最強魔獣使いとなった俺、全ての魔獣の能力を使えるようになる〜最強魔獣使いになったんで元ギルドを潰してやろうと思います〜

東雲ハヤブサ

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19話 新たな炎

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 「リウス様は一体どこに行ってしまわれたのだろうか」

 カロスは犬のサイズから普段のサイズに戻り、リウスの帰りを待っていた。

 「カ、カロス様……」

 「なんだ?」

 ブルブルと体を震わせながら若いファイアーウルフが近づいていた。

 「特訓の続きをお願いします……」

 「別に良いのだがお前とフェイ以外倒れているのだが?」

 ファイアーウルフ達はリウスの指示で特訓することになったのだが、当然相手が悪すぎた。
 
 リウスとフェイが出会った時に、フェイがカロスに向かって、

 「数を集めて戦ったらあなたでも勝てない」

 などと挑発していたが実際はただフェイが強がっただけであり、カロスにとったらファイアーウルフを100匹集めたところで、1匹相手にしている時とほとんど同じ感覚なのだ。

 「ハアハア……、あなたねぇ、手加減というものを知らないのかしら……?」

 「何を言っている。我は最初から手加減はしないと言ったはずだ。それにどうした、我を踏み潰すのではなかったのか?」

 「ちょっとは黙ったらどうかしら?それに私がまだ本気を出していないだけだわ」

 「そうか。ならそんなにボロボロになる前に本気を出すんだったな」

 カロスは腕の毛を舐めながらフェイを軽く挑発した。

 「それにしても……」

 カロスはそう言いかけると、隣に立っている若いファイアーウルフに目をやった。

 「お前、よく我の攻撃を受けても倒れずにいられるな。名前はなんという?」

 カロスに声をかけられると、ビクッと肩を震わせたあと、怯えながら声を出した。

 「お、俺の名前はミルマと言います」

 「そうか。ミルマというのか。少しだけ我と1対1で勝負しないか?」

 「ええ!?」

 ミルマは、カロスの提案に後退りしながら驚きの声を発した。

 「フェイ様ぁ……」

 ミルマは少し離れた場所にいる、フェイに助けて欲しそうな目で見つめた。

 「あなたにこれほどの力があるなんて驚いたわ」

 「え?それだけ……?」

 「なら始めるとするか」

 「え?ちょっ!!!」

 カロスの勝手な始まりの合図とともに、ミルマとの戦闘が開始された。

 地面は一瞬にして氷で埋め尽くされ、草も岩も凍りついた。だが……

 「やはり、ミルマのいる場所だけは凍らないか……」

 なぜかミルマの付近だけは全く凍らず、それどころか一歩歩けば凍りついていた場所も一瞬で溶かしてしまった。

 「反撃させてもらいます! 炎の槍ファイアーランス

 するとミルマの周りに何本もの炎の槍が出現し、轟音をたてながらカロスに向かって飛んでいった。

 速さと炎の勢いが他のファイアーウルフ達と比べて格段に上だ……!やはりこいつは我が思った通りの存在だ……!







 

 その頃、エンファは光を失った目でリウスを見つめていた。

 「だがな……今回の戦争、どう考えたって勝敗は最初から決まっているも同然だ。俺はそんな勝負を見たいと思わない。だから俺がこの手で……この戦争という命を賭けたギャンブルを……狂わせてやる」

 エンファの目に光が戻り、リウスから縄で縛られるミミィに目線を変え、周りの男達に指示を出した。

 「そのガキの縄をほどけ」

 
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