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第4章:聖地アードグイ編
第84話:ソルイリスの大精霊
しおりを挟む『よく来てくれたの、愛し子よ』
「こんにちは。ええと、地の大精霊のレア様ですよね」
『ああ、そうじゃとも。先日は世話になった。どんぐりたちもすくすく育っておるわ』
「いいえ。調子はどうですか。何か足りないものや、欲しい若木はありますか?」
樟のそばに駆け寄り、きゅっと幹を抱きしめるとレアはすぐに出てきてミヤコに挨拶をした。地の精霊はずいぶん年をとった精霊だった。これまで出会った精霊は、精霊王を含めてずいぶん若い風貌だったが彼女は違う。大地の精霊は、やはり生きている時間が違うのかしら、とミヤコは首を傾げた。
『私がこの姿をとっているのは、私がそうしたいと決めたからじゃよ』
「そうなんですか?」
『この土地はたくさんの歴史があり、たくさんの愛しいものが土に帰っていったから、その歴史を感じていたいんじゃ』
ミヤコと変わらない身長でぽってりとした体を持つ大精霊は、伸びない背筋をできる限り伸ばして、遠い目をした。今でも目の前に昔の様子が映し出されているかのように、やんわり微笑むその横顔にミヤコは胸が締め付けられた。何千年もの歴史がこの地を通り過ぎて行ったのだ。年数の分だけ歴史がある。それを受け止めるにはきっとたくさんの涙を流したのだろう。
「鎮魂歌を歌いましょうか?せめて、大地が安らげるように」
『ああ、そうじゃのう。それは嬉しい。そなたの声は実に暖かく気持ちが良いからの』
ミヤコは頷くと、少し目を伏せ、大地を見つめそれから周囲の風景を見渡す。
そして歌を風に乗せる————
空に 大地に 溶ける 命のともしび
過去に 未来に 注ぐ永遠の安息を
解き放て 死者の魂を 清め 集い シェリオルの水辺にて
救い出せ 不眠の使者を 闇よ 光よ アーラの業火で
地に沈む 安らぎの歌 夢と 愛を 大地の育みで
風に溶け 鎖を断ち切り 自由に 羽ばたけ ラスラッカの丘
水のウスカーサ 火のアガバ 地のレア 風のエリカ
聖霊の祝福を受け 鎮まりたまえ
永遠の安息を 受け取りたまえ
帰るは 光の 精霊王の元へ
やさしい風が歌をのせ、その余韻が消えると、遠くの森がさざめいたかと思うと一斉に若葉の香りが漂い、きりりとした空気が一面に広がった。
クルトは大きく息を吸い込み、ミヤコの歌ができるだけ遠くまで届くように風を送り、鎮魂歌を伝えた。足を水に浸していたアイザックは目をつむり、気持ちよさそうに歌を聞き入り、ガーネットは目を見開いたまま、涙を流していることすら気が付かず、ぽかんと口を開けている。
『ああ、本当に気持ちがいいねえ。大地の怒りが静まるようだ』
「こんな歌でよければ、いつでも」
『ああ……ありがとう』
レアはしばらく目を閉じて余韻を楽しんでいたが、ゆっくり目を開くとミヤコを見つめた。
『また、時代が荒れるね』
「……はい」
『人間は、本当に飽きないねえ』
レアはくすくすと笑う。
『それで、そなたたちはアガバに会いに行くのかい?』
「はい。火の聖地アードグイも水の聖地ウスクヴェサールと同じく穢されたと聞きました」
『頼めるのかい?』
「どこまでできるかわかりませんが。出来る限りの事はしたいと思います」
『そうかい……すまないね』
「いいえ。楽しんでますから」
ミヤコはあはは、と笑った。レアは少し目を広げたが、またしわくちゃの顔の中にその瞳を沈め、ホッホッと体を揺すった。
『そうかい。それじゃあ、そなたたちができるだけ楽しめるように、道中の安全は確保してあげようかね』
「ありがとうございます」
『もうひとつお願いなんじゃが』
「なんでしょう?」
『果物のなる木の苗はないかね?果実が恋しくての』
「お安い御用です」
ミヤコは、収納から東の魔の森で取ってきた金柑とコケモモ、ポムの種を取り出した。
「この三つはすぐ育ちますから、きっとすぐ食べれますよ」
『おお、いいねえ。ポムは酒にもなるし。キミヨとよく飲んだよ』
あ、やっぱり、とミヤコは笑った。
おばあちゃんの知り合いなら、きっと酒好きだろうと思ったのだ。
「それでは」
そういうとミヤコは、クスノキから程よい距離を置いて、それぞれの苗とポムの種を地面に埋めた。
「チビちゃんたち、出番だよ」
『キャーーーーー!』
ミヤコはいつもの成長の歌を唄い、精霊が一斉に手助けをする。精霊たちも果物は大好きなのだ。
「僕も手伝おう」
「おお、まぶしいなあ、おい!」
精霊たちが見えるアイザックは眩しそうに目を細めてガハハと笑い、クルトは自分も手伝うと言って精霊たちを駆使し始めた。
「な、何が起こっている!?木が急成長で伸びてるぞ!これも愛し子の力なのか!?」
精霊も大精霊も見えないガーネットは、ミヤコの一人芝居を見るようで、訝しみながら眺めていたが、いきなり成長し始めた木々に度肝を抜かれた。
「そうだよ、ガーネットの姫さん。あんたには精霊は見えないかもしれんがな、ものすごい量の精霊が嬢ちゃんを助けて、木の成長を促してるんだ。嬢ちゃんが歌ってるのが精霊を動かす呪文みたいなもんなんだよ」
「あ、アイザックには見えるのか?その、精霊が?」
「ああ。ハルクルトも俺も嬢ちゃんも、しっかり見えてる」
「それはスキルなのか?どうやったら見えるようになる?」
ガーネットは好奇心に駆られ、子供のようにアイザックに食いついた。
「そうだなあ、信じれば見えるんじゃねえのか?」
「信じれば…」
「ちなみに、ルノーですらまだ見えねえからな。あれはどっぷり信じてるはずなんだけどよ。こればっかりは才能かもしれねえな」
「そ、そんな…!!」
そんな様子を見ていたミヤコがガーネットの手を取った。
「はい、ガーネットさん。手のひらに集中してください」
『キャーーー!』
「え」
「今ね、ガーネットさんの手のひらの上にチビの精霊たちが乗ってます。チビちゃんたちは人の形をしていなくて、小さな光の粒なんです。でも目を閉じて、集中したらこの子達の暖かさが感じられるはず。それがわかったら、儲けもんです」
「わ、私の手のひらに?精霊が?」
「はい。たくさん乗ってます」
実は頭の上にも肩の上にも、大量の精霊が乗ってブンブン飛び回っているのだが、ガーネットは感じることがない。
ガーネットは体を硬直させて、じっと手のひらを見つめた。心なしか顔が赤い。
「あ、暖かい気がしないこともないが、どうなのかな」
『キャーーー♡』
「見えると、ちょっとうっとおしいことになるぞ」
『キャーーーーー!?』
アイザックが大笑いでそう言った。
一時間ほど経って、それほどたくさん植えるつもりはなかった果樹は、調子に乗った精霊たちが増大させて、立派な果樹園へと育っていた。
「だからやりすぎだって……」
『キャーー………』
『よいわ、よいわ。これだけあれば、酒も作れるし、また小動物も寄ってくるじゃろ。私も楽しいし、結果オーライじゃ。また賑やかになるわい』
「んー。レア様がいいというのなら、まあ」
『キャーーー!!!』
「もう、調子がいいんだから」
予定よりも多くの時間を費やしてしまったので、少し早いがランチにしようとミヤコは提案した。ミヤコの料理で体力を回復し、時間を補うように夜まで通して走ろうという魂胆だ。
「腹が減っては戦はできぬ、ってね。ミートボールペンネを作ろう!」
「ペンネか、久しぶりだね。ペスカトーレじゃないんだ」
「おっ待ってました!カレーはないのか?」
クルトやアイザックにとっては、ミヤコの料理はなじみのものだったが、ガーネットは初めての経験。すでに聖騎士としての矜持や落ち着きなど、彼方に吹き飛ばしてしまい、何から何まで「初めて」の経験にガーネットはキラキラした瞳で詰め寄った。
「そ、そのミートボールなんとかっていうのはなんだ?カレーとは?」
「ププ。嬢ちゃんの料理食べたらブッとぶぞ、アンタ。討伐隊全員、胃袋掴まれたからな」
「はいはい、働かざるもの食うべからず。アイザックさんはピットを用意してください。クルトさんは、玉ねぎを刻んで。それからガーネットさんは焚き火用の枝を拾ってきてもらえますか?」
「任せてくれ」と、クルト。
「リョーカイ」と、アイザック。
「よ、よし。わかった」と、ガーネットはお使いを頼まれた子犬のように駆けて行った。
「さすが嬢ちゃん、うまく懐柔してやがるわ」
「ミヤにかかったら、森すら動くからな」
アイザックとクルトが笑った。
調理の用意ができるとミヤコの番だ。ミヤコは調理器具を収納から取り出し、ミートボールの準備を始めた。緑の砦で余った肉をミンチにして丸めて持ってきてあるので、あとは卵とパン粉、炒めた玉ねぎとマロッカのミルクを少々。塩胡椒をふって混ぜ合わせ、お団子に。
パスタソースやピザを作るのに便利だろうと思い、少し前に買ったのに全然使っていなかったフードドライヤーで、ハーブ類をセミドライにして大量に持ってきた。ミントやバジル、オレガノやパセリ等は種も持っているが、これは浄化用に使いたい。増やすのは簡単だが、行くところ、行くところでミントやパセリを増殖させると、植物形態が狂うかもしれないし、最近「聖女の足跡」と言われつつあるミントはちょっと遠慮したいのだ。
トマトはピューレにするよりも、ざっくりと切ってハーブと共に煮詰めていく。種も入って、皮もついたままだが、アイザックやクルトにはその方が食感があって好ましいと言われた。どうやらトマトの皮と種によって疲労が回復するらしい。下手に舌触りを追求するよりは、栄養を考えて大雑把にした方が、旅には楽だった。
「これぞ、男の手料理、って感じだね」
ふんふんとミヤコは自分で頷く。
川で汲んだ水に塩を入れて沸かし、これまた持参したドライペンネを鍋にぶち込む。これはクルトが見て水切りもしてもらった。
ガーネットが手伝いそうにウロウロしていたので、ミヤコがサラダを作るのにトマトを八つ切りにと頼んだら、ダイスになって返ってきた。カンバというケールに似た葉野菜を食べやすい大きさにちぎってと頼んだら、これまた微塵になって戻ってきて、いったいどうしたことかと思ったら、ウィンドカッターの魔法を使っていた。
「ガーネット、お前向こうで洗い物でもしてろ」
「うっ……わ、わかった」
アイザックに呆れられ、しょぼんとして鍋を洗いに行ったガーネットをミヤコとクルトは苦笑して肩をすくめた。ほんの数時間一緒にいただけで、ガーネットはずいぶんアイザックと慣れたようだ。
「ガーネットさんは若干ツンデレ入ってますね」
「聖騎士隊は貴族で固まってるからな。専用のメイドや従士がいて生活面は人任せだから、こういう場に慣れていない。いい機会だ」
「このまま打ち解けるといいですね」
「僕としては、アイザックに任せたいんだが…」
「そういえば、マリゴールド様って…」
「元・婚約者。前に話しただろ?でも今はアッシュと結婚して子供もいる」
「ああ、そうだったね」
「だから気にしなくてもいい。僕はもともと彼女に興味はなかったし」
「ふうん」
「信じてないの?」
「出会って間もない頃、落ち込んでてたじゃない」
「あれは別に彼女のせいじゃない」
「そうなの?」
「ミヤ?僕が愛しているのは君だけだと言ったよね」
ちょっと揶揄ってやろうとミヤコは冗談でつついたのだが、クルトは機嫌を悪くしてしまった。拗ねたように口を尖らせて、眉をしかめながらも、その瞳は不安そうに揺れてミヤコの顔を覗き込む。
(かわいいなあ、もう)
笑いをこらえて口元をピクピクさせるミヤを見て、ようやく気がついたようで、クルトはミヤの首に腕を回した。
「あはは、ギブ、ギブ!」
「真面目に心配したのに」
食事ができるのを今か今かと待っている、その他二名から表情が抜け落ちた。
「チクショウ、イチャイチャしやがって……」
「風の赤獅子じゃなくて風の赤犬だな…」
余談だが、出来上がったミートボールペンネを涙を流して食べ、自分の刻んだみじん切りのサラダもどきは——それはそれでミヤコがモッツアレラチーズとミントのドレッシングをかけたおかげで美味しかったのだが——上達してやる!と拳を握るガーネットだった。
==========
ガーネットは意外と努力家。
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