日本語教師日誌2

藤堂Máquina

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8月12日

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8月12日

なんだかんだで授業は4つある。
先月が暇だった分働かにゃならん。
暇は暇で危機感のようなものを覚えるのだが、授業があったらあったで面倒くさい。
今日は現地の授業がなかったため、それほど徹底した準備というものはなかったために、授業の時間さえ集中していればよかったのだが、4コマのうちの3コマはぶっ続けだったため、喉が乾いて仕方がなかった。
今日の一コマ目は午後の初めであり、会話の授業だった。
テーマは日本人の着ている英語のTシャツや外国人のしている変な漢字のタトゥー、変な漢字のTシャツなどである。
日本人はよく外国の州の名前や街の名前の入ったTシャツを着ているが、アメリカ人からするとそれは変なようだ。
もちろんその州に行ったことがあり、お土産として着ている分には変ということはないのだが、東京の街を歩いていると州の名前は多すぎるようだ。
何かの番組で道ゆく人の州の名前でも集めればそれなりに集まるんじゃないかと思うほどだ。
ニューヨークやカリフォルニアなんかは特に多く、街の名前だとマイアミなんかもよく見るそうだ。
学生からすると変な英語のTシャツは当然アメリカには売っていないらしく、お土産でたくさん買いたかったと言っていたのが面白かった。
2コマ目は漢字の学生で、今日は授業のはじめに今まで勉強した漢字の読み方の復習から入った。
やはり漢字の授業を受講するだけあって苦手なようだ。
学生の文法のレベルはN4のため、教科書でよく見るようなものは読めるのだが、よく見る漢字同士の組み合わせで、やや見ないものになると途端に読めなくなってしまう。
語彙や文法はいいのだが、視覚情報としての認識は良くないようだ。
そのため今日はイメージを膨らませる授業をした。
今日の漢字のテーマは「車」。
象形文字としても分かりやすく、組み合わせで意味の変わる言葉である。
例えば「電車」。
これは電気で動く車である。
電気の意味を読めなくても、電気で動く乗り物を探せばなんとか絞れるだろう。
それから「馬車」。
これはもっとイメージしやすかっただろう。
次に「牛車」。
これは馬車のイメージがあれば知らなくても想像はできる。
その後も「水車」や「自転車」、「人力車」など、使い方のやや違う言葉を紹介して想像力を膨らませるトレーニングをした。
3コマ目と4コマ目は同じ学生で、語彙の授業のため、いつもどおりの特に述べることもない。
またネタ切れの時にまとめて書くことにする。
んじゃな。
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