最強魔獣使いとなった俺、全ての魔獣の能力を使えるようになる〜最強魔獣使いになったんで元ギルドを潰してやろうと思います〜

東雲ハヤブサ

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36話 悪魔②

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 「クソッ……!」

 「そんな簡単に離しませんよ」

 受け止められた右腕を離さずにいる悪魔は、徐々に握る力を強めていった。

 いってぇな!離せよ!

 俺はもう一度足に炎を纏い、悪魔に蹴りを入れた。

 だが今回は悪魔側も警戒していたのか、素早く俺の腕から手を離して蹴りをかわした。

 「早くあなたを殺してしまいたいんですがねぇ。お前たち、目標を殺しなさい」

 召喚された場所から一歩も動かずに待機していた4体の悪魔たちは、ボス的悪魔に指示をされると一斉に俺に向かって攻撃を仕掛けてきた。

 数が大きて戦いずらいな。でも一体一体の強さは俺がさっき戦っていた悪魔に比べたら全然弱いな。

 さっさと片付けてしまおう。

 俺は強化された体の力を最大限に発揮して、4体の悪魔たちに挑んだ。

 俺は足を踏み込み、高速で移動して悪魔背後に回り込んだ。

 「悪いな」

 悪魔の後頭部を鷲掴みすると、確実に殺すために大量の電気を流しながら地面に叩き潰した。

 すると頭が潰された悪魔は黒い灰となって消えていった。

 「まずは一体目だな」

 俺の攻撃に怖気付いて逃げてくれれば嬉しいんだけどな。

 残念ながら俺の願いは叶わず、残りの3体は怯むことなく俺に向かって攻撃を仕掛けてきた。

 だけど、遅いんだよな。お前ら。

 俺に向かって鋭い爪を伸ばしてくる悪魔を左腕で攻撃する……ように見せかけて、右足に炎を纏って腰あたりに蹴りを入れた。

 すると吹っ飛ぶわけではなく、上半身と下半身がバラバラになり消えていった。 

 あれ?今の悪魔は体が切断されたけど、さっきの悪魔は切断されなかったよな……。一体どれだけこの悪魔達と力の差があるんだ?
 
 そんなことを考え、俺は残る2体を相手しながらさっき戦っていた悪魔に目をやると、俺たちの戦いを見ている……わけではなく、別の方向をジッと見つめていた。

 どこを見ているんだ?そっちの方向になにが……

 俺はそっちに気を取られていると、攻撃が来たことに少し遅れて反応し、頬をかすめてその部分から血が流れ出した。

 俺は死神鳥の翼を使って空中を飛び、悪魔の頭を目掛けてかかとを振り下ろし、消滅させた。

 「あと、あの化け物悪魔を抜いてお前だけだな」

 俺と悪魔との睨み合いが続き、俺が一歩踏み出し攻撃を仕掛けようとした途端、目の前にいた悪魔の頭が吹き飛んで消滅していった。

 俺は意味がわからずにその場で呆然とした。

 なんで急に頭が?もしかしてあの悪魔が仲間を殺したのか!?

 俺はそう結論付け、振り返ってボス的悪魔を見たが、未だに別の俺とは別の方向を向いていた。

 「なあ、お前さっきからどこを……」

 「すいません、ちょっと黙っていてもらえますか。集中しているんです」

 はぁ?集中だと?なにを馬鹿のことを言ってるんだ?

 でもこれは今までに無いほどの好機だな。あいつが意味のわからないことをしている間にとっとと倒してしまえば……

 そして俺は攻撃を仕掛けるために足を踏み込もうとしたとき、俺に向かって一本の鎖が飛んできた。

 俺はかわすことが出来ずに、生き物のように動く鎖に体を巻き付けられた。

 なんだよこれ!?びくともしないじゃないか!

 強化された体でなんとか鎖を切ろうとしてみるが、全く切ることができない。

 誰の攻撃だ?悪魔はなぜかさっきからずっと同じ方向を見ているだけだし……アイツは本当に何がしたいんだ?

 俺の頭の中で疑問が沸き出ていると、どこかを見ていた悪魔は、俺の方を見てため息をつきながら鋭い爪でどこからか伸びている鎖を切り落とした。

 「なんでお前が俺を助けるんだ?」

 さっきまで本気で俺を殺しにかかってきていた奴が急に俺を助ける行動をするなんて意味がわからない。

 「私はあなたを助ける、助けないなどの選択肢は今は無いのです。今あなたを助けないと私が死んでしまいますからね」

 俺を助けないと死んでしまう?何を言ってるんだこいつは。

 「もしかしてあなた……まだ気づいていないのですか?」

 「気付くって……何に?」

 「はぁ……上を見てください」

 俺の言動に呆れながら、上を向くように指示され、その指示に従ってみると……

 「なんだ……あれ……」

 俺たちを囲うように虹色に光る巨大なバリアが張られていた。

 
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