13 / 15
【最終章】これが、俺たちの選んだ道
1.初めて、君と繋がる夜 ※R-18
しおりを挟む
正式調印式の日。
表向きはステラが優先配信権を獲得。
でも、ECHOも本番のステージに立てる。
カメラの前で笑顔を作りながら、ちらっと京介を見た。
表情は穏やかだけど、緊張してるのがわかる。
……可愛いな。
こんな場でもつい、そう思ってしまう。
式が終わって控え室に向かう途中、京介が父親と話してるのが見えた。
何の話だろう。
気になるけど、ここで割って入るわけにもいかない。
俺は京介の恋人だけど、ビジネスの場では別だ。
でも、京介の横顔は悪くなさそう。
むしろ、ほんの少し、安心したような表情をしてた。
*
夜。俺のマンション。
インターホンが鳴って、ドアを開けた。
「京介、お疲れ様」
「……ああ」
京介が部屋に入ってくる。
少し肩が下がってるのは、やっぱり疲れてるんだな。
「座って」
ソファを勧めて、俺も隣に座る。
テーブルの上にはウイスキーとグラス。
「お疲れ」
「慧もな。技術提供の契約」
「島崎さんのおかげだよ。それと――」
京介を真っ直ぐ見る。
「京介のおかげ」
本心だ。
京介がいなかったら、ここまで来れなかった。
「いや……俺は何もしてないだろ」
「してる。京介が島崎さんに話をつけてくれなかったら、俺はここにいない」
「……違う。慧の技術が本物だったからだ」
「それもある。でもさ」
少し照れくさくて、笑った。
「信じてくれたのが、京介だった。それが一番大きい」
京介の目が少し揺れる。
その反応が、また可愛い。
「なぁ、京介」
「ん?」
「俺、一人じゃここまで来れなかった」
本当だよ。ECHOのため、音楽のため。
それだけじゃ続けられなかった。
京介がいたから、ここまで来れたんだよ。
「ありがとう、京介」
京介の表情が少し柔らかくなった。
「……俺こそ、ありがとうな」
「え?」
「慧に出会って、俺は変わった。仕事も音楽も。全部、また“好き”だって思える」
その言葉が、胸に染み込んでくる。
「正直さ。もう期待するの、やめてた。でも、慧が諦めないから。笑うから。必死だったからさ――俺も、前に進みたくなった」
「……それ、嬉しすぎる」
しばらく二人で、静かにグラスを傾けた。
「ねぇ、京介」
「何?」
「成功とか未来とか、ちょっと置いといて。今は恋人として、一緒にいよう」
京介の顎に、そっと指を触れる。
「……ああ」
ゆっくりとキスをした。
京介の唇は柔らかくて、温かい。
「京介、好きだよ」
「……俺も」
そんなこと言われたら、もう我慢できない。
「京介。今日は朝まで一緒にいよう」
京介の反応を窺う。
もし嫌なら、ここで止める。
立ち上がって、京介の手を引く。
「俺と、もっと深く繋がろう」
京介の顔が真っ赤になった。
ベッドに座らせて、ゆっくりとネクタイを緩める。
シャツのボタンを外して。
「……脱がすよ?」
最後の確認。
京介は何も言わなかった。
ベルトを外して、ズボンを下ろす。
その音が、静かな部屋に響いた。
「慧も……脱げよ」
嬉しかった。
京介も、俺を求めてくれてる。
「わかった」
シャツを脱いでズボンも脱ぐと、京介の視線が俺の身体を見てる。
「これでいい?」
「……ああ」
もう一度、深くキスをした。
「痛かったら、すぐ言って」
「……うん」
京介の身体を傷つけないように、表情を見ながら少しずつ、少しずつ。
痛くないように、怖くないように。
「ん……」
京介の吐息が、変わってきた。
「じゃあ……入れるよ」
京介の目をまっすぐ見つめる。
ゆっくりと、京介の中に。
「っ……!」
京介の身体がこわばった。
「待っ……」
「京介、痛い?」
「……っ、ちょっと……」
やっぱり痛いんだ。
動きを止めて、京介が慣れるまで待つ。
「ごめん」
本当にごめん。
でも、最初だけだから。
すぐに気持ちよくなるから。
京介が深呼吸してる。
その顔を見守りながら、じっと待った。
「……慧……」
「ん?」
「もう……大丈夫……かも……」
「本当?」
「……ああ」
「無理してない?」
「……してない」
よかった。
ゆっくりと動き始める。
繋がってる実感が、全身に広がっていく。
「ん……あ……」
こんな声、俺しか知らないんだよな。
「京介」
「なに……?」
「すごく気持ちいいよ」
「……そう……」
「京介と繋がってるからね」
「……俺も……」
小さな声で。
「気持ちいい……かも……」
その言葉を聞いて、嬉しくて。
もっと深く。
もっと近くに。
京介の全部を感じたい。
「慧……あっ……あっ……」
京介の声が、どんどん甘くなっていく。
「……っ、ああ……」
京介が俺の手を強く握り返した。
同時に、二人とも限界を迎えた。
しばらくそのまま動けなかった。
「痛くなかった?」
「……最初だけ……後は……」
「後は?」
「……気持ちよかった……」
京介が視線を逸らす。
その顔が真っ赤で、可愛くて。
「京介、最高だったよ」
「……っ、……ばかっ……」
もう一度キスをして、髪を撫でる。
「……慧」
「ん?」
「ありがとうな」
「何が?」
「優しくしてくれて」
「当たり前だよ。京介は大切な人だから」
そう囁き返して、微笑み合った。
抱きしめたまま横になる。
「このまま寝ようか」
京介が目を閉じた。
その寝顔を見つめながら、そっと囁く。
「おやすみ、京介」
「……おやすみ……慧……」
表向きはステラが優先配信権を獲得。
でも、ECHOも本番のステージに立てる。
カメラの前で笑顔を作りながら、ちらっと京介を見た。
表情は穏やかだけど、緊張してるのがわかる。
……可愛いな。
こんな場でもつい、そう思ってしまう。
式が終わって控え室に向かう途中、京介が父親と話してるのが見えた。
何の話だろう。
気になるけど、ここで割って入るわけにもいかない。
俺は京介の恋人だけど、ビジネスの場では別だ。
でも、京介の横顔は悪くなさそう。
むしろ、ほんの少し、安心したような表情をしてた。
*
夜。俺のマンション。
インターホンが鳴って、ドアを開けた。
「京介、お疲れ様」
「……ああ」
京介が部屋に入ってくる。
少し肩が下がってるのは、やっぱり疲れてるんだな。
「座って」
ソファを勧めて、俺も隣に座る。
テーブルの上にはウイスキーとグラス。
「お疲れ」
「慧もな。技術提供の契約」
「島崎さんのおかげだよ。それと――」
京介を真っ直ぐ見る。
「京介のおかげ」
本心だ。
京介がいなかったら、ここまで来れなかった。
「いや……俺は何もしてないだろ」
「してる。京介が島崎さんに話をつけてくれなかったら、俺はここにいない」
「……違う。慧の技術が本物だったからだ」
「それもある。でもさ」
少し照れくさくて、笑った。
「信じてくれたのが、京介だった。それが一番大きい」
京介の目が少し揺れる。
その反応が、また可愛い。
「なぁ、京介」
「ん?」
「俺、一人じゃここまで来れなかった」
本当だよ。ECHOのため、音楽のため。
それだけじゃ続けられなかった。
京介がいたから、ここまで来れたんだよ。
「ありがとう、京介」
京介の表情が少し柔らかくなった。
「……俺こそ、ありがとうな」
「え?」
「慧に出会って、俺は変わった。仕事も音楽も。全部、また“好き”だって思える」
その言葉が、胸に染み込んでくる。
「正直さ。もう期待するの、やめてた。でも、慧が諦めないから。笑うから。必死だったからさ――俺も、前に進みたくなった」
「……それ、嬉しすぎる」
しばらく二人で、静かにグラスを傾けた。
「ねぇ、京介」
「何?」
「成功とか未来とか、ちょっと置いといて。今は恋人として、一緒にいよう」
京介の顎に、そっと指を触れる。
「……ああ」
ゆっくりとキスをした。
京介の唇は柔らかくて、温かい。
「京介、好きだよ」
「……俺も」
そんなこと言われたら、もう我慢できない。
「京介。今日は朝まで一緒にいよう」
京介の反応を窺う。
もし嫌なら、ここで止める。
立ち上がって、京介の手を引く。
「俺と、もっと深く繋がろう」
京介の顔が真っ赤になった。
ベッドに座らせて、ゆっくりとネクタイを緩める。
シャツのボタンを外して。
「……脱がすよ?」
最後の確認。
京介は何も言わなかった。
ベルトを外して、ズボンを下ろす。
その音が、静かな部屋に響いた。
「慧も……脱げよ」
嬉しかった。
京介も、俺を求めてくれてる。
「わかった」
シャツを脱いでズボンも脱ぐと、京介の視線が俺の身体を見てる。
「これでいい?」
「……ああ」
もう一度、深くキスをした。
「痛かったら、すぐ言って」
「……うん」
京介の身体を傷つけないように、表情を見ながら少しずつ、少しずつ。
痛くないように、怖くないように。
「ん……」
京介の吐息が、変わってきた。
「じゃあ……入れるよ」
京介の目をまっすぐ見つめる。
ゆっくりと、京介の中に。
「っ……!」
京介の身体がこわばった。
「待っ……」
「京介、痛い?」
「……っ、ちょっと……」
やっぱり痛いんだ。
動きを止めて、京介が慣れるまで待つ。
「ごめん」
本当にごめん。
でも、最初だけだから。
すぐに気持ちよくなるから。
京介が深呼吸してる。
その顔を見守りながら、じっと待った。
「……慧……」
「ん?」
「もう……大丈夫……かも……」
「本当?」
「……ああ」
「無理してない?」
「……してない」
よかった。
ゆっくりと動き始める。
繋がってる実感が、全身に広がっていく。
「ん……あ……」
こんな声、俺しか知らないんだよな。
「京介」
「なに……?」
「すごく気持ちいいよ」
「……そう……」
「京介と繋がってるからね」
「……俺も……」
小さな声で。
「気持ちいい……かも……」
その言葉を聞いて、嬉しくて。
もっと深く。
もっと近くに。
京介の全部を感じたい。
「慧……あっ……あっ……」
京介の声が、どんどん甘くなっていく。
「……っ、ああ……」
京介が俺の手を強く握り返した。
同時に、二人とも限界を迎えた。
しばらくそのまま動けなかった。
「痛くなかった?」
「……最初だけ……後は……」
「後は?」
「……気持ちよかった……」
京介が視線を逸らす。
その顔が真っ赤で、可愛くて。
「京介、最高だったよ」
「……っ、……ばかっ……」
もう一度キスをして、髪を撫でる。
「……慧」
「ん?」
「ありがとうな」
「何が?」
「優しくしてくれて」
「当たり前だよ。京介は大切な人だから」
そう囁き返して、微笑み合った。
抱きしめたまま横になる。
「このまま寝ようか」
京介が目を閉じた。
その寝顔を見つめながら、そっと囁く。
「おやすみ、京介」
「……おやすみ……慧……」
22
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ王子と哀れなおっさん辺境伯 恋も人生も二度目なら
音無野ウサギ
BL
ある日おっさん辺境伯ゲオハルトは美貌の第三王子リヒトにぺろりと食べられてしまいました。
しかも貴族たちに濡れ場を聞かれてしまい……
ところが権力者による性的搾取かと思われた出来事には実はもう少し深いわけが……
だって第三王子には前世の記憶があったから!
といった感じの話です。おっさんがグチョグチョにされていても許してくださる方どうぞ。
濡れ場回にはタイトルに※をいれています
おっさん企画を知ってから自分なりのおっさん受けってどんな形かなって考えていて生まれた話です。
この作品はムーンライトノベルズでも公開しています。
神子は再召喚される
田舎
BL
??×神子(召喚者)。
平凡な学生だった有田満は突然異世界に召喚されてしまう。そこでは軟禁に近い地獄のような生活を送り苦痛を強いられる日々だった。
そして平和になり元の世界に戻ったというのに―――― …。
受けはかなり可哀そうです。
色欲も時代には勝てないらしい
ちき
BL
前世で恋人だった運命の人に、今世では捨てられてしまった祐樹。前世で愛してくれた人は彼以外誰もいないのだから、今後僕を愛してくれる人は現れないだろう。その事を裏付けるように、その後付き合う人はみんな酷い人ばかりで…………。
攻めがクズでノンケです。
攻め・受け共に、以外とのキスや行為を仄めかす表現があります。
元クズ後溺愛×前世の記憶持ち
嫌いなアイツと一緒に○○しないと出れない部屋に閉じ込められたのだが?!
海野(サブ)
BL
騎士の【ライアン】は指名手配されていた男が作り出した魔術にで作り出した○○しないと出れない部屋に自分が嫌っている【シリウス】と一緒に閉じ込められた。
給餌行為が求愛行動だってなんで誰も教えてくれなかったんだ!
永川さき
BL
魔術教師で平民のマテウス・アージェルは、元教え子で現同僚のアイザック・ウェルズリー子爵と毎日食堂で昼食をともにしている。
ただ、その食事風景は特殊なもので……。
元教え子のスパダリ魔術教師×未亡人で成人した子持ちのおっさん魔術教師
まー様企画の「おっさん受けBL企画」参加作品です。
他サイトにも掲載しています。
かわいい王子の残像
芽吹鹿
BL
王子の家庭教師を務めるアリア・マキュベリー男爵の思い出語り。天使のようにかわいい幼い王子が成長するにつれて立派な男になっていく。その育成に10年間を尽くして貢献した家庭教師が、最終的に主に押し倒されちゃう話。
婚活アプリのテスト版に登録させられたら何故か自社の社長としかマッチング出来ないのですが?
こたま
BL
オメガ男子の小島史(ふみ)は、ネットを中心に展開している中小広告代理店の経理部に勤めている。会社が国の補助金が入る婚活アプリ開発に関わる事になった。テスト版には、自社の未婚で番のいないアルファとオメガはもちろん未婚のベータも必ず登録して動作確認をするようにと業務命令が下された。史が仕方なく登録すると社長の辰巳皇成(こうせい)からマッチング希望が…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる