ヘビー短編集

篁 しいら

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HAPPY BIRTHDAY Good-bye

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人は産まれた時、大体の人が「おめでとうございます」と言われている。

誕生日はそれだけで大事な日になる。
また、その日に前の年齢は死去して新しい年齢が生まれる記念すべき日だ。記念日だ。

しかしそんな日を望まれず、産まれたことを望まれなかった人がいる。それはとても残酷なことだ。
また、最初は望まれたのに生きていく上で自然と望まれなくなり存在自体が消えてしまった人がいる。それも残酷なことだ。
その後者が私だ。

産んだ親に忘却された、血を分けた人に冷笑された、分かり合えた友に無視された。
それはいつ頃からか、それはいつからか。
否、それはいつの間にかであった。

気づいた時には私は、この目出度い日に地面を這う働き蟻のような生き方をしていた。
祝われる誰かの記念日を横目に、同じ記念日を祝われることなどない。
接せ接せと鉄箱に詰められ出荷され、身を縮ませて事をなし、内臓に詰めた栄養素を口から戻さないように気をつけた。
生存理由も知らないで。


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