68 / 68
獣王国にて
ミレーナの学園生活2
しおりを挟む
sideミレーナ
トレイル領の学園に来ました、トレイル領に来てから驚きの連続でした。見たことない設備、見たことのない料理、見たことのない衣服、見たことのない街並み、見たことのないばかりでした。
これがアレン君の師匠が作った街ですか、王都にあったスラム街でも今では王都でも随一のスポットとなっております。
その理由はいくつかあります。まずは街の清潔さです。以前にそこにはスラムがあったとは思えない綺麗さです。
街にゴミが落ちてないのです、王都で賑わっているところはゴミや異臭などかなりあります。しかし、元スラム街はそれが無いのです。
汚いところに行くより綺麗なとこに行くというのは当たり前のことで多くの市民がその場に行くようになりました。
そしてそこは安全性という点においても優れております。王都では盗みや拉致などが跡が立ちません。
しかし、そこはそのような問題を一切無いと言います。また暴力沙汰や商会の潰し合いやいがみ合いなども無く、安心して買い物をできるということで評判です。
もちろん、サイゴウ商会の品物が優れているためそこで買い物をしたいという人も多いです。
私はそんなところより、大きく優れている場所を初めて見ました。トレイル領は街並みから違います。
衣類も厚い生地で無く薄い生地で皆さんそれぞれお似合いな衣服を着ております。私たちはドレスを普段着ますが、まぁ、ありきたりで、着心地も良くはありません。
また、歩いていると良い匂いがしてきます。それが所々であるのでお腹が空きます。
歩きながら私たちはトレイル領の学園の寮へと着きました。私達はそれぞれみんな違う部屋に割り当てられました。
いつもはリナかお付きの侍女などが居るので少し不安です。
「ミレーナ様、何かありましたらこちらに」
「リナ大丈夫よ、心配する必要は無いわ。」
リナに強めに言ってしまったけど本当は不安なんです。初めての経験をするというのはいつも不安です。
一歩踏み込んでみないと新たなものを得ることを出来ませんから。私は気合を入れてドアを開けました。
「あっ、王女さんが来た来た!!私はサリアって言うんだ~宜しくね~」
「よ、宜しくお願いします、」
扉を開けると、いきなり目の前に現れたのは私より少し身長が低い女の子でした。元気いっぱいのようですね。
両手を掴まれてブンブン振られました。少し激しいです。
「サリア、ミレーナさんが迷惑がってるから。」
「はいは~い」
「私はナーシャよ、見ての通り獣人よ。宜しくね。」
「ミレーナです。ご存知の通り王女という立場ですがここではお二人と同じ学生ですので気軽に接していただけると嬉しいです。」
「んじゃ、ミレーナって呼ぶから私のことはサリアって呼んでね!」
「わ、分かりました。」
「私のことナーシャと呼んでね、さてと私はいつものところに行ってくるわ。サリア、変なことするじゃ無いわよ。それとミレーナに色々と教えてあげてね」
「ラジャー!!」
そう言ってナーシャはすぐに部屋を出ていきました。私が何かしてしまったでしょうか。
「あー、ナーシャはいつもこの時間に鍛錬場に行ってるから気にする必要無いよ~」
「そうなのね、」
「ナーシャは女子でこの学園でトップクラスに強いからね~。男子でもライ君やユウ君とかでもギリギリと言ってたし」
「ライ君?ユウ君?」
「ライ君はナーシャの兄弟、ユウ君は魔国の王子だったかな?その3人はこの学園でも突出して強いよ~」
そ、そうなんだ、アレン君とどちらが強いのでしょうか。でも、アレン君が負けることは想像出来ませんね。
私が考え事をしている間、サリアが何か手を動かしていました。何か悪い予感しかしませんが私の本能が関わるなと言ってますから触れないことにしましょう。
「サリアは何を学んでいるのですか?」
この学園には様々なことを学べるそうです。商業についてや農業、魔導具製作、家事、鍛治などです。
アレン君から話を聞きましたが、今は更にあるかもとの事なので多岐にわたって学べる学園です。
「私は魔導具製作を学んでるよ~。あまり戦うことは好きじゃ無いけど魔導具で戦うのは好きだし、私の作った魔導具でみんなが幸せになって欲しいからね~」
「そうなんですね、」
「ちなみにナーシャは騎士だよ~。」
ガチャ
「忘れ物したわ、」
ナーシャが戻ってきて、忘れ物を取りに行ったのだけど、鬼の形相で戻ってきた。
「サリアーー!!!またやったわね!!」
「こればかりはやめられ無いよ~、」
そう言って逃げ回るけどすぐに捕まって縄でぐるぐる巻きにされていた。それを持ってグルグル回った。
「目が、回るー、」
「明日の朝ごはんはあなたが作りなさいよね!!」
「あいよー、」
「ミレーナもサリアが悪さしたら止めてちょうだいね。その内、ミレーナが被害を受けるかもしれないわよ。」
「分かったわ」
後で聞いたけど、サリアが仕掛けたのは地味に痛い脛に当たる棒を仕掛けていた他に蜘蛛の剥製も天井から垂らしていたそうだ。
私は虫が苦手だから、本当にやめて欲しいわ!!
補足
ナーシャはライオネルの息子で、獣国の王都のギルドマスターのジークの娘です。ツトムの弟子でもあります。
トレイル領の学園に来ました、トレイル領に来てから驚きの連続でした。見たことない設備、見たことのない料理、見たことのない衣服、見たことのない街並み、見たことのないばかりでした。
これがアレン君の師匠が作った街ですか、王都にあったスラム街でも今では王都でも随一のスポットとなっております。
その理由はいくつかあります。まずは街の清潔さです。以前にそこにはスラムがあったとは思えない綺麗さです。
街にゴミが落ちてないのです、王都で賑わっているところはゴミや異臭などかなりあります。しかし、元スラム街はそれが無いのです。
汚いところに行くより綺麗なとこに行くというのは当たり前のことで多くの市民がその場に行くようになりました。
そしてそこは安全性という点においても優れております。王都では盗みや拉致などが跡が立ちません。
しかし、そこはそのような問題を一切無いと言います。また暴力沙汰や商会の潰し合いやいがみ合いなども無く、安心して買い物をできるということで評判です。
もちろん、サイゴウ商会の品物が優れているためそこで買い物をしたいという人も多いです。
私はそんなところより、大きく優れている場所を初めて見ました。トレイル領は街並みから違います。
衣類も厚い生地で無く薄い生地で皆さんそれぞれお似合いな衣服を着ております。私たちはドレスを普段着ますが、まぁ、ありきたりで、着心地も良くはありません。
また、歩いていると良い匂いがしてきます。それが所々であるのでお腹が空きます。
歩きながら私たちはトレイル領の学園の寮へと着きました。私達はそれぞれみんな違う部屋に割り当てられました。
いつもはリナかお付きの侍女などが居るので少し不安です。
「ミレーナ様、何かありましたらこちらに」
「リナ大丈夫よ、心配する必要は無いわ。」
リナに強めに言ってしまったけど本当は不安なんです。初めての経験をするというのはいつも不安です。
一歩踏み込んでみないと新たなものを得ることを出来ませんから。私は気合を入れてドアを開けました。
「あっ、王女さんが来た来た!!私はサリアって言うんだ~宜しくね~」
「よ、宜しくお願いします、」
扉を開けると、いきなり目の前に現れたのは私より少し身長が低い女の子でした。元気いっぱいのようですね。
両手を掴まれてブンブン振られました。少し激しいです。
「サリア、ミレーナさんが迷惑がってるから。」
「はいは~い」
「私はナーシャよ、見ての通り獣人よ。宜しくね。」
「ミレーナです。ご存知の通り王女という立場ですがここではお二人と同じ学生ですので気軽に接していただけると嬉しいです。」
「んじゃ、ミレーナって呼ぶから私のことはサリアって呼んでね!」
「わ、分かりました。」
「私のことナーシャと呼んでね、さてと私はいつものところに行ってくるわ。サリア、変なことするじゃ無いわよ。それとミレーナに色々と教えてあげてね」
「ラジャー!!」
そう言ってナーシャはすぐに部屋を出ていきました。私が何かしてしまったでしょうか。
「あー、ナーシャはいつもこの時間に鍛錬場に行ってるから気にする必要無いよ~」
「そうなのね、」
「ナーシャは女子でこの学園でトップクラスに強いからね~。男子でもライ君やユウ君とかでもギリギリと言ってたし」
「ライ君?ユウ君?」
「ライ君はナーシャの兄弟、ユウ君は魔国の王子だったかな?その3人はこの学園でも突出して強いよ~」
そ、そうなんだ、アレン君とどちらが強いのでしょうか。でも、アレン君が負けることは想像出来ませんね。
私が考え事をしている間、サリアが何か手を動かしていました。何か悪い予感しかしませんが私の本能が関わるなと言ってますから触れないことにしましょう。
「サリアは何を学んでいるのですか?」
この学園には様々なことを学べるそうです。商業についてや農業、魔導具製作、家事、鍛治などです。
アレン君から話を聞きましたが、今は更にあるかもとの事なので多岐にわたって学べる学園です。
「私は魔導具製作を学んでるよ~。あまり戦うことは好きじゃ無いけど魔導具で戦うのは好きだし、私の作った魔導具でみんなが幸せになって欲しいからね~」
「そうなんですね、」
「ちなみにナーシャは騎士だよ~。」
ガチャ
「忘れ物したわ、」
ナーシャが戻ってきて、忘れ物を取りに行ったのだけど、鬼の形相で戻ってきた。
「サリアーー!!!またやったわね!!」
「こればかりはやめられ無いよ~、」
そう言って逃げ回るけどすぐに捕まって縄でぐるぐる巻きにされていた。それを持ってグルグル回った。
「目が、回るー、」
「明日の朝ごはんはあなたが作りなさいよね!!」
「あいよー、」
「ミレーナもサリアが悪さしたら止めてちょうだいね。その内、ミレーナが被害を受けるかもしれないわよ。」
「分かったわ」
後で聞いたけど、サリアが仕掛けたのは地味に痛い脛に当たる棒を仕掛けていた他に蜘蛛の剥製も天井から垂らしていたそうだ。
私は虫が苦手だから、本当にやめて欲しいわ!!
補足
ナーシャはライオネルの息子で、獣国の王都のギルドマスターのジークの娘です。ツトムの弟子でもあります。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,943
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(25件)
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
先程書いたコメント30話の事です!
あの、サキて名前の子召喚されたじゃないですかあの子悪魔じゃないのでしょうか?ステータスに天使と書いてあったのでそれの報告です!
連投失礼します。先程の誤字報告の投稿で、ミレーナの学園生活1と書きましたが、2の方でした。ゴメンなさい💦
いえ、誤字脱字のご報告だけでも助かっております。本当にありがとうございます。