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四章
深まる疑惑①
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帰宅しリビングに入ると、みらいが制服姿のままテーブルに突っ伏していた。くーくーと静かな寝息を立てている。
テーブルの上には、二人分の晩御飯がラップを掛けられて並べてあった。どうやら、夕飯はちゃんと作ってくれたようだ。それに―――俺のことも待っててくれたのか。
軽い罪悪感に苛まれる。
「おい、みらい。こんなところで寝たら風邪引くぞ」
ゆさゆさと、俺は彼女の肩を揺ぶった。
「……ん……あ、裏切り者のユウ君だ」
眠い目を擦りながら、みらいが不機嫌そうに顔を上げてきた。
「いや、裏切り者って……」
どうやら彼女は、今日の放課後のことをまだ根に持っているらしい。
「まあ、ユウ君が誰と帰ろうと、私はどうでもいいけどねー」
むすぅ、とみらいが頬を膨らませる。
「なんだよ、それ」
「……で、今日もお帰りが遅かったようですが、どこで誰と何をなされていたんですか?」
嫌味ったらしい丁寧な口調。じとーっと訝しげな視線が俺に向けられる。
「今日はその……ちょっと寄り道してたんだよ」
「寄り道……? こんな遅くまで?」
「ああ……思いの他、時間が掛かってな」
嘘は吐いていない―――が、妙な後ろめたさがあったので、俺は彼女から目を逸らしながら曖昧な答えを返した。
するとそこで、今までとろんと眠たそうだった彼女の眼が、怪しく光った。
「ねえ、ユウ君。この間から帰りの遅い日が多いけど、何か危険なことに首を突っ込んだりしてないよね?」
「……えっ?」
「まさかとは思うけど、この間亡くなった人たちのこと……調べてたり、しないよね……?」
「な、なに言ってんだよ。そんなこと……」
突然、図星を突かれ、俺は思わず動揺を露わにしてしまう。
するとその途端、いつもは柔らかいみらいの視線が一気に鋭くなった。
みらいはガシっと俺の手首を掴むと、そのままグイッと力任せに自分の方へと引き寄せた。
「―――ッ⁉」
いきなりのことに俺はバランスを失いよろけてしまう。辛うじてテーブルの端に手を付くことで転倒を免れた。
「な、何するんだよ⁉」
俺は声を上げる。
しかし、
「あんな事件調べないで。そんなことしても、ユウ君には何もいいことないよ」
鼻先数センチの所にまで、みらいの顔が迫っていた。
それは鬼気迫る表情だった。
「な、何だよ急に……どういう意味だよ」
「それは………」
みらいが俯く。俺の手首を握りしめた彼女の手が、微かに震えていた。
「なあみらい、お前、何か知ってるのか……?」
思い切って、俺は彼女にそう訊ねてみた。
ビクッと彼女の肩が震える。
「知ってることがあるんだったら教えてくれ。何でもいいから」
……しかし、
「………何も知らない」
少しの間のあと、彼女は静かにそう言った。
「本当か……?」
「私はただ、ユウ君には危険なことをしてほしくないだけ。普通の日常を送ってほしいの。ユウ君には……幸せになってほしいから」
みらいがゆっくりと顔を上げる。その頬にはうっすらと赤みが掛かっており、瞳には微かに涙が滲んでいた。
「何て顔してんだよ、お前……」
「お願い。これ以上、あの件について調べるのはやめて。でないと、きっと取り返しのつかないことになる」
切実な声だった。
「……何だよ……取り返しのつかないことって……」
「……だって……この短期間の内に同じ学年の子が二人も亡くなったんだよ? 不幸な事故ってことにはなってるけど、本当は何があったかなんて誰にもわからないじゃん」
「それは……そうかもしれないけど……」
「もしかしたら、本当は誰かが事故に見せかけてあの二人を殺したのかもしれないよ? もしこれが無差別殺人だったらどうするの? 次に狙われるのがユウ君じゃないって保障は、どこにもないじゃない」
まるで何かに追い詰められているように、みらいは早口にそう言った。彼女の荒い吐息が俺の顔にかかる。
「それは―――」
無差別殺人と聞いて、俺は思わず今日先生から聞いた話を口走りそうになる―――が、ぐっと堪えた。そんなことを言ってしまえば、俺があの事件を調べているということを完全に認める形になってしまう。
それにみらいのただならぬ様子も気になった。
やはり彼女は何かを知っている。この時、俺は頭のどこかでそう確信していた。
「……わかって、くれた……?」
不安そうな顔で、みらいが俺の顔を覗き込んでくる。その拍子に、彼女の目尻に溜まっていた涙がぽろりと零れ落ちた。
ズクン、と胸が痛む。
「ああ……わかったよ」
これ以上は耐えられなかった。下手に踏み込めなかった。彼女との関係を壊してしまう勇気は、やはり今の俺にはなかった。
「本当……?」
「ああ本当だ。それに俺は、亡くなった二人のことなんて調べちゃいない」
はっきりと嘘を吐くことに抵抗はあったが、今だけは仕方がないと自分に言い聞かせた。
「そう……そっか、よかったぁ……」
ふっと、みらいの頬が緩む。
「ああ、だから心配しなくても大丈夫だ」
「うん、そっか……そうだよね。あはは、私なんか変なこと言っちゃったね」
彼女の顔に、いつもの柔らかい笑顔が戻ってくる。ピリピリと張り詰めていた部屋の空気が徐々に和らいでいく。俺はゆっくりとみらいの手から逃れた。
と、その時、彼女のお腹がくぅと可愛らしい音を立てた。
数秒の沈黙。
だが次の瞬間、かあぁ、とみらいの顔がリンゴみたいに真っ赤になった。
「え、えへへへ。な、何かほっとしたら急にお腹がすいてきちゃったよ」
「あ、ああ……そうだな。俺も腹減って死にそうだよ」
「ちょ、ちょっと待っててね。今、温め直すから」
そう言うと、みらいはテーブルの上に置かれていたおかずの皿を電子レンジに突っ込み、温め開始のボタンを押した。ウィーンという機械音と共にレンジの皿が回り始める。
日常が戻ってきた。
……しかし、俺の心は晴れていなかった。
こんなにも俺のことを心配してくれる彼女を疑ってしまう自分が、堪らなく嫌だった。
彼女の背中を見つめる。どうか事件とは無関係であってほしいと願う。
レンジの音が、とても遠くに聞こえた。
# # #
風呂から上がり寝間着に着替えると、俺は自分の部屋へと戻った。時刻は十時を回ろうとしていた。
何もする気にならなかった俺は、ぼすんとベットに倒れ込んだ。途端に凄まじい眠気が襲ってくる。
少し早いが、今日はもう寝てしまおうと思った。さよの言う通り、ここ数日の疲労が蓄積しているのだろう。
部屋の電気を消すため、俺はベッドから立ち上がった。扉横のスイッチに手を触れる。
が、その時、俺の視界の隅で何かが動いた。
反射的にそちらの方を見る。でかい虫でも入り込んだのかと思った。
しかし、そこには何もいなかった。
視線の先には、無機質な四角い窓があるだけだった。その向こうには暗い空間が広がっている。
気のせいだろうか。一瞬、何かが動いたような気がしたのだが―――
俺は窓へと近づき外を見る。隣はかつてのみらいの家だ。暗がりの向こうに、彼女の部屋の窓が見えた。遮光カーテンが引かれており、部屋の中を見ることはできない。しかし目を凝らしてよく見てみると、そのカーテンが微妙に揺れているのが見えた。何かが動いたように見えたのはこれだったのかもしれない。
窓を少し開けてそこから手を出す。風は吹いていない。たとえ吹いていたとしても、彼女の家の窓はぴっちりと閉められているため、カーテンが揺れているのは不自然だ。
窓を閉め、俺は揺れたカーテンをじっと見つめる。やがてカーテンの揺れは徐々に収まっていき、完全に静止した。
泥棒でも入り込んだかと一瞬思ったが、あの家には盗るような物は何も残っていないはずだ。家を売りに出すと同時に、家具などもすべて業者に引き取ってもらったと、昔みらいが言っていたのを思いだした。
……まさか今更、みらいがあの家に上がるとも思えないし……。
彼女にとって、あの家には虐待を受けていた頃の記憶が根強く染み付いているはずだ。そんな場所に、今更わざわざ足を向ける道理がない。
しばらく俺は考え込んでいたが、窓の向こうではそれ以降、何も変化は起こらなかったため、結局はネズミか何かが走り回って、その拍子にカーテンが揺れたのだろうということにして、俺は消灯した。
しかし布団に入ってからも、俺は先ほどのカーテンの揺れのことが妙に気になって、中々眠ることができなかった。吐き気を催すような気持ち悪い感覚が、胸の内をぐるぐると支配していた。
結局その日、俺がようやくまどろみ始めたのは、深夜の一時を大きく回った頃だった。
テーブルの上には、二人分の晩御飯がラップを掛けられて並べてあった。どうやら、夕飯はちゃんと作ってくれたようだ。それに―――俺のことも待っててくれたのか。
軽い罪悪感に苛まれる。
「おい、みらい。こんなところで寝たら風邪引くぞ」
ゆさゆさと、俺は彼女の肩を揺ぶった。
「……ん……あ、裏切り者のユウ君だ」
眠い目を擦りながら、みらいが不機嫌そうに顔を上げてきた。
「いや、裏切り者って……」
どうやら彼女は、今日の放課後のことをまだ根に持っているらしい。
「まあ、ユウ君が誰と帰ろうと、私はどうでもいいけどねー」
むすぅ、とみらいが頬を膨らませる。
「なんだよ、それ」
「……で、今日もお帰りが遅かったようですが、どこで誰と何をなされていたんですか?」
嫌味ったらしい丁寧な口調。じとーっと訝しげな視線が俺に向けられる。
「今日はその……ちょっと寄り道してたんだよ」
「寄り道……? こんな遅くまで?」
「ああ……思いの他、時間が掛かってな」
嘘は吐いていない―――が、妙な後ろめたさがあったので、俺は彼女から目を逸らしながら曖昧な答えを返した。
するとそこで、今までとろんと眠たそうだった彼女の眼が、怪しく光った。
「ねえ、ユウ君。この間から帰りの遅い日が多いけど、何か危険なことに首を突っ込んだりしてないよね?」
「……えっ?」
「まさかとは思うけど、この間亡くなった人たちのこと……調べてたり、しないよね……?」
「な、なに言ってんだよ。そんなこと……」
突然、図星を突かれ、俺は思わず動揺を露わにしてしまう。
するとその途端、いつもは柔らかいみらいの視線が一気に鋭くなった。
みらいはガシっと俺の手首を掴むと、そのままグイッと力任せに自分の方へと引き寄せた。
「―――ッ⁉」
いきなりのことに俺はバランスを失いよろけてしまう。辛うじてテーブルの端に手を付くことで転倒を免れた。
「な、何するんだよ⁉」
俺は声を上げる。
しかし、
「あんな事件調べないで。そんなことしても、ユウ君には何もいいことないよ」
鼻先数センチの所にまで、みらいの顔が迫っていた。
それは鬼気迫る表情だった。
「な、何だよ急に……どういう意味だよ」
「それは………」
みらいが俯く。俺の手首を握りしめた彼女の手が、微かに震えていた。
「なあみらい、お前、何か知ってるのか……?」
思い切って、俺は彼女にそう訊ねてみた。
ビクッと彼女の肩が震える。
「知ってることがあるんだったら教えてくれ。何でもいいから」
……しかし、
「………何も知らない」
少しの間のあと、彼女は静かにそう言った。
「本当か……?」
「私はただ、ユウ君には危険なことをしてほしくないだけ。普通の日常を送ってほしいの。ユウ君には……幸せになってほしいから」
みらいがゆっくりと顔を上げる。その頬にはうっすらと赤みが掛かっており、瞳には微かに涙が滲んでいた。
「何て顔してんだよ、お前……」
「お願い。これ以上、あの件について調べるのはやめて。でないと、きっと取り返しのつかないことになる」
切実な声だった。
「……何だよ……取り返しのつかないことって……」
「……だって……この短期間の内に同じ学年の子が二人も亡くなったんだよ? 不幸な事故ってことにはなってるけど、本当は何があったかなんて誰にもわからないじゃん」
「それは……そうかもしれないけど……」
「もしかしたら、本当は誰かが事故に見せかけてあの二人を殺したのかもしれないよ? もしこれが無差別殺人だったらどうするの? 次に狙われるのがユウ君じゃないって保障は、どこにもないじゃない」
まるで何かに追い詰められているように、みらいは早口にそう言った。彼女の荒い吐息が俺の顔にかかる。
「それは―――」
無差別殺人と聞いて、俺は思わず今日先生から聞いた話を口走りそうになる―――が、ぐっと堪えた。そんなことを言ってしまえば、俺があの事件を調べているということを完全に認める形になってしまう。
それにみらいのただならぬ様子も気になった。
やはり彼女は何かを知っている。この時、俺は頭のどこかでそう確信していた。
「……わかって、くれた……?」
不安そうな顔で、みらいが俺の顔を覗き込んでくる。その拍子に、彼女の目尻に溜まっていた涙がぽろりと零れ落ちた。
ズクン、と胸が痛む。
「ああ……わかったよ」
これ以上は耐えられなかった。下手に踏み込めなかった。彼女との関係を壊してしまう勇気は、やはり今の俺にはなかった。
「本当……?」
「ああ本当だ。それに俺は、亡くなった二人のことなんて調べちゃいない」
はっきりと嘘を吐くことに抵抗はあったが、今だけは仕方がないと自分に言い聞かせた。
「そう……そっか、よかったぁ……」
ふっと、みらいの頬が緩む。
「ああ、だから心配しなくても大丈夫だ」
「うん、そっか……そうだよね。あはは、私なんか変なこと言っちゃったね」
彼女の顔に、いつもの柔らかい笑顔が戻ってくる。ピリピリと張り詰めていた部屋の空気が徐々に和らいでいく。俺はゆっくりとみらいの手から逃れた。
と、その時、彼女のお腹がくぅと可愛らしい音を立てた。
数秒の沈黙。
だが次の瞬間、かあぁ、とみらいの顔がリンゴみたいに真っ赤になった。
「え、えへへへ。な、何かほっとしたら急にお腹がすいてきちゃったよ」
「あ、ああ……そうだな。俺も腹減って死にそうだよ」
「ちょ、ちょっと待っててね。今、温め直すから」
そう言うと、みらいはテーブルの上に置かれていたおかずの皿を電子レンジに突っ込み、温め開始のボタンを押した。ウィーンという機械音と共にレンジの皿が回り始める。
日常が戻ってきた。
……しかし、俺の心は晴れていなかった。
こんなにも俺のことを心配してくれる彼女を疑ってしまう自分が、堪らなく嫌だった。
彼女の背中を見つめる。どうか事件とは無関係であってほしいと願う。
レンジの音が、とても遠くに聞こえた。
# # #
風呂から上がり寝間着に着替えると、俺は自分の部屋へと戻った。時刻は十時を回ろうとしていた。
何もする気にならなかった俺は、ぼすんとベットに倒れ込んだ。途端に凄まじい眠気が襲ってくる。
少し早いが、今日はもう寝てしまおうと思った。さよの言う通り、ここ数日の疲労が蓄積しているのだろう。
部屋の電気を消すため、俺はベッドから立ち上がった。扉横のスイッチに手を触れる。
が、その時、俺の視界の隅で何かが動いた。
反射的にそちらの方を見る。でかい虫でも入り込んだのかと思った。
しかし、そこには何もいなかった。
視線の先には、無機質な四角い窓があるだけだった。その向こうには暗い空間が広がっている。
気のせいだろうか。一瞬、何かが動いたような気がしたのだが―――
俺は窓へと近づき外を見る。隣はかつてのみらいの家だ。暗がりの向こうに、彼女の部屋の窓が見えた。遮光カーテンが引かれており、部屋の中を見ることはできない。しかし目を凝らしてよく見てみると、そのカーテンが微妙に揺れているのが見えた。何かが動いたように見えたのはこれだったのかもしれない。
窓を少し開けてそこから手を出す。風は吹いていない。たとえ吹いていたとしても、彼女の家の窓はぴっちりと閉められているため、カーテンが揺れているのは不自然だ。
窓を閉め、俺は揺れたカーテンをじっと見つめる。やがてカーテンの揺れは徐々に収まっていき、完全に静止した。
泥棒でも入り込んだかと一瞬思ったが、あの家には盗るような物は何も残っていないはずだ。家を売りに出すと同時に、家具などもすべて業者に引き取ってもらったと、昔みらいが言っていたのを思いだした。
……まさか今更、みらいがあの家に上がるとも思えないし……。
彼女にとって、あの家には虐待を受けていた頃の記憶が根強く染み付いているはずだ。そんな場所に、今更わざわざ足を向ける道理がない。
しばらく俺は考え込んでいたが、窓の向こうではそれ以降、何も変化は起こらなかったため、結局はネズミか何かが走り回って、その拍子にカーテンが揺れたのだろうということにして、俺は消灯した。
しかし布団に入ってからも、俺は先ほどのカーテンの揺れのことが妙に気になって、中々眠ることができなかった。吐き気を催すような気持ち悪い感覚が、胸の内をぐるぐると支配していた。
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