白い結婚を告げようとした王子は、冷遇していた妻に恋をする

夏生 羽都

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10 これまでの贈り物①

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【エーヴェルトside】

 エーヴェルトの朝はいつも早い。それはフォレスター公爵家で持っている騎士団の早朝稽古に子供の頃から参加をしていたからであったが、今は一人だけ稽古を早々に切り上げて王宮へと出仕していた。

 妹のローゼリアは無事に王家へ嫁いだが、エーヴェルトから見て結婚したばかりの彼女の立場はまだ盤石とは言い難いのだ。

 王太子妃という立場はその地位にいるだけで敵も多く、ただ執務をしているだけでは務まらない。王宮内部にはフォレスター家と繋がりのある者は多いが、彼らだって風向きが変われば主家を裏切ってしまう事だってあるのだから。

 それに貴族たちは皆、王太子夫妻は不仲だという印象を強く持っている。いくら実家の力が強くても、王太子の寵愛の薄い妃に未来を見る者は少ないのだ。

 夫となったヘンリックがローゼリアを守れる能力と気概を持ち、それを周囲に知らしめる事が出来れば風向きもかなり変わるのだが、婚約者時代の彼は最低な部類の婚約者だった。

 今は多少ローゼリアを気に掛けるようにはなったのだが、彼自身の能力は人並みで、はっきり言ってしまえば凡庸。最低限の事は出来ているし、根が単純なので熱心に執務をこなしているので、彼の欠点は周りが補えば良いとは思う。しかし、それでも今のままでは夫婦揃って足元を掬われる可能性だって有り得る事だった。

 意図してはいなかったが、先日は色々な偶然が重なってヴィルタ公爵を失脚させる事が出来た。ヘンリックにとっては不本意な噂が流れる事になってしまったが、ヴィルタはマリーナを使ってフォレスターを陥れようとする気配があった。

 彼が少しでもこの国の将来の事を考えるような人物であったのなら、ヴィルタと手を結ぶという手段もあったのだが、ヴィルタの狙いは南部の穀倉地帯を領地としているフォレスター領を手に入れる事にあったので、敵対するしかない相手であり、お互いの年齢も十数歳ほどしか違わないので、生涯の敵になるのだと思っていたのだが、彼はあっさりと自滅してしまった。

 いつも通り朝早く出仕したエーヴェルトは、机の上に置かれたいくつかの釣書を手に取る。

 全てエーヴェルト宛てのものだった。家ではなく職場にまで釣書が送られてくるのはいい加減にして欲しいと思うのだが、封を開けるまでは中身が何だか分からないので、事前に受け取り拒否も出来なかった。

 エーヴェルトには幼い頃からの婚約者がいたのだが、少し前に婚約破棄となったので今はエーヴェルトに婚約者はいなかった。

 ローゼリアが結婚した一年後にはエーヴェルトも結婚を予定していのだが、いつの間にか元婚約者は、ヴィルタ派であった貴族家の令息に言い寄られていて、不貞を働いていたのだった。

 その事が発覚したのはローゼリアの結婚直前だった。元婚約者の不貞の相手は鴉のように黒い髪色の令息だった。保守的な彼女にはあの色が好ましく映ったのだろう。

 隣国エルランドにルーツを持っている自分は、彼女が好む容姿ではないのだと幼い頃から気付いてはいた。しかし髪色を染めるわけにはいかないし、見た目の問題は改善出来るような事ではないので、その事は放っておくしかなかった。

 この国は単一民族だった価値観が根強く残っている国なので、自分のように他国の血が混じった者を嫌悪する気質がある。せめてこの髪色が父と同じ濃い茶色だったら違ったのかもしれないが、白金色の髪というのはランゲル人にとっては異質に感じるのだろう。

 政略で婚約を結んだ元婚約者の家は、フォレスター派の中でも父が信頼していた家のひとつだった。大方、ヴィルタ派は彼女を通してエーヴェルトの事を探りたかったのだろうが、彼女とは婚約者として最低限の関係だったから、彼らの目論見は外れて悔しい思いをしただろう。

 結局彼女の好意は一度も自分に向けられる事はなく終わってしまった。結婚は政略だと割り切れる自分と、自分が好ましく思う男性に好かれたいという感情的な部分に重点を置いていた彼女とは人として違っていた。そういったところもお互いにすれ違ってしまった原因だったのだろう。

 エーヴェルトは届いた釣書を引き出しの中へ仕舞って自分の仕事を始める。

 王太子の執務室付きの者たちが集まって仕事が始まるまでエーヴェルトは宰相補佐として割り当てられている仕事をこの時間にしていた。

 宰相補佐は自分の他に何人もいるので、若手のエーヴェルトには重要な仕事はまだ回ってこないのだが、宰相を目指している身としては手放したくはない仕事で、多少の無理をしてでも続け、いつかローゼリアの立場が安定したらあちらの仕事に専念したいと思っていた。

 王太子執務室で働いている者の中で一番早い時間に出仕をするのはエーヴェルトだったが、彼の次に執務室に姿を見せるのはいつもヘンリックだった。

 それはエーヴェルトにとって意外な事であった。

 皆よりも早く出仕した彼は可も無いが不可もない仕事をしている。

 エーヴェルトから見たヘンリックは凡庸ではあるが真面目な人物でもあった。

「おはようございます」

 一応彼の方が立場は上なので、ヘンリックが入室するとエーヴェルトは一旦手を止めてヘンリックに挨拶をしている。

 今朝のヘンリックは表情がいつもより暗い。何があったのかは知らないが、王たる者は誰の前でも泰然としているべきだと思うのだが、ヘンリックの教育係ではないのでエーヴェルトは何も言わずに仕事を再開しようとした。

「……ひとつ聞いてもいいだろうか?」

 ヘンリックがエーヴェルトの座っている机の前まで来ると、改まった姿勢で話し掛けてきたので、エーヴェルトは顔を上げた。

「ローゼリアは何を贈れば喜ぶのだろうか?」

「そういった事は贈る時に相手に聞くものだと思いますが、殿下は妹にこれまで何を贈られてきましたか?」

 エーヴェルトは社交用の笑みを仕舞い、声と表情から感情を消した。

 仕事としてならば、もう少し優しくもするが、冷遇され続けてきたローゼリアの兄として意見を求められたのなら、彼には言いたい事が山ほどある。

 彼がしようとしている事は今さらなのだと、彼らの様子を近くで見ていたエーヴェルトは内心では思う。

 しかし、それでも彼らは夫婦となった。ローゼリアに逃げ道を用意する事も考えたが、ローゼリアは逃げる事を選ばなかった。しかし、逃げないが立ち向かう事はしていない。

 自分がローゼリアの立場ならば夫婦として共に歩む事を前提に、とことん立ち向かう事をするのだが、ローゼリアは自分とは違う。他人の夫婦関係に首を突っ込むような趣味は無いが、彼らの結婚は国の未来を左右するものでもあるし、ローゼリアの兄である以上、この義弟の事も多少は考えないといけない。

 今のヘンリックがローゼリアに関心を持っているのなら、妹を思う自分の感情は置いておいてでも彼らの関係回復を助けるべき事が最善だとエーヴェルトは理解していた。

 兄としての妹を思う感情と、冷静に妹の将来を考える自分の感情の間で、エーヴェルトは前者を取る事にした。

「私たちはこれまであまり交流を持ってこなかったから、恥ずかしい話ではあるが、私は彼女の事を何も知らないんだ。昨夜ローゼリアにこれまで私の名前で彼女へ贈ってきたものの事を聞かれて私は答えられなかった」

 お互いの事を知らなくても割り切ってしまえば夫婦にはなれる。でもこの殿下は自分の元婚約者と同じタイプの人間なのだろう。政略に感情を持ち込むのは悪い事ではないが、自分や妹とは違い彼らは家族というものの繋がりが薄い家庭で育っている。

 元婚約者の家庭は両親が不仲だし、ヘンリックは生まれてすぐに実の母親を亡くしている。他の部分が恵まれていたからこそ、持っていないものを強く求めてしまうのだろう。

 エーヴェルトは腕を組んで、目の前に立っているヘンリックを見上げる。自分から聞いたのだ。過去の自分を受け止める覚悟はして欲しい。

「婚約を結んだ最初の年の誕生日には、青い花の花束と白金色の刺繍の入った黒いリボンを首に巻いた動物の人形が届きました。次の年はサファイアの首飾りをした昨年とは違う動物の人形でした。その次の年は幼いローゼリアでは抱えきれないほどの大きな花束と茶会で着るための青色のドレスが届きました。あのドレスがきっかでしたね。殿下と共に参加をした茶会に着て行った時に殿下へドレスのお礼をお伝えしたら、幼かった殿下は『そんなものは贈っていない』と正直におっしゃられたそうです。あの頃には表情を取り繕うのが上手くなっていましたが、それでもローゼリアは泣いて帰ってきましたよ。殿下からの贈り物はローゼリアの誕生日にだけ届きましたが、あの子の誕生月がいつかご存知ですか? 一応我が家から殿下へ誕生日会の招待状を毎年お送りしていましたが、誕生日会どころか殿下は一度も我が家へおいで下さる事はございませんでしたね」

 エーヴェルトの話を聞いていくうちに、ヘンリックの表情はどんどん青くなっていく。婚約者になった一年目の時、ローゼリアの誕生日会に招待されていると聞いた事はあったが、あの時のヘンリックは行きたくないと侍従に伝えた覚えがあった。その次の年も同じように答えていたらそのうち誕生日会がある事すら言われなくなってしまったので、すっかり忘れていたのだった。

「殿下はどうして妹がお嫌いだったのでしょう? この髪色が気に入らなかったのでしょうか? それとも妹が殿下に何か失礼な事をしましたか?」

 エーヴェルトは目を細めてゆっくりと喋り、兄妹で同じ色をしている自分の髪をひと房つまむ。この色が嫌いだと言うのならきっと自分は彼を許せないだろう。

 鈍感なのか、ヘンリックはエーヴェルトの言葉に怒気が含まれている事に気付いていない様子だった。

「幼い頃の私は一緒に外を駆けまわれるような友人が欲しかった。それに、その……彼女は評判の良くない令嬢だと聞いていたし、あまり仲良くするなと言われていた。髪色はランゲルでは珍しい程度にしか思っていなかった。私は幼い頃から自分の容姿をよく褒められていたからか他人の容姿はそれほど気にしない方なんだ。今ならキミたち兄妹はエルランド王国の王族と同じ色と似た容姿を持っている事は分かっているし、ランゲルとは違ってエルランドではかなり好まれる容姿なのだろう?」

 これまでローゼリアはヘンリックに冷遇されてはきたが、ローゼリアの容姿を貶めるような話は聞いてはいなかったから、彼の言葉に嘘はないのだろう。

 よくよく思うと、彼が寵愛していたマリーナはそれほど容姿が優れている方ではない。ヘンリックは彼女を可愛らしいと思っている様子だが、それは彼女の動作や行動にあったのだろう。エーヴェルトから見たらそれらは意図的に作り上げられたものだったが。

 しかし、彼の嗜好よりも気になる言葉があり、エーヴェルトはヘンリックが言い訳のように語った言葉を聞き逃さなかった。

「ローゼリアと仲良くしないようにとあなたに伝えたのは誰ですか?」

「えっ……」

 ヘンリックはエーヴェルトの問い掛けに言葉を詰まらせるのだった。
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