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20話 裏切り
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「そのガキの縄をほどけ」
エンファにそう指示を出されると、周りにいた男達はミミィの腕に結ばれていた縄をほどいた。
「俺は自分の手でこの戦争を掻き乱す。だからこのガキをあいつらには手渡さねぇことにした」
「リウスーー!!!」
縄が解かれた途端、俺のところに急いで走ってきたミミィを俺は腕で抱きしめた。
「ミミィ大丈夫か!何かされたりしなかったか!?」
「ううん。投げられたり、持ち上げられたり、振り回したりしても・ら・っ・た・よ」
「やっぱりお前ら……!ん?もらったり……?投げられたり、持ち上げられたり、振り回されたりしたんじゃなくて、してもらった?」
「うん!」
俺の質問に、ミミィは元気よく頷いた。
俺は隣の椅子に座っているエンファに説明を求める意味で見た。
「ま、そういうことだ」
いや、なにがそういうことだ、だよ!
ちょっと待って。頭の中の整理が追いつかない。つまりあれか?ミミィはこいつらに痛ぶられたわけではなく遊んでもらったりしていたということか?
いやいやいや、そんなの信じれるわけがない。
「じゃあその顔の傷は?」
「あのおじさん達に追いかけられてたらこけちゃって、その時にできた」
やっぱり遊んでもらっていた……?いや、そんな簡単に信じてはいけない。もっと慎重に考えなければ。
「じゃあなんで縄で縛られていたの?」
「それはね、泥棒ごっこしてたの!」
ドロボウゴッコ?じゃあやっぱり本当に……。でもさっきエンファがミミィの首に向けて剣を当てていた。あれはどう考えても危険で……
「この刀なら……ほら、よくできた偽物の剣だ」
俺の思考を読み取ったのかほこりのかぶった机に、剣を置いた。
「これは……まさか木か!?」
「あぁ、そのまさかだ。よくできているだろ?結構作るのに苦労したんだぜ」
「ハァァァァ……」
俺は長いため息をつくと、全身の力が一気に抜けた。
なんだよ。じゃあ本当に遊んでもらっていたのか……。
「すまないな。リウスが俺を楽しませてくれる人物か認めたかったのさ」
「そうかい。それで?俺はお前を楽しまさせれそうか?」
俺の問いに、エンファは軽く口角を上げて頷いた。
「勿論。リウスは俺を楽しまさせてくれそうだ。実を言うとな、本当はミミィを王国に渡すつもりでいたのさ。さっきまではな」
「さっきまで?」
「ああ、リウスがまだ気絶している時にマラオス王国に忍ばせておいたやつから連絡があってな、その時に獣人の国に戦争を仕掛けようとしていることと、10位から1位のギルドも動かすことを知ったのさ」
「それで俺に協力する気になったと?」
エンファは勿論言わんばかりに大きく頷いたあと椅子を立ち上がった。
「さぁ、おしゃべりの時間もここまでだ。確かマラオス王国の侵攻は2日後だったよな。なら急がないといけないだろ?」
「そうだな」
まさか急な助っ人お出ましとはな。考えてもいなかったな。これは少しは楽になりそうだな。
俺は心に少しだけ余裕を持ち、椅子から立ち上がった。
時は戻り、マラオス王国では付近にいる魔獣の殲滅及び、獣人の国への侵攻に向けて準備が進められていた。
「急げ急げ!!!出発はあと少しだ!遅れの無いよう準備をしろ!」
全身に鎧を纏い、長い剣を背負う男が鋭い指示を飛ばしていた。
「準備は順調か?バレイン」
「これはこれは、ヴァミア様。勿論順調でございます」
「そうか。ならば良い」
ヴァミアと呼ばれる、顔に仮面を被った長い銀髪の持ち主は、どこか悲しげな声でそう答えたのだった。
エンファにそう指示を出されると、周りにいた男達はミミィの腕に結ばれていた縄をほどいた。
「俺は自分の手でこの戦争を掻き乱す。だからこのガキをあいつらには手渡さねぇことにした」
「リウスーー!!!」
縄が解かれた途端、俺のところに急いで走ってきたミミィを俺は腕で抱きしめた。
「ミミィ大丈夫か!何かされたりしなかったか!?」
「ううん。投げられたり、持ち上げられたり、振り回したりしても・ら・っ・た・よ」
「やっぱりお前ら……!ん?もらったり……?投げられたり、持ち上げられたり、振り回されたりしたんじゃなくて、してもらった?」
「うん!」
俺の質問に、ミミィは元気よく頷いた。
俺は隣の椅子に座っているエンファに説明を求める意味で見た。
「ま、そういうことだ」
いや、なにがそういうことだ、だよ!
ちょっと待って。頭の中の整理が追いつかない。つまりあれか?ミミィはこいつらに痛ぶられたわけではなく遊んでもらったりしていたということか?
いやいやいや、そんなの信じれるわけがない。
「じゃあその顔の傷は?」
「あのおじさん達に追いかけられてたらこけちゃって、その時にできた」
やっぱり遊んでもらっていた……?いや、そんな簡単に信じてはいけない。もっと慎重に考えなければ。
「じゃあなんで縄で縛られていたの?」
「それはね、泥棒ごっこしてたの!」
ドロボウゴッコ?じゃあやっぱり本当に……。でもさっきエンファがミミィの首に向けて剣を当てていた。あれはどう考えても危険で……
「この刀なら……ほら、よくできた偽物の剣だ」
俺の思考を読み取ったのかほこりのかぶった机に、剣を置いた。
「これは……まさか木か!?」
「あぁ、そのまさかだ。よくできているだろ?結構作るのに苦労したんだぜ」
「ハァァァァ……」
俺は長いため息をつくと、全身の力が一気に抜けた。
なんだよ。じゃあ本当に遊んでもらっていたのか……。
「すまないな。リウスが俺を楽しませてくれる人物か認めたかったのさ」
「そうかい。それで?俺はお前を楽しまさせれそうか?」
俺の問いに、エンファは軽く口角を上げて頷いた。
「勿論。リウスは俺を楽しまさせてくれそうだ。実を言うとな、本当はミミィを王国に渡すつもりでいたのさ。さっきまではな」
「さっきまで?」
「ああ、リウスがまだ気絶している時にマラオス王国に忍ばせておいたやつから連絡があってな、その時に獣人の国に戦争を仕掛けようとしていることと、10位から1位のギルドも動かすことを知ったのさ」
「それで俺に協力する気になったと?」
エンファは勿論言わんばかりに大きく頷いたあと椅子を立ち上がった。
「さぁ、おしゃべりの時間もここまでだ。確かマラオス王国の侵攻は2日後だったよな。なら急がないといけないだろ?」
「そうだな」
まさか急な助っ人お出ましとはな。考えてもいなかったな。これは少しは楽になりそうだな。
俺は心に少しだけ余裕を持ち、椅子から立ち上がった。
時は戻り、マラオス王国では付近にいる魔獣の殲滅及び、獣人の国への侵攻に向けて準備が進められていた。
「急げ急げ!!!出発はあと少しだ!遅れの無いよう準備をしろ!」
全身に鎧を纏い、長い剣を背負う男が鋭い指示を飛ばしていた。
「準備は順調か?バレイン」
「これはこれは、ヴァミア様。勿論順調でございます」
「そうか。ならば良い」
ヴァミアと呼ばれる、顔に仮面を被った長い銀髪の持ち主は、どこか悲しげな声でそう答えたのだった。
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