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第1章 さよなら、果樹園
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私がおばあちゃんの肩を抱くと、おばあちゃんは声を上げて、………泣いた。
それは、なんとも言えないくらい、切ない声だった。
哀しいとか。
寂しいとか。
単純な言葉などあてはまらないくらい、ただ悲し過ぎる泣き声で、耐えられず私も一緒に泣いた。
*
そうして、お通夜、告別式が終わると、おばあちゃんは私と圭太兄さん、祐兄さん、凜ちゃん、そして甥夫婦や、たくさんの身内が集まったなかで、
「私はもう、体力的に重労働は出来なくなりました。うちの果樹園は、甥夫婦に任せます。私は、これからの老後は、一人でのんびり過ごします」
とみんなに報告すると、みんなは驚きながらも、おばあちゃんの体を労り、共に助け合っていこう、と手を取り合った。私はそんな身内の心の温かさに、胸が熱くて泣きたくなると、おばあちゃんは私のそばに歩み寄り、私の手を両手で握りしめた。
「美夜。東京へ、行きなさい」
とおばあちゃんが涙目で言い出すと、私たちは驚いておばあちゃんを見つめた。
「おばあちゃん、私、これからもずっと、そばにいるわ!」
と私が言うと、おばあちゃんは頭を横に振った。
「もう、大丈夫だろ?美夜。もうあの頃の、小さな美夜じゃない」
おばあちゃんは、圭太兄さんや祐兄さんを見て、穏やかに微笑み、
「祐くん。圭太くん。どうか、美夜をよろしく頼みます。この子の未来を、明るく照らしてあげて……。それが、祥子と萌梨の、願いだから」
と言うと、私たちは涙ぐんで顔を見合わせていた。
それは、なんとも言えないくらい、切ない声だった。
哀しいとか。
寂しいとか。
単純な言葉などあてはまらないくらい、ただ悲し過ぎる泣き声で、耐えられず私も一緒に泣いた。
*
そうして、お通夜、告別式が終わると、おばあちゃんは私と圭太兄さん、祐兄さん、凜ちゃん、そして甥夫婦や、たくさんの身内が集まったなかで、
「私はもう、体力的に重労働は出来なくなりました。うちの果樹園は、甥夫婦に任せます。私は、これからの老後は、一人でのんびり過ごします」
とみんなに報告すると、みんなは驚きながらも、おばあちゃんの体を労り、共に助け合っていこう、と手を取り合った。私はそんな身内の心の温かさに、胸が熱くて泣きたくなると、おばあちゃんは私のそばに歩み寄り、私の手を両手で握りしめた。
「美夜。東京へ、行きなさい」
とおばあちゃんが涙目で言い出すと、私たちは驚いておばあちゃんを見つめた。
「おばあちゃん、私、これからもずっと、そばにいるわ!」
と私が言うと、おばあちゃんは頭を横に振った。
「もう、大丈夫だろ?美夜。もうあの頃の、小さな美夜じゃない」
おばあちゃんは、圭太兄さんや祐兄さんを見て、穏やかに微笑み、
「祐くん。圭太くん。どうか、美夜をよろしく頼みます。この子の未来を、明るく照らしてあげて……。それが、祥子と萌梨の、願いだから」
と言うと、私たちは涙ぐんで顔を見合わせていた。
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