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第二章『奴隷王国ドーレル滅亡』
1話
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武器と防具を吸収させ終わったクロードは、部屋の窓から外を見る。
「いつの間にか外は真っ暗だなぁ。……!!そう言えば今何時だ?」
クロードは部屋に備え付けてある時計を見る。
「もう夜の九時を回っているじゃないか。まさか、三時間も部屋にこもって作業をしていたなんてな。夕食でも食べるか。……皆もう夕食食べちゃったかなぁ」
クロードが皆は既にいなく食堂は閑散としていた。
クロードは一縷の望みを胸に食堂の隣にあるラウンジへと向かう。
すると、少しずつラウンジの方から人の話し声が聞こえて来る。
クロードは皆がわざわざ起きて自分のことを待っていてくれたのだと思いとても温かな心持でラウンジへと入って行く。
パン!!パン!!パン!!
「!?な、何だ!?」
クロードがラウンジに入ると突然、『パン!!パン!!パン!!』と甲高い音が鳴り響く。
突然の事でギュっと目をつむっていたクロードだが恐る恐る目を開けると、目の前にはクラッカーを持って笑顔を見せている皆がいた。
「な、なに!?何故にクラッカー?……今日って何かの記念日だったっけ?」
クロードは突然の事に理解が及ばず、少しの間思考を手放した。
「何を言っているクロード。今日はお前の誕生日じゃないか。今日でお前は十八歳だ!!おめでとうクロード!!」
「え……あ!!そうか、今日は俺の誕生日か。最近色々あり過ぎてすっかり忘れていたよ。ははは、それじゃあ、お腹もすいちゃったし夕食にしようか」
そして、クロード達は少し遅い夕食に舌鼓を打つのだった。
***
翌日、クロードは朝食を食べ終えた後、昨日の内に完成させていた新しい武器と防具を皆に渡した。
「これが皆の新しい相棒たちだよ。武器と防具の詳細は各自の部屋に設置されている台座に武器や防具を置いてから台座に触れてスキャンって言えば台座のパネルに詳細が表示されるから後で自分で確認してみて。それじゃあ俺はドラゴン達とバスフェンのギルマスの件で王城まで行って来るよ」
そしてクロードは王城へと転移して行った。
王城の城門前に転移したクロードは貴族の証である短剣を門兵に見せ入城すると、前もって待機していた執事のセバスチャン・バートンによって国王の執務室に案内される。
「国王陛下、クロード殿をお連れしました」
「お!来たか。入ってくれ」
国王の許可を得て国王の執務室に入ると、そこには神妙な面持ちの国王とウキウキ、ワクワクしいる事が一目でわかる笑顔をしているルーチェが応接用のソファーに座っており、そのルーチェの背後に彼女を守る様に直立しているパルの姿があった。
『……ん、パル。ちゃんと護衛の仕事もこなしているみたいだな』
『ああ、こいつはオレの大事な契約者だからな。こいつに何かあってオレが困るし、何よりシャリナ様とクロード様に顔向け出来ねぇよ』
『そうか。まあ、その調子で頑張ってくれ』
クロードは念話で軽くパルと会話をすると、ソファーに座ってこちらを見ている国王に話しかける。
「いつの間にか外は真っ暗だなぁ。……!!そう言えば今何時だ?」
クロードは部屋に備え付けてある時計を見る。
「もう夜の九時を回っているじゃないか。まさか、三時間も部屋にこもって作業をしていたなんてな。夕食でも食べるか。……皆もう夕食食べちゃったかなぁ」
クロードが皆は既にいなく食堂は閑散としていた。
クロードは一縷の望みを胸に食堂の隣にあるラウンジへと向かう。
すると、少しずつラウンジの方から人の話し声が聞こえて来る。
クロードは皆がわざわざ起きて自分のことを待っていてくれたのだと思いとても温かな心持でラウンジへと入って行く。
パン!!パン!!パン!!
「!?な、何だ!?」
クロードがラウンジに入ると突然、『パン!!パン!!パン!!』と甲高い音が鳴り響く。
突然の事でギュっと目をつむっていたクロードだが恐る恐る目を開けると、目の前にはクラッカーを持って笑顔を見せている皆がいた。
「な、なに!?何故にクラッカー?……今日って何かの記念日だったっけ?」
クロードは突然の事に理解が及ばず、少しの間思考を手放した。
「何を言っているクロード。今日はお前の誕生日じゃないか。今日でお前は十八歳だ!!おめでとうクロード!!」
「え……あ!!そうか、今日は俺の誕生日か。最近色々あり過ぎてすっかり忘れていたよ。ははは、それじゃあ、お腹もすいちゃったし夕食にしようか」
そして、クロード達は少し遅い夕食に舌鼓を打つのだった。
***
翌日、クロードは朝食を食べ終えた後、昨日の内に完成させていた新しい武器と防具を皆に渡した。
「これが皆の新しい相棒たちだよ。武器と防具の詳細は各自の部屋に設置されている台座に武器や防具を置いてから台座に触れてスキャンって言えば台座のパネルに詳細が表示されるから後で自分で確認してみて。それじゃあ俺はドラゴン達とバスフェンのギルマスの件で王城まで行って来るよ」
そしてクロードは王城へと転移して行った。
王城の城門前に転移したクロードは貴族の証である短剣を門兵に見せ入城すると、前もって待機していた執事のセバスチャン・バートンによって国王の執務室に案内される。
「国王陛下、クロード殿をお連れしました」
「お!来たか。入ってくれ」
国王の許可を得て国王の執務室に入ると、そこには神妙な面持ちの国王とウキウキ、ワクワクしいる事が一目でわかる笑顔をしているルーチェが応接用のソファーに座っており、そのルーチェの背後に彼女を守る様に直立しているパルの姿があった。
『……ん、パル。ちゃんと護衛の仕事もこなしているみたいだな』
『ああ、こいつはオレの大事な契約者だからな。こいつに何かあってオレが困るし、何よりシャリナ様とクロード様に顔向け出来ねぇよ』
『そうか。まあ、その調子で頑張ってくれ』
クロードは念話で軽くパルと会話をすると、ソファーに座ってこちらを見ている国王に話しかける。
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