6 / 31
6 秘密の伝言
孤児院から戻ってきたヘンリックは、午後の分の仕事を終わらせた後は執務室に居残って仕事をしていた。エーヴェルトも遅くまで残って仕事をしていたので何をしているのかを聞いてみたら、宰相補佐の仕事をしているのだと言っていた。
翌日のヘンリックは疲れもあったせいか、普段よりも寝過ごしてしまった。
慌てて食堂へ来てみたものの、ローゼリアは既に食事を終わらせており、出仕時間にはまだ早いというのに、既に王宮へ出掛けてしまった後だった。
帰りが遅かったせいでヘンリックは昨晩もローゼリアと食事を共にしていなかった。彼らの場合、食事を共にするというよりも、同じ場で黙々と食事をしているだけという表現の方が正しいのだが、それでもヘンリックはローゼリアと同じ空間で食事をしたかった。
なのでヘンリックは王太子妃の執務室に寄り、妻の顔をひと目見てから自分の執務室へ行くつもりだった。
ヘンリックはローゼリア用の執務室のドアを空ける時にうっかりノックを忘れてしまった。
「すまないローゼリア、今朝は寝過ごしてしまっ……」
ドアの向こう側にいたローゼリアは柔らかい表情で笑っていた。そしてローゼリアの隣には彼女の実兄であるエーヴェルトがいて、彼もまた優しい表情を浮かべており、兄妹で笑い合っていたのだった。
朝の光が二人の白金色の髪をキラキラと輝かせていた。
ローゼリアは両手で本を胸に抱きしめ、エーヴェルトはそんなローゼリアの頭を軽く撫でている。
彼らは兄妹だが、まるで仲の良い恋人同士のようにヘンリックには見えてしまった。
(あんな表情、見たことが無い)
ヘンリックの胸の中に黒い感情が少しずつ広がっていく。
昨日の孤児院でもローゼリアは笑っていたが、エーヴェルトに見せている笑顔は子どもたちに見せた以上に親しい者へ向ける笑顔だった。
そして突然ドアを開けたヘンリックの顔を見た途端、ローゼリアはスッと笑顔を消して無表情となり、エーヴェルトは仕事用の胡散臭そうな笑みを浮かべるのだった。
「昨日妹からフォレスターに置いてある本を持ってきて欲しいと言われていていたので、持ってきたのです」
そう言ってエーヴェルトはローゼリアの執務机に置かれた数冊の本に触れる。重厚そうな装丁の本は学術書か何かなのだろうか?
「随分仲が良いのだな。王宮の図書室には充分な蔵書量がある。調べ物をするならばそちらですればいい」
そうヘンリックが返すと、エーヴェルトは眉を下げる。
「いえ、この本はエルランド語で書かれた本なので、この国では我が家にしかない本なのですよ」
実は読書が趣味であるヘンリックは、ローゼリアがどのような内容の本を読んでいるのかが少し気になったのだが、ローゼリアがサッと机の引き出しに仕舞ってしまったので、本の題名まで確認ができなかった。
「本日は殿下をお待ちせずに出てきてしまい、申し訳ございませんでした」
他人行儀な口調でそう言うと、ローゼリアは頭を下げる。おそらく先に朝食を食べて終えてしまった事を言っているのだろう。
いつからだろう、ローゼリアが自分に対して丁寧ではあるが淡々とした態度を取るようになったのは? ヘンリックは初めて会った時のローゼリアの事が思い出せなかった。覚えているのは、顔合わせをする数日前に言われた事だった。
フォレスター公爵令嬢はわがままな令嬢で、王妃になりたくてヘンリックと婚約者になった。だから不用意に仲良くなってはいけないと。
そして、どんなに思い返してみてもローゼリアが自分に対して社交用以外の表情を見せる事はほとんどなかった。まるで作られた人形、ローゼリア・フォレスターとはそういう女性なのだとヘンリックは思っていた。
しかし、実際の彼女は姿も中身も自分がこうだと思っていた彼女とはまるで違っていた。控えめで大人しいが執務はしっかりこなしている、家族や小さな子供には優しい女性だった。
ローゼリアを良く無い令嬢と認識していたヘンリックは、他の令嬢とはにこやかに話すのに、彼女とだけはいつも視線を合わせなかったし、言葉もろくに返してこなかった。
その上ヘンリックは二年ほど他の女性に目移りをしていたのだ。その上で結婚をしてしまった。彼女とはマイナス要因を積み上げた過去しかなかった。自分のしてきた事の結果が今のローゼリアとの冷え切った関係であるのだとヘンリック思い知ったのだった。
夫婦になるという事を自分は甘く考えていた。
子供の頃のように誰かが何とかしてくれる、そんな事はなく自分とローゼリアの距離はいつまで経っても縮まらないもののように思えてしまう。
「いや、その事はいい。ここには朝の挨拶をしようと思ってきただけだから」
それだけ言ってヘンリックは王太子妃用の執務室を出た。空き部屋を三つほど挟んで王太子用の執務室があるので、自分の執務室にはすぐに着いてしまった。
自分の執務室に入り、ドアを閉めたヘンリックは大きなため息を吐く。
今日も側近や他の文官たちより早い時間に来てしまった。いつもヘンリックよりも先に来ていたエーヴェルトはまだローゼリアのところにいるので、執務室には誰もいなかった。
ヘンリックは自分の席に腰を下ろそうと思って椅子を引く。
「ん? ……なんだこれは?」
ヘンリックは自分の机の上に昨日は無かった紙片を見つけたのだった。
それは積まれた書類の一番下から少しだけ見えるように挟まれていたメモのようであった。昨日執務室を最後に出たのは自分だったが、その時にこのようなものは無かった。
不用心ではあったが、ヘンリックは気にする事もなく手の平ほどの大きさの紙片を取り出して広げてみると短いメッセージが書かれてあった。
――本日夕刻、王宮の中庭で待っています。Mより
(M……、マリーナか?)
ヘンリックの頭の中でマリーナの顔が浮かぶ。
最初の頃は穏やかそうな女性だと思っていたのが、打ち解けていくうちに甘えてきてくれるようになり、時々は我儘な態度を取ったり勝ち気な雰囲気を出したりと、いつも自分は彼女に振り回されてきた。これまで会った事がないタイプだったからか、彼女に振り回される事は不思議と楽しかった。
ヘンリックがメモを見ながら、マリーナの事を懐かしく思い出していたらドアが開く気配がしたので、咄嗟にメモを引き出しの中に隠した。引き出しを戻したそのタイミングでローゼリアとの用事が済んだらしいエーヴェルトが入室してきた。
メモを仕舞ったところを見られたかどうかは微妙なところであった。
「どうかされましたか?」
エーヴェルトを凝視してしまったせいか、彼は不思議そうな表情を浮かべてヘンリックを見ている。
「……何でもない」
「そうですか、もしかして妹との事を気にされましたか?」
先ほどのヘンリックの変化を見逃さなかったエーヴェルトの鋭い指摘にヘンリックは驚くが、今は彼らの事よりもマリーナと会う事を考えたい。
「いや、そうではないのだが……。少し気になる案件があるので考え事をしていたんだ」
「よろしかったら相談に乗りましょうか?」
エーヴェルトがヘンリックに近づこうとしたので、隠し事のあるヘンリックは無意識に手で牽制する仕草をしてしまった。
「いい、大丈夫だ。仕事に取りかかってくれ」
「わかりました」
ヘンリックは様子を伺うようにチラリとエーヴェルトを見たが、エーヴェルトの視線は既にヘンリックには無く、いつものように業務に取りかかる準備をするために机に積まれた書類を検め始めていた。
(見られたのか? どちらだ?)
ヘンリックは取り繕うように至急と書かれた書類を手に取って仕事を始めたのだったが、仕事をしながらもあのメモに書かれた内容を何度も反芻していた。
ヘンリックはもう一度だけマリーナと話がしたい、そう強く思っていたのだった。
そして、彼は不用意に待ち合わせ場所へ行ってしまった事を後悔するのだった。
翌日のヘンリックは疲れもあったせいか、普段よりも寝過ごしてしまった。
慌てて食堂へ来てみたものの、ローゼリアは既に食事を終わらせており、出仕時間にはまだ早いというのに、既に王宮へ出掛けてしまった後だった。
帰りが遅かったせいでヘンリックは昨晩もローゼリアと食事を共にしていなかった。彼らの場合、食事を共にするというよりも、同じ場で黙々と食事をしているだけという表現の方が正しいのだが、それでもヘンリックはローゼリアと同じ空間で食事をしたかった。
なのでヘンリックは王太子妃の執務室に寄り、妻の顔をひと目見てから自分の執務室へ行くつもりだった。
ヘンリックはローゼリア用の執務室のドアを空ける時にうっかりノックを忘れてしまった。
「すまないローゼリア、今朝は寝過ごしてしまっ……」
ドアの向こう側にいたローゼリアは柔らかい表情で笑っていた。そしてローゼリアの隣には彼女の実兄であるエーヴェルトがいて、彼もまた優しい表情を浮かべており、兄妹で笑い合っていたのだった。
朝の光が二人の白金色の髪をキラキラと輝かせていた。
ローゼリアは両手で本を胸に抱きしめ、エーヴェルトはそんなローゼリアの頭を軽く撫でている。
彼らは兄妹だが、まるで仲の良い恋人同士のようにヘンリックには見えてしまった。
(あんな表情、見たことが無い)
ヘンリックの胸の中に黒い感情が少しずつ広がっていく。
昨日の孤児院でもローゼリアは笑っていたが、エーヴェルトに見せている笑顔は子どもたちに見せた以上に親しい者へ向ける笑顔だった。
そして突然ドアを開けたヘンリックの顔を見た途端、ローゼリアはスッと笑顔を消して無表情となり、エーヴェルトは仕事用の胡散臭そうな笑みを浮かべるのだった。
「昨日妹からフォレスターに置いてある本を持ってきて欲しいと言われていていたので、持ってきたのです」
そう言ってエーヴェルトはローゼリアの執務机に置かれた数冊の本に触れる。重厚そうな装丁の本は学術書か何かなのだろうか?
「随分仲が良いのだな。王宮の図書室には充分な蔵書量がある。調べ物をするならばそちらですればいい」
そうヘンリックが返すと、エーヴェルトは眉を下げる。
「いえ、この本はエルランド語で書かれた本なので、この国では我が家にしかない本なのですよ」
実は読書が趣味であるヘンリックは、ローゼリアがどのような内容の本を読んでいるのかが少し気になったのだが、ローゼリアがサッと机の引き出しに仕舞ってしまったので、本の題名まで確認ができなかった。
「本日は殿下をお待ちせずに出てきてしまい、申し訳ございませんでした」
他人行儀な口調でそう言うと、ローゼリアは頭を下げる。おそらく先に朝食を食べて終えてしまった事を言っているのだろう。
いつからだろう、ローゼリアが自分に対して丁寧ではあるが淡々とした態度を取るようになったのは? ヘンリックは初めて会った時のローゼリアの事が思い出せなかった。覚えているのは、顔合わせをする数日前に言われた事だった。
フォレスター公爵令嬢はわがままな令嬢で、王妃になりたくてヘンリックと婚約者になった。だから不用意に仲良くなってはいけないと。
そして、どんなに思い返してみてもローゼリアが自分に対して社交用以外の表情を見せる事はほとんどなかった。まるで作られた人形、ローゼリア・フォレスターとはそういう女性なのだとヘンリックは思っていた。
しかし、実際の彼女は姿も中身も自分がこうだと思っていた彼女とはまるで違っていた。控えめで大人しいが執務はしっかりこなしている、家族や小さな子供には優しい女性だった。
ローゼリアを良く無い令嬢と認識していたヘンリックは、他の令嬢とはにこやかに話すのに、彼女とだけはいつも視線を合わせなかったし、言葉もろくに返してこなかった。
その上ヘンリックは二年ほど他の女性に目移りをしていたのだ。その上で結婚をしてしまった。彼女とはマイナス要因を積み上げた過去しかなかった。自分のしてきた事の結果が今のローゼリアとの冷え切った関係であるのだとヘンリック思い知ったのだった。
夫婦になるという事を自分は甘く考えていた。
子供の頃のように誰かが何とかしてくれる、そんな事はなく自分とローゼリアの距離はいつまで経っても縮まらないもののように思えてしまう。
「いや、その事はいい。ここには朝の挨拶をしようと思ってきただけだから」
それだけ言ってヘンリックは王太子妃用の執務室を出た。空き部屋を三つほど挟んで王太子用の執務室があるので、自分の執務室にはすぐに着いてしまった。
自分の執務室に入り、ドアを閉めたヘンリックは大きなため息を吐く。
今日も側近や他の文官たちより早い時間に来てしまった。いつもヘンリックよりも先に来ていたエーヴェルトはまだローゼリアのところにいるので、執務室には誰もいなかった。
ヘンリックは自分の席に腰を下ろそうと思って椅子を引く。
「ん? ……なんだこれは?」
ヘンリックは自分の机の上に昨日は無かった紙片を見つけたのだった。
それは積まれた書類の一番下から少しだけ見えるように挟まれていたメモのようであった。昨日執務室を最後に出たのは自分だったが、その時にこのようなものは無かった。
不用心ではあったが、ヘンリックは気にする事もなく手の平ほどの大きさの紙片を取り出して広げてみると短いメッセージが書かれてあった。
――本日夕刻、王宮の中庭で待っています。Mより
(M……、マリーナか?)
ヘンリックの頭の中でマリーナの顔が浮かぶ。
最初の頃は穏やかそうな女性だと思っていたのが、打ち解けていくうちに甘えてきてくれるようになり、時々は我儘な態度を取ったり勝ち気な雰囲気を出したりと、いつも自分は彼女に振り回されてきた。これまで会った事がないタイプだったからか、彼女に振り回される事は不思議と楽しかった。
ヘンリックがメモを見ながら、マリーナの事を懐かしく思い出していたらドアが開く気配がしたので、咄嗟にメモを引き出しの中に隠した。引き出しを戻したそのタイミングでローゼリアとの用事が済んだらしいエーヴェルトが入室してきた。
メモを仕舞ったところを見られたかどうかは微妙なところであった。
「どうかされましたか?」
エーヴェルトを凝視してしまったせいか、彼は不思議そうな表情を浮かべてヘンリックを見ている。
「……何でもない」
「そうですか、もしかして妹との事を気にされましたか?」
先ほどのヘンリックの変化を見逃さなかったエーヴェルトの鋭い指摘にヘンリックは驚くが、今は彼らの事よりもマリーナと会う事を考えたい。
「いや、そうではないのだが……。少し気になる案件があるので考え事をしていたんだ」
「よろしかったら相談に乗りましょうか?」
エーヴェルトがヘンリックに近づこうとしたので、隠し事のあるヘンリックは無意識に手で牽制する仕草をしてしまった。
「いい、大丈夫だ。仕事に取りかかってくれ」
「わかりました」
ヘンリックは様子を伺うようにチラリとエーヴェルトを見たが、エーヴェルトの視線は既にヘンリックには無く、いつものように業務に取りかかる準備をするために机に積まれた書類を検め始めていた。
(見られたのか? どちらだ?)
ヘンリックは取り繕うように至急と書かれた書類を手に取って仕事を始めたのだったが、仕事をしながらもあのメモに書かれた内容を何度も反芻していた。
ヘンリックはもう一度だけマリーナと話がしたい、そう強く思っていたのだった。
そして、彼は不用意に待ち合わせ場所へ行ってしまった事を後悔するのだった。
あなたにおすすめの小説
ここだけの話だけど・・・と愚痴ったら、婚約者候補から外れた件
ひとみん
恋愛
国境防衛の最前線でもあるオブライト辺境伯家の令嬢ルミエール。
何故か王太子の妃候補に選ばれてしまう。「選ばれるはずないから、王都観光でもしておいで」という母の言葉に従って王宮へ。
田舎育ちの彼女には、やっぱり普通の貴族令嬢とはあわなかった。香水臭い部屋。マウントの取り合いに忙しい令嬢達。ちやほやされてご満悦の王太子。
庭園に逃げこみ、仕事をしていた庭師のおじさんをつかまえ辺境伯領仕込みの口の悪さで愚痴り始めるルミエール。
「ここだけの話だからね!」と。
不敬をものともしない、言いたい放題のルミエールに顔色を失くす庭師。
その後、不敬罪に問われる事無く、何故か妃選定がおこなわれる前にルミエールは除外。
その真相は?
ルミエールは口が悪いです。言いたい放題。
頭空っぽ推奨!ご都合主義万歳です!
元婚約者からの嫌がらせでわたくしと結婚させられた彼が、ざまぁしたら優しくなりました。ですが新婚時代に受けた扱いを忘れてはおりませんよ?
3333(トリささみ)
恋愛
貴族令嬢だが自他ともに認める醜女のマルフィナは、あるとき王命により結婚することになった。
相手は王女エンジェに婚約破棄をされたことで有名な、若き公爵テオバルト。
あまりにも不釣り合いなその結婚は、エンジェによるテオバルトへの嫌がらせだった。
それを知ったマルフィナはテオバルトに同情し、少しでも彼が報われるよう努力する。
だがテオバルトはそんなマルフィナを、徹底的に冷たくあしらった。
その後あるキッカケで美しくなったマルフィナによりエンジェは自滅。
その日からテオバルトは手のひらを返したように優しくなる。
だがマルフィナが新婚時代に受けた仕打ちを、忘れることはなかった。
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
王太子妃は離婚したい
凛江
恋愛
アルゴン国の第二王女フレイアは、婚約者であり、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子セレンに嫁ぐ。
だが、期待を胸に臨んだ婚姻の日、待っていたのは夫セレンの冷たい瞳だった。
※この作品は、読んでいただいた皆さまのおかげで書籍化することができました。
綺麗なイラストまでつけていただき感無量です。
これまで応援いただき、本当にありがとうございました。
レジーナのサイトで番外編が読めますので、そちらものぞいていただけると嬉しいです。
https://www.regina-books.com/extra/login
6年前の私へ~その6年は無駄になる~
夏見颯一
恋愛
モルディス侯爵家に嫁いだウィニアは帰ってこない夫・フォレートを待っていた。6年も経ってからようやく帰ってきたフォレートは、妻と子供を連れていた。
テンプレものです。テンプレから脱却はしておりません。
口は禍の元・・・後悔する王様は王妃様を口説く
ひとみん
恋愛
王命で王太子アルヴィンとの結婚が決まってしまった美しいフィオナ。
逃走すら許さない周囲の鉄壁の護りに諦めた彼女は、偶然王太子の会話を聞いてしまう。
「跡継ぎができれば離縁してもかまわないだろう」「互いの不貞でも理由にすればいい」
誰がこんな奴とやってけるかっ!と怒り炸裂のフィオナ。子供が出来たら即離婚を胸に王太子に言い放った。
「必要最低限の夫婦生活で済ませたいと思います」
だが一目見てフィオナに惚れてしまったアルヴィン。
妻が初恋で絶対に別れたくない夫と、こんなクズ夫とすぐに別れたい妻とのすれ違いラブストーリー。
ご都合主義満載です!
成人したのであなたから卒業させていただきます。
ぽんぽこ狸
恋愛
フィオナはデビュタント用に仕立てた可愛いドレスを婚約者であるメルヴィンに見せた。
すると彼は、とても怒った顔をしてフィオナのドレスを引き裂いた。
メルヴィンは自由に仕立てていいとは言ったが、それは流行にのっとった範囲でなのだから、こんなドレスは着させられないという事を言う。
しかしフィオナから見れば若い令嬢たちは皆愛らしい色合いのドレスに身を包んでいるし、彼の言葉に正当性を感じない。
それでも子供なのだから言う事を聞けと年上の彼に言われてしまうとこれ以上文句も言えない、そんな鬱屈とした気持ちを抱えていた。
そんな中、ある日、王宮でのお茶会で変わり者の王子に出会い、その素直な言葉に、フィオナの価値観はがらりと変わっていくのだった。
変わり者の王子と大人になりたい主人公のお話です。
夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。
古森真朝
ファンタジー
「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。
俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」
新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは――
※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。