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番外編2 閨講義と猥談と
第二話 兄二人に姉一人
「へえ~。で、バルはアーニャちゃんのおっぱい揉んじゃったんだ。やるねぇ」
ニヤニヤと嫌らしい顔つきで下卑た親父のような台詞を口にしたのは、この国の第一王女エーベルである。バルドゥールは姉王女の言葉に縮こまった。
「……いえ、決して故意にではなく。事故だったのです」
必死に己の過失を言い繕おうとするバルドゥールに、第一王子であり王太子リヒャードは軽蔑の眼差しをくれた。
「くだらん。まだ十四の娘に何を発情しているんだ」
王太子リヒャードは妻子持ちである。
リヒャード唯一の妃であり、最愛の妻であるバチルダ王太子妃は第二子を懐妊中であり、現在第一子の王女と共に離宮に籠っている。
愛妻家かつ子煩悩であるリヒャードにとって、バルドゥールの持ち込んできた悩みはくだらなすぎるのと同時に苛立ちを生じさせた。
自分は愛しい妻子と離れ離れなのに、コイツは好いた女とイチャイチャしてやがる。
リヒャードはギロリとバルドゥールを睨んだ。
「ええ~。兄貴、それはねーわ。アーニャちゃん見たことある? あのこマジで色っぽいから! バルが目ぇつけてなかったら、俺が食っちまいたかったなー」
王子王女の集いの中、あまりに異質な発言をしたのは第二王子コーエンである。
ちなみにコーエンも妻帯者だ。
ヘクセ第二王子妃の生家はゲルプ王国の元公爵家である。妾を数人抱え好色で有名なコーエンとヘクセ第二王子妃との仲は、意外にも非常によかったりする。
しかしその好色王子コーエンの発言である。
兄の軽口を聞き流すには、バルドゥールは我慢ならなかった。
が、バルドゥールが兄王子コーエンに掴みかからんと立ち上がる間もなく、王太子リヒャードが威厳に満ちた顔を険しく顰め、周囲の者が震え上がりそうなほど恐ろしい相貌を呈する。
「コーエン。いい加減にその浮ついた口調をやめろ。王族として恥ずべき振る舞いだと何度言えばわかる」
コーエンは射殺さんばかりの眼差しを向けてくるリヒャードに、へらへらと笑って応じた。
「ええ~? だってもう別にどうでもよくね? 兄貴の子が今度こそ男児なら、俺、速攻で臣籍降下するし。バッチーには頑張ってもらわないと!」
「バッチーだと! 貴様、我が妃になんと無礼な!」
「あっ。臣籍降下したらさあ、伯爵位くらいはくれる? ほら、例の粛清で余ってる領地と爵位、たくさんあるじゃん? あと世襲爵位でよろしこ。ヘクセの親父さんの目もあるからさあ」
「コーエン! 貴様、私の話を聞いているのか!」
生真面目なリヒャードと軽薄なコーエンは犬猿の仲である。
コーエンは頑固一徹で融通の利かない兄リヒャードを揶揄いつつ、実は慕っていたりもする。
だが、リヒャードは今より若い頃、正確にはバチルダと心を通わす前のことだが。ちゃらんぽらんで享楽的なコーエンに苦手意識があった。
リヒャードもコーエンも、バルドゥールとは比べ物にならないくらい切れ者であり、優秀すぎる王子であるが故、二人は常に比較されて育ってきたのだ。年も近い。
第二王子コーエンと第一王女エーベルは双子であり、王太子リヒャードとは一つ違いだ。
第三王子バルドゥールは長兄リヒャードと六つ離れている。
既に三人の王子王女がいたにも関わらず、国王と王妃は子供達が少し大きくなった頃合いを見て、ちょっと頑張ってしまったらしい。そのためバルドゥールは末っ子王子として他王子王女に比べ、少々甘やかされて育ったという経緯がある。
つまり。
なんだかんだいっても、兄王子姉王女にとって甘えんぼバルドゥールはいつまで経っても可愛い弟王子だった。
「はいはいはいはい。お兄様もコーエンも黙んなさい。あんたらの喧嘩は聞き飽きた。まずはバルの話を聞きましょうね」
ぱんぱんっとエーベルが手を叩くと、リヒャードは渋々と言った顔で、コーエンはケロッとした顔で振り返り、言い争いをやめた。
「……それで? ガルボーイ王国第一王女の胸部に触れたからどうした。王女がお前を 退けでもしたのか?」
リヒャードはぶすっと仏頂面でバルドゥールに向き直る。
正直なところ、この潔癖なきらいのある長兄に、ラッキースケベしちゃった、みたいな話はとてもやりづらい。
「えっと……。拒絶……されたのか、そうでないのかわかりかねまして……。それで兄上達のご意見を乞いに参りました」
戸惑いながらも真剣な眼差しでリヒャードに訴えると、真面目なリヒャードは弟バルドゥールの願いを受け入れた。
「ふむ。続けてみろ」
「はい。アーニャの……その、む、胸に触れてしまったあと、急いで離れたのですが、その際アーニャが傷ついた様子を見せまして」
コーエンがふむふむ、と割って入ってくる。
「何? バルは欲望のままに揉みしだいちゃったわけ?
それ、アーニャちゃん痛かったんじゃないかなー。もっとこう、優しくやわらか~く解すように揉んでやんなきゃ!
てっぺんはさあ、まず触れるか触れないか、みたいなフェザータッチで気持ちよくさせてやって。それから指で、」
「黙れ。ゲスが」
わきわきと手をいやらしく動かすコーエンに軽蔑の眼差しで一喝するリヒャード。
「ええ~。めっちゃ為になるアドバイスしてるのに……」と不満げなコーエンに、エーベルは嘆息した。
「……そういう実践的なのは、あとでいいから」
やれやれ、と首を振るエーベルに、バルドゥールがカッと目を見開いて反論した。
「いえ! 実はその実践についても伺いたかったのです!」
「「は?」」
「やっぱりぃ~! テクニック大事ッ!」
身を乗り出して兄王子姉王女に募るバルドゥールに、リヒャードは冷めた目を細め、エーベルは目を丸くし、コーエンは愉しそうに応じた。
バルドゥールはハッと我に返り、こほん、と咳払いする。
「……失礼致しました。実践というよりですね。そもそもアーニャは僕に、その、そういった……ええと、テクニック……というものを望んでいるのだろうか、ということでして……」
ゴニョゴニョと口ごもるバルドゥールにの肩に手を置き、コーエンが目を爛爛と怪しく光り輝かせながら迫っていく。
「なになに~? そんなの必要に決まってるじゃん?
女の子を気持ちよくさせなくて、何が男なわけ?
バルはアーニャちゃんの身体を好き勝手触って揉んで舐めて。そんでバルが満足したら、アーニャちゃんがちゃんと感じてるのか、濡れてるのか、受け入れ準備整ってるのか、確認もしないで、無理やり突っ込んで自分だけイっちゃうの?
え? それ最低じゃん? クズじゃん?」
「……コーエン。いい加減に黙ろうか」
エーベルがこめかみを揉みながらコーエンを窘める。
「バルはコーエンの言うようなエロ話がしたいわけじゃないんでしょ?」
「……はい」
衝撃が強すぎたのか、バルドゥールはほとんど固まっていた。
いや、別にこれくらいの猥談くらい騎士団の中に入れば、当然耳にする。そこまで無知でもないし純情でもない。人並みに性欲はあるし、興味もある。
しかしだ。
――姉上は……。このように露骨な男の性を耳にされて、ご気分を害されないのだろうか……。
第一王女エーベルは未婚である。婚約者の隣国の王太子がまだ成人していないからだ。彼の成人の後、そしてまた王太子の通う隣国の教育機関を卒業するのを待って、エーベルは隣国へと嫁いでいくことになっている。
そのためエーベルは処女のはずだ。
バルドゥールは姉エーベルを労わるように、言葉を選ぶ。
「あの、姉上。お加減はいかがですか? もし優れぬようであれば……」
エーベルは気づかわし気な目で己を見るバルドゥールを見つめ返すと、ぱちぱちと目を瞬いた。そしてハッと我に返る。
「……あー嫌だ。コーエンのバカとヘクセのアホと付き合ってるうちに、自分が貞淑であるべき王女だってことを忘れかけてたわ……」
疲れたように嘆息するエーベルを見て、コーエンがカラカラと陽気に笑う。
「ああ! ヘクセのやつ、エーベルに3Pしないかとか言ってたもんなー。あれはさすがの俺も引いたわ!」
「……お前達夫婦はいったいなんなんだ……。いやいい。何も言うな……」
リヒャードが疲れきったように額に手を当てた。
コーエンは背を丸めて項垂れてしまったリヒャードをきょとん、とした目で見る。
「だって気持ちいいこと好きだし? 今日もヘクセ、公爵家から連れてきた気に入りの侍従引っ連れて城下に降りたけど、ありゃあ侍従と一緒に宿屋に行ってると思うぜ。あっ。でも安心しろよ? アソコにアレを突っ込ませるようなことはしてねえはずだから。さすがに王子妃がなあ、別の男の子を孕んだらマズいし? そこはお互い信頼してるから!」
へらへらと軽薄な声で語られる、コーエンの常軌を逸した与太話が応接室に響いた。
ニヤニヤと嫌らしい顔つきで下卑た親父のような台詞を口にしたのは、この国の第一王女エーベルである。バルドゥールは姉王女の言葉に縮こまった。
「……いえ、決して故意にではなく。事故だったのです」
必死に己の過失を言い繕おうとするバルドゥールに、第一王子であり王太子リヒャードは軽蔑の眼差しをくれた。
「くだらん。まだ十四の娘に何を発情しているんだ」
王太子リヒャードは妻子持ちである。
リヒャード唯一の妃であり、最愛の妻であるバチルダ王太子妃は第二子を懐妊中であり、現在第一子の王女と共に離宮に籠っている。
愛妻家かつ子煩悩であるリヒャードにとって、バルドゥールの持ち込んできた悩みはくだらなすぎるのと同時に苛立ちを生じさせた。
自分は愛しい妻子と離れ離れなのに、コイツは好いた女とイチャイチャしてやがる。
リヒャードはギロリとバルドゥールを睨んだ。
「ええ~。兄貴、それはねーわ。アーニャちゃん見たことある? あのこマジで色っぽいから! バルが目ぇつけてなかったら、俺が食っちまいたかったなー」
王子王女の集いの中、あまりに異質な発言をしたのは第二王子コーエンである。
ちなみにコーエンも妻帯者だ。
ヘクセ第二王子妃の生家はゲルプ王国の元公爵家である。妾を数人抱え好色で有名なコーエンとヘクセ第二王子妃との仲は、意外にも非常によかったりする。
しかしその好色王子コーエンの発言である。
兄の軽口を聞き流すには、バルドゥールは我慢ならなかった。
が、バルドゥールが兄王子コーエンに掴みかからんと立ち上がる間もなく、王太子リヒャードが威厳に満ちた顔を険しく顰め、周囲の者が震え上がりそうなほど恐ろしい相貌を呈する。
「コーエン。いい加減にその浮ついた口調をやめろ。王族として恥ずべき振る舞いだと何度言えばわかる」
コーエンは射殺さんばかりの眼差しを向けてくるリヒャードに、へらへらと笑って応じた。
「ええ~? だってもう別にどうでもよくね? 兄貴の子が今度こそ男児なら、俺、速攻で臣籍降下するし。バッチーには頑張ってもらわないと!」
「バッチーだと! 貴様、我が妃になんと無礼な!」
「あっ。臣籍降下したらさあ、伯爵位くらいはくれる? ほら、例の粛清で余ってる領地と爵位、たくさんあるじゃん? あと世襲爵位でよろしこ。ヘクセの親父さんの目もあるからさあ」
「コーエン! 貴様、私の話を聞いているのか!」
生真面目なリヒャードと軽薄なコーエンは犬猿の仲である。
コーエンは頑固一徹で融通の利かない兄リヒャードを揶揄いつつ、実は慕っていたりもする。
だが、リヒャードは今より若い頃、正確にはバチルダと心を通わす前のことだが。ちゃらんぽらんで享楽的なコーエンに苦手意識があった。
リヒャードもコーエンも、バルドゥールとは比べ物にならないくらい切れ者であり、優秀すぎる王子であるが故、二人は常に比較されて育ってきたのだ。年も近い。
第二王子コーエンと第一王女エーベルは双子であり、王太子リヒャードとは一つ違いだ。
第三王子バルドゥールは長兄リヒャードと六つ離れている。
既に三人の王子王女がいたにも関わらず、国王と王妃は子供達が少し大きくなった頃合いを見て、ちょっと頑張ってしまったらしい。そのためバルドゥールは末っ子王子として他王子王女に比べ、少々甘やかされて育ったという経緯がある。
つまり。
なんだかんだいっても、兄王子姉王女にとって甘えんぼバルドゥールはいつまで経っても可愛い弟王子だった。
「はいはいはいはい。お兄様もコーエンも黙んなさい。あんたらの喧嘩は聞き飽きた。まずはバルの話を聞きましょうね」
ぱんぱんっとエーベルが手を叩くと、リヒャードは渋々と言った顔で、コーエンはケロッとした顔で振り返り、言い争いをやめた。
「……それで? ガルボーイ王国第一王女の胸部に触れたからどうした。王女がお前を 退けでもしたのか?」
リヒャードはぶすっと仏頂面でバルドゥールに向き直る。
正直なところ、この潔癖なきらいのある長兄に、ラッキースケベしちゃった、みたいな話はとてもやりづらい。
「えっと……。拒絶……されたのか、そうでないのかわかりかねまして……。それで兄上達のご意見を乞いに参りました」
戸惑いながらも真剣な眼差しでリヒャードに訴えると、真面目なリヒャードは弟バルドゥールの願いを受け入れた。
「ふむ。続けてみろ」
「はい。アーニャの……その、む、胸に触れてしまったあと、急いで離れたのですが、その際アーニャが傷ついた様子を見せまして」
コーエンがふむふむ、と割って入ってくる。
「何? バルは欲望のままに揉みしだいちゃったわけ?
それ、アーニャちゃん痛かったんじゃないかなー。もっとこう、優しくやわらか~く解すように揉んでやんなきゃ!
てっぺんはさあ、まず触れるか触れないか、みたいなフェザータッチで気持ちよくさせてやって。それから指で、」
「黙れ。ゲスが」
わきわきと手をいやらしく動かすコーエンに軽蔑の眼差しで一喝するリヒャード。
「ええ~。めっちゃ為になるアドバイスしてるのに……」と不満げなコーエンに、エーベルは嘆息した。
「……そういう実践的なのは、あとでいいから」
やれやれ、と首を振るエーベルに、バルドゥールがカッと目を見開いて反論した。
「いえ! 実はその実践についても伺いたかったのです!」
「「は?」」
「やっぱりぃ~! テクニック大事ッ!」
身を乗り出して兄王子姉王女に募るバルドゥールに、リヒャードは冷めた目を細め、エーベルは目を丸くし、コーエンは愉しそうに応じた。
バルドゥールはハッと我に返り、こほん、と咳払いする。
「……失礼致しました。実践というよりですね。そもそもアーニャは僕に、その、そういった……ええと、テクニック……というものを望んでいるのだろうか、ということでして……」
ゴニョゴニョと口ごもるバルドゥールにの肩に手を置き、コーエンが目を爛爛と怪しく光り輝かせながら迫っていく。
「なになに~? そんなの必要に決まってるじゃん?
女の子を気持ちよくさせなくて、何が男なわけ?
バルはアーニャちゃんの身体を好き勝手触って揉んで舐めて。そんでバルが満足したら、アーニャちゃんがちゃんと感じてるのか、濡れてるのか、受け入れ準備整ってるのか、確認もしないで、無理やり突っ込んで自分だけイっちゃうの?
え? それ最低じゃん? クズじゃん?」
「……コーエン。いい加減に黙ろうか」
エーベルがこめかみを揉みながらコーエンを窘める。
「バルはコーエンの言うようなエロ話がしたいわけじゃないんでしょ?」
「……はい」
衝撃が強すぎたのか、バルドゥールはほとんど固まっていた。
いや、別にこれくらいの猥談くらい騎士団の中に入れば、当然耳にする。そこまで無知でもないし純情でもない。人並みに性欲はあるし、興味もある。
しかしだ。
――姉上は……。このように露骨な男の性を耳にされて、ご気分を害されないのだろうか……。
第一王女エーベルは未婚である。婚約者の隣国の王太子がまだ成人していないからだ。彼の成人の後、そしてまた王太子の通う隣国の教育機関を卒業するのを待って、エーベルは隣国へと嫁いでいくことになっている。
そのためエーベルは処女のはずだ。
バルドゥールは姉エーベルを労わるように、言葉を選ぶ。
「あの、姉上。お加減はいかがですか? もし優れぬようであれば……」
エーベルは気づかわし気な目で己を見るバルドゥールを見つめ返すと、ぱちぱちと目を瞬いた。そしてハッと我に返る。
「……あー嫌だ。コーエンのバカとヘクセのアホと付き合ってるうちに、自分が貞淑であるべき王女だってことを忘れかけてたわ……」
疲れたように嘆息するエーベルを見て、コーエンがカラカラと陽気に笑う。
「ああ! ヘクセのやつ、エーベルに3Pしないかとか言ってたもんなー。あれはさすがの俺も引いたわ!」
「……お前達夫婦はいったいなんなんだ……。いやいい。何も言うな……」
リヒャードが疲れきったように額に手を当てた。
コーエンは背を丸めて項垂れてしまったリヒャードをきょとん、とした目で見る。
「だって気持ちいいこと好きだし? 今日もヘクセ、公爵家から連れてきた気に入りの侍従引っ連れて城下に降りたけど、ありゃあ侍従と一緒に宿屋に行ってると思うぜ。あっ。でも安心しろよ? アソコにアレを突っ込ませるようなことはしてねえはずだから。さすがに王子妃がなあ、別の男の子を孕んだらマズいし? そこはお互い信頼してるから!」
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