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2章 教育
16 パーティーへGO
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あの事件から数日経った。そして、授業も落ち着き、学校にも慣れてきた。そんな時、俺たちはローザさんに呼ばれ、学園長室に来ていた。
「兄さま……学園長、何の用なんですかね?」
「さぁーな。まぁ、行くしかないし、行くか」
「そうですね。では、ノックしますよ」
「あぁ………」
そして、リンは学園長室のドアをコンコンコンとノックした。すると、中からは「はい、どうぞ」という声が聞こえてくる。俺たちはその合図を聞くと、中に入る。
「失礼いたします」
「ナツさんも、呼ばれたんですか?」
「お、おう……レーナもか」
「はい」
中に入るとリズさんとレーナがそこにはすでにいた。いつも通り、リズさんは機嫌が悪かった。そこには、スーさんの姿はない。どうしたんだろうと思っているとローザさんが話を切り出す。
「事件が起きてまだ、日が浅いがまた、重大なことが分かってな」
「………?それは?」
「あぁ………ここにはいないんだが、スー・ニーデルについて」
「スーさんがどうかしたんですか?」
「あぁ………先日発見されたんだがな………」
「どういうことでしょうか?」
「あぁ………この前のスー・ニーデルは偽物だったということだな」」
「………嘘でしょ?」
俺たちは驚きを隠せないでいた。俺たちの誰一人も気づかないなんてことはありえない。ローザさんが見破れないくらいの術だ。相当な実力者に間違いない。
「………で、本物のスーさんはどうしたんですか?」
「あぁ………精神が削られていたらしく、病院に行ってもらっている」
「そうですか………じゃあ、 俺たちはスーさんに会いに行けばいいんですか?」
「いや………これをみろ」
「これは………パーティの招待状ですか?」
「あぁ………国王が直々にこの前の事件の賞賛にとのことだよ」
「はぁ……これに出席しろということですか?」
「もちろん。国王のパーティをサボることなんか出来ないだろ?」
「ローザさんは行くんですか?」
「いや………私にも仕事があるからな」
「そうですか……わかりました。この4人で行けばいいんですか?」
「まぁ………あとはエリックがパーティにはいると思う」
「分かりました。行きますよ」
俺はそう言って学園長室を出ようとした。しかし、ローザさんに「少し待てっ」と出るのを止められた。
「なんですか?」
「ナツくんはそのままの格好で行くのか?」
「え………ダメなの?」
「国王のパーティだからな……ナツくんでも、さすがにな」
「はぁ……面倒くさいな。でも、俺は正装なんか持ってないんだが」
「それは大丈夫だ。お前らっ、こいつら4人を着替えさせてやってくれ」
そうローザさんが言うとノックもせずに学園長室に入ってきた。そして、
「はいっ、ただいま」
中に入ってきた黒い服を着た人たちに手を引っ張られて俺たちは連れて行かれる。そこは、第一教育棟の2階にある更衣室に連れて行かれた。そして、着いた途端にその人は俺の服を脱がそうとする。しかも、男の人ではないというところがこの状況で特に問題視するべき点だろう。
「では、これに着替えましょう。もうすぐで迎えが来るようですから」
「ちょっ、な、なに………自分で着替えられますから、迫ってこないでくださいよ」
「学園長からしっかり着せるように頼まれていますから」
「ちょっ、そういうことじゃないと思うんですが」
「大丈夫ですっ、私なら」
「いやいや………大丈夫じゃないです。特に俺が」
「問題ありません」
「いや……だから。ってか、どうして男がいないんですか?」
「そうですね………私たちは学園長の護衛をしているからです」
「というか、それなら男の方がいいような」
「そうですか?それは差別と捉えていいんですか?」
「そんなこと言っていません。でも、どうしてなんですか?」
「まぁ、女同士の方が何かと便利ですから」
「そういうもんですかね?」
「そういうもんです」
「…………ってか、俺の質問に答えながらどうして服を脱がす…………ひゃっん。ちょっと、本当にやめてください」
俺がやめろと言ってもやめる気配がない。というか、その間ですらも俺の着替えを進めている。そして、数分後には俺は黒い服に身体が包まれていた。
「ハァ、ハァ、ハァ………もう、婿にいけない」
「じゃあ、私が貰いましょうか?」
「え………」
俺はその言葉に赤面する。顔が熱い。そんな俺を見た彼女はくすりと笑う。
「冗談ですよ」
「ほ、本当にやめてくださいよ。それより、名前はなんというんですか?」
「………私の名前ですか?」
「もちろん、他に誰がいるんですか?」
彼女はさっきまでには見せなかったくらい動揺している。
「私に名前を聞いた人が初めてだったもので」
「どうして?」
「そりゃあ、学園長の護衛役という時点で近寄り難いですから」
「まぁ、そうですか……ね」
「でしょ?ただの脇役ですから……私たち、護衛役は」
「………暗いんですけど」
「ご、ごめんなさい。それより、名前でしたね?」
「うん」
「私の名前はレイラ・グラーニンです」
「そうか、レイラか。よろしく」
「はい、よろしくお願いします。では、学園長がお待ちです。行きましょう」
「うん」
俺たちは第一教育棟の玄関前に向かった。そこにはもうすでに正装に着替えを済まされていたレーナたちが待っていた。俺が最後だったらしい。
「すまん、待たせた」
「はい、待ちました。着替えるだけでどうしてそんなに時間をかけるんですか?」
「まぁ、いろいろあってな」
「いろいろ……この女の人と?いやらしい……」
「ま、まぁ……それより早く行こうぜ」
他の女性陣が俺を白い目で見ている。俺は冷や汗をかきながら誤魔化し、国王の待つパーティ会場に向かった。本当はもっと静かに暮らしたかったのだが、しょうがない。俺は決意を固めていた。そして、俺たちは目の前にあった車に乗り込んだ。
「兄さま……学園長、何の用なんですかね?」
「さぁーな。まぁ、行くしかないし、行くか」
「そうですね。では、ノックしますよ」
「あぁ………」
そして、リンは学園長室のドアをコンコンコンとノックした。すると、中からは「はい、どうぞ」という声が聞こえてくる。俺たちはその合図を聞くと、中に入る。
「失礼いたします」
「ナツさんも、呼ばれたんですか?」
「お、おう……レーナもか」
「はい」
中に入るとリズさんとレーナがそこにはすでにいた。いつも通り、リズさんは機嫌が悪かった。そこには、スーさんの姿はない。どうしたんだろうと思っているとローザさんが話を切り出す。
「事件が起きてまだ、日が浅いがまた、重大なことが分かってな」
「………?それは?」
「あぁ………ここにはいないんだが、スー・ニーデルについて」
「スーさんがどうかしたんですか?」
「あぁ………先日発見されたんだがな………」
「どういうことでしょうか?」
「あぁ………この前のスー・ニーデルは偽物だったということだな」」
「………嘘でしょ?」
俺たちは驚きを隠せないでいた。俺たちの誰一人も気づかないなんてことはありえない。ローザさんが見破れないくらいの術だ。相当な実力者に間違いない。
「………で、本物のスーさんはどうしたんですか?」
「あぁ………精神が削られていたらしく、病院に行ってもらっている」
「そうですか………じゃあ、 俺たちはスーさんに会いに行けばいいんですか?」
「いや………これをみろ」
「これは………パーティの招待状ですか?」
「あぁ………国王が直々にこの前の事件の賞賛にとのことだよ」
「はぁ……これに出席しろということですか?」
「もちろん。国王のパーティをサボることなんか出来ないだろ?」
「ローザさんは行くんですか?」
「いや………私にも仕事があるからな」
「そうですか……わかりました。この4人で行けばいいんですか?」
「まぁ………あとはエリックがパーティにはいると思う」
「分かりました。行きますよ」
俺はそう言って学園長室を出ようとした。しかし、ローザさんに「少し待てっ」と出るのを止められた。
「なんですか?」
「ナツくんはそのままの格好で行くのか?」
「え………ダメなの?」
「国王のパーティだからな……ナツくんでも、さすがにな」
「はぁ……面倒くさいな。でも、俺は正装なんか持ってないんだが」
「それは大丈夫だ。お前らっ、こいつら4人を着替えさせてやってくれ」
そうローザさんが言うとノックもせずに学園長室に入ってきた。そして、
「はいっ、ただいま」
中に入ってきた黒い服を着た人たちに手を引っ張られて俺たちは連れて行かれる。そこは、第一教育棟の2階にある更衣室に連れて行かれた。そして、着いた途端にその人は俺の服を脱がそうとする。しかも、男の人ではないというところがこの状況で特に問題視するべき点だろう。
「では、これに着替えましょう。もうすぐで迎えが来るようですから」
「ちょっ、な、なに………自分で着替えられますから、迫ってこないでくださいよ」
「学園長からしっかり着せるように頼まれていますから」
「ちょっ、そういうことじゃないと思うんですが」
「大丈夫ですっ、私なら」
「いやいや………大丈夫じゃないです。特に俺が」
「問題ありません」
「いや……だから。ってか、どうして男がいないんですか?」
「そうですね………私たちは学園長の護衛をしているからです」
「というか、それなら男の方がいいような」
「そうですか?それは差別と捉えていいんですか?」
「そんなこと言っていません。でも、どうしてなんですか?」
「まぁ、女同士の方が何かと便利ですから」
「そういうもんですかね?」
「そういうもんです」
「…………ってか、俺の質問に答えながらどうして服を脱がす…………ひゃっん。ちょっと、本当にやめてください」
俺がやめろと言ってもやめる気配がない。というか、その間ですらも俺の着替えを進めている。そして、数分後には俺は黒い服に身体が包まれていた。
「ハァ、ハァ、ハァ………もう、婿にいけない」
「じゃあ、私が貰いましょうか?」
「え………」
俺はその言葉に赤面する。顔が熱い。そんな俺を見た彼女はくすりと笑う。
「冗談ですよ」
「ほ、本当にやめてくださいよ。それより、名前はなんというんですか?」
「………私の名前ですか?」
「もちろん、他に誰がいるんですか?」
彼女はさっきまでには見せなかったくらい動揺している。
「私に名前を聞いた人が初めてだったもので」
「どうして?」
「そりゃあ、学園長の護衛役という時点で近寄り難いですから」
「まぁ、そうですか……ね」
「でしょ?ただの脇役ですから……私たち、護衛役は」
「………暗いんですけど」
「ご、ごめんなさい。それより、名前でしたね?」
「うん」
「私の名前はレイラ・グラーニンです」
「そうか、レイラか。よろしく」
「はい、よろしくお願いします。では、学園長がお待ちです。行きましょう」
「うん」
俺たちは第一教育棟の玄関前に向かった。そこにはもうすでに正装に着替えを済まされていたレーナたちが待っていた。俺が最後だったらしい。
「すまん、待たせた」
「はい、待ちました。着替えるだけでどうしてそんなに時間をかけるんですか?」
「まぁ、いろいろあってな」
「いろいろ……この女の人と?いやらしい……」
「ま、まぁ……それより早く行こうぜ」
他の女性陣が俺を白い目で見ている。俺は冷や汗をかきながら誤魔化し、国王の待つパーティ会場に向かった。本当はもっと静かに暮らしたかったのだが、しょうがない。俺は決意を固めていた。そして、俺たちは目の前にあった車に乗り込んだ。
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