最強魔獣使いとなった俺、全ての魔獣の能力を使えるようになる〜最強魔獣使いになったんで元ギルドを潰してやろうと思います〜

東雲ハヤブサ

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9話 作戦の前に自己紹介

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 フェイの声とともに会議が始まった。

 「皆に自己紹介してもらってもよろしいですか?」

 「ああ、わかった」

 俺は村の代表の人たちに自己紹介するために椅子から立ち上がった。

 「俺の名前はリウスと言います」

 「なぜ人間がここにいるのですかな?」

 角の方に座って長い髭をはやした爺さんが、眉間にシワを寄せて聞いてきた。

 「リウス様の力ならこの村の危機を救ってくださると考え、この村へ連れてきましたわ」

 「力と言われましても...この若者が強力な力を持っているようには思えませんな」

 確かに俺がこの村の危機を救えるほどの力を持っているって急に言われても信じれないのは当たり前だよな。

 俺も自分自身がそんな力を持ってるのか信じがたいし。

 「リウス様。今ここであの力を見せることは可能ですの?」

 「もちろんできるぞ。でもこの場所で使っていいのか?」

 「この家の持ち主である私が許可いたしますわ」

 「じゃあ遠慮なくいくぞ」

 さっきは雷光虎の腕が宿ったからもう一回雷光虎を宿らせて...

 俺が腕に力を入れているとマジックストーンが光り出した。

 もうそろそろだな。

 よし!さらに力を入れて...!

 「な、なんなんじゃ...!それは...!」

 ん?まだ腕は何も変わってないけど?

 「別にまだ何もして...」

 俺はそこであることに気づいた。皆俺を見ていない。俺の後ろを見ているのだ。

 後ろに何か...え?

 そこには二メートルにもなる闇の翼が二つあった。全てを飲み込んでしまいそうな色をしている。

 この翼は一体どこから生えてるんだ?

 俺は翼の頂点からどんどん目線を下に下げていった。

 そして俺の目線は羽の出現場所を完璧に捉えた。その場所は...

 「な、なんでお主の背中から死神鳥デスバードの羽が生えておるのじゃ...!」

 そう。そういうことだと。その二つ闇の羽は俺の背中から生えていた。

 「あれ...?」

 「我が主人よ。どうやら一つの魔獣の力を宿すわけではないようですね」

 「そ、そうみたいだな...」

 ていうか、カロスもこの力のこと全部理解してるわけではないんだな。1つしか魔獣の力を宿すことができないと思ってたらしいし。

 「これは...凄いですわ...」

 俺がさっきとはまた違った魔獣を宿していることにフェイは感激しているようだ。

 「ま、まあ俺はこんな風に魔獣の力を宿すことができるわけです...」

 理解は...まだしてもらえてないな...。多分...。

 皆俺の翼を見てずっと同じ姿勢から動かないし。

 次第にマジックストーンの光が弱まっていき、消えたのと同時に二つの巨大な闇の羽は姿を消した。 

 「そ、それでそちらの子犬はただの犬じゃないのでしょう?さっき内容は聞こえなかったもののその子犬が喋っていたのが聞こえましたぞ」

 待っていたかのようにカロスは机の上に飛び乗った。

 「我は子犬ではない」

 「おお、本当に喋ったぞ...!」

 「喋る犬など見たことがない...!」

 「我は五代魔獣の一角。氷結の白狼、カロスだ」

 「そんな馬鹿な。氷結の白狼と言えば全てを凍り付かせる狼じゃぞ?そんな子犬みたいな容姿をしているわけがあるまい。喋れるからと言って五代魔獣を馬鹿にするでないわ」

 「おい、なんてことを言うのだ!」

 ハブ爺が顔を青ざめながら怒鳴った。

 だがもう遅い。

 爺さんが喋り終わった途端この部屋の気温が一気に下がり始めたのだ。

 「これは一体...」

 「凍り付いて窓が開かないぞ!」

 あー、爺さん終わったな。この村から一人代表が減ることになるな。

 カロスのところから爺さんのところまで物凄い速さで氷が走っていった。

 「我に何か言ったか?悪いがよく聞こえなかった。もう一度同じことを言ってもらってもいいか?」

 他の会議室にいる人たちは顔をこれでもかと言うくらい青ざめながら二人のやりとりを見ている。

 カロスが声をかけるときにはすでに爺さんの胸のところまで氷で固まっていた。

 爺さんは寒さか恐怖のどっちかで声が出ないのか首を勢いよく左右に振った。

 「そうか、我の聞き間違えか」

 カロスがそう言うと部屋の氷はどんどん消えていった。

 もう会議室にいる人たちは魂が抜けてしまったかのように顔が死んでいる。

 この会議...無事に終了するのか...?
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