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新しい仲間
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(サレラ視点)
「いえ、もうすでに招待状は送らせていただきました。」
ウルティマが送る人なんていたかしら?
「あらそう、招待状はいったい誰に...」
と聞こうとした時に、
「バコーン!!」
と勢いよく扉が開かれた。
ヤバイ!今変装してないのに!ていうかいったい誰が急に入ってきたのよ!
「ウルティマ!いったい誰が入って来たの!?」
私はベットに急いでダイブし顔を毛布にくるませながら聞いた。
「サレラ様、安心してください。この方は私が招待状を送った人です。」
え?ウルティマはこの人に招待状を送ったの?一体なぜ?
私は毛布の隙間から相手のことを見る。
え?まだ子供かしら?身長は大体160cmくらいかしら。
「シロ様、約束の時間まで1時間もありますが?」
「あれそうだっけ?ていうか私シロって名前じゃないんだけど?」
「シロウィウォスとはとても呼びにくいので省略してシロ様とお呼びさせていただきます。」
「そう、まあいいわ。でもそのかわりあなたのことをウルティマって呼び捨てでもいいかしら?」
「別に構いませんが。」
「じゃあ、そう呼ばせてもらうわ。」
「あの~、その方は誰かしら?」
私は毛布にうずくまりながら聞いた。
急に知らない人がノックもなしに入って来たお互いの呼び方を決められていても困るんですが...。
「カレラ様、失礼いたしました。この方は
シロウィウォス・ナサス様という方です。」
「シロウィウォス・ナサスよ。あなたもシロと呼んでくれても構わないわ。これからよろしくね。」
「よろしくおね...、って!ちょっと待ってくれるかしら!?なんでみもしない方がこんなところにいるのよ!ていうかこれから?よろしく?ウルティマ!一体どういうことよ!!」
もう意味がわからないわ!一体どういうことよ!
「あんたまだこの人になにも話してないの?」
「あと少しで説明しようとしてたところであなたが急に来たんです。」
私の周りでまたも意味のわからないやりとりが始まった。
「サレラ様、この方は...」
「あんた、いつも変装してるでしょ?」
私は驚きのあまり顔を上げる。
「どうしてあなたがそのことを知ってるのよ!?」
「サレラ様、落ち着いて聞いてください。
この方は情報屋です。」
「情報屋...?」
情報屋なんて私の住んでいる国にはいくらでもいる。情報屋ごときに私の変装が見破る
られるわけがないわ!
「私はそこら辺にいる情報屋とは違うの。
私が知らないことなんて何もないわ。」
「盛っているように聞こえるかもしれませんがこの方の言うことは事実です。多分、世界中の情報屋の中でもトップクラスの腕を持つ方です。」
「じゃあ、なんでこんなすごい方がここにいるのかしら?」
まさか脅してお金を要求するつもり...?
「シロ様はこの前私に話しかけてきて、サレラ・キラエスが変装して皆を騙してることをバラされたくなかったら私を雇いなさい!と、声をかけてきたんです。」
は?何それ?
「そうそう、私を雇って欲しいのよ。もちろんどんな情報も教えるわよ。だからお願い!!」
「なんで私に雇われたいのかしら?」
「だって面白そうだから。」
「え?それだけ?」
「それだけ。」
部屋に沈黙が流れる。その沈黙を破ったのは、私のため息だった。
「はぁ~、まだあなたのことを信用したわけでわないけど雇ってはあげるわ。あと私のことサレラって呼んでもいいわよ。」
「本当に!?やったー!!ありがとう!」
めっちゃ喜んでるわね。でもそんなに腕のいい情報屋が味方(?)なのは頼もしいわね。
「あっ、そういえばサレラのお姉さんのことなんだけど...。」
お姉様?なんのことかしら。
「私のお姉様がどうかしたの?」
「実はお姉さまは...」
ここで私は衝撃の事実を知ることとなった。
「いえ、もうすでに招待状は送らせていただきました。」
ウルティマが送る人なんていたかしら?
「あらそう、招待状はいったい誰に...」
と聞こうとした時に、
「バコーン!!」
と勢いよく扉が開かれた。
ヤバイ!今変装してないのに!ていうかいったい誰が急に入ってきたのよ!
「ウルティマ!いったい誰が入って来たの!?」
私はベットに急いでダイブし顔を毛布にくるませながら聞いた。
「サレラ様、安心してください。この方は私が招待状を送った人です。」
え?ウルティマはこの人に招待状を送ったの?一体なぜ?
私は毛布の隙間から相手のことを見る。
え?まだ子供かしら?身長は大体160cmくらいかしら。
「シロ様、約束の時間まで1時間もありますが?」
「あれそうだっけ?ていうか私シロって名前じゃないんだけど?」
「シロウィウォスとはとても呼びにくいので省略してシロ様とお呼びさせていただきます。」
「そう、まあいいわ。でもそのかわりあなたのことをウルティマって呼び捨てでもいいかしら?」
「別に構いませんが。」
「じゃあ、そう呼ばせてもらうわ。」
「あの~、その方は誰かしら?」
私は毛布にうずくまりながら聞いた。
急に知らない人がノックもなしに入って来たお互いの呼び方を決められていても困るんですが...。
「カレラ様、失礼いたしました。この方は
シロウィウォス・ナサス様という方です。」
「シロウィウォス・ナサスよ。あなたもシロと呼んでくれても構わないわ。これからよろしくね。」
「よろしくおね...、って!ちょっと待ってくれるかしら!?なんでみもしない方がこんなところにいるのよ!ていうかこれから?よろしく?ウルティマ!一体どういうことよ!!」
もう意味がわからないわ!一体どういうことよ!
「あんたまだこの人になにも話してないの?」
「あと少しで説明しようとしてたところであなたが急に来たんです。」
私の周りでまたも意味のわからないやりとりが始まった。
「サレラ様、この方は...」
「あんた、いつも変装してるでしょ?」
私は驚きのあまり顔を上げる。
「どうしてあなたがそのことを知ってるのよ!?」
「サレラ様、落ち着いて聞いてください。
この方は情報屋です。」
「情報屋...?」
情報屋なんて私の住んでいる国にはいくらでもいる。情報屋ごときに私の変装が見破る
られるわけがないわ!
「私はそこら辺にいる情報屋とは違うの。
私が知らないことなんて何もないわ。」
「盛っているように聞こえるかもしれませんがこの方の言うことは事実です。多分、世界中の情報屋の中でもトップクラスの腕を持つ方です。」
「じゃあ、なんでこんなすごい方がここにいるのかしら?」
まさか脅してお金を要求するつもり...?
「シロ様はこの前私に話しかけてきて、サレラ・キラエスが変装して皆を騙してることをバラされたくなかったら私を雇いなさい!と、声をかけてきたんです。」
は?何それ?
「そうそう、私を雇って欲しいのよ。もちろんどんな情報も教えるわよ。だからお願い!!」
「なんで私に雇われたいのかしら?」
「だって面白そうだから。」
「え?それだけ?」
「それだけ。」
部屋に沈黙が流れる。その沈黙を破ったのは、私のため息だった。
「はぁ~、まだあなたのことを信用したわけでわないけど雇ってはあげるわ。あと私のことサレラって呼んでもいいわよ。」
「本当に!?やったー!!ありがとう!」
めっちゃ喜んでるわね。でもそんなに腕のいい情報屋が味方(?)なのは頼もしいわね。
「あっ、そういえばサレラのお姉さんのことなんだけど...。」
お姉様?なんのことかしら。
「私のお姉様がどうかしたの?」
「実はお姉さまは...」
ここで私は衝撃の事実を知ることとなった。
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