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11話〜
サトシの最初の質問
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5限目の社会科の小テストに向けて、復習をしていたアルスに、親しい友達であるサトシが、こう問い掛けてきた。
サトシ「アルス、お前って記憶力いい?」
アルスは「なんだいきなり」と言った様子で、持っていたシャーペンを置いた。
アルス「ん~...どうだろうな、まあ内容とかにもよるな。」
エル「でもアルス君って結構覚えてる方じゃない?」
アルスの隣にいたエルが話に参加する。
アルス「そうか?」
サトシ「そこでだ、アルス。俺とゲームしないか?」
前触れを置いて、本題に入る。
アルス「ゲーム?」
サトシ「あぁ。ルールは簡単だ。俺が今日お前に最初にした質問を答えれたらお前の勝ち。そしたら購買奢ってやるよ。」
サトシのそのゲームに、
アルス「マジで?んじゃいっちょやったるか!」
と、あっさりとノってしまった。
エル「でも、それ簡単すぎじゃん?」
サトシ「こいつ社会やってるしどうせ忘れるだろ?」
口を開いたエルに、サトシはニヤついた表情を浮かべながら、余裕のある様子で言った。
アルス「妨害したいだけかよ!」
なんてこすい人なのだろう。エルは苦笑いをした。
サトシ「じゃ、昼休みが始まった時に聞きにくるからな!その間お前に話しかけまくるから、よーく聞いておくことだな!あと、メモはするなよ!」
そういって、サトシは自分の席に戻っていった。
サトシはアルスの勉強の邪魔をしにきただけなのだろうか。
よく分からないゲームを提案した彼もだが、それにノったアルスもよく分からないが。
おかしいと思いながらも、勉強に戻った。
それからというもの、サトシは授業中でもお構いなしにアルスに絡んでくる。
最初に言ってたことがなんだったのか忘れてしまいそうになる。
かといって覚えておこうとすると勉強に身が入らない。
勉強の邪魔をしたいのではなく、なんらかでアルスに勝ちたいからなのだろうか。
エル「ちゃんと覚えてられるのかな...」
そして迎えた昼休み。
4限目の終わりを告げるチャイムが鳴り響くと同時に、サトシはアルスの元へやってきた。
サトシ「アルス!俺がお前にした最初の質問覚えてるか!?」
アルスの前に立つなり、いきなりそう言った。
アルス「あぁ、覚えてるぞ。」
サトシ「じゃあ、答えてみろ。」
お互いが相手の目を凝視し、束の間の静寂が訪れる。
アルスが口を開き、沈黙を破った。
アルス「アルス、お前って記憶力いい?」
エルが「えっ!?」と、声を出して驚いた。
それは、私が覚えていたものとは全く違ったものだったから。
サトシ「...は?」
エル「...そういうこと?」
エルはなんとなく勘付いた。
サトシはそういう引っ掛けをしたかったのだろう。
だが、それは見事に見抜かれてしまっていたようだ。
アルス「じゃ、行こうぜ~」
サトシの肩を叩きながら、余裕の笑みを浮かべる。
サトシ「お、おう...」
落胆とするサトシと、ご機嫌なアルス。
2人は教室を出て、購買に出かけていった。
サトシ「アルス、お前って記憶力いい?」
アルスは「なんだいきなり」と言った様子で、持っていたシャーペンを置いた。
アルス「ん~...どうだろうな、まあ内容とかにもよるな。」
エル「でもアルス君って結構覚えてる方じゃない?」
アルスの隣にいたエルが話に参加する。
アルス「そうか?」
サトシ「そこでだ、アルス。俺とゲームしないか?」
前触れを置いて、本題に入る。
アルス「ゲーム?」
サトシ「あぁ。ルールは簡単だ。俺が今日お前に最初にした質問を答えれたらお前の勝ち。そしたら購買奢ってやるよ。」
サトシのそのゲームに、
アルス「マジで?んじゃいっちょやったるか!」
と、あっさりとノってしまった。
エル「でも、それ簡単すぎじゃん?」
サトシ「こいつ社会やってるしどうせ忘れるだろ?」
口を開いたエルに、サトシはニヤついた表情を浮かべながら、余裕のある様子で言った。
アルス「妨害したいだけかよ!」
なんてこすい人なのだろう。エルは苦笑いをした。
サトシ「じゃ、昼休みが始まった時に聞きにくるからな!その間お前に話しかけまくるから、よーく聞いておくことだな!あと、メモはするなよ!」
そういって、サトシは自分の席に戻っていった。
サトシはアルスの勉強の邪魔をしにきただけなのだろうか。
よく分からないゲームを提案した彼もだが、それにノったアルスもよく分からないが。
おかしいと思いながらも、勉強に戻った。
それからというもの、サトシは授業中でもお構いなしにアルスに絡んでくる。
最初に言ってたことがなんだったのか忘れてしまいそうになる。
かといって覚えておこうとすると勉強に身が入らない。
勉強の邪魔をしたいのではなく、なんらかでアルスに勝ちたいからなのだろうか。
エル「ちゃんと覚えてられるのかな...」
そして迎えた昼休み。
4限目の終わりを告げるチャイムが鳴り響くと同時に、サトシはアルスの元へやってきた。
サトシ「アルス!俺がお前にした最初の質問覚えてるか!?」
アルスの前に立つなり、いきなりそう言った。
アルス「あぁ、覚えてるぞ。」
サトシ「じゃあ、答えてみろ。」
お互いが相手の目を凝視し、束の間の静寂が訪れる。
アルスが口を開き、沈黙を破った。
アルス「アルス、お前って記憶力いい?」
エルが「えっ!?」と、声を出して驚いた。
それは、私が覚えていたものとは全く違ったものだったから。
サトシ「...は?」
エル「...そういうこと?」
エルはなんとなく勘付いた。
サトシはそういう引っ掛けをしたかったのだろう。
だが、それは見事に見抜かれてしまっていたようだ。
アルス「じゃ、行こうぜ~」
サトシの肩を叩きながら、余裕の笑みを浮かべる。
サトシ「お、おう...」
落胆とするサトシと、ご機嫌なアルス。
2人は教室を出て、購買に出かけていった。
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