日本語教師日誌2

藤堂Máquina

文字の大きさ
24 / 103

8月24日

しおりを挟む
8月24日

最近のモチベーションのせいで、毎回翌日に書いている。
今日の授業は5つだったものの、夕方は6時に終わった。
その後日誌を書く時間は十分にあったものの、書く気にならなかった。
5コマの授業の内の4コマは中国の学生で、午前に2コマ、午後2コマに分かれていたため、それほど大変でもなかった。
厳しい質問があったとしたら「退屈」はどうしてこの漢字を使うのかというものであった。
「退く、屈する」はどちらもネガティブな言葉であり、元は仏教の修行を断念するとか、中断するとか、そういうところで使われていた言葉らしく、そこからネガティブで嫌な感じを表す言葉として使われているというのが一つの説らしい。
1コマはオーストラリアの学生で、過去にN4程度まで勉強したが、今は忘れてもう一度日本語を勉強し直している学生である。
質問が副詞だったり、自動詞と他動詞であったため、やややりにくかった。
さて釈が余っているため、授業とは関係なく、教師の立場から思うことを述べると、最近動画サイトの広告だったり、ウェブサイトのバナーで、言語学習アプリなどの紹介をよく見る。
それらのパターンとしてあるのは「従来の言語学習では〇〇」と、今までのメソッドを否定するような言い方である。
それが鼻につく。
教師として勉強している方は知っているのだが、日本語だけではなく、言語学習に関しては歴史があり、様々な方法がある。
それは古代からのものであったり、軍隊によって培われたものであったり、様々なものがあるのだが、どれも目的別に効率よく学習するための方法である。
私が好んでする方法は多くないし、指導法として言われてみれば特別なことはないのだろうが、それに辿り着くまでにかなりの時間が必要だったことは明確である。
それを前面的に否定して、画面を見て録音された音声だけを聞くようなものがさも革新的な方法であるかのように謳っている感じがどうも気に食わない。
そりゃ教師だってプロではあるものの、完璧な生き物ではない。
アプリを教師歴何年の方が監修したのかは知らないが、教師とは授業をしながら教え方の勉強をするものである。
たとえ熟練の教師が監修していたとしても学生によって言語に関する疑問点は変わってくる。
多分この手のアプリはネイティブの発音を聞いて、それを真似るようなシステムなのだろうが、それで使えるようになるなら誰だって外国語がペラペラな筈である。
結局のところ私が言いたいのは「このアプリが一番いい」とかではなく、「このアプリは〇〇を勉強したい人にお勧め」という宣伝文句を使ってくれたらいいのになということだけである。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

真面目な女性教師が眼鏡を掛けて誘惑してきた

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
仲良くしていた女性達が俺にだけ見せてくれた最も可愛い瞬間のほっこり実話です

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…

処理中です...