異世界に召喚されて失明したけど幸せです。

るて

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ルトが何だか怖いんです!

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ご飯を食べた後、僕は寝てしまったらしい
で、途中で目を覚ましたんだけど夜だったから、また寝たのね

朝、目覚めた訳ですよ

……めっさ成長してるんですけど!!?

今、僕はパニックになってます!
だってさ、起きたら昨日までのムチムチの赤ちゃんボディーじゃなくなってて、
髪だって凄く伸びてたんだよ?
あとね、滑舌が良くなったよ!
前より、ちゃんと言える!

「ルト!ルト~」

ほら、ちゃんと言えてるでしょ~?
というか、ルトが起きないんだけど

「ルト!起きて!大変だよおぉ」

具合悪いのかなぁ?大丈夫なぁ……??
う……心配で泣けてきた
子供の涙腺は緩いんだよおお(泣)

「ふぇぇん……」

起きてよー

「る、とぉ、おき、ヒック、てよぉグス」

自分でも涙が止まらないことにビックリしてる
こんな泣いたの久しぶり

「ふぇえぇ……」

ぱちっ、がばっ、ぎゅ~~~!

んとね、上から
ルトが目を開いて、起き上がって、僕を抱きしめたの!
なんか凄くテンポが良かったぁ

ぎゅーーーーーーーーーーーーーー

「んんぅぅう」

ぎゅーは嬉しいけど、ちょっと苦しい

「ルト、くるし」

「あ、すみません。余りにもシノが可愛すぎて……あぁ、本当に愛らしい。
こんなにスベスベな白い肌、怪我をしてしまったら傷が残ってしまいそうですし、
それに、この大きくて綺麗な瞳……見つめられたら私は天に昇ってしまいそうです……
それと……」

「ま、まま、待って!そんなに言われたら僕恥ずかしいからやめて」

「あぁ、すみません。シノの事だったら一生考えていられる気がして……」

えっ、一生さっきみたいなの繰り返すの?
流石に怖いよ?僕、逃げちゃうよ??

「え、へへ……そっかぁ、よく分からないけどありがと?」

「ふふ、シノは私の傍にずっと居てくださいね?」

うん、僕もルトの事好きだから一緒にいる!

「分かった~!」

……?
僕が分かったと言った瞬間、ルトの目の色が変わった気がした
な、何で僕を見つめてるの????

「……シノ、私がいつ暴走するか分かりませんから、自分の行動と言葉に気をつけましょうね?」

「う、うん?」

暴走って何のことだろ
ルトは怒ったり、暴れたりしなさそうだけど……
ま、怒らせるなって事かな??
ルトと一緒に居られるならいっかぁ

「その顔は、やはり理解していないようですね……」

ルトは立ち上がったシノの背中に向かってボソリと呟くのだった……
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