85 / 119
第三章 コルマノン大騒動
83 闇夜の薄ら笑い
しおりを挟む
「……っ」
こちらへと走ってくるバロットとサラを屋上から見下ろしていたシルヴァだったが、不意にバロットの黒い瞳と視線が完全にかちあってしまった。
「気づかれてる……!」
シルヴァがそう言うと、シアンは忌々しそうに歯を噛みしめる。それから『液状武装』を鎌に変化させて、両手で構えた。シルヴァも手すりから一歩離れて、彼らが来るのを見越して『支配』の力を顕現させる。
「……技量では完全にあいつらが上、僕らが下。だけど、あいつらは下で、僕らは上にいる……。この高低差の優位性を……くそっ」
シルヴァは何とかして彼らに勝つための策を持ち出そうとするも、全く持って聡明な案が浮かばなかった。高低差で優位を築けるほど、シルヴァ達と彼らの力量差は小さくはない。
「――シルヴァ!」
シアンは手に持った鎌を変化させ、大きな鎚へと変化させた。そしてその場で振りかぶる。
その意図に気づいたシルヴァはその場から引き、シアンは鎚を思いっきり屋上の床に振り下ろした。
大きな鎚に叩きつけられた床は一瞬で崩壊し、ヒビが下のそのまた下の階にまで広がるほどに損害を与える。その建物に乗っていたシルヴァが揺れを感じるほどに大きな衝撃だった。
勿論、鎚を叩いた地点の床は崩れ落ちて、下の階の部屋を覗ける穴が開いていた。まだ微かに残る屋上の小さな瓦礫が、パラパラとその穴から下の部屋へと落ちていく。
「……っ」
幸いにも下の階は空き部屋だったらしい。シルヴァはその事実にちょっぴり安心しながら、『支配』の力を解放する。その大小に崩れ落ちた瓦礫の数々を支配下に置いた。
そしてその『支配』した瓦礫を浮遊させて、それをこちらへ向かってくるバロットとサラに向かって放つ。
上から下に向かって、大小の瓦礫が降り注いだ。それらはバロットとサラが走っていくその先に着弾する。目の前で巻き上がった砂埃でその攻撃に気づいた二人だが、それはもう遅い。幾多の瓦礫のつぶてが地面を伝ってどんどん二人へと迫り、ついに二人へと着弾する。
「――っ!」
二人の周辺は夜の暗闇に加え、砂埃でさらに見えなくなった。しかしその直後、闇夜の中で揺れる砂埃が不意に不自然に揺れたのに、シルヴァとシアンは気づく。後ろに跳ぶシアンと同じように、慌ててシルヴァは体をのけぞらせ、その場からに数歩下がった。
途端に、シルヴァの前髪がふわりと揺れる。前髪の前に何かが通り過ぎて、それはその後背後にあった貯水槽に鈍い音をたてながら突き刺さった。――バロットの異能によって、透明になった投げナイフだ。
「油断できないな……」
あの攻撃の直後、的確にナイフの投擲をしてきたバロットの腕前に、シルヴァはごくんと息を呑む。背後の貯水槽のナイフが刺さった部分から、静かに水が滴っていた。
シルヴァとシアンはもう一度、屋上から眼下に広がる砂埃を見下ろす。
「くるっ!」
シアンの獣耳がピクリと揺れた。同時に、漂っていた砂埃は一閃の太刀筋により、斬られたかのように霧散する。そしてそれを境にこちらへ駆け出した影が一つ。――バロットだ。
「くそっ!」
シルヴァは再び残っている瓦礫で迎撃しようとするも、バロットの手さばきの方が速かった。駆けながら、手に持った複数のナイフを透化させると、シルヴァとシアンに向かって一気に投擲する。
それを察知したシアンは手すりの上に飛び乗ると、透明になって飛んでくるナイフを『液状武装』によって変化した鎌で弾き落とした。それでも一つ見逃していたようで、そのナイフが彼女の肩をかすめる。
「っ……!」
「シアン!」
よろめいて、金属の手すりからこちら側へ落ちたシアンを、シルヴァは何とか駆け寄って受け止めた。そしてシルヴァは駆け出してきたバロットを見下ろす。
彼はすでにシルヴァ達のいる建物の下までたどり着いていた。しかしシルヴァ達がいるのは屋上。建物は五階ほどあり、ハーヴィンのように飛翔能力でもない限り、彼は建物内部の階段を使ってここまで登ってくるしかないはずだ。
まだ時間は稼げるはずだ。そう判断したシルヴァであったが、その想定は次の瞬間に裏切られる。
「なっ……!」
バロットはそのまま地を蹴り、壁を伝って登り始めた。窓も少ないこのレンガ調の建物のどこを掴み、足をひっかけて登ってくるいるのか。
――いいや、彼はどこにも掴んだり、足を引っかけたりしていない。なんと虚空を掴み虚空に足を引っかけて、軽やかなペースで登っていたのだ。
「何を……! いやこれは!」
虚空を掴んでいる? いや違う! シルヴァは事実に気づいて舌打ちをする。
彼は虚空を利用して登っているわけではない。透明になったナイフを利用しているのだ。
さっきシルヴァに向かって投擲した一度目の数発のナイフ、そして二度目のシアンが弾いたナイフ。その際に、一緒に他のナイフを透明にして飛ばしていたのだろう。しかしそれは屋上にいるシルヴァとシアンに向かってではなく、建物の壁に突き刺していたのだ。登るときに利用するために。
「くそっ!」
シルヴァはすぐに腕の中のシアンを下ろすと、虚無の短銃をバロットに向けた。バロットに『支配』の力は通じない。だからこうするしかない。
「――」
シルヴァの右腕から一気に力が抜かれる。しかしそれにビビっているわけにもいかない。すぐさま引き金を引いて、存在しない弾をバロットに向かって発射した。
シルヴァの短銃から火花が散る。その瞬間、バロットの動きが急激に変化した。さっきまで軽やかな動作に登っていたものに、さらに速さが加わって隣の窓へと体を飛び乗らせる。そして狙いを定めた短銃の射撃をすらりと躱した。
「……!」
バロットは今まで手を抜いて登っていたのだ。彼はシルヴァが虚無の短銃を持っていることを身をもって知っていた。だからシルヴァが短銃で迎撃するだろうということも織り込み済みだったということ。
だからわざと遅めに登って攻撃を誘い、見事にその迎撃を躱した。そしてその速さのまま、彼はシルヴァ達のいる屋上へと到達する。
「くっ……!」
手すりを飛び越え、屋上へと足をつけたバロットにシアンは鎌で斬りかかった。それをバロットは軽々しくかわすと、両手にナイフを取り出して切りつける。シアンはそれを紙一重で鎌を動かし防御した。そして彼女はバロットと距離をとる。
バロットは距離をとった彼女を見ると、それからシルヴァの方へ視線を向けた。シルヴァは反射的に短銃を彼に向ける。それを見たバロットはナイフを構えなおしながら言った。
「よお。さっきぶりだな」
息を呑むシルヴァとシアン。その前で、バロットは余裕そうに笑ってみせたのだった。
こちらへと走ってくるバロットとサラを屋上から見下ろしていたシルヴァだったが、不意にバロットの黒い瞳と視線が完全にかちあってしまった。
「気づかれてる……!」
シルヴァがそう言うと、シアンは忌々しそうに歯を噛みしめる。それから『液状武装』を鎌に変化させて、両手で構えた。シルヴァも手すりから一歩離れて、彼らが来るのを見越して『支配』の力を顕現させる。
「……技量では完全にあいつらが上、僕らが下。だけど、あいつらは下で、僕らは上にいる……。この高低差の優位性を……くそっ」
シルヴァは何とかして彼らに勝つための策を持ち出そうとするも、全く持って聡明な案が浮かばなかった。高低差で優位を築けるほど、シルヴァ達と彼らの力量差は小さくはない。
「――シルヴァ!」
シアンは手に持った鎌を変化させ、大きな鎚へと変化させた。そしてその場で振りかぶる。
その意図に気づいたシルヴァはその場から引き、シアンは鎚を思いっきり屋上の床に振り下ろした。
大きな鎚に叩きつけられた床は一瞬で崩壊し、ヒビが下のそのまた下の階にまで広がるほどに損害を与える。その建物に乗っていたシルヴァが揺れを感じるほどに大きな衝撃だった。
勿論、鎚を叩いた地点の床は崩れ落ちて、下の階の部屋を覗ける穴が開いていた。まだ微かに残る屋上の小さな瓦礫が、パラパラとその穴から下の部屋へと落ちていく。
「……っ」
幸いにも下の階は空き部屋だったらしい。シルヴァはその事実にちょっぴり安心しながら、『支配』の力を解放する。その大小に崩れ落ちた瓦礫の数々を支配下に置いた。
そしてその『支配』した瓦礫を浮遊させて、それをこちらへ向かってくるバロットとサラに向かって放つ。
上から下に向かって、大小の瓦礫が降り注いだ。それらはバロットとサラが走っていくその先に着弾する。目の前で巻き上がった砂埃でその攻撃に気づいた二人だが、それはもう遅い。幾多の瓦礫のつぶてが地面を伝ってどんどん二人へと迫り、ついに二人へと着弾する。
「――っ!」
二人の周辺は夜の暗闇に加え、砂埃でさらに見えなくなった。しかしその直後、闇夜の中で揺れる砂埃が不意に不自然に揺れたのに、シルヴァとシアンは気づく。後ろに跳ぶシアンと同じように、慌ててシルヴァは体をのけぞらせ、その場からに数歩下がった。
途端に、シルヴァの前髪がふわりと揺れる。前髪の前に何かが通り過ぎて、それはその後背後にあった貯水槽に鈍い音をたてながら突き刺さった。――バロットの異能によって、透明になった投げナイフだ。
「油断できないな……」
あの攻撃の直後、的確にナイフの投擲をしてきたバロットの腕前に、シルヴァはごくんと息を呑む。背後の貯水槽のナイフが刺さった部分から、静かに水が滴っていた。
シルヴァとシアンはもう一度、屋上から眼下に広がる砂埃を見下ろす。
「くるっ!」
シアンの獣耳がピクリと揺れた。同時に、漂っていた砂埃は一閃の太刀筋により、斬られたかのように霧散する。そしてそれを境にこちらへ駆け出した影が一つ。――バロットだ。
「くそっ!」
シルヴァは再び残っている瓦礫で迎撃しようとするも、バロットの手さばきの方が速かった。駆けながら、手に持った複数のナイフを透化させると、シルヴァとシアンに向かって一気に投擲する。
それを察知したシアンは手すりの上に飛び乗ると、透明になって飛んでくるナイフを『液状武装』によって変化した鎌で弾き落とした。それでも一つ見逃していたようで、そのナイフが彼女の肩をかすめる。
「っ……!」
「シアン!」
よろめいて、金属の手すりからこちら側へ落ちたシアンを、シルヴァは何とか駆け寄って受け止めた。そしてシルヴァは駆け出してきたバロットを見下ろす。
彼はすでにシルヴァ達のいる建物の下までたどり着いていた。しかしシルヴァ達がいるのは屋上。建物は五階ほどあり、ハーヴィンのように飛翔能力でもない限り、彼は建物内部の階段を使ってここまで登ってくるしかないはずだ。
まだ時間は稼げるはずだ。そう判断したシルヴァであったが、その想定は次の瞬間に裏切られる。
「なっ……!」
バロットはそのまま地を蹴り、壁を伝って登り始めた。窓も少ないこのレンガ調の建物のどこを掴み、足をひっかけて登ってくるいるのか。
――いいや、彼はどこにも掴んだり、足を引っかけたりしていない。なんと虚空を掴み虚空に足を引っかけて、軽やかなペースで登っていたのだ。
「何を……! いやこれは!」
虚空を掴んでいる? いや違う! シルヴァは事実に気づいて舌打ちをする。
彼は虚空を利用して登っているわけではない。透明になったナイフを利用しているのだ。
さっきシルヴァに向かって投擲した一度目の数発のナイフ、そして二度目のシアンが弾いたナイフ。その際に、一緒に他のナイフを透明にして飛ばしていたのだろう。しかしそれは屋上にいるシルヴァとシアンに向かってではなく、建物の壁に突き刺していたのだ。登るときに利用するために。
「くそっ!」
シルヴァはすぐに腕の中のシアンを下ろすと、虚無の短銃をバロットに向けた。バロットに『支配』の力は通じない。だからこうするしかない。
「――」
シルヴァの右腕から一気に力が抜かれる。しかしそれにビビっているわけにもいかない。すぐさま引き金を引いて、存在しない弾をバロットに向かって発射した。
シルヴァの短銃から火花が散る。その瞬間、バロットの動きが急激に変化した。さっきまで軽やかな動作に登っていたものに、さらに速さが加わって隣の窓へと体を飛び乗らせる。そして狙いを定めた短銃の射撃をすらりと躱した。
「……!」
バロットは今まで手を抜いて登っていたのだ。彼はシルヴァが虚無の短銃を持っていることを身をもって知っていた。だからシルヴァが短銃で迎撃するだろうということも織り込み済みだったということ。
だからわざと遅めに登って攻撃を誘い、見事にその迎撃を躱した。そしてその速さのまま、彼はシルヴァ達のいる屋上へと到達する。
「くっ……!」
手すりを飛び越え、屋上へと足をつけたバロットにシアンは鎌で斬りかかった。それをバロットは軽々しくかわすと、両手にナイフを取り出して切りつける。シアンはそれを紙一重で鎌を動かし防御した。そして彼女はバロットと距離をとる。
バロットは距離をとった彼女を見ると、それからシルヴァの方へ視線を向けた。シルヴァは反射的に短銃を彼に向ける。それを見たバロットはナイフを構えなおしながら言った。
「よお。さっきぶりだな」
息を呑むシルヴァとシアン。その前で、バロットは余裕そうに笑ってみせたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう! 公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
アルファポリス様より書籍化!
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。
【あらすじ】
異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。
それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。
家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。
十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。
だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。
最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。
この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。
そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。
そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。
旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。
☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。
☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
巻き込まれた薬師の日常
白髭
ファンタジー
神に選ばれ、魔素の循環する界へと送り込まれたのは――現代の薬師。
剣も魔法も扱えない彼が憑依したのは、戦闘力ゼロの商人見習いの少年だった。
彼の武器は、知識と経験。商品を生み出し、人脈を築き、産業を広げていく。
「居場所を見つけたい」その願いが、やがて世界を変える力となる。
これは、一人の薬師が紡ぐ研究と開発、そして成長の物語。
【カクヨムでも掲載しています】
表紙は紹介文をもとに、ai【adobe firefly】で作成したものです。(参考程度に……)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる