日本語教師日誌2

藤堂Máquina

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8月11日

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8月11日

今日の授業は2つ。
2コマ3時間だ。
一つはいつも通り中国人の学生で、もう一つは現地の授業である。
中国人の方は相変わらず語彙の意味で、無理難題を押し付けてくる感じだったが、今日も今日でこなした。
今日メインで書こうと思っているのは現地の授業の方だ。
まず前回、私の頭も疲れ切っていたというのもあるのだが、なんとなく学生のやる気を感じられなかったため、今日のクラスでひらがなが読めなかったら次のクラスでひらがなのテストをすることを伝えた。
そうした結果今日は概ね読んでくれるようになった。
1人成績が良くない学生がおり、その学生だけやや心配だが、他の学生たちは支障をきたさない程度に読んでくれたため良かったと言える。
そして、今日の授業の前に学生たちにドキュメントにしたものを送ったのだが、私の授業のルールの見直しをした。
見直しと言っても、はじめからそれをしている学生はいて、こちらとしても禁止していなかったのだが、「知らなかった」と言わせないために明記したものが殆どである。
項目としては4つ。
まず、私への質問を日本語でするように言った。
分からないとどうしてもスペイン語が出てくる。
質問で使える言葉を予め教えてあるため、それを使うようにというだけだ。
もちろん複雑な質問もあるため、その時は「スペイン語を使ってもいいですか」というフレーズを言ってからにするように伝えた。
次に、アプリにチャット機能についてである。
チャット機能があるが、私は殆ど使っていない。
そのため、チャットは自由に使っていいと言った。
例えば質問があるものの、恥ずかしくて言い出せない時、例えば他の学生に聞きたいことがある時、例えば何でも話したいことがある時など、チャット機能は私の声を遮らないため自由に使うように言った。
雑談も許可したのは、雰囲気の良いクラスを作るためである。
3つ目は、必ずしも本当のことをいう必要は無いということ。
例えば「年齢を言いたくない」や、「正しい言葉が出てこない」など、様々な理由があると思うのだが、その時に黙ってしまったりするのが一番よくない。
嘘でも何か日本語を話してくれたほうがなにかのきっかけには繋がるし、盛り上がる場合もある。
何かのキャラクターになりきったり、ありもしないことを話したり質問の回答として文法的に正しければなんでもいいと伝えた。
最後にこれは数人の学生のみしていたことだが、授業時間外での質問の許可である。
他のクラスにいたりするため、すぐに返せるか分からないとは言ったものの、気軽に質問してくれていいと言った。
分からないものを分からないままにして欲しくないのだ。
スペイン語の翻訳を使って説明したため、こちらの意図がどのくらい伝わったかは分からないが、学生にとって勉強しやすい環境になることを願っている。
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