15 / 21
第一章 聖剣『クラウス・ソラス』
15 聖剣、頑張る。
しおりを挟む
三日目の午前中。ニコラリーは目をつぶり、体内に魔力を維持していった。クラウスは腕を組み、黙ってそれを見ている。
ニコラリーは体内で熱波のようなものが広がり、骨の芯までゆっくりと広がっていくのを感じていた。これが肉体に魔力を馴染ませる、ということなのだろうか。
「いい感じだな。その状態を二日ほど維持しよう」
「二日もこれか……。キツイな」
その熱波のようなものは、気を離せばすぐに外へ発散してしまいそうだ。体内に魔力を維持するのと同時に、この熱波も留めておかなくてはいけない。気を張り続けておかなくてはいけないというのは、精神力を断続的に大きく消費していくということだ。
しかも他の稽古と並列で行うことになるだろう。口では簡単に言ったが、密かにニコラリーの頬には冷や汗が流れていた。
そんな二人に、草むらを踏み近づいてくる一つの影があった。ニコラリーはその足音に気付いてその方向へ目線を向けるが、そこは木々が生い茂っており、その向こう側は暗くて見えない。そんな場所にいる人の足音など聞こえるはずもないか、と目線を戻そうとしたところで、クラウスも同じところへ目線を向けていたことに気づいた。クラウスもそこから視線を外し、ニコラリーの方へ向ける。
「気づいたか、主殿」
「やっぱり足音がしたよな……?」
「ああ。魔力が馴染み、聴覚が若干にも強化されたのだろうな。良い傾向だ」
楽しそうに笑うクラウス。魔力を神経に働きかける以前の、体に馴染ませる段階でもうこれほどの効果があるとは思っておらず、ニコラリーは自分の手のひらを広げて握りしめた。
この調子なら、あの温室育ちのクソ野郎にも勝てるような気がする。しかし油断は禁物だ。
数秒後、さっき二人が感知した足音の主が茂みの中から出てくる。その姿を見てニコラリーは不意にその名を呼んだ。
「テオ、なんでここに」
引き締まった筋肉を見せつけるようなタンクトップ姿で、木刀を二本携えたテオドールが、驚いた顔のニコラリーに白い歯を見せたのだった。
「なるほどな……。ということは、あの三人に啖呵をきったのはこっちのお嬢さんか」
どうしてニコラリーがこんなことをしているのか、事の顛末を直接本人から聞いたテオドールが、黄色い瞳で自身の茶髪をかきながら、クラウスの方を向く。
「俺はテオドール。よろしくなあ、お嬢さん。こいつ、抜けてるとこあるだろ? 頑張ってなあ」
「ふむ、我はクラウスだ。頑張るぞ」
クラウスは腰に手をあて胸を張り尊厳を見せつけようとするも、体型のせいで威厳はない。親戚の子供を見る兄のような瞳で、テオドールはクラウスを見て微笑んでいた。しかしふとその笑顔も消える。どうしたのだろう、とニコラリーが思っていると、テオドールが口を開いた。
「……重ねてになるが、あの三人組を震え上がらせたのは、君ということでいいのだね?」
「そうだな。ちょっとお灸をすえてやったぞ」
勇ましい笑みを浮かべるクラウスに、テオドールは小さくため息をつく。そして手を顎に当て少し考えてから、テオドールは再び口を開いた。
「街中でもちょっと話題になってたよ、君の力。変に拡散されないといいんだけどね」
「話題? そんなにすごかったのか?」
実は、ニコラリーはクラウスからどのように三人組を脅かしたのかは聞いていない。ニコラリーが首を傾けて疑問を示すと、クラウスは何故か恥ずかしそうにえへへ、と笑った。どうして恥ずかしそうにしたのか分からないが、まあそれは一先ず置いておくとして、テオドールの口からの説明を待った。テオドールはニコラリーの目線に促されて、口を動かす。
「数少ない目撃者の話なんだがな。何でも石畳はボロボロ、銅像はバラバラ、スキンヘッドは水没って」
「色々気になることはあるけど、とりあえずスキンヘッド水没って何だ……?」
「えへへい」
「何故照れる……?」
聞いたところで疑問だらけのニコラリーだったが、とりあえず目撃者に意味不明な印象を与えるぐらいには大きな魔力で暴れたのだろう。それでも一応死者はいなかったらしいので、流石は聖剣、人間の強度はしっかりと分かっていたようだ。
まあ、あの三人組はその後、クロードにボコられて大怪我をしたようだが。
どうしてだか知らないが照れてるクラウスの横で、ニコラリーはため息をついた。そして立ち上がって、嬉しそうな恥ずかしそうな彼女に向かって言う。
「そういや、テオも一応傭兵なんだ。折角来てくれたんだし、手伝って貰おうぜ」
「ほう、そうなのか。良い体つきをしていると思っていたが、傭兵だったか。なら丁度良いな、手伝って貰おう」
「んん? 俺は最初からニコラリーの貧弱な体に筋肉を……、じゃなくて、一週間後の決闘のために鍛えてやろうとしに来たんだ。だからこれ、ほら木刀」
二本の木刀を器用に両手の上で回しながら、にやりと豪快に笑うテオドール。本人の意欲が見え隠れしたのはまあ置いておいて、特訓に付き合ってくれるというのだ。ナツメだけでなく、テオドールも来てくれれば手数は単純に二倍。傭兵に対する立ち回りを学べる機会が増えることに越したことはない。
「では主殿、テオドール。位置についてくれ。テオドール、傭兵の基本的な戦闘様式で主殿を打ってくれ」
「はいよ」
ニコラリーとテオドール、両者が距離を開けて立つ。テオドールは木刀を片手に、ニコラリーは木刀を持たず素手で構えた。テオドールが持ってた二本目の木刀は、クラウスが持っている。
クラウスの合図を境に、テオドールは駆け出した。ニコラリーは魔力を体内に保ちながらも、その攻撃に備え構える。
クラウス、ナツメだけでなくテオドールの協力まで得られたニコラリーは、四苦八苦しながら特訓の七日間を消費していった。
そして、ついにその日が訪れる――。
ニコラリーは体内で熱波のようなものが広がり、骨の芯までゆっくりと広がっていくのを感じていた。これが肉体に魔力を馴染ませる、ということなのだろうか。
「いい感じだな。その状態を二日ほど維持しよう」
「二日もこれか……。キツイな」
その熱波のようなものは、気を離せばすぐに外へ発散してしまいそうだ。体内に魔力を維持するのと同時に、この熱波も留めておかなくてはいけない。気を張り続けておかなくてはいけないというのは、精神力を断続的に大きく消費していくということだ。
しかも他の稽古と並列で行うことになるだろう。口では簡単に言ったが、密かにニコラリーの頬には冷や汗が流れていた。
そんな二人に、草むらを踏み近づいてくる一つの影があった。ニコラリーはその足音に気付いてその方向へ目線を向けるが、そこは木々が生い茂っており、その向こう側は暗くて見えない。そんな場所にいる人の足音など聞こえるはずもないか、と目線を戻そうとしたところで、クラウスも同じところへ目線を向けていたことに気づいた。クラウスもそこから視線を外し、ニコラリーの方へ向ける。
「気づいたか、主殿」
「やっぱり足音がしたよな……?」
「ああ。魔力が馴染み、聴覚が若干にも強化されたのだろうな。良い傾向だ」
楽しそうに笑うクラウス。魔力を神経に働きかける以前の、体に馴染ませる段階でもうこれほどの効果があるとは思っておらず、ニコラリーは自分の手のひらを広げて握りしめた。
この調子なら、あの温室育ちのクソ野郎にも勝てるような気がする。しかし油断は禁物だ。
数秒後、さっき二人が感知した足音の主が茂みの中から出てくる。その姿を見てニコラリーは不意にその名を呼んだ。
「テオ、なんでここに」
引き締まった筋肉を見せつけるようなタンクトップ姿で、木刀を二本携えたテオドールが、驚いた顔のニコラリーに白い歯を見せたのだった。
「なるほどな……。ということは、あの三人に啖呵をきったのはこっちのお嬢さんか」
どうしてニコラリーがこんなことをしているのか、事の顛末を直接本人から聞いたテオドールが、黄色い瞳で自身の茶髪をかきながら、クラウスの方を向く。
「俺はテオドール。よろしくなあ、お嬢さん。こいつ、抜けてるとこあるだろ? 頑張ってなあ」
「ふむ、我はクラウスだ。頑張るぞ」
クラウスは腰に手をあて胸を張り尊厳を見せつけようとするも、体型のせいで威厳はない。親戚の子供を見る兄のような瞳で、テオドールはクラウスを見て微笑んでいた。しかしふとその笑顔も消える。どうしたのだろう、とニコラリーが思っていると、テオドールが口を開いた。
「……重ねてになるが、あの三人組を震え上がらせたのは、君ということでいいのだね?」
「そうだな。ちょっとお灸をすえてやったぞ」
勇ましい笑みを浮かべるクラウスに、テオドールは小さくため息をつく。そして手を顎に当て少し考えてから、テオドールは再び口を開いた。
「街中でもちょっと話題になってたよ、君の力。変に拡散されないといいんだけどね」
「話題? そんなにすごかったのか?」
実は、ニコラリーはクラウスからどのように三人組を脅かしたのかは聞いていない。ニコラリーが首を傾けて疑問を示すと、クラウスは何故か恥ずかしそうにえへへ、と笑った。どうして恥ずかしそうにしたのか分からないが、まあそれは一先ず置いておくとして、テオドールの口からの説明を待った。テオドールはニコラリーの目線に促されて、口を動かす。
「数少ない目撃者の話なんだがな。何でも石畳はボロボロ、銅像はバラバラ、スキンヘッドは水没って」
「色々気になることはあるけど、とりあえずスキンヘッド水没って何だ……?」
「えへへい」
「何故照れる……?」
聞いたところで疑問だらけのニコラリーだったが、とりあえず目撃者に意味不明な印象を与えるぐらいには大きな魔力で暴れたのだろう。それでも一応死者はいなかったらしいので、流石は聖剣、人間の強度はしっかりと分かっていたようだ。
まあ、あの三人組はその後、クロードにボコられて大怪我をしたようだが。
どうしてだか知らないが照れてるクラウスの横で、ニコラリーはため息をついた。そして立ち上がって、嬉しそうな恥ずかしそうな彼女に向かって言う。
「そういや、テオも一応傭兵なんだ。折角来てくれたんだし、手伝って貰おうぜ」
「ほう、そうなのか。良い体つきをしていると思っていたが、傭兵だったか。なら丁度良いな、手伝って貰おう」
「んん? 俺は最初からニコラリーの貧弱な体に筋肉を……、じゃなくて、一週間後の決闘のために鍛えてやろうとしに来たんだ。だからこれ、ほら木刀」
二本の木刀を器用に両手の上で回しながら、にやりと豪快に笑うテオドール。本人の意欲が見え隠れしたのはまあ置いておいて、特訓に付き合ってくれるというのだ。ナツメだけでなく、テオドールも来てくれれば手数は単純に二倍。傭兵に対する立ち回りを学べる機会が増えることに越したことはない。
「では主殿、テオドール。位置についてくれ。テオドール、傭兵の基本的な戦闘様式で主殿を打ってくれ」
「はいよ」
ニコラリーとテオドール、両者が距離を開けて立つ。テオドールは木刀を片手に、ニコラリーは木刀を持たず素手で構えた。テオドールが持ってた二本目の木刀は、クラウスが持っている。
クラウスの合図を境に、テオドールは駆け出した。ニコラリーは魔力を体内に保ちながらも、その攻撃に備え構える。
クラウス、ナツメだけでなくテオドールの協力まで得られたニコラリーは、四苦八苦しながら特訓の七日間を消費していった。
そして、ついにその日が訪れる――。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる