80 / 91
四章
儀式
しおりを挟む
石段を登り終えると、目の前に大きな鳥居が現れた。闇の中にずっしりと佇むそれはまるで巨大な怪物が大口を開けているようで、俺はその存在感に圧倒された。
「早くしろ。こっちだ」
先に上に着いていた男は俺を一瞥すると、その鳥居をくぐり境内へと入っていった。少し遅れて俺も男に続く。
右手に手水舎を過ぎ、二匹の狛犬と二基の石灯篭に挟まれた参道をしばらく行くと立派な神門が現れた。その神門をくぐり神域に足を踏み入れると、少し先に拝殿が見えた。その拝殿の前に祭壇が建てられている。先ほど男が言っていたものだろう。
予想していたよりも、その祭壇は大きく厳かなものだった。
祭壇は全部で二段から構成されており、高さは俺の胸くらいまである。
下段には三方が四つ並べられており、向かって左側からそれぞれに、稲、塩、酒、魚が乗せられていた。上段の両脇には榊の枝が立てられており、その内側には三方に乗せられた餅、さらに内側には蝋燭、そして中央には弊紙と二枚の紙垂から成る御幣が一本立てられていた。
祭壇の両脇には赤々と燃え盛るかがり火が焚かれており、パチパチと音を立てながら辺りを紅色に染めていた。
「では、具体的な説明に入る」
男は祭壇の前で足を止めると、こちらを振り返った。
男の顔が炎に照らされ、角張った輪郭が露になる。
「お前にやってほしいことはただ一つ。この祭壇に彼女たちの依り代を置き、俺の用意したこの祭文を読み上げることだ」
男は懐から蛇腹折になった紙を取り出すと、それを祭壇の下段に置いた。
「依り代……」
「お前が持ってきた、二人の形見のことだ」
「ああ……」
「難しいことは考えなくていい。お前はただ、俺に言われた通りにやればいい」
「その祭文を読むだけで、二人は生き返るのか?」
「……さあな」
さらりと男が俺の追及を躱した。
「さあなって、話が違うじゃないか!」
俺は声を荒げて男に詰め寄ったが、
「言ったはずだ。お前はただの一サンプルに過ぎないと。成功するかなど、誰にもわからん」
厳しい口調で俺を一蹴した。
「…………ッ!」
「だがお前は最後の被験者だ。成功する確率は今までで一番高い」
「…………」
「それでどうする? やるのか? やらないのか?」
「……わかった。続けてくれ」
ここまで来たら、俺に選択肢などなかった。男も俺を帰すつもりはないだろう。
俺は大人しく引き下がった。
「賢明な判断だ」
男が満足そうに頷いた。
「では今から、お前に俺の霊力の一部を分け与える」
「霊力を……?」
「この儀式には相応な霊力が必要だ。当然、今お前が持っている霊力だけでは足りない。その不足分を俺が補うということだ」
「ああ、なるほど……」
なんとなくだが俺は理解した。
「後ろを向け。背中から俺の霊力を流し込む」
言葉に従い、俺は男に背を向ける。
ややあって、男の手が背中に触れたかと思うと、そこから微かな熱が広がった。
「…………ッ⁉」
ドロリとした液体のようなものが、身体の中に流れ込んでくる感覚があった。
「……ぐっ……」
俺は思わず声を漏らす。
得体の知れないそれは、俺の身体の中をぐるりと一周した後、ちょうど胸のあたりに収まったような気がした。
男の手が背中から離れると、俺は地面に膝を突いてゲホゲホと激しく咳き込んだ。咳き込んだ勢いで胃液が逆流してきて、喉の奥の方をじわりと焼いた。吐き気がひどい。頭痛もする。
「ちょっとした拒絶反応だ。すぐに良くなる」
頭上から冷たい声が降ってくる。
「いけるか?」
「……ああ」
吐き気を抑え、頭に手を当てながら、俺はよろよろと立ち上がる。
「これで、後は……俺が、その祭文を読めばいいんだな」
「そうだ。お前はそこに書いてあることを、ただ読み上げればいい」
「わかった……」
俺は覚束ない足取りで祭壇の前まで行くと、その下段に彼女たちの依り代であるネックレスとキーホルダを置いた。
「準備はいいか?」
「……ああ」
口内の残っていた胃液を飲み込んで、俺は頷いた。
「では始めてくれ」
「……その前に……一つだけいいか?」
「なんだ?」
「この儀式が終わったら、俺は死ぬのか?」
蛇腹折にされた祭文を開きながら俺は男に訊ねた。
「……さあな。だが相応の覚悟は必要だろう」
「今までの人たちはどうなった?」
「全員死んだ」
男が即答した。
「……そうか……。儀式は? 成功したのか?」
「……いや、失敗だ。誰も成功しなかった」
「…………」
「何故そんなことを訊く? まさか今更になって、自分の命が惜しくなったのか?」
「いや、確認したかっただけだ。でも安心したよ。失敗しても、俺は死ぬんだな」
「……どういう意味だ?」
「限界だったんだ。もう、あいつらがいない世界で生きていくのは、地獄だったから……」
「…………」
「でも、失敗しても死ぬんだったら、そんな不安もいらないな」
「…………」
「…………」
「始めてくれ」
「……わかった」
俺は広げた祭文に目を落とす。
妙に清々しい気分だった。不安も恐怖も感じない。こんなにも心が軽いのはいつ以来だろうか。
氷のように冷たい大気を肺に取り込み、一瞬だけ目を閉じてから、俺は祭文の一文字目を目に焼き付けながら声に出した。
訳のわからない文章だったが、何故だか俺の口はよどみなく動いた。
俺は次々に、書かれている文字を音に変えていく。声を発する度に俺の口からは白い吐息が溢れ、それと共に、身体の中から何かが抜き取られていくような感覚があった。それが霊力なのかはわからなかったが、徐々に俺の身体からは、力が抜けていっているようだった。
それでも俺は順調に読み進めた。まだ、死が近づいて来ている実感はなかった。
しかし、ちょうど全体の半分まで来た時、
「―――ッ⁉」
突然俺の両ひざが、がくんと折れた。何の前触れもなかった。
俺は盛大に腰を地面に打ち付けた。反射的に背後を振り返る。しかし誰もいない。何もない。この場所には今、俺と男以外に人の姿はない。
気でも抜けたのかと思い、俺は腰をさすりながら立ち上がろうとする。
しかしどういうわけか、足に力が入らない。いや、力が入らないのではない。足の感覚がないのだ。手で叩いてみても痛くない。触れられている感覚がまるでない。
なんだよこれ―――
俺は咄嗟に男を見た。だが、男も状況がよく理解できていないのか、険しい顔つきで俺を見下ろしているだけだった。
想定外の事態ということだろうか。
とにかく立ち上がろうと、俺は地面に手を付き身体を無理やり持ち上げようとした。しかし今度は肘ががくんと折れて、俺は顔から地面に倒れ込んだ。
額と鼻を打ち付け、頬に冷たい地面が密着する。
……だが、何も感じない。痛いはずなのに痛くない。冷たいはずなのに冷たくない。俺の身体から、急速に全ての感覚が抜け落ちていっているのだ。
男が上で何やら叫んでいたが、その声すら、もう俺の耳には届いていなかった。
視界が白み始め、目の前の景色が薄れていく。意識が遠のいていく。
底なしの沼に落ちていくように、俺の意識は闇の中へと吸い込まれていった。
「早くしろ。こっちだ」
先に上に着いていた男は俺を一瞥すると、その鳥居をくぐり境内へと入っていった。少し遅れて俺も男に続く。
右手に手水舎を過ぎ、二匹の狛犬と二基の石灯篭に挟まれた参道をしばらく行くと立派な神門が現れた。その神門をくぐり神域に足を踏み入れると、少し先に拝殿が見えた。その拝殿の前に祭壇が建てられている。先ほど男が言っていたものだろう。
予想していたよりも、その祭壇は大きく厳かなものだった。
祭壇は全部で二段から構成されており、高さは俺の胸くらいまである。
下段には三方が四つ並べられており、向かって左側からそれぞれに、稲、塩、酒、魚が乗せられていた。上段の両脇には榊の枝が立てられており、その内側には三方に乗せられた餅、さらに内側には蝋燭、そして中央には弊紙と二枚の紙垂から成る御幣が一本立てられていた。
祭壇の両脇には赤々と燃え盛るかがり火が焚かれており、パチパチと音を立てながら辺りを紅色に染めていた。
「では、具体的な説明に入る」
男は祭壇の前で足を止めると、こちらを振り返った。
男の顔が炎に照らされ、角張った輪郭が露になる。
「お前にやってほしいことはただ一つ。この祭壇に彼女たちの依り代を置き、俺の用意したこの祭文を読み上げることだ」
男は懐から蛇腹折になった紙を取り出すと、それを祭壇の下段に置いた。
「依り代……」
「お前が持ってきた、二人の形見のことだ」
「ああ……」
「難しいことは考えなくていい。お前はただ、俺に言われた通りにやればいい」
「その祭文を読むだけで、二人は生き返るのか?」
「……さあな」
さらりと男が俺の追及を躱した。
「さあなって、話が違うじゃないか!」
俺は声を荒げて男に詰め寄ったが、
「言ったはずだ。お前はただの一サンプルに過ぎないと。成功するかなど、誰にもわからん」
厳しい口調で俺を一蹴した。
「…………ッ!」
「だがお前は最後の被験者だ。成功する確率は今までで一番高い」
「…………」
「それでどうする? やるのか? やらないのか?」
「……わかった。続けてくれ」
ここまで来たら、俺に選択肢などなかった。男も俺を帰すつもりはないだろう。
俺は大人しく引き下がった。
「賢明な判断だ」
男が満足そうに頷いた。
「では今から、お前に俺の霊力の一部を分け与える」
「霊力を……?」
「この儀式には相応な霊力が必要だ。当然、今お前が持っている霊力だけでは足りない。その不足分を俺が補うということだ」
「ああ、なるほど……」
なんとなくだが俺は理解した。
「後ろを向け。背中から俺の霊力を流し込む」
言葉に従い、俺は男に背を向ける。
ややあって、男の手が背中に触れたかと思うと、そこから微かな熱が広がった。
「…………ッ⁉」
ドロリとした液体のようなものが、身体の中に流れ込んでくる感覚があった。
「……ぐっ……」
俺は思わず声を漏らす。
得体の知れないそれは、俺の身体の中をぐるりと一周した後、ちょうど胸のあたりに収まったような気がした。
男の手が背中から離れると、俺は地面に膝を突いてゲホゲホと激しく咳き込んだ。咳き込んだ勢いで胃液が逆流してきて、喉の奥の方をじわりと焼いた。吐き気がひどい。頭痛もする。
「ちょっとした拒絶反応だ。すぐに良くなる」
頭上から冷たい声が降ってくる。
「いけるか?」
「……ああ」
吐き気を抑え、頭に手を当てながら、俺はよろよろと立ち上がる。
「これで、後は……俺が、その祭文を読めばいいんだな」
「そうだ。お前はそこに書いてあることを、ただ読み上げればいい」
「わかった……」
俺は覚束ない足取りで祭壇の前まで行くと、その下段に彼女たちの依り代であるネックレスとキーホルダを置いた。
「準備はいいか?」
「……ああ」
口内の残っていた胃液を飲み込んで、俺は頷いた。
「では始めてくれ」
「……その前に……一つだけいいか?」
「なんだ?」
「この儀式が終わったら、俺は死ぬのか?」
蛇腹折にされた祭文を開きながら俺は男に訊ねた。
「……さあな。だが相応の覚悟は必要だろう」
「今までの人たちはどうなった?」
「全員死んだ」
男が即答した。
「……そうか……。儀式は? 成功したのか?」
「……いや、失敗だ。誰も成功しなかった」
「…………」
「何故そんなことを訊く? まさか今更になって、自分の命が惜しくなったのか?」
「いや、確認したかっただけだ。でも安心したよ。失敗しても、俺は死ぬんだな」
「……どういう意味だ?」
「限界だったんだ。もう、あいつらがいない世界で生きていくのは、地獄だったから……」
「…………」
「でも、失敗しても死ぬんだったら、そんな不安もいらないな」
「…………」
「…………」
「始めてくれ」
「……わかった」
俺は広げた祭文に目を落とす。
妙に清々しい気分だった。不安も恐怖も感じない。こんなにも心が軽いのはいつ以来だろうか。
氷のように冷たい大気を肺に取り込み、一瞬だけ目を閉じてから、俺は祭文の一文字目を目に焼き付けながら声に出した。
訳のわからない文章だったが、何故だか俺の口はよどみなく動いた。
俺は次々に、書かれている文字を音に変えていく。声を発する度に俺の口からは白い吐息が溢れ、それと共に、身体の中から何かが抜き取られていくような感覚があった。それが霊力なのかはわからなかったが、徐々に俺の身体からは、力が抜けていっているようだった。
それでも俺は順調に読み進めた。まだ、死が近づいて来ている実感はなかった。
しかし、ちょうど全体の半分まで来た時、
「―――ッ⁉」
突然俺の両ひざが、がくんと折れた。何の前触れもなかった。
俺は盛大に腰を地面に打ち付けた。反射的に背後を振り返る。しかし誰もいない。何もない。この場所には今、俺と男以外に人の姿はない。
気でも抜けたのかと思い、俺は腰をさすりながら立ち上がろうとする。
しかしどういうわけか、足に力が入らない。いや、力が入らないのではない。足の感覚がないのだ。手で叩いてみても痛くない。触れられている感覚がまるでない。
なんだよこれ―――
俺は咄嗟に男を見た。だが、男も状況がよく理解できていないのか、険しい顔つきで俺を見下ろしているだけだった。
想定外の事態ということだろうか。
とにかく立ち上がろうと、俺は地面に手を付き身体を無理やり持ち上げようとした。しかし今度は肘ががくんと折れて、俺は顔から地面に倒れ込んだ。
額と鼻を打ち付け、頬に冷たい地面が密着する。
……だが、何も感じない。痛いはずなのに痛くない。冷たいはずなのに冷たくない。俺の身体から、急速に全ての感覚が抜け落ちていっているのだ。
男が上で何やら叫んでいたが、その声すら、もう俺の耳には届いていなかった。
視界が白み始め、目の前の景色が薄れていく。意識が遠のいていく。
底なしの沼に落ちていくように、俺の意識は闇の中へと吸い込まれていった。
0
あなたにおすすめの小説
オカルティック・アンダーワールド
アキラカ
ホラー
出版社で働く地味なアラサー編集者三枝が飛ばされたのは、なんと社内地下にあるオカルト雑誌『アガルタ』編集部だった
教育係として付き合わされるのは、怪異好きの変人高校生、アルバイトの秦史(はだふひと)
心霊現象、都市伝説、正体不明の怪異――取材先では次々と現れる“ありえない”出来事に振り回されながらも、二人の絆は少しずつ深まっていく
だが、それらの怪異には、ふたりの“運命”に繋がる秘密が隠されていた
※ この作品はフィクションです。 実在の人物や団体とは関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
(学園 + アイドル ÷ 未成年)× オッサン ≠ いちゃらぶ生活
まみ夜
キャラ文芸
年の差ラブコメ X 学園モノ X オッサン頭脳
様々な分野の専門家、様々な年齢を集め、それぞれ一芸をもっている学生が講師も務めて教え合う教育特区の学園へ出向した五十歳オッサンが、十七歳現役アイドルと同級生に。
子役出身の女優、芸能事務所社長、元セクシー女優なども登場し、学園の日常はハーレム展開?
第二巻は、ホラー風味です。
【ご注意ください】
※物語のキーワードとして、摂食障害が出てきます
※ヒロインの少女には、ストーカー気質があります
※主人公はいい年してるくせに、ぐちぐち悩みます
第二巻「夏は、夜」の改定版が完結いたしました。
この後、第三巻へ続くかはわかりませんが、万が一開始したときのために、「お気に入り」登録すると忘れたころに始まって、通知が意外とウザいと思われます。
表紙イラストはAI作成です。
(セミロング女性アイドルが彼氏の腕を抱く 茶色ブレザー制服 アニメ)
題名が「(同級生+アイドル÷未成年)×オッサン≠いちゃらぶ」から変更されております
紙の上の空
中谷ととこ
ライト文芸
小学六年生の夏、父が突然、兄を連れてきた。
容姿に恵まれて才色兼備、誰もが憧れてしまう女性でありながら、裏表のない竹を割ったような性格の八重嶋碧(31)は、幼い頃からどこにいても注目され、男女問わず人気がある。
欲しいものは何でも手に入りそうな彼女だが、本当に欲しいものは自分のものにはならない。欲しいすら言えない。長い長い片想いは成就する見込みはなく半分腐りかけているのだが、なかなか捨てることができずにいた。
血の繋がりはない、兄の八重嶋公亮(33)は、未婚だがとっくに独立し家を出ている。
公亮の親友で、碧とは幼い頃からの顔見知りでもある、斎木丈太郎(33)は、碧の会社の近くのフレンチ店で料理人をしている。お互いに好き勝手言える気心の知れた仲だが、こちらはこちらで本心は隠したまま碧の動向を見守っていた。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
182年の人生
山碕田鶴
ホラー
1913年。軍の諜報活動を支援する貿易商シキは暗殺されたはずだった。他人の肉体を乗っ取り魂を存続させる能力に目覚めたシキは、死神に追われながら永遠を生き始める。
人間としてこの世に生まれ来る死神カイと、アンドロイド・イオンを「魂の器」とすべく開発するシキ。
二人の幾度もの人生が交差する、シキ182年の記録。
『月のトカゲを探す者』第一部(全三部)。
(表紙絵/山碕田鶴)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる