188 / 260
第11章 お仕置きです!
4
しおりを挟む
俺はハッとして目を開けると、仰向けに横たわる雪子の意識が戻って、
「理…。脅かしてごめんね」
とかすかな声で微笑んで言った。俺は雪子を見つめて涙が溢れてくると、
「ほんとに、バカかよ!どんだけ心臓止まりそうに…」
と言いかけて、それ以上苦しくて言えなかった。
「ちょっと、脅かそうと…思っただけ。そんなに…深くないよ」
「そういう問題じゃねぇよ!女が、体に傷なんかつけるなよ!俺、もう、どうしたらいいかわかんねぇよ」
何言ってるんだか、自分でもよくわからない。すると、雪子も何故か涙ぐんでいた。
「じゃ、責任とってもらうから。その時は…覚悟してね」
雪子は、冗談にも、本気にも取れる言い方をして微笑んでいる。俺は泣きながら、驚いて雪子を見つめた。雪子は、そのまま瞼を閉じて、眠りについてしまった。
俺は、さっきまでのドキドキとは違うトキメキが、心を包み込んでいたことに気がついた。
雪子……。
その時は、俺が………!
それから病院に到着して、すぐに手の怪我の治療に入り、大事をとって一晩だけ入院することになった。手術するほどではなく、数針縫うだけで済んだが、少し出血が多かったので、今、輸血をしている。俺と祐、そして滋が病室の前にいると、真波さんと次郎さんが一緒に駆け寄ってきて、俺は咄嗟に立ち上がった。
「理…。脅かしてごめんね」
とかすかな声で微笑んで言った。俺は雪子を見つめて涙が溢れてくると、
「ほんとに、バカかよ!どんだけ心臓止まりそうに…」
と言いかけて、それ以上苦しくて言えなかった。
「ちょっと、脅かそうと…思っただけ。そんなに…深くないよ」
「そういう問題じゃねぇよ!女が、体に傷なんかつけるなよ!俺、もう、どうしたらいいかわかんねぇよ」
何言ってるんだか、自分でもよくわからない。すると、雪子も何故か涙ぐんでいた。
「じゃ、責任とってもらうから。その時は…覚悟してね」
雪子は、冗談にも、本気にも取れる言い方をして微笑んでいる。俺は泣きながら、驚いて雪子を見つめた。雪子は、そのまま瞼を閉じて、眠りについてしまった。
俺は、さっきまでのドキドキとは違うトキメキが、心を包み込んでいたことに気がついた。
雪子……。
その時は、俺が………!
それから病院に到着して、すぐに手の怪我の治療に入り、大事をとって一晩だけ入院することになった。手術するほどではなく、数針縫うだけで済んだが、少し出血が多かったので、今、輸血をしている。俺と祐、そして滋が病室の前にいると、真波さんと次郎さんが一緒に駆け寄ってきて、俺は咄嗟に立ち上がった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
27
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる