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1章 3.コンタクト
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数日後、いつもの様に仕事を終え夕方部屋に戻ると、明日の準備を始める。もちろん仕事では無く、亜紀に対しての準備である。鼻歌交じりに特に何もない部屋を軽くホウキで履けば、机の横の棚を整理していく。
「さて、明日は楽しませて貰うよ亜紀ちゃん...おじさんと良い事をしようじゃないか...くくくっ...」
スマホの動画を見ながら部屋の中央で不気味に笑えば、スマホを切り寝床に入るのであった。
翌朝6時、いつもの様に朝から仕事に取り掛かれば、いつになく上機嫌な田中。職員室で日誌を付けると部屋に戻りスマホの準備をしては、午前中の仕事に取り掛かる。学生の昼休み時間近くになると少し早めだが作業を切り上げ校内へ入ると1階の家庭科室へと歩き出す。
ここ数日、亜紀の事を調べていた田中だが、昼休みは教室ではなくこの家庭科室で一人で昼食を取る事が分かったのだ。元々人見知りな部分もあったのか理由は分からないが、その事が分かった事で計画を立てやすくなったのだった。
昼休みのチャイムが鳴り廊下に学生の声が響き出して暫くすると、鞄を持った亜紀がいつも通りに家庭科室に入っていくのを確認するとその後を追うように、家庭科室のドアを田中は開けるのだった。
いつもの様に家庭科室に入り、奥の椅子に腰掛ければ、鞄を机に置いた亜紀。普段ならそのままお弁当箱を取り出し食べ出すのだが、今日はそのタイミングでドアが開いた音にビクッっとしながら入り口の方を見ると校内で見かける事はあるが接点すら無い用務員の男...
普段は授業か部活の時以外は人が来ない事は分かっている。ましてや午後の始めにどの学年も家庭科が無い事は把握していた。そんなドアがいきなり開いたのだから少し驚くのも無理は無い。
「あ...す、すみません...い、今出ます...」
チラッとこちらを見て会釈する様に謝り机に置いた鞄に手を掛け立ち上がろうとする亜紀に後ろ手にドアを閉める田中が喋りだす。
「大丈夫、大丈夫。2年の佐藤さんだよね?」
接点の無い男からいきなり名前を言われれば更に驚きながら
「は、はい...そうですが...あの...」
「あ~いきなりごめんねぇ~私は学校の用務員の田中って言うんだけど、ちょっと佐藤さんに話があってね。」
「は、はなし?」
田中はゆっくり歩きながら、亜紀の方へ寄っていく。
いきなり知らない人、ましてや父親よりも年上であろう、おじさんに話があると言われ驚きと警戒を強めては
「わ、私...この後用事もあるので...その...」
そう言って田中の横を抜けようとした瞬間、亜紀の手首を掴む田中。
驚きと怖さで、鞄を落としその場に立ち止まる亜紀。
「ごめんね、時間は取らせないよ。少し見て欲しいものがあるだけなんだ。それだけだから...」
掴んだ手を離すと、ポケットに入れていたスマホを取り出すとロックを外し操作する。
「これなんだけどね?ここに映ってるの佐藤さんで間違いないよね?」
操作したスマホの画面を亜紀の顔の前に持っていくと動画を再生する。そこにはこの間の万引きする亜紀の姿が…
「えっ...あ、えっ...」
声を詰まらせながら目を見開き画面を見る亜紀。その顔をニヤけた表情で見下ろす田中。
「その反応、佐藤さんで間違いないみたいだね。」
「な、なんでそんな...どこからそんな動画を...」
田中の声を遮るように慌てた様子で喋りだす亜紀。普段より少し大きな声になりながら、無意識のうちに田中からスマホを取ろうと手を伸ばすが、逆にまた手を掴まれてしまう。
「そんなに慌てるんじゃないよ。この動画を見てもらって今後の話しをちょっとしようってだけじゃないか...わかるだろ?」
掴んだ手を離すと亜紀の顔を覗き込み、ニヤリと笑えば
「もうすぐ昼休みも終わる時間だ、放課後...そうだな私も仕事があるから、18時に校庭の端にある用務員の部屋、あそこに来てもらえるかな?嫌だとは言わないだろ?佐藤さん」
覗き込まれた顔から目をそらせると、田中の言葉に静かに頷き床に落とした鞄を拾い上げると足早に家庭科室を後にする亜紀。
「さて、明日は楽しませて貰うよ亜紀ちゃん...おじさんと良い事をしようじゃないか...くくくっ...」
スマホの動画を見ながら部屋の中央で不気味に笑えば、スマホを切り寝床に入るのであった。
翌朝6時、いつもの様に朝から仕事に取り掛かれば、いつになく上機嫌な田中。職員室で日誌を付けると部屋に戻りスマホの準備をしては、午前中の仕事に取り掛かる。学生の昼休み時間近くになると少し早めだが作業を切り上げ校内へ入ると1階の家庭科室へと歩き出す。
ここ数日、亜紀の事を調べていた田中だが、昼休みは教室ではなくこの家庭科室で一人で昼食を取る事が分かったのだ。元々人見知りな部分もあったのか理由は分からないが、その事が分かった事で計画を立てやすくなったのだった。
昼休みのチャイムが鳴り廊下に学生の声が響き出して暫くすると、鞄を持った亜紀がいつも通りに家庭科室に入っていくのを確認するとその後を追うように、家庭科室のドアを田中は開けるのだった。
いつもの様に家庭科室に入り、奥の椅子に腰掛ければ、鞄を机に置いた亜紀。普段ならそのままお弁当箱を取り出し食べ出すのだが、今日はそのタイミングでドアが開いた音にビクッっとしながら入り口の方を見ると校内で見かける事はあるが接点すら無い用務員の男...
普段は授業か部活の時以外は人が来ない事は分かっている。ましてや午後の始めにどの学年も家庭科が無い事は把握していた。そんなドアがいきなり開いたのだから少し驚くのも無理は無い。
「あ...す、すみません...い、今出ます...」
チラッとこちらを見て会釈する様に謝り机に置いた鞄に手を掛け立ち上がろうとする亜紀に後ろ手にドアを閉める田中が喋りだす。
「大丈夫、大丈夫。2年の佐藤さんだよね?」
接点の無い男からいきなり名前を言われれば更に驚きながら
「は、はい...そうですが...あの...」
「あ~いきなりごめんねぇ~私は学校の用務員の田中って言うんだけど、ちょっと佐藤さんに話があってね。」
「は、はなし?」
田中はゆっくり歩きながら、亜紀の方へ寄っていく。
いきなり知らない人、ましてや父親よりも年上であろう、おじさんに話があると言われ驚きと警戒を強めては
「わ、私...この後用事もあるので...その...」
そう言って田中の横を抜けようとした瞬間、亜紀の手首を掴む田中。
驚きと怖さで、鞄を落としその場に立ち止まる亜紀。
「ごめんね、時間は取らせないよ。少し見て欲しいものがあるだけなんだ。それだけだから...」
掴んだ手を離すと、ポケットに入れていたスマホを取り出すとロックを外し操作する。
「これなんだけどね?ここに映ってるの佐藤さんで間違いないよね?」
操作したスマホの画面を亜紀の顔の前に持っていくと動画を再生する。そこにはこの間の万引きする亜紀の姿が…
「えっ...あ、えっ...」
声を詰まらせながら目を見開き画面を見る亜紀。その顔をニヤけた表情で見下ろす田中。
「その反応、佐藤さんで間違いないみたいだね。」
「な、なんでそんな...どこからそんな動画を...」
田中の声を遮るように慌てた様子で喋りだす亜紀。普段より少し大きな声になりながら、無意識のうちに田中からスマホを取ろうと手を伸ばすが、逆にまた手を掴まれてしまう。
「そんなに慌てるんじゃないよ。この動画を見てもらって今後の話しをちょっとしようってだけじゃないか...わかるだろ?」
掴んだ手を離すと亜紀の顔を覗き込み、ニヤリと笑えば
「もうすぐ昼休みも終わる時間だ、放課後...そうだな私も仕事があるから、18時に校庭の端にある用務員の部屋、あそこに来てもらえるかな?嫌だとは言わないだろ?佐藤さん」
覗き込まれた顔から目をそらせると、田中の言葉に静かに頷き床に落とした鞄を拾い上げると足早に家庭科室を後にする亜紀。
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