった。
 時折、雑草が生い茂る空き地から綺麗な虫の鳴き声が聞こえてきた。
 耳の奥に響くその声は、俺の心を癒すような優しい音で、だがそれでいて今の自分をより惨めにするような残酷な音にも聞こえた。
 ふわりと、心地良い夏の夜風が身体を包む。じっとりと汗に濡れたシャツが冷やされ、身体から熱が奪われていく。
 俺はぶるりと身体を震わせた。五感が取り戻されていくのがわかった。
 頭に上っていた熱い血液が徐々に引いていく。冷静さを取り戻していく。だがそれでも、つい今しがた突き付けられた過酷な真実を俺は受け入れきれないでいた。本能の部分で、どうしても認めることを拒絶し続けていた。
「……なんで初音が」
 低く、くぐもった声が夜闇に溶けた。 
 初音が酷いイジメに遭っていた。だがあいつはそのことを俺には言わなかった。恐らくは俺に心配を掛けたくないという理由で―――
 俺は妹である彼女のことを、誰よりも理解しているつもりだった。
 生まれた時からずっと兄として彼女のことを隣で見守り続けてきたのだ。両親が仕事の関係で家を空けることが多かった分、普通の兄妹よりも一緒に過ごす時間は長かったはずだ。朝食や夕食は必ず一緒に食べた。風呂だって一緒に入った。一緒の布団で寝たりもした。
 初音も俺に色んなことを話してくれた。先生に褒められたこと、友達と喧嘩してしまったこと、男の子から初めて告白されたこと―――何でも俺に話してくれた。だから、初音の事なら知らないことはないつもりだった。
 しかし、それは本当につもりだったようだ。今日はそれを嫌というほど痛感させられた。俺は彼女の事を何もわかっていなかったのだ。
 はあぁ、と魂が漏れそうなほどの深いため息を吐く。
 すると、
「あまり自分を責めてはいけません。そういった行為は自らの身を滅ぼします。妹さんがイジメに遭っていたことは、決してあなたのせいではありませんよ」
 隣を歩いていたさよが、静かに口を開いた。
 その声は相変わらず無機質なものだったが、どこか温かみを帯びているものだった。
「でも、気付いてやることくらいは、できたはずだ……」
「彼女が隠していたのだから仕方ありません」
「俺はあいつの兄だぞ」
「身内だから話したくないこともあります」
「だけど―――」
「時坂優」
 更に何か言おうとした俺を、さよが強引に遮った。
 足を止め、俺の方に身体を向ける。
 俺も立ち止まった。
「過去の出来事を悔み続けても仕方がありません。自分を責め続けても何も解決しません」
 彼女の黒い瞳が、真っ直ぐに俺を射抜いていた。そこには何か、彼女の強い想いのようなものを感じた。
「それは、そうかもしれないけど……」
「……それよりも、妹さんが殺されたという話は本当なのですか?」
「……ああ、本当だよ……」
 彼女から視線を逸らし、俺は再び歩き始める。
 さよが少し遅れて付いてきた。
「あなたの家で殺されたのですか……?」
「ああ、そうだよ。それも俺の目の前でな」
「えっ?」
 さよが声を上げる。
 ……まあ、驚くのも無理はない。
「目の前って、どういうことですか」
「そのままの意味だよ。初音が殺されている現場に俺が居合わせたんだ。て言っても、俺は紐で縛られて動けなかったけどな」
「……そうだったんですか。では、あなたは犯人を見たということですか……?」
「ああ、見たよ。一人だった。でも顔までは見えなかったよ。ちょうど西日が逆光になっててな」
「……犯人は、あなたに顔を見られたとは思わなかったのでしょうか?」
「どうだろうな。もしかしたら見られたと思ったんじゃないか」
 俺はあの時の情景を思い返す。
 目の前の残虐な光景を理解して俺が細い悲鳴を上げたあの瞬間、あいつは犯行の手を止めた。そして振り返り、ゆっくりと俺の方へと近づいてきた。強い夕陽のせいで俺からは犯人の顔は見えなかったが、逆にあいつからは、はっきりと俺の顔が見えていたはずだ。俺が目を覚ましていることにも、間違いなく気づいていただろう。俺に顔を見られたと思っても不思議ではない。
「……それは……少し奇妙ですね……」
 さよが急に、神妙な声になった。
「……ん、何がだ……?」
「その状況がですよ。もし顔を見られたと思ったなら、犯人は何故あなたを殺さなかったのでしょう」
「……えっ?」
 今度は俺が声を上げる番だった。
「おかしいとは思いませんか? 妹さんは殺したのに、何故あなただけは紐で拘束しただけで、生かしておいたのでしょうか? 何か心当たりはありませんか?」
「いや、心当たりって言われても……」
 そう言われてみれば、確かに妙だと思った。初音を失ったショックが大きすぎて今まで考えたこともなかったが、犯人は何故俺を殺さなかったのだろう。自分の顔を見たかもしれない俺のことを、生かしておくメリットなどないはずなのに………。
「訊き方を変えましょうか。何故、妹さんは殺されたのですか?」
「いや、何故って言われても………」
「特に、思い当たる節はないですか……?」
「あるわけないだろ」
 即答した。
「……犯人の手がかりなどは……?」
「何も出てこなかった。だから未だに捕まってないんだ」
「手掛かりを残さないような犯人など、この世にいるのでしょうか?」
「さあな。さっきイジメのことを聞いた時には、もしかしたらそいつらの誰かが初音を殺したんじゃないかって思ったけど……」
「それは、あまり考えられませんね」
 さよはその可能性をすっぱりと否定する。
「中学三年生の女の子が、今なお未解決な殺人事件を起こせるとは思えません」
「……じゃあ、やっぱり、頭のおかしい犯人だったんだ。あんな殺し方するくらいなんだから―――」
「………? あんな殺し方、とは……?」
「顔が……ぐちゃぐちゃに潰されてたんだよ。それが初音だって言われないと気づかないくらいにな………」
「顔が、潰されていた……?」
「ああ、意味わかんねえだろ。だからきっと、頭のいかれた野郎だったんだ。そんな奴に、初音は殺されて―――」
 言いようのない怒りがふつふつと込み上げてきた。胃の奥がむかむかする。
「何で……あいつが殺されないといけなかったんだ」
 吐き捨てるように言った。
 ぎゅっと拳を握り、俺はやり場のない怒りを抑え込む。
 だがその時、隣を歩いていたはずのさよがいないことに気が付いた。振り返ると、彼女は俺の数メートル後ろで立ち止まっており、口元に手を当てて、何かを考え込んでいるようだった。
「さよ……?」
 俺が声を掛けると、彼女は顔を上げた。
「どうしたんだ?」
「……いえ、何でもありません」
 小走りで近づいてくると、彼女はそのまま俺の前を歩き始めた。
「なあ、もうこんな話やめようぜ」
 彼女の後ろを歩きながら、俺はぼやいた。
 あの日の光景はできる限り思い出したくない。思い出しても、良い事など何一つないからだ。
「そうですね。もうやめましょう」
 そんな俺の気持ちを察してくれたのか、さよは大人しく引き下がった。
 そして、
「あなたは、本当に妹さんのことを大切に想っていたのですね」
 前を向いたままそう言った。
「え?」
「先ほどからのあなたの様子を見ていればわかります。兄妹で、とても仲が良かったのでしょう」
「……ああ、そうだな。仲良かったよ」
 噛みしめるように呟いた。
 と、
「……私にも、兄がいたんです」
 突然、ぽとりと零すように彼女が言った。
「えっ?」
 俺は驚いて彼女を見た。
 彼女に兄弟がいるという話は初耳だった。そう言えば、俺は彼女の家族構成などは全く知らなかったな、とこの時になって初めて気が付いた。
 あれ、でもいたってどういう―――
「とても優秀な兄でした。こんな私なんかよりもずっと……」
 夏の夜空を見上げながら、彼女は呟くように言った。
 頭上には、無数の宝石をちりばめたような満天の星空が広がっている。その中に薄っすらと淡い光を放つ星の大群―――天の川が、巨大な帯となって北から南へと横断していた。
 そんな星明りの下で夜空を見上げる彼女の姿は、とても神秘的で、幻想的に見えた。
 しかし、それと同じくらいにその表情は、深い悲しみの影に縁取られているようにも見えた。
 まさか―――
 嫌な予感が、俺の胸の内に生まれる。
「……お兄さんとは、今も一緒に暮らしてるのか……?」
 恐る恐る、俺は彼女に訊ねた。
 だが、さよは静かに首を振り、
「今は一緒に暮らしていません。兄は、数年前に……家出したんです」
「家出……?」
「ええ、数年前に出て行ったきり、一度も帰っていません」
「そう、なのか……」
 最悪な展開を予想していたがどうやら違ったらしい。俺は少し胸を撫で下ろす。
「家出って、喧嘩でもしたのか?」
「まあ……そんなところです」
 さよは曖昧な返事をした。しかしそれ以上、彼女は何も答えなかった。訊いてほしくないようだった。
 だから俺も、それ以上追及するのはやめた。
「………」
「………」
 またお互い無言になり、二人の間に沈黙が降りる。
 しかし、その沈黙が気まずい静寂に変わる前に、
「着きましたよ」
 彼女が口を開いた。その声に俺は顔を上げる。いつの間にか俺の家の前に着いていた。
 門柱に〝時坂〟と彫られた表札が埋め込まれている。どうやらそれを見て、彼女は俺の家だと判断したようだ。
「……悪い。送ってくれてありがとうな」
「構いません。あなたにとっては衝撃的な日となってしまったわけですから」
「……そうだな」
 軽く顔をしかめる。
「さよも、あんまり無理して事件のこと調べ回るなよ」
 力ない声でそう言い残すと、俺は門扉を開けた。
 しかし、
「すみません。少し待ってください」
 玄関に向かう途中で、彼女に呼び止められた。
 さよはこちらまで歩いてくると、少し躊躇いがちに一枚の紙切れを俺に渡してきた。
 一目でわかった。それは先ほど、彼女が先生から受け取っていたメモ帳の切れ端だった。
 俺はその紙を受け取り内容を見る。そこには二人の名前が記されていた。
 二人とも、俺と同じクラスの女子生徒だ。
「……この二人が、どうしたんだよ」
 それが意味することはわかっていた。しかし、俺はわざととぼけたふりをした。まだ頭のどこかで、残酷な現実を受け入れることに抵抗を示していたからかもしれない。
「あなたの妹さんに対しイジメを行っていた、残りのお二人の名前です」
 だがさよは、容赦なく現実を突きつけてきた。
「……そうか」
 俺は素っ気ない返事をする。
「そこで、あなたに一つ頼みがあるのですが……」
「頼み……?」
「その……明日から少しでいいので、その二人の監視役を頼みたいんです」
「は……?」
 胸の内に、ズンと重たい何かが圧しかかってきたような気がした。
 予想していなかった彼女の言葉に、俺は動揺を隠せなかった。

「それは、つまり……俺に、あいつらの、ボディーガードになれって、ことか……?」
 舌が思うように回らず、上手く言葉を繋げなかった。
「あなたの気持ちは痛いほどに察します。ですが、次に狙われるとするならば、それは彼女たち二人のどちらかである可能性が非常に高いのです。亡くなった二人には、かつてあなたの妹さんをイジメていたという共通点がありました。これが偶然とは思えません。これ以上、被害を増やすわけにはいかないのです」
「……だからって、何で俺なんだよ」
「私は学年が違いますから………。事情を知っていて、なおかつ彼女たちの近くにいるあなたにしか、頼めないことなんです」
 彼女は、真っ直ぐに俺の目を見つめてそう言ってきた。
 ギリッと俺は奥歯を噛みしめる。
 さよの言い分は理に適っている。それはわかっていた。彼女たちの監視役としては、確かに俺がうってつけだろう。
 しかし、何故―――
 何故俺が、彼女たちのために、そんな役回りを買って出なければならないのか。二人は初音をイジメていた張本人だ。そんな奴らを、どうして兄である俺が守ってやらねばならないのか―――
 黒い靄が溢れてくる。止まらない。再び頭に血が上り始める。
「なあ、さよ。もしかしてさ―――」
 俺はおもむろに口を開く。
「……はい?」
「もしかして、今回の一連の事件は全部、初音の祟りなんじゃないか」
「……祟り?」
「だってそうだろ。イジメのメンバーの内、二人が立て続けに原因不明の死を遂げた。家だって燃やされた。跡形もなくだ。だからさ、これはきっとあいつの祟りなんだよ。あいつは今、自分をイジメていた奴らに復讐してるんだ」
 そうに違いない、と息を荒くしながら言った。視界がぐらぐらと揺れている。
 しかしさよは、少し考えるそぶりを見せた後、ゆっくりとかぶりを振った。
「それはあまり考えられません」
「……なんでだよ」
「祟りとは、死んで霊体となった者が引き起こす超自然現象のことです。当然のことながら、そこにはそれ相応の霊力が必要とされます」
 いつもの様子で冷静に返される。
「生者においては、消費した霊力は時間が経てば回復します。しかし霊体ではそうはいきません」
「どういうことだ」
 意味がわからず俺は聞き返す。
「霊体では霊力を回復できないのです。消費すればその霊力は二度と自分には戻ってはきません。因みに霊体は、そこに存在するだけで自分の霊力を消耗していきます。存在するだけで力を使うのです。そして、自分が宿す霊力を全て使い切った頃―――その霊体は消滅します」
「消滅……?」
「今度こそ、この世の理から完全に切り離されるということです」
 さよが厳かに言った。
「一連の事件―――亡くなった二人の原因が呪いによるものだとはまだ断定できません。ですがもしそうだとするなら、人間二人を殺し、なおかつ二軒の家を全焼させるほどの霊力が必要となります。言うまでもなくその量は莫大です。私ですら遠く及びません」
「じゃあ……」
「初音さんの祟りである可能性は極めて低いと思います。それに以前、火事の現場で呪力の痕跡を調べた時、私が感じた呪力の波長は間違いなく生きた人間のものでした」
「………」
「落ち着いて下さい、時坂優。取り乱す気持ちもわかりますが、自ら身内の人間に嫌疑をかけるなど、あなたらしくありませんよ」
 彼女にそう言われて俺は、はっとする。
 そうだ。何故俺は初音のことを疑っているのだ。あいつがそんな事をするはずがないのに―――
 初音は誰よりも心根の優しい奴だった。ずっと傍で見てきたからわかる。あいつは、怨みから人を呪い殺すような人間ではない。俺が信じてやれないでどうするのだ。
「そうだよな……」
 ふう、と俺は大きく息を吐いた。
「悪い。変なこと言った……」
「いえ、それは構いませんが………。やはり、あなたに彼女たちの監視役を頼むのは酷でしょうか……?」
 さよの表情に、微かに憂いの色が表れる。
 俺は俯く。
 ぐっと下唇を噛み締めながら、俺はしばらく思案した。
 しかし、
「わかった」
 顔を上げて真っ直ぐに彼女を見た。
「監視役。引き受けるよ」
「……本当ですか……?」
 彼女が上目遣いに俺を見る。
「ああ、俺にできることだったらやるよ。それに、早くみらいの疑いも晴らしてやりたいんだ」
 火事の現場に落ちていたみらいのキーホルダ。あれによって、彼女には未だ疑惑の念が掛けられている。それを早いところ払拭してやりたかった。
「……そうですか。ありがとうございます」
 少し安心したように、さよが表情を緩ませる。
「色々あって疲労が蓄積していると思いますので、今日はゆっくりと休んで下さい」
「ああ、そうするよ」
「では、明日からお願いしますね」
「……わかった」
 俺の返事を確認すると、さよは踵を返した。
 漠然とした不安を胸に抱きながら、俺は彼女の後姿を見送った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

七竈 ~ふたたび、春~

菱沼あゆ
ホラー
 変遷していく呪いに終わりのときは来るのだろうか――?  突然、英嗣の母親に、蔵を整理するから来いと呼び出されたり、相変わらず騒がしい毎日を送っていた七月だが。  ある日、若き市長の要請で、呪いの七竃が切り倒されることになる。  七竃が消えれば、呪いは消えるのか?  何故、急に七竃が切られることになったのか。  市長の意図を探ろうとする七月たちだが――。  学園ホラー&ミステリー

壊れていく音を聞きながら

夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。 妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪 何気ない日常のひと幕が、 思いもよらない“ひび”を生んでいく。 母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。 誰も気づきがないまま、 家族のかたちが静かに崩れていく――。 壊れていく音を聞きながら、 それでも誰かを思うことはできるのか。

最終死発電車

真霜ナオ
ホラー
バイト帰りの大学生・清瀬蒼真は、いつものように終電へと乗り込む。 直後、車体に大きな衝撃が走り、車内の様子は一変していた。 外に出ようとした乗客の一人は身体が溶け出し、おぞましい化け物まで現れる。 生き残るためには、先頭車両を目指すしかないと知る。 「第6回ホラー・ミステリー小説大賞」奨励賞をいただきました!

里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます

結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります> 政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・? ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

【完結】ホラー短編集「隣の怪異」

シマセイ
ホラー
それは、あなたの『隣』にも潜んでいるのかもしれない。 日常風景が歪む瞬間、すぐそばに現れる異様な気配。 襖の隙間、スマートフォンの画面、アパートの天井裏、曰く付きの達磨…。 身近な場所を舞台にした怪異譚が、これから続々と語られていきます。 じわりと心を侵食する恐怖の記録、短編集『隣の怪異』。 今宵もまた、新たな怪異の扉が開かれる──。

終焉列島:ゾンビに沈む国

ねむたん
ホラー
2025年。ネット上で「死体が動いた」という噂が広まり始めた。 最初はフェイクニュースだと思われていたが、世界各地で「死亡したはずの人間が動き出し、人を襲う」事例が報告され、SNSには異常な映像が拡散されていく。 会社帰り、三浦拓真は同僚の藤木とラーメン屋でその話題になる。冗談めかしていた二人だったが、テレビのニュースで「都内の病院で死亡した患者が看護師を襲った」と報じられ、店内の空気が一変する。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

負けヒロインに花束を!

遊馬友仁
キャラ文芸
クラス内で空気的存在を自負する立花宗重(たちばなむねしげ)は、行きつけの喫茶店で、クラス委員の上坂部葉月(かみさかべはづき)が、同じくクラス委員ので彼女の幼なじみでもある久々知大成(くくちたいせい)にフラれている場面を目撃する。 葉月の打ち明け話を聞いた宗重は、後日、彼女と大成、その交際相手である名和立夏(めいわりっか)とのカラオケに参加することになってしまう。 その場で、立夏の思惑を知ってしまった宗重は、葉月に彼女の想いを諦めるな、と助言して、大成との仲を取りもとうと行動しはじめるが・・・。

処理中です...