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夫婦編
怪しい視線
しおりを挟むレドラ第三王子とミルドおじさん、二人がなんだかんだ上手く行きそうな…そんないい感じに惚気を披露して室内から立ち去った為、心配はある意味むだだったねと、出された紅茶を飲みつつ応接室にまだいた
第二王子のケツにとんでもない張り型がぶち込まれていたとかそんな話も聞いた気がするが…深く考えてはいけないだろう
お仕置きらしいし…制裁って話?だし…レラージェ国を更地にしてしまう可能性があったんだ…命があって痛みもな…いと思うけど、尻穴の一つでその罪が許されるなら安いもんだろう…たぶん
可愛いすね毛ってなんだったんだろうねとか、王宮で取り扱っている物凄く香りのいい紅茶を飲みながら話していると、フリード様から一度帰るかって話が出た
「とりあえず一件落着…だと思うからな
一度帰って、また第三王子妃が心配なら王都に公務がてらくればいい
俺もリデンと遠出するのは楽しいからな、みんな長く家を空けると心配するし…それに…腹の子の為にも辺境伯邸でゆっくりして欲しい…」
「フリード様………♡」
おいおいうちの旦那様が旦那様過ぎて好き
まだ全然自覚が無く、見た目も何も変わらない腹を優しく撫でられる…獣人には孕むと匂いでわかるとか気配で分かるとか色々あるらしく…おれの腹には確かにフリード様の赤ちゃんがいるらしい
お腹をなでられたり、へそにキスされる度それを実感する…大体2ヶ月くらいで大きくなってくるとかなんとか…畜生…!野郎なんだけどなおれ!
フリード様遺伝子を持ってる赤ちゃんのママになれることが嬉し過ぎて受け入れてるけど野郎なんだよな!
出産…出産ってどんな感じなんだろうか…痛いのかな…?男は痛みに弱いんです、それだけ心配だ
もう馬車の中でいちゃいちゃしたい!早速帰ろうって事になり、王宮を出る事を伝える為メイドを呼ぶ為ベルを鳴らす
ベルが鳴ると直に3人のメイドが応接に入ってきた
ドラレイド帝国には本当に色んな獣人がいて、ほぼ全部おれの生前でも見たことがある種類でわかりやすくて助かる
時々わからない人もいるけど…オオコブクロミミズクモドキ族さんとか、タツノフグリノイッカクジュウ族さんとか…日本語に直してしまうととても斬新な獣人もおられるのだ
王都で今回見る最後の獣人メイドさんはどんな種類だろう…そう思ってしまったのがいけなかったのかもしれない…
右からパンダ耳、カンガルー耳、ってじっくりお世話になりましたとかしていたから…最後、人の耳が居たことに気付かなかったんだ…
笑顔なのに笑顔じゃない、怪しい視線…どこかで見たことがあるかもしれない顔がおれを見つめ、何かを呟いた気がした
…………………
……………
………
「ではお二方、辺境伯に向かいます故何かありましたら仰って下さいな」
帰りは狼なフリード様に乗せてもらって爆速帰宅!辺境伯!でも良かったが、リデンと腹の子に何かあったら悲しいと馬車で帰宅することになった
優しいかよ旦那様…てかおれ旦那様の狼の姿なんだかんだ見る機会を失っている…!見ようと思うけど忘れて甘えてるうちにいつも寝てる!
ついでに縄張り関係からなのか癒し系狼さんとも最近会えていない気がするんだ…
チュウ太くん曰く、狼さんはそれはもう元気だから大丈夫ですよって話だけど…やはり狼同士は相容れぬ感じなのかな?
考え事している間に、もう素晴らしく自然な流れで広い馬車なのにフリード様の膝の上におれは乗せれられる
恐ろしく男前がニコニコしながらおれを、向かい合う感じに抱き寄せて…いつもの、いつでもキスができる素晴らしい気遣いな体勢を作り上げる
ちゃんとカーテンがしっかりと前面についた馬車、今回は皇帝が依頼してくれた鹿の御者が馬車を操り、魔馬が進む
賑やかな王都の街並みや音が段々と遠くなって…馬の蹄の音だけになると、誰も観てないし…ってどうしてもフリード様が恋しくなってくるんだ
見つめ合うだけで幸せになれるってやばいよな…そう思いつつ、おでこや目尻にキスされるのを受け入れながらゆっくり王都であった事とかを話す
「王都…なんだかんだ楽しかったですね?
ミルドおじさんが居るとは思いませんでしたけど…第二王子の肛門がどうなるかを除けば…楽しかった…
お土産も一軒家の引っ越し分くらい買えたし…みんな喜んでくれると嬉しいです」
「レドラ王子はああ見えて本当に見た目通り優しい方なんだ…愛が歪で離婚を繰り返した事は事実だが…
ミルドさんはきっと番になれる、まぁ…あの第二王子は反省するまでは排泄物まで管理され尻が閉じることに許されないだろうな?
まぁ、国際問題を引き起こしたんだ、それだけで許されるなら軽いものだろう
土産もきっとみんな喜んでくれる、リデンが選んだ物だぞ?メアリーなんてきっと祭壇を作る気がする」
「尻で国が救われるなら全然もんだいないですね?え、てかなんでメアリーはさ、祭壇…作る?なんで??」
メアリーの件はよくわからなかった、けど子が生まれたらミルドおじさんやラヴ様と、ママ友になれるかもしれないって話をしたり
全員野郎しかいねぇって笑ったり…帰る馬車の旅もとても楽しかった…
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