83 / 119
第三章 コルマノン大騒動
81 異能
しおりを挟む
命からがら砂埃を利用し逃げ伸びた二人。
逃げ込んだ場所は例の二人を遠くから見下ろせる、マンションのような建物の屋上だった。意識が朦朧ときていたシルヴァが、力を振り絞ってシアンを『支配』の力で浮遊させて、それに引っ張られるかたちで二人ともそこへ逃げ込めたのだ。
「大丈夫……!? 痛みは……いや、とりあえず袖をめくって……!」
「……傷は大丈夫……。もう止めた」
シルヴァは屋上の周りについている柵に寄り掛かって、自分の着ていた上着を脱いで放り投げる。これはドルフのものだが、もう血で汚れたりしているので使い物にならなそうだ。後で弁償して返そうと、薄れている意識の中でシルヴァはなんとなく思った。
「『支配』の力で血を止めた……。今から皮を繋ぎとめるから……」
「……」
「――っ!」
『支配』の力でくっつけられるからといって、痛みまでシャットアウトできるわけではない。千切れた皮と皮を、無理やりにくっつけているのだ。その連結時の痛みはやはり規格外で、その激痛は体の存在を忘れさせるほど強く、『痛み』という感覚だけを持っているかのようだった。シルヴァは意識が飛びそうになる。
けれど、意識はともかく叫び声まで上げてしまえば、例の二人に居場所がバレてしまうかもしれない。だから、シルヴァは傷口だけでなく、自らの口にまでも『支配』の力をかけて、無理やり閉じた。
「はぁ……はぁ……」
一度くっつけてしまえば、その痛みは徐々に安らいでいく。口にかけた『支配』を閉じて、シルヴァは深く息を吐いた。
傷は完全にふさいだ。この状態を維持し、あとは自然治癒を待つのみ。『支配』の力による完全な結合なので、傷口が動いて痛むことはない。
とりあえず、これで応急処置は終えた。シルヴァは何とかして体を起こし、屋上から下の暗闇の中にいるバロットとサラを見据える。
「……誰かもう一人いるな」
その影は一つ増えていた。白髪の青年だろうか。暗闇で少し見づらいが、どうやら三人で何か話しているようだ。
「シルヴァ……本当に、大丈夫?」
シルヴァが自己流の応急処置を施しているのを静かに見ていたシアンは、ついにシルヴァの後ろから彼に問う。シルヴァはそれに対し振り向いた。
「問題ないよ……。まだ、動ける」
正直なところ、シルヴァ自身も体の体調がよく分かっていなかった。緊張と痛みと疲労が積み重なり、結果根底にある体の調子が分からなくなっている。故に、シルヴァは具体的なことをシアンに返せなかった。
シアンはその短絡的な回答にシルヴァの瞳を見つめる。その青い瞳は、この暗闇でも分かるぐらいに綺麗で、シルヴァはどこか調子が合わずに目を背けた。
と。
急にシルヴァの体を暖かいものが包み込んだ。シルヴァは思わず顔を上げる。
「動かないで……」
突然にシルヴァを抱きしめたシアンは、困惑するシルヴァを優しく制した。彼女の優しい声と包み込んでくるその体に、さっきまでの緊張で押し込まれていたシルヴァの中の疲労に誘発された眠気が一気に噴き出てくる。
シルヴァの体は暖かくなっていき、とても快適な気分になっていった。空っぽになりつつある体に、何か暖かくその空白を埋めてくれるものが体の中で湧いてくるのをシルヴァは感じていて、そこでふと奇妙なことに気づく。
今まで消えかかっていた手足の感覚が、妙に鮮明になっていくのを感じるのだ。これは気のせいなのではない。シルヴァの意識もどんどん明白になっていく。
「シアン、これは……」
「待って……もうちょっと……」
シアンの腕がより強くシルヴァを抱きしめた。シルヴァにそれを止めさせる理由はない。
「……たぶん、これで終わり……」
しばらくした後、シアンはゆっくりとシルヴァから体を離した。シルヴァはまじまじと自分の両手を広げ、閉じたり広げたりを繰り返してみる。
さっきとは比べ物にならないほど、感覚が鋭く戻っていた。疲労と怪我でくすんでいた時よりも、意識できる視界の領域が広がっている気がする。
恐らく、いや、ほぼ確定的にこれはシアンの手によるものだ。気のせいだとかで収まる次元を遥かに超えて効果が出てきている。
気になったシルヴァはシアンを見つめた。
「シアンのおかげ、だよね? ありがとう」
「……うん。どういたしまして」
シルヴァの言葉にシアンは少しぎこちない笑顔を見せた。シルヴァはそんなシアンがとても可愛らしく感じて、その頭を撫でると視線を下にいる例の二人に戻す。まだ彼らはさっきまでの場所から動いていないようだった。
「……シルヴァ、あのさ」
背後から再びシアンの声が聞こえてきた。シルヴァはその声に反応して後ろへ振り返ろうとして、自分が数秒前にさらっと行ったことを思い出す。
――シアンの頭を撫でた!?
シルヴァはそのほぼ無意識化で行った行動を思い返して、反射的に彼女を撫でた手のひらに視線を落とす。いや、この状況でそういう色恋沙汰の感情表現をするのは自分でもどうかと思うが、それでも体と思考がそっちへいってしまったので仕方がない。脅威もそこそこ遠くに追いやった後なわけだし、もしかしたらその反動で安心しきっているからこういうことを思えてしまうのかもしれない。
「し、シアン……ごめ……」
振り返りながらも彼女に謝罪の言葉を口にするシルヴァ。しかしそれを言い終える前に、彼の視界の中にシアンの姿が入った。それは獣耳をペタンとどこか哀しそうに倒し、顔を伏せている彼女の姿があった。
「……シアン?」
その雰囲気はシルヴァの持っていた軽いそれとはわけが違う。シルヴァは彼女の名前をぼやいた後、一回口をつぐんで、もう一度その名前を呼んだ。
「シアン」
「……うん」
今度の呼びかけにはシアンは顔を上げる。けれど、シアンは再びそっとシルヴァから視線を外した。
そして少しの沈黙の後、シアンは口を開く。
「シルヴァはさ……今の私のやったことについて、何か気になったりはしないの?」
それを聞いたシルヴァは一度目を閉じて、自分の心情をすぐに整理した。彼女が気にしているであろうこと、そして自分が思っていること。それらを思考力でかみ砕いた後、目を開けてそれらを口にする。
「確かに驚いたけど、シアンが言いたくなさそうなことは聞かないよ」
「でも、気味が悪いとか思ったりしない……?」
「もしそれが奇妙だっていうなら、僕の『支配』はどうなるのさ」
そう言って軽く笑うシルヴァ。そんな彼を見たシアンはふと目を丸くして見上げると、次の瞬間にうられるようにして笑った。
「そうだよね……。そういう段階は今更、だもんね」
口元を緩ませて、幸薄そうに笑うシアンの様子を見て、シルヴァはちょっと安心する。さっきまでの昏い雰囲気もなくなって、随分と肩の荷も下りたようだった。
「シルヴァ、あのね」
シアンはシルヴァをしっかりと見据えた。そして言う。
「私が、獣人じゃないって言ったら、君はどう思う?」
逃げ込んだ場所は例の二人を遠くから見下ろせる、マンションのような建物の屋上だった。意識が朦朧ときていたシルヴァが、力を振り絞ってシアンを『支配』の力で浮遊させて、それに引っ張られるかたちで二人ともそこへ逃げ込めたのだ。
「大丈夫……!? 痛みは……いや、とりあえず袖をめくって……!」
「……傷は大丈夫……。もう止めた」
シルヴァは屋上の周りについている柵に寄り掛かって、自分の着ていた上着を脱いで放り投げる。これはドルフのものだが、もう血で汚れたりしているので使い物にならなそうだ。後で弁償して返そうと、薄れている意識の中でシルヴァはなんとなく思った。
「『支配』の力で血を止めた……。今から皮を繋ぎとめるから……」
「……」
「――っ!」
『支配』の力でくっつけられるからといって、痛みまでシャットアウトできるわけではない。千切れた皮と皮を、無理やりにくっつけているのだ。その連結時の痛みはやはり規格外で、その激痛は体の存在を忘れさせるほど強く、『痛み』という感覚だけを持っているかのようだった。シルヴァは意識が飛びそうになる。
けれど、意識はともかく叫び声まで上げてしまえば、例の二人に居場所がバレてしまうかもしれない。だから、シルヴァは傷口だけでなく、自らの口にまでも『支配』の力をかけて、無理やり閉じた。
「はぁ……はぁ……」
一度くっつけてしまえば、その痛みは徐々に安らいでいく。口にかけた『支配』を閉じて、シルヴァは深く息を吐いた。
傷は完全にふさいだ。この状態を維持し、あとは自然治癒を待つのみ。『支配』の力による完全な結合なので、傷口が動いて痛むことはない。
とりあえず、これで応急処置は終えた。シルヴァは何とかして体を起こし、屋上から下の暗闇の中にいるバロットとサラを見据える。
「……誰かもう一人いるな」
その影は一つ増えていた。白髪の青年だろうか。暗闇で少し見づらいが、どうやら三人で何か話しているようだ。
「シルヴァ……本当に、大丈夫?」
シルヴァが自己流の応急処置を施しているのを静かに見ていたシアンは、ついにシルヴァの後ろから彼に問う。シルヴァはそれに対し振り向いた。
「問題ないよ……。まだ、動ける」
正直なところ、シルヴァ自身も体の体調がよく分かっていなかった。緊張と痛みと疲労が積み重なり、結果根底にある体の調子が分からなくなっている。故に、シルヴァは具体的なことをシアンに返せなかった。
シアンはその短絡的な回答にシルヴァの瞳を見つめる。その青い瞳は、この暗闇でも分かるぐらいに綺麗で、シルヴァはどこか調子が合わずに目を背けた。
と。
急にシルヴァの体を暖かいものが包み込んだ。シルヴァは思わず顔を上げる。
「動かないで……」
突然にシルヴァを抱きしめたシアンは、困惑するシルヴァを優しく制した。彼女の優しい声と包み込んでくるその体に、さっきまでの緊張で押し込まれていたシルヴァの中の疲労に誘発された眠気が一気に噴き出てくる。
シルヴァの体は暖かくなっていき、とても快適な気分になっていった。空っぽになりつつある体に、何か暖かくその空白を埋めてくれるものが体の中で湧いてくるのをシルヴァは感じていて、そこでふと奇妙なことに気づく。
今まで消えかかっていた手足の感覚が、妙に鮮明になっていくのを感じるのだ。これは気のせいなのではない。シルヴァの意識もどんどん明白になっていく。
「シアン、これは……」
「待って……もうちょっと……」
シアンの腕がより強くシルヴァを抱きしめた。シルヴァにそれを止めさせる理由はない。
「……たぶん、これで終わり……」
しばらくした後、シアンはゆっくりとシルヴァから体を離した。シルヴァはまじまじと自分の両手を広げ、閉じたり広げたりを繰り返してみる。
さっきとは比べ物にならないほど、感覚が鋭く戻っていた。疲労と怪我でくすんでいた時よりも、意識できる視界の領域が広がっている気がする。
恐らく、いや、ほぼ確定的にこれはシアンの手によるものだ。気のせいだとかで収まる次元を遥かに超えて効果が出てきている。
気になったシルヴァはシアンを見つめた。
「シアンのおかげ、だよね? ありがとう」
「……うん。どういたしまして」
シルヴァの言葉にシアンは少しぎこちない笑顔を見せた。シルヴァはそんなシアンがとても可愛らしく感じて、その頭を撫でると視線を下にいる例の二人に戻す。まだ彼らはさっきまでの場所から動いていないようだった。
「……シルヴァ、あのさ」
背後から再びシアンの声が聞こえてきた。シルヴァはその声に反応して後ろへ振り返ろうとして、自分が数秒前にさらっと行ったことを思い出す。
――シアンの頭を撫でた!?
シルヴァはそのほぼ無意識化で行った行動を思い返して、反射的に彼女を撫でた手のひらに視線を落とす。いや、この状況でそういう色恋沙汰の感情表現をするのは自分でもどうかと思うが、それでも体と思考がそっちへいってしまったので仕方がない。脅威もそこそこ遠くに追いやった後なわけだし、もしかしたらその反動で安心しきっているからこういうことを思えてしまうのかもしれない。
「し、シアン……ごめ……」
振り返りながらも彼女に謝罪の言葉を口にするシルヴァ。しかしそれを言い終える前に、彼の視界の中にシアンの姿が入った。それは獣耳をペタンとどこか哀しそうに倒し、顔を伏せている彼女の姿があった。
「……シアン?」
その雰囲気はシルヴァの持っていた軽いそれとはわけが違う。シルヴァは彼女の名前をぼやいた後、一回口をつぐんで、もう一度その名前を呼んだ。
「シアン」
「……うん」
今度の呼びかけにはシアンは顔を上げる。けれど、シアンは再びそっとシルヴァから視線を外した。
そして少しの沈黙の後、シアンは口を開く。
「シルヴァはさ……今の私のやったことについて、何か気になったりはしないの?」
それを聞いたシルヴァは一度目を閉じて、自分の心情をすぐに整理した。彼女が気にしているであろうこと、そして自分が思っていること。それらを思考力でかみ砕いた後、目を開けてそれらを口にする。
「確かに驚いたけど、シアンが言いたくなさそうなことは聞かないよ」
「でも、気味が悪いとか思ったりしない……?」
「もしそれが奇妙だっていうなら、僕の『支配』はどうなるのさ」
そう言って軽く笑うシルヴァ。そんな彼を見たシアンはふと目を丸くして見上げると、次の瞬間にうられるようにして笑った。
「そうだよね……。そういう段階は今更、だもんね」
口元を緩ませて、幸薄そうに笑うシアンの様子を見て、シルヴァはちょっと安心する。さっきまでの昏い雰囲気もなくなって、随分と肩の荷も下りたようだった。
「シルヴァ、あのね」
シアンはシルヴァをしっかりと見据えた。そして言う。
「私が、獣人じゃないって言ったら、君はどう思う?」
0
あなたにおすすめの小説
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう! 公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
アルファポリス様より書籍化!
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。
【あらすじ】
異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。
それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。
家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。
十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。
だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。
最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。
この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。
そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。
そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。
旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。
☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。
☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
巻き込まれた薬師の日常
白髭
ファンタジー
神に選ばれ、魔素の循環する界へと送り込まれたのは――現代の薬師。
剣も魔法も扱えない彼が憑依したのは、戦闘力ゼロの商人見習いの少年だった。
彼の武器は、知識と経験。商品を生み出し、人脈を築き、産業を広げていく。
「居場所を見つけたい」その願いが、やがて世界を変える力となる。
これは、一人の薬師が紡ぐ研究と開発、そして成長の物語。
【カクヨムでも掲載しています】
表紙は紹介文をもとに、ai【adobe firefly】で作成したものです。(参考程度に……)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる