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2.5道中 2
2.
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ーナーナンー
思い出すと気持ち悪い
「何だったんだ、あのユウトの姿は」
「何だったんでしょうね」
クルファも同意してくれるし私の感性は間違っていないことがわかる
「とてつもなく…生理的に受け付けませんでした」
「同感だ」
見た瞬間に鳥肌が立ち、気持ち悪い以外の言葉が思いつかないほどだった
「ふーーーーー」
忘れよう。うん、それが1番だ
「さて、クルファ」
「はい」
「前もって話していた予定をやや変更することになったが森での行動だ」
「はい」
ガンダダで教えようとしていたことと変わってしまうが湿地での行動はまた今度にしよう
「基本的には私達女性は香水や化粧品と月のものがだいぶ関わってくる」
頷くのを見て続きを話す
「言うまでもないが、魔物は好戦的だなぜだか分かるか?」
「いいえ、知りません」
うーん、少しぐらいは考えてもいいと思うが今は
「人の魔力だ」
「魔物には美味しいということでしょうか?」
「さあな、だが食べ比べして美味しい方を食べて不味いのを捨てるぐらいはするぞ」
分らんがアイツらはサーチ・アンド・デストロイしてくるからな、しかも私は見たことはあるアイツらが食べ比べしている現場を見た。
あれは恐ろしかった。女の剣士を一噛りして男の魔道士を一噛りすると女を捨て男を美味しそうにしゃぶりまくった後、食べるといった異様な光景
その光景を見たのは当時低ランクだった私だ勝てる相手ではないため、息を潜めやり過ごすのが精一杯だった
「そんな…」
「事実だ、それで言葉がある」
ユウトがユウちゃんのときにも話をした
「言葉ですか?」
「ああ、よく覚えておくのは」
・命をかけた冒険、女を保ち乙女を捨てよ
一定の清潔感を保つにとどめてオシャレ等をやや捨てる事と羞恥心を捨てることそれが出来なければ明日は拝めない
「羞恥心ですか」
「これは問題なさそうだな」
「それはさんざんな目にあった上に尊厳はありませんでしたので」
「あっ……すまない」
「いえ、助けてくれましたしもう大丈夫です」
「一様説明しておくと普通は依頼の最中に外で一泊したり、泥や血を浴びて落としたいなどの人は池や川で落とすこともある」
「ことも…魔法を使いたくない使えない場合ですね」
「そうだ、その際に裸でいたら戦えないなどと言ってられないし応援として駆けつけてくれた人が異性だからと恥ずかしがっていては」
「問題ですね」
「うん、だから乙女を捨てて最終的な行為をする際以外では恥ずかしを捨てろ恥ずかしがるときはその女の時のみとせよ」
「なるほど……うーん」
「どうした?」
「いえ、私は大丈夫そうですがミルファが」
「…そうだなせめてユウトに離れてもらいたいがおいおいだな」
「はい」
「その時に考えよう、次」
・街香水森の餌
魔物や獣は匂いに敏感自然界に無い匂いやその森で存在を確認しなかった匂いは人間が来たと教えているものよってくる個体もいるので注意が必要
「そのようなことが?」
「ああ、アホな貴族令息や令嬢に香水が流行りの時に大多数の魔物を呼び寄せてしまって、護衛含めて死んだりとか香水の瓶がたまたま割れて商人の馬車が襲われたりなどした」
それで香水の扱いと価格が膨大に高くなった
「恐ろしいですね」
「あと香水と言っているが出来る限り石鹸や香油も一緒だからな?」
「そうなんですか…でも、あれ?」
「今日は匂わないだろ?」
ナーナンはクルファの前でかがみクルファはナーナンの匂いを近くで嗅ぐが匂いはほぼしない
「ガンダダ王国で教えようと思って匂いはその時から消している」
「そうだったんですか」
「ルナさんもずっと消しているようで石鹸などは無臭の物しか持っていないらしいぞ?」
「大変なのですね…」
「彼女は諜報と暗殺を専門としていた人みたいだしな…次は」
・月物三消
消臭、消色、消冒
出来る限り月の日は冒険しない事を優先するように無理ならしっかり血のニオイを消臭をするように言う色も自然界の色を中心として赤や金等普通では見ない色を避ける特に赤は興奮作用色として有名だ
「赤い髪の人はどうするのでしょうか?」
「ヘルメットやバンダナで隠しているぞ?」
「なるほど…えっとあと私はまだなんですけど…」
「ミルファもか?」
「そうか…その時が来たら私やルナさんに聞くようにな」
「はい」
「ユウトに聞いても……知ってそうだな彼」
「そう…ですね女の子のユウちゃんになれますし」
「……次だ」
・天秤傾く命のみ
命に勝るものはない
「これはどういった意味ですか?」
「そのままだ、商人言葉で命あっての物種という言葉だな」
「?」
「そうだな…とあるCランクの冒険者がある日、ひとつ下のDランク冒険者に画期的な何かを教えてもらったとしよう」
「何かを?」
「そうだな、ある魔物が実は火魔法が弱点だったとしよう、Cランクの男は火魔法が使えないがスクロールが売っていた。だが、それを買ってこれから戦う奴がDランクの教えてもらった戦い方をするのはプライドが邪魔をしたので買わずに戦い死んだ、そういう例えで分かるか?」
「はい、Cランクの人は自分より格下相手の教えは気に食わない、プライドが許さないが故に万が一の備えができずにいた。ということですね」
「そうだ、例えで低ランクだったり年下だったり憎たらしい奴だったりそれぞれだが、自分が気に食わないからと情報を無視したり、自分の力を過信して死ぬよりは万が一の備えをして生き残ることを1番に考えよ、ということだ」
「分かりました」
「すべてをいきなり教えても覚えきれないからこの程度にしておこう」
「ありがとうございます。ミルファにも教えます」
「そうか、頼んだぞ」
「はい」
さて、ここからは私自身のなまっていないかどうかだな、クルファを護衛対象として狩りをすることにした。結果は……問題なし
鹿を取った
「取れましたね」
「ああ、早速血抜きだ」
後ろ足にアイテムポーチからと取り出したロープをくくりつけ紐を持って気の太い枝目掛けて飛び越えて……
「私は出来るがクルファは…」
「無理です」
「だよな、魔力が少ないから石にロープをくくりつけてやるんだぞ」
私はロープを引っ張り鹿を釣り上げ
「まだ生きているから動脈を切って血抜きをしよう」
真下に穴を掘ってそこに血がいくようにして
「ここで、これを使う」
アイテムポーチから魔道具を取り出す
「それは何ですか?」
「これはニオイ消しの効力が込められた魔石だ」
穴に投げ込んでおく、それから血抜きをはじめて抜けきったら解体を開始するもちろん穴は塞いでな
「すごいですね…なんというかのすごいです」
「ミルファは、できるだろうか?」
「…難しいかもしれませんね」
「そうか…」
「あの、どうしてナン姉さんはソロだったんですか?」
「それは……」
解体の手を緩めずに考える。様々場虐待をしてくる父親と日々言葉でけなしてくる祖父母…それからある年齢になってから生え始めた角により家を追い出されて村から迫害を受けた
「一緒だよ人種差別を受けたから誰も信用できなかったんだ」
「…そう、だったんですか」
「だから、人の視線に敏感でな成長してこれが大きくなってからは亜人と性の対象の2つで苦労した」
「そうなんですね」
「だがもう気にしなくなったな」
「え?」
「ユウトという居場所があるからな」
「あっ…そうですね」
亜人、異性どちらも差別しない不思議な人(?)
「そういえばユウトは人でいいのか?」
「…どうなんでしょう」
あの不思議な力を持っていて「人だよ」と言われても違和感しかないんだが
「まあ、ユウトはユウトという人種ということで」
「フフフ、そうですね」
「ああ、そうだ今いるヴェルドニア国だが少しだけ覚悟はしておくように」
「覚悟ですか?」
「そうだ少しだけ覚悟をするように完全に差別がないわけではないからな」
「そうなんですね」
俯くクルファにかける言葉はない
こればかりは、慣れるしかないからな
「完全に差別が無いのは白桜の帝国のみだ」
「そうなのですね!」
白桜の帝国だけは特別だ彼ら自身もその特徴から亜人扱いを受けた結果なのだろうが、今は大国となって差別なく他種族も受け入れている
「ユウトもいつか行くみたいだし楽しみにしておこうな」
「はい!」
さてと解体も終わったし戻ろうか
思い出すと気持ち悪い
「何だったんだ、あのユウトの姿は」
「何だったんでしょうね」
クルファも同意してくれるし私の感性は間違っていないことがわかる
「とてつもなく…生理的に受け付けませんでした」
「同感だ」
見た瞬間に鳥肌が立ち、気持ち悪い以外の言葉が思いつかないほどだった
「ふーーーーー」
忘れよう。うん、それが1番だ
「さて、クルファ」
「はい」
「前もって話していた予定をやや変更することになったが森での行動だ」
「はい」
ガンダダで教えようとしていたことと変わってしまうが湿地での行動はまた今度にしよう
「基本的には私達女性は香水や化粧品と月のものがだいぶ関わってくる」
頷くのを見て続きを話す
「言うまでもないが、魔物は好戦的だなぜだか分かるか?」
「いいえ、知りません」
うーん、少しぐらいは考えてもいいと思うが今は
「人の魔力だ」
「魔物には美味しいということでしょうか?」
「さあな、だが食べ比べして美味しい方を食べて不味いのを捨てるぐらいはするぞ」
分らんがアイツらはサーチ・アンド・デストロイしてくるからな、しかも私は見たことはあるアイツらが食べ比べしている現場を見た。
あれは恐ろしかった。女の剣士を一噛りして男の魔道士を一噛りすると女を捨て男を美味しそうにしゃぶりまくった後、食べるといった異様な光景
その光景を見たのは当時低ランクだった私だ勝てる相手ではないため、息を潜めやり過ごすのが精一杯だった
「そんな…」
「事実だ、それで言葉がある」
ユウトがユウちゃんのときにも話をした
「言葉ですか?」
「ああ、よく覚えておくのは」
・命をかけた冒険、女を保ち乙女を捨てよ
一定の清潔感を保つにとどめてオシャレ等をやや捨てる事と羞恥心を捨てることそれが出来なければ明日は拝めない
「羞恥心ですか」
「これは問題なさそうだな」
「それはさんざんな目にあった上に尊厳はありませんでしたので」
「あっ……すまない」
「いえ、助けてくれましたしもう大丈夫です」
「一様説明しておくと普通は依頼の最中に外で一泊したり、泥や血を浴びて落としたいなどの人は池や川で落とすこともある」
「ことも…魔法を使いたくない使えない場合ですね」
「そうだ、その際に裸でいたら戦えないなどと言ってられないし応援として駆けつけてくれた人が異性だからと恥ずかしがっていては」
「問題ですね」
「うん、だから乙女を捨てて最終的な行為をする際以外では恥ずかしを捨てろ恥ずかしがるときはその女の時のみとせよ」
「なるほど……うーん」
「どうした?」
「いえ、私は大丈夫そうですがミルファが」
「…そうだなせめてユウトに離れてもらいたいがおいおいだな」
「はい」
「その時に考えよう、次」
・街香水森の餌
魔物や獣は匂いに敏感自然界に無い匂いやその森で存在を確認しなかった匂いは人間が来たと教えているものよってくる個体もいるので注意が必要
「そのようなことが?」
「ああ、アホな貴族令息や令嬢に香水が流行りの時に大多数の魔物を呼び寄せてしまって、護衛含めて死んだりとか香水の瓶がたまたま割れて商人の馬車が襲われたりなどした」
それで香水の扱いと価格が膨大に高くなった
「恐ろしいですね」
「あと香水と言っているが出来る限り石鹸や香油も一緒だからな?」
「そうなんですか…でも、あれ?」
「今日は匂わないだろ?」
ナーナンはクルファの前でかがみクルファはナーナンの匂いを近くで嗅ぐが匂いはほぼしない
「ガンダダ王国で教えようと思って匂いはその時から消している」
「そうだったんですか」
「ルナさんもずっと消しているようで石鹸などは無臭の物しか持っていないらしいぞ?」
「大変なのですね…」
「彼女は諜報と暗殺を専門としていた人みたいだしな…次は」
・月物三消
消臭、消色、消冒
出来る限り月の日は冒険しない事を優先するように無理ならしっかり血のニオイを消臭をするように言う色も自然界の色を中心として赤や金等普通では見ない色を避ける特に赤は興奮作用色として有名だ
「赤い髪の人はどうするのでしょうか?」
「ヘルメットやバンダナで隠しているぞ?」
「なるほど…えっとあと私はまだなんですけど…」
「ミルファもか?」
「そうか…その時が来たら私やルナさんに聞くようにな」
「はい」
「ユウトに聞いても……知ってそうだな彼」
「そう…ですね女の子のユウちゃんになれますし」
「……次だ」
・天秤傾く命のみ
命に勝るものはない
「これはどういった意味ですか?」
「そのままだ、商人言葉で命あっての物種という言葉だな」
「?」
「そうだな…とあるCランクの冒険者がある日、ひとつ下のDランク冒険者に画期的な何かを教えてもらったとしよう」
「何かを?」
「そうだな、ある魔物が実は火魔法が弱点だったとしよう、Cランクの男は火魔法が使えないがスクロールが売っていた。だが、それを買ってこれから戦う奴がDランクの教えてもらった戦い方をするのはプライドが邪魔をしたので買わずに戦い死んだ、そういう例えで分かるか?」
「はい、Cランクの人は自分より格下相手の教えは気に食わない、プライドが許さないが故に万が一の備えができずにいた。ということですね」
「そうだ、例えで低ランクだったり年下だったり憎たらしい奴だったりそれぞれだが、自分が気に食わないからと情報を無視したり、自分の力を過信して死ぬよりは万が一の備えをして生き残ることを1番に考えよ、ということだ」
「分かりました」
「すべてをいきなり教えても覚えきれないからこの程度にしておこう」
「ありがとうございます。ミルファにも教えます」
「そうか、頼んだぞ」
「はい」
さて、ここからは私自身のなまっていないかどうかだな、クルファを護衛対象として狩りをすることにした。結果は……問題なし
鹿を取った
「取れましたね」
「ああ、早速血抜きだ」
後ろ足にアイテムポーチからと取り出したロープをくくりつけ紐を持って気の太い枝目掛けて飛び越えて……
「私は出来るがクルファは…」
「無理です」
「だよな、魔力が少ないから石にロープをくくりつけてやるんだぞ」
私はロープを引っ張り鹿を釣り上げ
「まだ生きているから動脈を切って血抜きをしよう」
真下に穴を掘ってそこに血がいくようにして
「ここで、これを使う」
アイテムポーチから魔道具を取り出す
「それは何ですか?」
「これはニオイ消しの効力が込められた魔石だ」
穴に投げ込んでおく、それから血抜きをはじめて抜けきったら解体を開始するもちろん穴は塞いでな
「すごいですね…なんというかのすごいです」
「ミルファは、できるだろうか?」
「…難しいかもしれませんね」
「そうか…」
「あの、どうしてナン姉さんはソロだったんですか?」
「それは……」
解体の手を緩めずに考える。様々場虐待をしてくる父親と日々言葉でけなしてくる祖父母…それからある年齢になってから生え始めた角により家を追い出されて村から迫害を受けた
「一緒だよ人種差別を受けたから誰も信用できなかったんだ」
「…そう、だったんですか」
「だから、人の視線に敏感でな成長してこれが大きくなってからは亜人と性の対象の2つで苦労した」
「そうなんですね」
「だがもう気にしなくなったな」
「え?」
「ユウトという居場所があるからな」
「あっ…そうですね」
亜人、異性どちらも差別しない不思議な人(?)
「そういえばユウトは人でいいのか?」
「…どうなんでしょう」
あの不思議な力を持っていて「人だよ」と言われても違和感しかないんだが
「まあ、ユウトはユウトという人種ということで」
「フフフ、そうですね」
「ああ、そうだ今いるヴェルドニア国だが少しだけ覚悟はしておくように」
「覚悟ですか?」
「そうだ少しだけ覚悟をするように完全に差別がないわけではないからな」
「そうなんですね」
俯くクルファにかける言葉はない
こればかりは、慣れるしかないからな
「完全に差別が無いのは白桜の帝国のみだ」
「そうなのですね!」
白桜の帝国だけは特別だ彼ら自身もその特徴から亜人扱いを受けた結果なのだろうが、今は大国となって差別なく他種族も受け入れている
「ユウトもいつか行くみたいだし楽しみにしておこうな」
「はい!」
さてと解体も終わったし戻ろうか
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