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最終話 光のジャスミン
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雪子はそんな俺の手を繋ぐと、俺たちは見つめ合った。
「お帰り、雪子。光莉」
俺がそっと耳元で言うと、雪子はなんだか涙ぐんできて、大きく頷いた。
「ただいま…。やっぱり我が家が一番ね!」
雪子と手を繋いで俺たちもリビングに来ると、みんなは嬉しそうに笑って振り返り、俺たちを見上げた。
「雪子、おかえり!!」
家族と。
家族のように大切な仲間たちに囲まれて、俺たちはここにいる。俺たちの居場所は、いつでも会える場所。ここだけじゃない。
時には、祐の家だったり。
新婚の滋と美夜の家だったり。
圭太も海外から帰ってきて、祐と一緒にいる。そのうち自立して部屋を借りるとも言っている。ということは、みんなが集まれる家が、また増えるってことだ。
そうして、俺たちは。
私たちは。
今日も変わらずに生きていくんだ。
あの日見失いそうになった未来を、正面から受け止めて。泣いても笑っても、喧嘩しても、こうしてみんなで笑い合って年を重ねていくんだ。
そして、俺のそばには、雪子がいる。
いつでも私のそばには、理がいる。
それだけで、まだ見ぬ未来は光り輝いているから。
そしてここからは、また新しい家族となる、きみに続く道。
The end
「お帰り、雪子。光莉」
俺がそっと耳元で言うと、雪子はなんだか涙ぐんできて、大きく頷いた。
「ただいま…。やっぱり我が家が一番ね!」
雪子と手を繋いで俺たちもリビングに来ると、みんなは嬉しそうに笑って振り返り、俺たちを見上げた。
「雪子、おかえり!!」
家族と。
家族のように大切な仲間たちに囲まれて、俺たちはここにいる。俺たちの居場所は、いつでも会える場所。ここだけじゃない。
時には、祐の家だったり。
新婚の滋と美夜の家だったり。
圭太も海外から帰ってきて、祐と一緒にいる。そのうち自立して部屋を借りるとも言っている。ということは、みんなが集まれる家が、また増えるってことだ。
そうして、俺たちは。
私たちは。
今日も変わらずに生きていくんだ。
あの日見失いそうになった未来を、正面から受け止めて。泣いても笑っても、喧嘩しても、こうしてみんなで笑い合って年を重ねていくんだ。
そして、俺のそばには、雪子がいる。
いつでも私のそばには、理がいる。
それだけで、まだ見ぬ未来は光り輝いているから。
そしてここからは、また新しい家族となる、きみに続く道。
The end
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