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第5章 動き始めた疑惑
はじまりは、父の事故
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そうして、坂井さんが私にはお粥を、先輩にはちゃんとご飯と味噌汁を作ってくれて、3人で朝食をとった後…。
私はベッドの上で背中にクッションを3つほど重ねて背もたれを作り、クッションに寄り掛かった。脇には先輩が私の手を握り、座っている。そして、坂井さんが椅子を持ってきて背もたれに向かって跨いで座り、私を見つめた。
「あなたは……何者なの?坂井さん。刑事…って、…本当ですか」
と私が切り出すと、坂井さんは少し目を丸くして私を見つめたけれど、フッと優しく笑った。
「本当だよ。あ、それとストーカーではないよ。疑われても仕方ないか」
「……じゃあ、なんだ?」
と先輩も聞いて眉をしかめている。
「こう見えてもね、刑事だってことは話したと思うけど、それだけはほんと。信じて欲しい。君を守るために、ここにいる」
坂井さんがそう言うと、私と先輩は驚いて顔を見合わせた。坂井さんは警察手帳と名刺を私たちに見せてくれて、
「実はね。結構昔から君達のことを見て来たんだ。君と、美夜ちゃんのことをね」
と言うと、私はさらに驚いて坂井さんを見つめた。
「私と美夜を?なぜ?」
私は恐る恐る訊ねると、坂井さんはまっすぐに私を見つめた。
「まず、最初のきっかけの事件は5年前に遡るんだ。小沢俊一。つまり、萌梨ちゃんのお父さんが事故に遭った時。表向きではひき逃げで終わったようにも思えた事故だけど、俺はあれは殺意的なもの…殺人事件だと睨んで調査を始めたんだ」
坂井さんがそう言うと、私は目を丸く見開いて、
「殺人…事件?!」
と言うと、坂井さんはしっかりと頷いた。先輩も唖然として、私と坂井さんの顔を交互に見ていた。
「目撃者もいない。ひき逃げの車も発見されない。しかも、会社帰りに駅とは反対方向の人通りの少ない裏道での、事故。本当にひき逃げだと思うかい?だが、どんなに調べても、それだけでは殺人事件として断定できない。調査にも限度もある。上司にも諦めるよう言われたけれど、どうしても腑に落ちないんだ。君のお父さんの評判はとてもよくて、恨まれるようなこともない。……そうして、諦めかけた時、次の事件が起こった。
私はベッドの上で背中にクッションを3つほど重ねて背もたれを作り、クッションに寄り掛かった。脇には先輩が私の手を握り、座っている。そして、坂井さんが椅子を持ってきて背もたれに向かって跨いで座り、私を見つめた。
「あなたは……何者なの?坂井さん。刑事…って、…本当ですか」
と私が切り出すと、坂井さんは少し目を丸くして私を見つめたけれど、フッと優しく笑った。
「本当だよ。あ、それとストーカーではないよ。疑われても仕方ないか」
「……じゃあ、なんだ?」
と先輩も聞いて眉をしかめている。
「こう見えてもね、刑事だってことは話したと思うけど、それだけはほんと。信じて欲しい。君を守るために、ここにいる」
坂井さんがそう言うと、私と先輩は驚いて顔を見合わせた。坂井さんは警察手帳と名刺を私たちに見せてくれて、
「実はね。結構昔から君達のことを見て来たんだ。君と、美夜ちゃんのことをね」
と言うと、私はさらに驚いて坂井さんを見つめた。
「私と美夜を?なぜ?」
私は恐る恐る訊ねると、坂井さんはまっすぐに私を見つめた。
「まず、最初のきっかけの事件は5年前に遡るんだ。小沢俊一。つまり、萌梨ちゃんのお父さんが事故に遭った時。表向きではひき逃げで終わったようにも思えた事故だけど、俺はあれは殺意的なもの…殺人事件だと睨んで調査を始めたんだ」
坂井さんがそう言うと、私は目を丸く見開いて、
「殺人…事件?!」
と言うと、坂井さんはしっかりと頷いた。先輩も唖然として、私と坂井さんの顔を交互に見ていた。
「目撃者もいない。ひき逃げの車も発見されない。しかも、会社帰りに駅とは反対方向の人通りの少ない裏道での、事故。本当にひき逃げだと思うかい?だが、どんなに調べても、それだけでは殺人事件として断定できない。調査にも限度もある。上司にも諦めるよう言われたけれど、どうしても腑に落ちないんだ。君のお父さんの評判はとてもよくて、恨まれるようなこともない。……そうして、諦めかけた時、次の事件が起こった。
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