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第5章:聖地ラスラッカ編
第113話:代償
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「だったら、どうすればいいというの?あなたの孫は、世界でただ一人時空を分けることができる存在で、代わりはいない。私は精霊であること捨てた半人の身で、どうしたって大精霊には戻れない。世界を元に戻そうというのなら、ミヤコとハルクルトが犠牲になる以外、方法がない。仕方ないじゃないの!」
エリカが半狂乱になって、キミヨに言い募る。自分の責任を放り投げておいて「仕方ない」との発言にキミヨは眉をしかめた。だが、キミヨが口を開く前にガルシアがエリカをたしなめる。
「エリカ。僕らの罪を息子たちに押し付けるのはよくない。そんなことのためにハルクルトを育てた覚えはないし、仕方がないと諦めるのは早いだろう」
「だって!それじゃあどうしろと?私が大精霊に戻れるなら、いいわよ!喜んで戻るわよ。それであの子が助かるのなら私だってそうしたい。でも、そうしたところでその孫娘は人柱になるんでしょ?そうしないと精霊界を救えないのでしょ?だったら――」
「精霊界を救う必要はないわ」
「え?」
キミヨの固い言い回しに、エリカもガルシアもキミヨを見つめた。
「私たち精霊がこの世界を手放せば、それで事が済むのよ」
エリカはぽかんと口を開け、目を見開いた。
「わ、私たちを犠牲にするつもり」
「私たちが。この世界を犠牲にしたのよ」
エリカがひゅっと息を飲む。
この後に及んでもなお、エリカの中で自身の自由は絶対的な正だった。風が思うまま動かなければ、世界は息絶える。自分のとった行動が世界を狂わせたのだとは思ってもいない。それなのに、なぜ自分たちが退かなければならないのか、エリカにはわからなかった。それに、精霊がこの世界から消えて仕舞えば、人間界には混沌が残る。精霊なしでこの世界の人間たちが生き延びられるとは思わない。
「後悔しても仕方がないけれど、精霊王がミラートにちょっかいを出さなければ良かった。全ての元凶はあの人にあるけれど、あなたもそれに便乗した。私もガルシアも同じ罪を背負っている。その小さな波紋が、今ここで津波を起こそうとしている。そして私達の無責任な行動の先端に立っているのが、ミヤコとハルクルトの二人。世界が犠牲になり、あの子たちに私たちの尻拭いをさせようとしているのよ?」
「で、も……それは、時代の流れで…」
人間はいつもそうやって祖先の尻拭いをしながら、そこから学んで成長していくんじゃないのか。それが人間の性《さが》なのではないのか。精霊は今までだって、そうやって時代の流れを黙視し続けて来たじゃないか。
今回だって、確かに少し精霊の所為ではあるけれど、人間だって精霊を使って悪さをしてきたのだから、滅びるなり進路を変えるなりを見届ければそれでいいじゃないか。しかも聖地を穢したのは人間じゃないか。なぜ、自分たちが世界を捨てなければならないのだ。
「その祖先ともあるべく私たちがのうのうと生きていくために?では聞くけれど、これからの未来に私たちは何を残せるというの?自分の子らの、若い世代の未来を奪って、私たちに何ができるの?ただ永遠を生き続けていくの?」
キミヨは静かに言葉を紡ぐが、その意味はエリカの心に刺さるようだった。
自分の子。
エリカの心にハルクルトの影は薄い。ガルシアに預けた時、ハルクルトはほんの小さな子供だった。5歳か6歳か。人間の年月は精霊にはわかりづらい。
その当時のエリカはまだ精霊としての感覚が強く、時の流れに疎かった。小さな人間と一緒に遊んでいるうちは楽しかったが、ハルクルトの成長とともに聖地でじっとしているのが辛くなり、自由に飛び回れないハルクルトにも焦れた。「面倒臭い」と感じた時には既にガルシアにハルクルトを任せ、適当な言い訳をして責任を逃れたのだ。時折、ハルクルトの様子を見に下界に降りて手助けをしたりもしていたが、毒に侵された彼を見てエリカはハルクルトを見捨てた。『穢れてしまった』と壊れたおもちゃを捨てるように、我が子を見捨てたのだ。体が穢れ朽ちた際に魂だけを拾って、同族にして仕舞えばいいと考えていた。
もちろん人間であるガルシアにその考えを伝えたことはない。嘘八百を並べて面倒を押し付けたこともあるし、それはどこか不義で言ってはいけないのだと感じたからだ。ガルシアはエリカと結ばれた事で、普通の人間よりは強い生命力を持っている。だから長く生き続けているが、肉体に限りはある。そしてエリカ自身も魂に限りがあることに気がついた。人間と契りを交わした罪だとキミヨはいう。それを知って、初めてエリカは後悔した。ハルクルトをガルシアに押し付けた後、聖地に戻れない自分がいた。聖地に戻れない、つまり大精霊の座を追われたことに愕然とした。思うように風に乗れず、聖地にも戻れないエリカは次第に力を失っていき、ガルシアのもとに帰ってきたのだ。何か、自分の命を延ばす手があるのではないかと期待して。
「あなたが大精霊に戻る手が一つだけあるわ」
「……本当?」
「ええ。知りたい?」
「知りたいわ。どうしたらいいの?」
「私たち大精霊がすべての契約を無に帰すこと。これまでのわたしたちを捨てて、罪を償い新たに生まれ変わると言うことよ」
「そ、それは死と同等じゃないの!」
エリカは青ざめて抗議した。
精霊王を含め、4大精霊が揃ってその永遠なる命の契約を放棄すること。しばしの魂の禊時間が必要になるしその期間のこの世界は無法地帯になる。だが、精霊の目から見ればそれは短く、新たに生まれ変わることを意味するのだ。だがそれも、ハルクルトが大精霊の座に着く前に済ませなければならない。
どのみち、ハルクルトが大精霊に選ばれればエリカの命は尽きる。そして契約者であるガルシアも道連れだ。何しろガルシアはすでに精霊の力で持って延命されている状態だから。
「エリカ…僕はそもそも人間としての生は疾うに全うしている。僕の命は精霊の力で引き伸ばされているだけで、もはやこの生にそれほど執着もない」
「何を言うの!」
「キミヨ殿。大精霊が契約を放棄すれば、ハルクルトが大精霊になることはないのだな?」
「ええ。契約を放棄すると言うことは精霊がこの大地を捨てると言うことと同じだから」
「あなたの孫娘も助かるのだね?」
「……それは」
確実と言えないのは、ミヤコの性格を思ってのことだが、ここで言う必要もないとキミヨは言葉を濁した。ミヤコはきっと全てを救いたいと願い自分を差し出すのだろう。だから、その前に手を打たなければならない。
「そんなの許せないわ!他の精霊たちはそれでもいいとでもいうの?」
「もちろんよ」
間を置かず、そう言い切ったキミヨにエリカは動揺した。
「なっ、何でそんな簡単に……!」
「ミヤコとハルクルトが全ての聖地を救ったからよ。瘴気を浄化して気を正し、大地も水も聖なる炎も、あの子達と人間の仲間たちでこの世界を救ったのよ。ミヤコとハルクルトは確かに魔力と呼ぶ精霊の力を持っているからこそ、それが可能ではあったけれど。それでもあの子達の心が、優しさがこの世界を救った。あの子達なら精霊がいなくてもきっとこの世界を保っていけると確信したから、私たちはこの世界をあの子たち任せることを決めた。それに私たちに永遠の死は訪れないのを知っているでしょう?禊の期間を経てまたここに戻って来れるのよ?もちろん人間界とは相入れることはもう二度とないけれど」
「……でも精霊王は、この世界の王じゃないの。あなたのアルヒレイトが死んでもいいの?」
キミヨはふと目をそらし俯いた。
そう、この世界は精霊王が作り出したものだ。いや、この世界が精霊王を作り出したという方が正しいのだろう。この世界が生まれ、精霊王が生まれた。そしてそれぞれの大精霊が続いて生まれたのだ。この世界から精霊が離脱するというのは、精霊王の死に等しい。
「私も精霊王と共に逝くからいいのよ」
キミヨがそう言って微笑んだ。
「少なくともミヤコの笑顔を見て逝けるのだから、私も精霊王も幸せよ」
「そんな、そんなの……」
「エリカ。君は大精霊に戻るべきだ。わしは喜んでこの命を差し出そう。こんな老ぼれはこれからの時代には老害になるだけだ」
「ガ、ガルシア。いやよ…そんなの」
「僕がこの身を滅ぼしても、想いは君と共にある。君が僕を愛しているというのなら、せめて魂を傍に置いてはくれまいか」
「愛……」
「そうだ。永遠に君の傍にいたいと思うのは愛しているからこそ。君を失くしてしまうくらいなら、僕の体を滅ぼしてキミヨ殿のように精霊になり、君の傍にいたい。どれ程離れていても愛する気持ちは消えなかった。ハルクルトを傍に置き、君の面影を見ていた。あれは君にそっくりだ。自由で、強い。この世界を支え、しっかり貢献するだろう。さあ、だから。わしらの息子に全てを賭けようじゃないか。未来をあの子の手に」
「ガルシア。……私もあなたを愛してる」
一歩下がった場所で、キミヨは二人を静観していた。ガルシアを抱きしめたエリカが、その唇にキスをする。エリカの背に回されたガルシアの腕がゆるりと下がり、傍に力なく落ちた。
「ガルシア……ガルシア。これからはずっと一緒ね」
ぼんやりとしたオレンジ色の光が、ガルシアの額から抜け出したのを見て、キミヨは目を閉じた。エリカは大切にその光を両手で受け止め、自身の胸に押しつけると旋風が部屋を駆け巡り。
キミヨが目を開いた時には、そこにエリカの姿はなかった。
エリカが半狂乱になって、キミヨに言い募る。自分の責任を放り投げておいて「仕方ない」との発言にキミヨは眉をしかめた。だが、キミヨが口を開く前にガルシアがエリカをたしなめる。
「エリカ。僕らの罪を息子たちに押し付けるのはよくない。そんなことのためにハルクルトを育てた覚えはないし、仕方がないと諦めるのは早いだろう」
「だって!それじゃあどうしろと?私が大精霊に戻れるなら、いいわよ!喜んで戻るわよ。それであの子が助かるのなら私だってそうしたい。でも、そうしたところでその孫娘は人柱になるんでしょ?そうしないと精霊界を救えないのでしょ?だったら――」
「精霊界を救う必要はないわ」
「え?」
キミヨの固い言い回しに、エリカもガルシアもキミヨを見つめた。
「私たち精霊がこの世界を手放せば、それで事が済むのよ」
エリカはぽかんと口を開け、目を見開いた。
「わ、私たちを犠牲にするつもり」
「私たちが。この世界を犠牲にしたのよ」
エリカがひゅっと息を飲む。
この後に及んでもなお、エリカの中で自身の自由は絶対的な正だった。風が思うまま動かなければ、世界は息絶える。自分のとった行動が世界を狂わせたのだとは思ってもいない。それなのに、なぜ自分たちが退かなければならないのか、エリカにはわからなかった。それに、精霊がこの世界から消えて仕舞えば、人間界には混沌が残る。精霊なしでこの世界の人間たちが生き延びられるとは思わない。
「後悔しても仕方がないけれど、精霊王がミラートにちょっかいを出さなければ良かった。全ての元凶はあの人にあるけれど、あなたもそれに便乗した。私もガルシアも同じ罪を背負っている。その小さな波紋が、今ここで津波を起こそうとしている。そして私達の無責任な行動の先端に立っているのが、ミヤコとハルクルトの二人。世界が犠牲になり、あの子たちに私たちの尻拭いをさせようとしているのよ?」
「で、も……それは、時代の流れで…」
人間はいつもそうやって祖先の尻拭いをしながら、そこから学んで成長していくんじゃないのか。それが人間の性《さが》なのではないのか。精霊は今までだって、そうやって時代の流れを黙視し続けて来たじゃないか。
今回だって、確かに少し精霊の所為ではあるけれど、人間だって精霊を使って悪さをしてきたのだから、滅びるなり進路を変えるなりを見届ければそれでいいじゃないか。しかも聖地を穢したのは人間じゃないか。なぜ、自分たちが世界を捨てなければならないのだ。
「その祖先ともあるべく私たちがのうのうと生きていくために?では聞くけれど、これからの未来に私たちは何を残せるというの?自分の子らの、若い世代の未来を奪って、私たちに何ができるの?ただ永遠を生き続けていくの?」
キミヨは静かに言葉を紡ぐが、その意味はエリカの心に刺さるようだった。
自分の子。
エリカの心にハルクルトの影は薄い。ガルシアに預けた時、ハルクルトはほんの小さな子供だった。5歳か6歳か。人間の年月は精霊にはわかりづらい。
その当時のエリカはまだ精霊としての感覚が強く、時の流れに疎かった。小さな人間と一緒に遊んでいるうちは楽しかったが、ハルクルトの成長とともに聖地でじっとしているのが辛くなり、自由に飛び回れないハルクルトにも焦れた。「面倒臭い」と感じた時には既にガルシアにハルクルトを任せ、適当な言い訳をして責任を逃れたのだ。時折、ハルクルトの様子を見に下界に降りて手助けをしたりもしていたが、毒に侵された彼を見てエリカはハルクルトを見捨てた。『穢れてしまった』と壊れたおもちゃを捨てるように、我が子を見捨てたのだ。体が穢れ朽ちた際に魂だけを拾って、同族にして仕舞えばいいと考えていた。
もちろん人間であるガルシアにその考えを伝えたことはない。嘘八百を並べて面倒を押し付けたこともあるし、それはどこか不義で言ってはいけないのだと感じたからだ。ガルシアはエリカと結ばれた事で、普通の人間よりは強い生命力を持っている。だから長く生き続けているが、肉体に限りはある。そしてエリカ自身も魂に限りがあることに気がついた。人間と契りを交わした罪だとキミヨはいう。それを知って、初めてエリカは後悔した。ハルクルトをガルシアに押し付けた後、聖地に戻れない自分がいた。聖地に戻れない、つまり大精霊の座を追われたことに愕然とした。思うように風に乗れず、聖地にも戻れないエリカは次第に力を失っていき、ガルシアのもとに帰ってきたのだ。何か、自分の命を延ばす手があるのではないかと期待して。
「あなたが大精霊に戻る手が一つだけあるわ」
「……本当?」
「ええ。知りたい?」
「知りたいわ。どうしたらいいの?」
「私たち大精霊がすべての契約を無に帰すこと。これまでのわたしたちを捨てて、罪を償い新たに生まれ変わると言うことよ」
「そ、それは死と同等じゃないの!」
エリカは青ざめて抗議した。
精霊王を含め、4大精霊が揃ってその永遠なる命の契約を放棄すること。しばしの魂の禊時間が必要になるしその期間のこの世界は無法地帯になる。だが、精霊の目から見ればそれは短く、新たに生まれ変わることを意味するのだ。だがそれも、ハルクルトが大精霊の座に着く前に済ませなければならない。
どのみち、ハルクルトが大精霊に選ばれればエリカの命は尽きる。そして契約者であるガルシアも道連れだ。何しろガルシアはすでに精霊の力で持って延命されている状態だから。
「エリカ…僕はそもそも人間としての生は疾うに全うしている。僕の命は精霊の力で引き伸ばされているだけで、もはやこの生にそれほど執着もない」
「何を言うの!」
「キミヨ殿。大精霊が契約を放棄すれば、ハルクルトが大精霊になることはないのだな?」
「ええ。契約を放棄すると言うことは精霊がこの大地を捨てると言うことと同じだから」
「あなたの孫娘も助かるのだね?」
「……それは」
確実と言えないのは、ミヤコの性格を思ってのことだが、ここで言う必要もないとキミヨは言葉を濁した。ミヤコはきっと全てを救いたいと願い自分を差し出すのだろう。だから、その前に手を打たなければならない。
「そんなの許せないわ!他の精霊たちはそれでもいいとでもいうの?」
「もちろんよ」
間を置かず、そう言い切ったキミヨにエリカは動揺した。
「なっ、何でそんな簡単に……!」
「ミヤコとハルクルトが全ての聖地を救ったからよ。瘴気を浄化して気を正し、大地も水も聖なる炎も、あの子達と人間の仲間たちでこの世界を救ったのよ。ミヤコとハルクルトは確かに魔力と呼ぶ精霊の力を持っているからこそ、それが可能ではあったけれど。それでもあの子達の心が、優しさがこの世界を救った。あの子達なら精霊がいなくてもきっとこの世界を保っていけると確信したから、私たちはこの世界をあの子たち任せることを決めた。それに私たちに永遠の死は訪れないのを知っているでしょう?禊の期間を経てまたここに戻って来れるのよ?もちろん人間界とは相入れることはもう二度とないけれど」
「……でも精霊王は、この世界の王じゃないの。あなたのアルヒレイトが死んでもいいの?」
キミヨはふと目をそらし俯いた。
そう、この世界は精霊王が作り出したものだ。いや、この世界が精霊王を作り出したという方が正しいのだろう。この世界が生まれ、精霊王が生まれた。そしてそれぞれの大精霊が続いて生まれたのだ。この世界から精霊が離脱するというのは、精霊王の死に等しい。
「私も精霊王と共に逝くからいいのよ」
キミヨがそう言って微笑んだ。
「少なくともミヤコの笑顔を見て逝けるのだから、私も精霊王も幸せよ」
「そんな、そんなの……」
「エリカ。君は大精霊に戻るべきだ。わしは喜んでこの命を差し出そう。こんな老ぼれはこれからの時代には老害になるだけだ」
「ガ、ガルシア。いやよ…そんなの」
「僕がこの身を滅ぼしても、想いは君と共にある。君が僕を愛しているというのなら、せめて魂を傍に置いてはくれまいか」
「愛……」
「そうだ。永遠に君の傍にいたいと思うのは愛しているからこそ。君を失くしてしまうくらいなら、僕の体を滅ぼしてキミヨ殿のように精霊になり、君の傍にいたい。どれ程離れていても愛する気持ちは消えなかった。ハルクルトを傍に置き、君の面影を見ていた。あれは君にそっくりだ。自由で、強い。この世界を支え、しっかり貢献するだろう。さあ、だから。わしらの息子に全てを賭けようじゃないか。未来をあの子の手に」
「ガルシア。……私もあなたを愛してる」
一歩下がった場所で、キミヨは二人を静観していた。ガルシアを抱きしめたエリカが、その唇にキスをする。エリカの背に回されたガルシアの腕がゆるりと下がり、傍に力なく落ちた。
「ガルシア……ガルシア。これからはずっと一緒ね」
ぼんやりとしたオレンジ色の光が、ガルシアの額から抜け出したのを見て、キミヨは目を閉じた。エリカは大切にその光を両手で受け止め、自身の胸に押しつけると旋風が部屋を駆け巡り。
キミヨが目を開いた時には、そこにエリカの姿はなかった。
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