1 / 78
悲しいかな
しおりを挟む
『痛々しい』という言葉は本人にはわからないようだ。
私が彼に声をかけるまで彼は自分の胸の傷口に気がつかなかったらしい。
幸いにして心臓というものは正常に機能している。
「君は少し休んだ方がいい」
そう声をかけると彼は不思議そうな顔をして、そして渋々了解した。
悲しいかな、まだ彼は死ねないのだ。
私が彼に声をかけるまで彼は自分の胸の傷口に気がつかなかったらしい。
幸いにして心臓というものは正常に機能している。
「君は少し休んだ方がいい」
そう声をかけると彼は不思議そうな顔をして、そして渋々了解した。
悲しいかな、まだ彼は死ねないのだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる