最強魔獣使いとなった俺、全ての魔獣の能力を使えるようになる〜最強魔獣使いになったんで元ギルドを潰してやろうと思います〜

東雲ハヤブサ

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37話 共闘

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 「あれは一体なんだ?」

 「まさかあれが何かも知らないのですか?」

 知らなくて悪かったな。

 俺の発言がそんなにもおかしかったのか、悪魔は驚くような表情を見せた。

 「あれは対魔結界ですよ」

 「対魔結界?」

 「はい、対魔結界というのは魔獣、魔人、悪魔、魔王に効果のある結界のことです。結界の中にいる者は結界外に出られなくなり、逆に外にいた者は結界内に侵入ができなくなります」

 対魔結界か……。ていうことは近くに敵がいるということだよな。カロスの相手とこっちの相手で二手に分けたということか。

 あれ?ちょっと待てよ。対魔結界ってことは俺人間だから別にここから出られるじゃん。

 俺がそう考えた瞬間、悪魔は目を細めて俺の顔をジッと見た。

 「もしかしてあなた、俺人間だから別にここから出られるじゃん、とか思っていませんよね」

 「は?思ってたらなんだよ」

 「あなた私と戦うとき、魔獣の力を使っていましたよね?それなのにどうして結界の外に出られると思うんですか」

 「確かに俺は魔獣の力を使っていたけど、俺別に種族が魔獣とかなわけじゃないからそんなのわからないだろ?」

 「まあ、そうですね。せいぜい試して見たらいいんじゃないですか」

 なんだよコイツ、ムカつくな。

 「ん?あれは……」

 俺が内心でイラつきを覚えていると、そんなに離れていない距離で赤色の硝煙弾が次々に上がった。

 どんだけ敵がいるんだよ……!早くミミィたちのところに行かなくちゃいけないのに!

 いや、今は目の前のことだけを考えなくてはいけないな。まずは、敵が来る前にフェイをどこかに移動させないと……

 「お、敵がおいでになられましたよ」

 悪魔はなぜかこの状況を楽しんでいるかのように笑顔になり、こちらに向かってくる奴らを姿を目で捉えた。

 少なくとも三千人はいるな……。さっき聞いた、ファイアーウルフたちを襲撃してきた人数とはだいぶ違うな。 

 半分ぐらいで人数を分けると思ったが、やはりカロスの方にほとんどの人数を配置したか。

 三千の人数の先頭に立つのは、白い鎧を装着して、鎖を握っている女だった。

 敵との距離が次第に縮まっていき、そして俺たちのすぐ目の前で止まった。
 
 「これはどうも。私は悪魔ですが、失礼ながらそこの騎士のような格好をしている女性よりは強いと思いますよ」

 「黙れ。貴様のような存在が我ら人間に話しかけるな」

 女は悪魔を鋭い目で睨むと、次に俺の方に目をやってきた。

 「貴様、人間だな。なぜコイツといる」

 「別になんだっていいだろ」

 「そうだな。悪魔と一緒にいる時点で我ら人間の敵だ」

 悪魔と一緒にいるだけで、勝手に敵認定とか理不尽なやつだな。

 「ところでここに長い髪で片目が隠れている女を見なかったか?」

 長い髪で片目が隠れている女って絶対にナーシャのことだよな。

 「その女がどうした」

 「そいつは私のギルドの副リーダーでな、先にこちらに向かったはずなんだが」

 私のギルドの……そうか、こいつがナーシャのギルドのリーダーか……!

 ナーシャのことを思い出すと心臓の鼓動が速くなっていき、また体の中で怒りが渦を巻き始めた。

 「長い髪で片目が隠れた女……か」

 「どうやら知っているようだな。ここにいないということはどこかに捕まえたりしているのだろう。さあ、早く居場所を言え」

 俺はその言葉を聞いて、ナーシャが俺にフェイを殺したと言ってきた時と同じような状況であることを思い出した。

 だが今回は言われる側ではなく、言う側として。

 俺はアイツが、俺に向かってしてきた表情を思い出した。アイツは意味がわからない的な表情をしていたよな。

 だけど今の俺は意味がわからないわけとかそんな感じではないな。今はただただ……

 「ナーシャのことだろ?アイツはなぁ……死んだよ」

 俺は笑顔でそう女に伝えた。

 クハハハ……!俺はいま、ただただこの状況が頭がおかしくなりそうなほど面白い!

 
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