20 / 29
メリアンの提案
しおりを挟む
案として、ここまで話し合った事柄を全て書き出し書類にまとめる事にした。
尋問室での話し合いは魔石に保存し、殿下の書類確認と魔石の有効性を認めたサインを含めた上、街角で集めた書類と合わせてジャックの持つ亜空間収納へと仕舞う。これはジャックとメリアンが時間の巻き戻りをする事を前提としており、ひょっとしたら時間に影響されない空間でなら保存されるかも知れないからだ。
魔導士たちが書記官と協力して書類を書き起こしている間に、段取りを打ち合わせる。
何をさておき、メリアンがティアレアに会って話し合うことが先決だ。
前回のように話し合いにならなければ、その場で速攻で殺されるだろうが、それも考案された。だが、もしも話し合いができるのであれば、どこまで彼女が覚えているのか、何のためにこの世界に来たのかわかるかも知れない。最初の世界で最後まで彼女が残されたのならば、メリアンたちの知らない事実が浮かび上がるかも知れない。
面接にジャックもいくと言われたが、丁寧に断りを入れる。
「だって、もしそこで魅了を使われたらそれこそ一大事だわ。ティアレアも過去を覚えているのだとしたら今度はわたくしを殺さず、別の手を考えてうまくやるかも知れないでしょう?そこでまた殿下やジャックが使われてしまったら、この国どころか世界が終わるかも知れないわ」
ジャックの能力を持ってすら太刀打ちできない以上、ここでジャックとティアレアを引き合わせるわけにはいかないのだ。
ティアレアは今、女性魔道士達が見張る中、黒部屋にいるらしい。だからと言って安心できるわけではないが、今のところ問題は起こしていないようで、泣きながらお茶を飲んでいるらしい。盗聴器で聞く限り、「こんなはずじゃなかった、帰りたい」と繰り返しているらしい。
ともかく、メリアンがもう一度時間軸を戻す必要があるため、死は覚悟した。まあ、痛みも覚えていないし、死は記憶として積み重ねるだけだが。いい記憶ではないのは確かだし、進んで死にたいとも思わない。
「死に戻ったらすぐ、魔石で魔法陣を転写します。その間にジャックは亜空間収納に仕舞い込んだ書類等があるかどうかの確認。もし書類が実在するのであれば、そのまま転移で魔道宮まで飛び、すぐ魔法陣の解析をお願いします。解析が出来次第、書き換えをし、連れてきたティアレアを中心に置き、返送する。どれほどの魔力が必要になるかわかりませんが、必要とあればわたくしも魔力を注ぎます。ここまではよろしいですか?」
ジャックをはじめ、皆が頷く。
「あらかじめ、ティアレアが現れる時間帯を見計らって、自動映像を放送できるようにしておこう。うまく動くかはわからないが、今朝俺が伝えた事を王宮内に流れるようにし、パニックを防ぐ。願わくばそれで全体の動きがスムーズになる事を祈って。しかしだな、」
ジャックが付け足すように自動映像なるものを用意するらしい。
「何ですか、それは。ちょっと見てみたい気がするんですけど?」
メリアンがぐりんっと振り返ってキラキラした視線をジャックに飛ばす。メリアンの食いつき具合に若干驚きながらも苦笑する。
「成功したら、いつでも見せるから」
「約束ですよ?」
「ああ、もちろん。そういえば魔道ランプも起動システムを見てみたいと言っていたよな。あれも今度はちゃんとカラクリを教えよう」
メリアンはわかりやすく頬を上気させ、頷いた。
「あー…問題は返送がうまくいかなかった場合なんだが」
「その場合も考えてあります。うまくいくかどうかはわかりませんが、その場合、わたくしがもう一度死に戻りティアレアが現れてすぐ様、魔法陣を書き換えるのです。時間との戦いになりますが、彼女が現れた際はっきり空に浮かんでいますし、その陣が浮かんでいる間は召喚主の魔力が残っているはずですから、ゴリ押しでなんとかなるのではないかと」
「いや、待て待て。そんなことができるのか?」
それまで黙って聞いていたライオットが慌てて口を挟んできた。
「魔法陣への干渉は、一文字でも消した瞬間崩れてしまう。あの化け物が地に降り立つ前に書き換えようとすれば真っ逆さまに落ちてきてしまうんじゃないか?」
「それで死んでくれれば御の字だがな」
「「「「殿下!!」」」」
冗談のように笑って言うルイに皆が非難の声を上げた。
「ええ~、だって世界滅亡よりいいじゃないか……」
「素っ裸の少女が空から降ってきて真っ逆さまに落ちたところを想像してくださいよ。あたり一面に肉片が飛び散って、阿鼻叫喚になるじゃないですか。その後でこれは化け物だって言ったって、誰も信用しませんし、下手すれば教皇が飛び出して来て、悪魔が聖女を殺したとか言われちゃいますよ」
――それはものすごく嫌だ。あの教皇のことだから、絶対わたくしのせいにするだろうし、今度こそ処刑一直線だ。
「ダメか~…」
「ダメですね。人非道な所業です」
「空から落ちて死ぬとも限らないしなぁ。それで怒らせて国が滅びるのもまずい」
「と、兎に角。先ほど申し上げたように、ティアレアだって来たくて来たのではないかも知れません。できれば穏便にもと居た所に戻してあげたいのです。同じような力を持った人々がわんさか復讐に来たらどうするのです?大事な娘を殺されたとか言って」
「……考えもしなかったな。そうか。異世界人はあれが普通なのかも知れないしな。うん。穏便に帰ってもらおうか」
「……最低ですわ、殿下。もっと思慮深い方だと思っていましたのに…」
「えっ!?ちょ、まって。アデル?じょ、冗談だよ?もちろん平和的に解決したいと思ってるよ!?貶めるのは教皇だけで十分だよね!?」
スタスタと部屋を出て行こうとするアデルに、ルイは慌てて縋りついた。尻に敷かれてる感が凄い。さすがは公爵令嬢。このシーンを見ていると、初めにティアレアに侍っていた王太子殿下が嘘のようだ。やはり魅了されて狂っていたのだろうな、とメリアンは内心頷いた。
「あっ、そこ!冷めた目でこっちみるのやめてくれる!?ほんっと、傷つくから!もう何も言いません!」
喚くルイを残して、メリアンはティアレアのいる部屋を目指して応接室を出た。
「メリー」
「ジャック?」
「……君にばかりこんな事をやらせるのは不本意だけど。女神の思し召しで選ばれたのが君だから仕方がない。俺は……俺も、神なんて信じていなかったけど、今回ばかりは認めざるを得ないし、それに、おかげで君が見つかった。あんな腐った教皇や聖騎士なんかに翻弄される君をこれ以上見たくないし、これが終わったら君が自由に飛べるよう俺も尽力する。済まないが、俺もできる限り補助するから…、その、頑張ってくれ」
メリアンはパチクリと瞬きをして、ジワジワと顔を赤らめた。
「え、ええと…はい。頑張って死んできます?というか。あの、ジャックがいてくれて、わたくし心強いのよ?記憶が戻らなくても、わたくしの中で、きっとあなたは私の自慢のお、お友達だったのだと、思うのよ。だから、もしよろしかったらこれからも、その…」
「……ああ。まずは友達でいよう」
「あ、ありがとう…その、わたくし、あまり外に出れなかったし、学園もよく休んで体が弱いと思われていたから、仲の良いお友達がいなくて、その…っ。嬉しいわ」
周りに友人と呼べる人がいなかったのは、高嶺の花であり完璧令嬢と呼ばれていたからなのだが、メリアンは当然気づいていない。そして密かに心を決めたジャックの失言にも気がついていないようだ。
二人揃って真っ赤になってモジモジしている姿を、背後からついて来た人たちは気配を消してニヤニヤと眺めていた。
尋問室での話し合いは魔石に保存し、殿下の書類確認と魔石の有効性を認めたサインを含めた上、街角で集めた書類と合わせてジャックの持つ亜空間収納へと仕舞う。これはジャックとメリアンが時間の巻き戻りをする事を前提としており、ひょっとしたら時間に影響されない空間でなら保存されるかも知れないからだ。
魔導士たちが書記官と協力して書類を書き起こしている間に、段取りを打ち合わせる。
何をさておき、メリアンがティアレアに会って話し合うことが先決だ。
前回のように話し合いにならなければ、その場で速攻で殺されるだろうが、それも考案された。だが、もしも話し合いができるのであれば、どこまで彼女が覚えているのか、何のためにこの世界に来たのかわかるかも知れない。最初の世界で最後まで彼女が残されたのならば、メリアンたちの知らない事実が浮かび上がるかも知れない。
面接にジャックもいくと言われたが、丁寧に断りを入れる。
「だって、もしそこで魅了を使われたらそれこそ一大事だわ。ティアレアも過去を覚えているのだとしたら今度はわたくしを殺さず、別の手を考えてうまくやるかも知れないでしょう?そこでまた殿下やジャックが使われてしまったら、この国どころか世界が終わるかも知れないわ」
ジャックの能力を持ってすら太刀打ちできない以上、ここでジャックとティアレアを引き合わせるわけにはいかないのだ。
ティアレアは今、女性魔道士達が見張る中、黒部屋にいるらしい。だからと言って安心できるわけではないが、今のところ問題は起こしていないようで、泣きながらお茶を飲んでいるらしい。盗聴器で聞く限り、「こんなはずじゃなかった、帰りたい」と繰り返しているらしい。
ともかく、メリアンがもう一度時間軸を戻す必要があるため、死は覚悟した。まあ、痛みも覚えていないし、死は記憶として積み重ねるだけだが。いい記憶ではないのは確かだし、進んで死にたいとも思わない。
「死に戻ったらすぐ、魔石で魔法陣を転写します。その間にジャックは亜空間収納に仕舞い込んだ書類等があるかどうかの確認。もし書類が実在するのであれば、そのまま転移で魔道宮まで飛び、すぐ魔法陣の解析をお願いします。解析が出来次第、書き換えをし、連れてきたティアレアを中心に置き、返送する。どれほどの魔力が必要になるかわかりませんが、必要とあればわたくしも魔力を注ぎます。ここまではよろしいですか?」
ジャックをはじめ、皆が頷く。
「あらかじめ、ティアレアが現れる時間帯を見計らって、自動映像を放送できるようにしておこう。うまく動くかはわからないが、今朝俺が伝えた事を王宮内に流れるようにし、パニックを防ぐ。願わくばそれで全体の動きがスムーズになる事を祈って。しかしだな、」
ジャックが付け足すように自動映像なるものを用意するらしい。
「何ですか、それは。ちょっと見てみたい気がするんですけど?」
メリアンがぐりんっと振り返ってキラキラした視線をジャックに飛ばす。メリアンの食いつき具合に若干驚きながらも苦笑する。
「成功したら、いつでも見せるから」
「約束ですよ?」
「ああ、もちろん。そういえば魔道ランプも起動システムを見てみたいと言っていたよな。あれも今度はちゃんとカラクリを教えよう」
メリアンはわかりやすく頬を上気させ、頷いた。
「あー…問題は返送がうまくいかなかった場合なんだが」
「その場合も考えてあります。うまくいくかどうかはわかりませんが、その場合、わたくしがもう一度死に戻りティアレアが現れてすぐ様、魔法陣を書き換えるのです。時間との戦いになりますが、彼女が現れた際はっきり空に浮かんでいますし、その陣が浮かんでいる間は召喚主の魔力が残っているはずですから、ゴリ押しでなんとかなるのではないかと」
「いや、待て待て。そんなことができるのか?」
それまで黙って聞いていたライオットが慌てて口を挟んできた。
「魔法陣への干渉は、一文字でも消した瞬間崩れてしまう。あの化け物が地に降り立つ前に書き換えようとすれば真っ逆さまに落ちてきてしまうんじゃないか?」
「それで死んでくれれば御の字だがな」
「「「「殿下!!」」」」
冗談のように笑って言うルイに皆が非難の声を上げた。
「ええ~、だって世界滅亡よりいいじゃないか……」
「素っ裸の少女が空から降ってきて真っ逆さまに落ちたところを想像してくださいよ。あたり一面に肉片が飛び散って、阿鼻叫喚になるじゃないですか。その後でこれは化け物だって言ったって、誰も信用しませんし、下手すれば教皇が飛び出して来て、悪魔が聖女を殺したとか言われちゃいますよ」
――それはものすごく嫌だ。あの教皇のことだから、絶対わたくしのせいにするだろうし、今度こそ処刑一直線だ。
「ダメか~…」
「ダメですね。人非道な所業です」
「空から落ちて死ぬとも限らないしなぁ。それで怒らせて国が滅びるのもまずい」
「と、兎に角。先ほど申し上げたように、ティアレアだって来たくて来たのではないかも知れません。できれば穏便にもと居た所に戻してあげたいのです。同じような力を持った人々がわんさか復讐に来たらどうするのです?大事な娘を殺されたとか言って」
「……考えもしなかったな。そうか。異世界人はあれが普通なのかも知れないしな。うん。穏便に帰ってもらおうか」
「……最低ですわ、殿下。もっと思慮深い方だと思っていましたのに…」
「えっ!?ちょ、まって。アデル?じょ、冗談だよ?もちろん平和的に解決したいと思ってるよ!?貶めるのは教皇だけで十分だよね!?」
スタスタと部屋を出て行こうとするアデルに、ルイは慌てて縋りついた。尻に敷かれてる感が凄い。さすがは公爵令嬢。このシーンを見ていると、初めにティアレアに侍っていた王太子殿下が嘘のようだ。やはり魅了されて狂っていたのだろうな、とメリアンは内心頷いた。
「あっ、そこ!冷めた目でこっちみるのやめてくれる!?ほんっと、傷つくから!もう何も言いません!」
喚くルイを残して、メリアンはティアレアのいる部屋を目指して応接室を出た。
「メリー」
「ジャック?」
「……君にばかりこんな事をやらせるのは不本意だけど。女神の思し召しで選ばれたのが君だから仕方がない。俺は……俺も、神なんて信じていなかったけど、今回ばかりは認めざるを得ないし、それに、おかげで君が見つかった。あんな腐った教皇や聖騎士なんかに翻弄される君をこれ以上見たくないし、これが終わったら君が自由に飛べるよう俺も尽力する。済まないが、俺もできる限り補助するから…、その、頑張ってくれ」
メリアンはパチクリと瞬きをして、ジワジワと顔を赤らめた。
「え、ええと…はい。頑張って死んできます?というか。あの、ジャックがいてくれて、わたくし心強いのよ?記憶が戻らなくても、わたくしの中で、きっとあなたは私の自慢のお、お友達だったのだと、思うのよ。だから、もしよろしかったらこれからも、その…」
「……ああ。まずは友達でいよう」
「あ、ありがとう…その、わたくし、あまり外に出れなかったし、学園もよく休んで体が弱いと思われていたから、仲の良いお友達がいなくて、その…っ。嬉しいわ」
周りに友人と呼べる人がいなかったのは、高嶺の花であり完璧令嬢と呼ばれていたからなのだが、メリアンは当然気づいていない。そして密かに心を決めたジャックの失言にも気がついていないようだ。
二人揃って真っ赤になってモジモジしている姿を、背後からついて来た人たちは気配を消してニヤニヤと眺めていた。
0
あなたにおすすめの小説
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?
由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。
皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。
ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。
「誰が、お前を愛していないと言った」
守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。
これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」
イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。
ある日、夢をみた。
この国の未来を。
それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。
彼は言う。
愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?
復讐は静かにしましょう
luna - ルーナ -
恋愛
王太子ロベルトは私に仰った。
王妃に必要なのは、健康な肉体と家柄だけだと。
王妃教育は必要以上に要らないと。では、実体験をして差し上げましょうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる