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【最終章】これが、俺たちの選んだ道
1.初めて、君と繋がる夜 ※R-18
正式調印式の日。
表向きはステラが優先配信権を獲得。
でも、ECHOも本番のステージに立てる。
カメラの前で笑顔を作りながら、ちらっと京介を見た。
表情は穏やかだけど、緊張してるのがわかる。
……可愛いな。
こんな場でもつい、そう思ってしまう。
式が終わって控え室に向かう途中、京介が父親と話してるのが見えた。
何の話だろう。
気になるけど、ここで割って入るわけにもいかない。
俺は京介の恋人だけど、ビジネスの場では別だ。
でも、京介の横顔は悪くなさそう。
むしろ、ほんの少し、安心したような表情をしてた。
*
夜。俺のマンション。
インターホンが鳴って、ドアを開けた。
「京介、お疲れ様」
「……ああ」
京介が部屋に入ってくる。
少し肩が下がってるのは、やっぱり疲れてるんだな。
「座って」
ソファを勧めて、俺も隣に座る。
テーブルの上にはウイスキーとグラス。
「お疲れ」
「慧もな。技術提供の契約」
「島崎さんのおかげだよ。それと――」
京介を真っ直ぐ見る。
「京介のおかげ」
本心だ。
京介がいなかったら、ここまで来れなかった。
「いや……俺は何もしてないだろ」
「してる。京介が島崎さんに話をつけてくれなかったら、俺はここにいない」
「……違う。慧の技術が本物だったからだ」
「それもある。でもさ」
少し照れくさくて、笑った。
「信じてくれたのが、京介だった。それが一番大きい」
京介の目が少し揺れる。
その反応が、また可愛い。
「なぁ、京介」
「ん?」
「俺、一人じゃここまで来れなかった」
本当だよ。ECHOのため、音楽のため。
それだけじゃ続けられなかった。
京介がいたから、ここまで来れたんだよ。
「ありがとう、京介」
京介の表情が少し柔らかくなった。
「……俺こそ、ありがとうな」
「え?」
「慧に出会って、俺は変わった。仕事も音楽も。全部、また“好き”だって思える」
その言葉が、胸に染み込んでくる。
「正直さ。もう期待するの、やめてた。でも、慧が諦めないから。笑うから。必死だったからさ――俺も、前に進みたくなった」
「……それ、嬉しすぎる」
しばらく二人で、静かにグラスを傾けた。
「ねぇ、京介」
「何?」
「成功とか未来とか、ちょっと置いといて。今は恋人として、一緒にいよう」
京介の顎に、そっと指を触れる。
「……ああ」
ゆっくりとキスをした。
京介の唇は柔らかくて、温かい。
「京介、好きだよ」
「……俺も」
そんなこと言われたら、もう我慢できない。
「京介。今日は朝まで一緒にいよう」
京介の反応を窺う。
もし嫌なら、ここで止める。
立ち上がって、京介の手を引く。
「俺と、もっと深く繋がろう」
京介の顔が真っ赤になった。
ベッドに座らせて、ゆっくりとネクタイを緩める。
シャツのボタンを外して。
「……脱がすよ?」
最後の確認。
京介は何も言わなかった。
ベルトを外して、ズボンを下ろす。
その音が、静かな部屋に響いた。
「慧も……脱げよ」
嬉しかった。
京介も、俺を求めてくれてる。
「わかった」
シャツを脱いでズボンも脱ぐと、京介の視線が俺の身体を見てる。
「これでいい?」
「……ああ」
もう一度、深くキスをした。
「痛かったら、すぐ言って」
「……うん」
京介の身体を傷つけないように、表情を見ながら少しずつ、少しずつ。
痛くないように、怖くないように。
「ん……」
京介の吐息が、変わってきた。
「じゃあ……入れるよ」
京介の目をまっすぐ見つめる。
ゆっくりと、京介の中に。
「っ……!」
京介の身体がこわばった。
「待っ……」
「京介、痛い?」
「……っ、ちょっと……」
やっぱり痛いんだ。
動きを止めて、京介が慣れるまで待つ。
「ごめん」
本当にごめん。
でも、最初だけだから。
すぐに気持ちよくなるから。
京介が深呼吸してる。
その顔を見守りながら、じっと待った。
「……慧……」
「ん?」
「もう……大丈夫……かも……」
「本当?」
「……ああ」
「無理してない?」
「……してない」
よかった。
ゆっくりと動き始める。
繋がってる実感が、全身に広がっていく。
「ん……あ……」
こんな声、俺しか知らないんだよな。
「京介」
「なに……?」
「すごく気持ちいいよ」
「……そう……」
「京介と繋がってるからね」
「……俺も……」
小さな声で。
「気持ちいい……かも……」
その言葉を聞いて、嬉しくて。
もっと深く。
もっと近くに。
京介の全部を感じたい。
「慧……あっ……あっ……」
京介の声が、どんどん甘くなっていく。
「……っ、ああ……」
京介が俺の手を強く握り返した。
同時に、二人とも限界を迎えた。
しばらくそのまま動けなかった。
「痛くなかった?」
「……最初だけ……後は……」
「後は?」
「……気持ちよかった……」
京介が視線を逸らす。
その顔が真っ赤で、可愛くて。
「京介、最高だったよ」
「……っ、……ばかっ……」
もう一度キスをして、髪を撫でる。
「……慧」
「ん?」
「ありがとうな」
「何が?」
「優しくしてくれて」
「当たり前だよ。京介は大切な人だから」
そう囁き返して、微笑み合った。
抱きしめたまま横になる。
「このまま寝ようか」
京介が目を閉じた。
その寝顔を見つめながら、そっと囁く。
「おやすみ、京介」
「……おやすみ……慧……」
表向きはステラが優先配信権を獲得。
でも、ECHOも本番のステージに立てる。
カメラの前で笑顔を作りながら、ちらっと京介を見た。
表情は穏やかだけど、緊張してるのがわかる。
……可愛いな。
こんな場でもつい、そう思ってしまう。
式が終わって控え室に向かう途中、京介が父親と話してるのが見えた。
何の話だろう。
気になるけど、ここで割って入るわけにもいかない。
俺は京介の恋人だけど、ビジネスの場では別だ。
でも、京介の横顔は悪くなさそう。
むしろ、ほんの少し、安心したような表情をしてた。
*
夜。俺のマンション。
インターホンが鳴って、ドアを開けた。
「京介、お疲れ様」
「……ああ」
京介が部屋に入ってくる。
少し肩が下がってるのは、やっぱり疲れてるんだな。
「座って」
ソファを勧めて、俺も隣に座る。
テーブルの上にはウイスキーとグラス。
「お疲れ」
「慧もな。技術提供の契約」
「島崎さんのおかげだよ。それと――」
京介を真っ直ぐ見る。
「京介のおかげ」
本心だ。
京介がいなかったら、ここまで来れなかった。
「いや……俺は何もしてないだろ」
「してる。京介が島崎さんに話をつけてくれなかったら、俺はここにいない」
「……違う。慧の技術が本物だったからだ」
「それもある。でもさ」
少し照れくさくて、笑った。
「信じてくれたのが、京介だった。それが一番大きい」
京介の目が少し揺れる。
その反応が、また可愛い。
「なぁ、京介」
「ん?」
「俺、一人じゃここまで来れなかった」
本当だよ。ECHOのため、音楽のため。
それだけじゃ続けられなかった。
京介がいたから、ここまで来れたんだよ。
「ありがとう、京介」
京介の表情が少し柔らかくなった。
「……俺こそ、ありがとうな」
「え?」
「慧に出会って、俺は変わった。仕事も音楽も。全部、また“好き”だって思える」
その言葉が、胸に染み込んでくる。
「正直さ。もう期待するの、やめてた。でも、慧が諦めないから。笑うから。必死だったからさ――俺も、前に進みたくなった」
「……それ、嬉しすぎる」
しばらく二人で、静かにグラスを傾けた。
「ねぇ、京介」
「何?」
「成功とか未来とか、ちょっと置いといて。今は恋人として、一緒にいよう」
京介の顎に、そっと指を触れる。
「……ああ」
ゆっくりとキスをした。
京介の唇は柔らかくて、温かい。
「京介、好きだよ」
「……俺も」
そんなこと言われたら、もう我慢できない。
「京介。今日は朝まで一緒にいよう」
京介の反応を窺う。
もし嫌なら、ここで止める。
立ち上がって、京介の手を引く。
「俺と、もっと深く繋がろう」
京介の顔が真っ赤になった。
ベッドに座らせて、ゆっくりとネクタイを緩める。
シャツのボタンを外して。
「……脱がすよ?」
最後の確認。
京介は何も言わなかった。
ベルトを外して、ズボンを下ろす。
その音が、静かな部屋に響いた。
「慧も……脱げよ」
嬉しかった。
京介も、俺を求めてくれてる。
「わかった」
シャツを脱いでズボンも脱ぐと、京介の視線が俺の身体を見てる。
「これでいい?」
「……ああ」
もう一度、深くキスをした。
「痛かったら、すぐ言って」
「……うん」
京介の身体を傷つけないように、表情を見ながら少しずつ、少しずつ。
痛くないように、怖くないように。
「ん……」
京介の吐息が、変わってきた。
「じゃあ……入れるよ」
京介の目をまっすぐ見つめる。
ゆっくりと、京介の中に。
「っ……!」
京介の身体がこわばった。
「待っ……」
「京介、痛い?」
「……っ、ちょっと……」
やっぱり痛いんだ。
動きを止めて、京介が慣れるまで待つ。
「ごめん」
本当にごめん。
でも、最初だけだから。
すぐに気持ちよくなるから。
京介が深呼吸してる。
その顔を見守りながら、じっと待った。
「……慧……」
「ん?」
「もう……大丈夫……かも……」
「本当?」
「……ああ」
「無理してない?」
「……してない」
よかった。
ゆっくりと動き始める。
繋がってる実感が、全身に広がっていく。
「ん……あ……」
こんな声、俺しか知らないんだよな。
「京介」
「なに……?」
「すごく気持ちいいよ」
「……そう……」
「京介と繋がってるからね」
「……俺も……」
小さな声で。
「気持ちいい……かも……」
その言葉を聞いて、嬉しくて。
もっと深く。
もっと近くに。
京介の全部を感じたい。
「慧……あっ……あっ……」
京介の声が、どんどん甘くなっていく。
「……っ、ああ……」
京介が俺の手を強く握り返した。
同時に、二人とも限界を迎えた。
しばらくそのまま動けなかった。
「痛くなかった?」
「……最初だけ……後は……」
「後は?」
「……気持ちよかった……」
京介が視線を逸らす。
その顔が真っ赤で、可愛くて。
「京介、最高だったよ」
「……っ、……ばかっ……」
もう一度キスをして、髪を撫でる。
「……慧」
「ん?」
「ありがとうな」
「何が?」
「優しくしてくれて」
「当たり前だよ。京介は大切な人だから」
そう囁き返して、微笑み合った。
抱きしめたまま横になる。
「このまま寝ようか」
京介が目を閉じた。
その寝顔を見つめながら、そっと囁く。
「おやすみ、京介」
「……おやすみ……慧……」
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