日本語教師日誌2

藤堂Máquina

文字の大きさ
89 / 103

11月19日(木)

しおりを挟む
11月19日(木)

今日の授業は2つ。
先に書いておくが、1週間ほど更新が止まるかもしれない。
少し休みを取る予定なのである。
現地の授業の方は休めないため、授業こそするものの、内容を書き記しておくがどうかは分からない。
その一方で、授業とは関係ないことについてはここではなく、別にタイトルを設けて書き残そうと思っている。
もちろんめんどくさくなったり、忙しかったりするとそれもどうなるか分からないが、できるだけ続けようとは思っている。
今日は朝に1つと夜に現地の授業があった。
朝の授業の学生は、今日をもってとりあえず2週間くらい休むらしい。
私も休むタイミングだったため、それはこちらとしても好都合だった。
内容は読解だったが、これまた目に見えて早くなった。
文字数の多いものを渡しているのだが、それでも時間はむしろ短くなっている。
一般的な文法について、特に読む際の理解についてはほぼ問題なく理解できている。
時折知らない言葉が出てきたり、珍しい接続詞が出てくると一瞬止まるが、簡単に置き換えられたり、写真で説明できるものばかりであるため、すぐに再開される。
名詞で止まる際も、固有名詞であり、例えば「ガラパゴス」とか「カレーライス」とか、英語に直すとすぐ分かるものであり、それこそ時間はかからない。
それに一度教えると、大抵の場合は2度と聞いてこない。
時々、頭に入らない言葉があるらしく、その場合は複数回聞かれることがあるが、その回数は通算しても数えるほどである。
記憶力なのか、言語的なセンスなのかは分からないが、羨ましい限りである。
現地の授業に関しては、新しい学生が来た。
新しい学生は、今テーマは私のクラスと同じと聞いていたが、会話があまりできない感じであった。
私のクラスは正直難しいと思う。
理由は簡単で、日本語ばかり使うからである。
そのため、私の授業を理解するためには、日本語をよく聞かなければならない。
私は難しい言葉自体を使わないものの、非日本語圏学習者からしたらどれだって難しいだろう。
難しいというか、聴き慣れないため、大変だろう。
しかし今の私の学生たちは本当によく頑張ってくれていると思う。
時々私はここにも「助詞ができない」とか、そういう愚痴をこぼすが、会話能力に関しては、それなりによくできていると思っている。
私が個人で教えていれば、それで充分だと思うほどである。
しかし、学習者たちがもし日本に留学しようと考えているならば、試験を受けなければならず、当然文法も正確に理解しなければならないのだ。
そのため、学校に所属している教師という立場からすると、どちらかというと会話能力よりも文法能力を重視すべきと考えてもおかしくはない。
しかし私の個人的なモットーとしては会話できないと意味がないと思うため、どうしても会話を重視してしまう。
正直私は満足しているし、今形容詞を教えているのだが、覚えて使ったりできているところを見ると、頑張っている学生たちはとてもかわいい。
毎回一生懸命準備して、私なりにわかりやすい説明を心がけているだけのことはある。
本当はオンラインではなく、教室で教えたいのだが、オンラインでやっている割にも頑張っていると思う。
もう少し宿題をやってくれると嬉しいが、それは高望みみたいなものだろう。
学生たちは得意なことと苦手なこともあると思う。
南米の人たちは、落ち着きのない人も多く、きっと中には1人で勉強するのが苦手な人もいるかもしれない。
だからそのあたりについては大目に見ることにしている。
学校の方針というか、学校に所属している教師の選ぶ選択ができていないところをみると、私は教師に向いていないのかもしれない。
その一方で私は満足を感じているところを考えると、独り善がりなのかなんなのかは分からないが、これについてはきっと何年経っても答えはでないと思う。
少なくとも私が感じているのは、私がうれしく思ったり、楽しく思ったりできている以上は、少しくらいは学生たちもそれを感じることができるだろう、ということである。
逆にそれがなかったら、学生たちも黙々とつまらないタスクをこなすことになるだろうということである。
ここにいるのも多分もうそう長くはない。
お金をもらって授業を提供している以上、残された時間を無駄にしないようにしなければならない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

真面目な女性教師が眼鏡を掛けて誘惑してきた

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
仲良くしていた女性達が俺にだけ見せてくれた最も可愛い瞬間のほっこり実話です

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…

処理中です...