【完結】クローゼットの向こう側〜パートタイムで聖女職します〜

里見知美

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第4章:聖地アードグイ編

第83話:おばあちゃんの鉄拳

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「アルヒレイト!ここに座りなさいっ!!」

 キミヨの声が森に響き、驚いた鳥が一斉に飛び立った。

「な、何かな?愛しの奥さん?」

 ああ、これはカミナリが落ちるな、と精霊王アルヒレイトはビクビクしながら、おとなしくキミヨの前に現れた。調子のいい精霊たちは遠巻きに見ているだけで、誰も近づこうとしない。

「裏切り者め」
『きゃー……』

 キミヨが怒ると天変地異よりも怖いのだ。無理を言うな、と精霊チビたちも声をひそめた。

「今回のことで、私は本当に頭にきました!!あなた精霊王のくせに、何をしているの!?」
「いや、その…」
「自分の孫娘が命を張って精霊を守ろうとしているのに、あなたは何!?のらりくらりと遊び呆けて、彼方此方で迷惑をかけてるのが自分だって自覚がないわけ!?そもそも、あの神呼ばわりされている、自己中心的で傲慢で破廉恥で無知でクズなミラートに!気まぐれで力を与えたあなたのせいで!私だけでなく、ミヤコにまで被害が及んでいるというのに!『精霊は人間に関与しないのだよ』ですって!?ふざけるんじゃありません!」
「いやいや、別に遊び呆けているわけじゃないんだよ。俺も色々…」
「お黙りなさい!」
「はい」
「今まで気が付きもしなかったけど、だからって許されることじゃないわ。ルビラの生まれ変わりだか、憑依された体だか知らないけど、雅也の嫁がミラートの娘!?贅沢で、馬鹿な親に甘やかされた傲慢な雌犬ビッチに、私たちの大事な息子は死に追いやられたのよ!挙げ句の果てに、あの子の娘のミヤコが今またに殺されそうになった!考えても見れば、自分の娘を殺そうと企てたのよ、あの女は!あそこでもしもミヤコが殺されていても、あなたは『関与できない』って逃げるのかしら!?ミヤコの力がなければ、私たちの大事な孫娘まで失うところだった。それだけじゃないわ、この世界そのものだって無くなっていたかもしれないのよ!25年よ!ミヤコは25年もの間苦しんできたのよ!あなたが、ミヤコに嫌われたと、うじうじメソメソとダンゴムシのように丸まってる間、あの子はずっと一人で戦ってきた。その上、今度は『聖地を浄化しろ』!?私があなたを浄化した方がいいんじゃないかしら!?ねえ?」
「キ、キミヨ。だから、それは」

 キミヨは、アルヒレイトに文句を言い募る間に、耳から入る自分の言葉を反芻してますます腹が立って、頭は今にも噴火しそうだった。危険を感じたアルヒレイトが、何とか宥めようと口を挟むが、むしろそれは逆効果だった。

「もう、貴方なんかに任せておけないわっ!!!文句は言わせないわよ!あのミラート一族は一度ギャフンと言わせて…いや、それじゃ甘いわ!この際綺麗さっぱり消してしまった方が…それよりも魂を捕らえて永劫の苦しみを………」
「いやいやいや!それは、まずいから!」
「何よ!異世界人の命は消しても構わなくて、こちらの人間は消しちゃダメなんてルールでもあるのかしら!?」
「奥さん、ちょっと落ち着いてっ!ねっ。それは俺やキミヨがやっていいことではなくて、それなりに役割を持った人間がやるべきことで」
「役割を持った人間?」
「そ、そうそう。そのためにミヤコを動かしてるわけだからっ……あっ」
「………アルヒレイト?」
「………はい」
「何を企んでるのかしら?」
「…………………」
「あなた……?」
「…………………」
「…………………」

 キミヨの背後に恐ろしい鬼面の不動明王が現れ、あたりの気が赤く染まった(ように見えた)。

「吐きなさいーーーーーーッ!何を隠しているのっ!」
「ギャーーーーーーーッ!!!!」
『キャーーーーーーーッ!!!!』

 精霊王と精霊の絶叫がこだました。


 キミヨの鉄拳を受けて真っ白に燃え尽きたアルヒレイトを残して、鼻息も荒くキミヨは水の大精霊に会うべく、聖地ウスクヴェサールへ向かっていた。

 キミヨは精霊ではあるが、もともとは人間と同じ心を持っている。感情的にもなるし、贔屓もする。特に母親代わりになって育ててきた、誰よりも可愛い孫娘は特別だった。ましてやミヤコには、これ以上ない苦労も悲しみも与えてきて、それがすべて元を正せばこの世界が作り出したものならば。その余波をミヤコが一身に受けたならば。

「最近でこそ、あの赤毛の男ハルクルトが親身になって、ミヤコを幸せに導いてくれているけど、アレはアレでいまいち心配だわ」

 あの男にはまだまだ不安要素がたくさんある。下手をしてまたダメになったりしたら、今度こそミヤコは立ち直れない。それ以上に、聖地浄化なんてとんでもない重荷を背負って、これ以上魂に負担をかけたら、あの子は………。

 キミヨは立ち上がった。
 
 不安要素はできるだけ排除せねば。ミヤコのために。



 **********



 「アードグイまでどのくらいかかるかなあ」
 「そうだなあ。僕たちだけだったら一週間もあれば良かったけど、アイザックとあの女騎士も付いてきてるからね」

 とてもこれから重大な任務に向かっているとは思えないほど、のどかな陽気にミヤコはご機嫌で後ろから抱きしめているクルトに話しかけた。対するクルトも、暇さえあればミヤコの頭にキスを落としている。

「人を邪魔者みたいに言うなよ。イチャイチャはハネムーンでやってくれ」
「女騎士ではない。聖騎士だ!……だが、今は、その、ガ、ガーネットでいい」

 カッポカッポとリズムよく走るシロウを先頭に、アイザックとガーネットのマロッカが横に並んで後に続く。行きがけに少し回り道になったが、聖地ソルイリスにも寄った。ガーネットがソルイリスの様子を見てみたいと願ったからだ。

「見たものすべて王に報告せねばならんからな。すまないが」

 このガーネット、悪い人ではないのだが、主が黒といえば赤も白も黒に見えるところがあり、超が付くほど真面目で融通が利かない。自分の理念はしっかり持っているらしく、ひたすら盲目なまでに信じて突き進んでいくところは、聖騎士の名にふさわしい。アッシュをより頑固にした様な人柄だ。

 だが世の中、白と黒で割り切れるほど単純ではないのだ。ミヤコは信じていた自分の過去が塗り替えられたものであり、ようやく真実を見つけたと思ったら、それにすらも裏があり、覆された。

 一体、何を信じていいのか、ミヤコ自身もよくわからなかった。所詮過去の記憶とはそんなものだと割り切るしかなかったのだ。その時どき、自分の目で見て、感じたものを信じていくしかない。人から見聞きしたものを鵜呑みにしてはいけないと経験から学んだ。だからこそ、ガーネットがすべて自分の目で見たいと思ったことに賛成したのだ。

「ガーネットさんはずっと王都にいて、王都のことしか知らないでしょう。だからちょうどいいと思うんだ」

 直線でいけば一週間でたどり着けたであろうアードグイだが、1日2日増えたところで、大して変わりはないだろうとミヤコはクルトとアイザックにも提案した。

「ガーネットさんも聖騎士としてたくさん訓練して来たことだろうから、剣の腕は確かだろうし、これから一緒に旅をするのに、ギスギスしたくないしね」

 ガーネットは素直に礼を言った。

「聖女ともなると、やはり人の心はわかると見える。誰かさんとは大違いだな」

 だが、クルトに対し毒を吐く。ガーネットの中ではミヤコは『聖女』確定で、今のところ否定する様子もない。殺気を飛ばすクルトだったが、ミヤコが手持ちのラベンダーオイルをクルトのこめかみに擦り込むと、ヘニャリと眉を落とし、ミヤコの首筋に顔を埋めた。もちろん片手はショールの中だ。

「ミヤ…」
「こ、こらこら、クルトさん。シロウの上だから、ちょっ……あっ、ダメ」
「だってミヤ、いい匂いが…」

 ラベンダーオイルは、気持ちを落ち着ける効果で、発情するものではないはず、とミヤコはアワアワした。恐るべし異世界効果だ。ちなみにこれは、クルトに限って起こる『構われて嬉しいミヤコ効果』だったのだが。

「ああぁ、始まった……」
「まるで野獣だな……いや、駄犬か」


 4人が聖地ソルイリスに近づくと、季節の花が咲き誇っているのがわかった。以前は荒地だったソルイリスには、大小の樟や樫の木が生え、大地はミントやどくだみ、従来からある原生植物が地を埋め尽くしていた。

「おお~、以前より緑が増えてるな。精霊が頑張ってるぜ」
「ああ、野生動物も戻ってきているようで何よりだ」
「私、ちょっと大精霊のレア様に挨拶してきますね」

 ミヤコがそう言ってシロウから降りると、ここで少し休憩しようとアイザックもマロッカを降りた。

「アイザック。大精霊レアに挨拶するというのは、どういうことだ?」

 ガーネットがマロッカから降り、草を喰ませるために鞍を外し、自由にさせた。マロッカは喜び勇んでシロウへ向かっていった。

「ああ、嬢ちゃんは精霊王の孫でな。大地の大精霊の加護をもらってるんだそうだ」

 ん、と伸びをしてアイザックは、清流で顔を洗った。

「大精霊の加護!?」
「ここが、荒野だったのは知ってるか」

 まあ、座れや、と川縁に腰を下ろし、靴を脱いで足を水につけながら、アイザックがガーネットを促した。ガーネットは腰を下ろすことはなく、だが、水筒に川の水を継ぎ足す。

「ああ。ルブラート教のせいで、大精霊が怒ってこの地から去ったと聞いていたが」
「ちょっと違うな。ルブラート教がミラートを侵略しようと戦争を起こしたのは確かなようだが、その当時、神国では獣と人間の掛け合わせで獣人を作っていたらしい。戦闘能力に突起した種族を作り出して優位に立とうとした。だが、その時の戦闘で獣人として作られた奴らが募らせた負の魔力が留まり、奴らは魔獣へ変化した。そして瘴気を振りまきながら聖地を汚し、ルブラート教諸共殲滅した。そこに残った魔獣を殺す為、この地一帯を焼き払ったのが原因だ」
「じ、獣人、だと?」
「その時の戦いで結局獣人は殲滅し、今では残ってないらしいがな」

 その煽りを食らって、この辺にあった村は焼き払われた。

「そこには第二聖女、薬師聖女と呼ばれた聖女が住んでいた村もあったが、それも燃え尽きた。それ以来、聖女は聖地を救おうと生涯この地を守ったんだ。その子孫がここに村を立て、薬草を育てなおし、畑を作り村はなんとか姿を取り戻したと思われた頃、何代目かの聖女が薬草などいらない、争いや瘴気を作る悪菜だと言って村ごと焼き払った。その聖女は治癒の能力よりも結界などの防御魔法に優れていたと言われている。魔獣や瘴気を押し出して王都周辺にだけ結界を張った。そしてそこに神殿を作り、引きこもったんだ。……もっともそれが本当に聖女だったのかどうかは知らんがな。
 兎に角、村を焼かれた住民は寄り添い、魔獣や瘴気を恐れながら細々と暮らし始めた。それが今のバーズ村あたりだな。だがその頃にはこの土地は立て直せないほど痩せ細り、荒野に変わっていったというわけだ」
「聖女がそんなことを」
「そ。だからか嬢ちゃんは、聖女とは呼ばれたくない。愛し子だの、救世主だの、女神だの人はいろいろなを変えて呼ぶがな。あの子はただ一人の、人間だ。ちっとばかり人外な力も持っているが、それだけだ。俺たちと同じで、人々を助けたいと願って、善意だけでここにいる。嬢ちゃんには俺たちが生きようが死のうが関係ないのにな。ほっとけないんだと」

 ガーネットは黙ってミヤコを観察した。

 一番大きな樟に向かって話しかけているようだ。その姿に、まるで幼子が母親に向ける愛情のようなものが見え隠れしていて、そのすぐ後ろでは、愛おしそうにミヤコを見つめるクルトがいる。

 あんな顔もするのか、とガーネットは目を見張った。

 それを見たアイザックが鼻を鳴らす。

「ああ、ハルクルトの態度は激変した。昔のあいつは諸刃の剣だったからな。俺も驚いた。それだけ嬢ちゃんの影響が強いってこった」

 だから、おかしな横恋慕はするなよ、と言ってアイザックはごろりと横になった。
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