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第2章ダンジョンの怪物
06ダンジョンの怪物
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突然ですが皆さんは『ダンジョン』に侵入したことはありますか?
ん?そもそも『ダンジョン』がないですか。
もしかしたら、あなたの世界にも出現するかもしれません。その場合は絶対に入ってはいけませんよ。
私もあの時『ダンジョン』なんか入りたくなかったんです。
もし、氷華を連れて無理矢理にでも家に帰っていたら、と今でも後悔してますよ。
本当に『ダンジョン』の事は思い出したくない。
―ダンジョン内・最下層―
【コツコツコツ】
人の気配が全く無い大穴の中、緩(ゆる)やかな下り坂を数人の集団が降(くだ)っている。
中の構造は鍾乳洞のように岩で構成されていてる。
両隣には松明《たいまつ》が備え付けられ、その灯(あか)りが煌々《こうこう》と内部の暗闇を照らし出していた。
『ダンジョン』の構造を確認しながら、蓮を先頭に3人が歩いていた。
しかし、先頭を歩いている彼は体力が尽きかけているようだ。
ふらふらと左右に揺られながら、なんとか前に進んでいる。
■□■□
「疲れた」
どれくらいの時間が経ったのだろうか。足が棒になるほど歩いている事は確かだ。
俺を一体いつまで歩かせるつもりなんだろう。
スマホを見てみたけど歩き始めてから2時間は歩いている。
入り口からずっと緩やかな下り坂なので、この地点は地下深くに位置しているのではないだろうか。
俺がそんな事を考えていると、後ろから鮫島が頭を小突いてきた。
疲労のせいで歩みが遅れて鮫島との距離が詰まってしまうのだ。
「おい奴隷!さっさと歩け」
「分かったよ、あんまり押さないで鮫島君」
改めて説明すると、俺達がいる場所は『ダンジョン』と呼ばれる大穴の内部である。
といっても無数の松明がズラッと左右の壁に掛けられているので、奥に入ったとしても視界が奪われる事はない。
その視界には大きな一本道と、複数の横穴が映るだけだ。
横穴。これも探索すべきなのだが横穴には松明(たいまつ)が用意されていない。
それを危険と判断したために俺達は、ただひたすらに一本道を進んでいる。
しかし延々と続く一本道に、鮫島達は飽き飽きし始めているようだ。
ダンジョンに入る前はあんなに元気だったのに、今じゃ愚痴しか言わない。
今だってほら。俺の後ろで二人がブツブツと文句を言っている。
「今のところは単なる鍾乳洞ってところか。期待はずれだな」
「そうね、本当に何も無いわ」
鮫島と松尾の言葉通り。
このダンジョンには金銀財宝など期待していた物は何も無い。
まぁ薄暗い横穴にでも行けば何かあるのかもしれないのだが、今回の装備では準備不足だ。
(鮫島達もそう思っているんじゃないかな?)
いや正直、一本道に掛けられている松明(たいまつ)を取って進んだり、魔法で照らせば視界は確保できるだろうけどさ。
でも俺達は横穴に入らない。
先程何も無いって言ったけどさ。
厳密にいうと『ダンジョン』に何も無いわけじゃないんだ。
戦車が何台も通った跡や、無数の人の足跡が地面にくっきりと残されている。
それなのにダンジョン内では人と会わない。
まさかとは思うが捜索に入った部隊が、全滅した可能性があるのだ。
誰も声には出していないが、3人はみな心の何処かでそう思っているのだろう。
横穴について誰も言わないんだ。
横穴の事なんかよりも戦車の足跡の方が気になる。
なんで人に会わないのか?不安になるばかりだ。
もちろん、それは俺だけじゃないさ。鮫島までもが不安の声をあげているんだ。
「なぁ松尾。これ戦車の跡だよなぁ」
「そうね、この特徴的な跡は戦車じゃないかしら。でも、なんでダンジョンの入り口に自衛隊がいなかったのかしらね」
「この『ダンジョン』は自衛隊がもう攻略済み。それか、もしくは……」
退屈そうな声で鮫島はそう呟いた。
恐らく今、帰ろうと提案すればダンジョンから脱出する事ができるだろう。
でも、俺は絶対に提案しない。
理由は1つである。先に入った氷華達の姿が、一向に見えないのだ。
俺だって前に意識を集中させて人がいないか、足音がしないかを最大限に注意しているんだ!
でも何も見えないし、何も聞こえないんだ。
俺がやるせない気持ちになった、その瞬間だった。
あいつを見つけたのは。
【コツコツコツ…】
前方から軽い足音がした。人の足音とは違う軽い音。
最初はノラ猫がダンジョン内に迷い込んだじゃないのかなって思った。
–––けど、違ったんだ。
「なんだよあれ……」
視線の先で異変を察知した俺は、大声をあげて鮫島に駆け寄った。
悔しいが鮫島は強い。度胸もあるし腕っ節もある。
そんな奴が『王』の職業を授かったんだ、頼りたくもなるだろう?
「鮫島君、助けて!」
「どうした奴隷、もうダンジョンから出たいのか?」
「いいわよ。私も、もう出てもいいかと思ってきたわ。何がダンジョンよ。何も無いじゃない」
俺の声は落ち着いた2人とは対照的だ。
まるで見てはいけないモノを見てしまったかのように、大きく震えていたと思う。
いや、あれは見てはいけないものだ。あんなものがこの世にあるはずが無い。
「違うよ。鮫島君!前から何か来るんだ」
「本当か!……ん……はぁ?」
鮫島は俺の指差す方向に視線を向けた。
しかし指差す先には、子猫が向かって来ているように見える。
実際に鮫島は呆れて言葉が出ないようだ。
腕を組んで、顔を歪ませている。隣で聞いた松尾まで俺のことを馬鹿にしてきた。
「はぁ? ただの猫じゃね」
「ビビリすぎよ、奴隷君」
「2人とも! よく見てよ、あれは猫じゃない!! あり得ないだろ……だって……だって……」
鮫島と松尾は『ダンジョン』には何も無いと決めつけているのだろう。ちゃんとよく見ていないのだ。
近づいてくる『あれ』は、本当に単なる猫ではないのに。
体長は確かにネコかもしれないが顔をよく見て欲しい。
目と鼻が無く、代わりに大量の口が顔面に備え付けられている。
鳴き声も可愛らしいものではない。人の呻(うめ)き声のような不気味な音だ。
『アゥゥ…… ア』
その声を聞いて俺は震えていた。
顔を下に向け、必死に目を合わせないようにしていたんだ。
正直、今すぐ振り向いて出口まで走りたい。
でももし氷華に何かあったら。
そう思うと出口への一歩が踏み出せなかったんだ。
覚悟を決めた俺は改めて、化け物がいた方向を見つめたよ。
でもね、覚悟なんてカッコいい事言っても、化け物が近づいてくるとカッコつける余裕なんてなくなるよ。
化け物の醜(みにく)い口が見えるまで近づいてくると、俺は怖くて情けない声をあげてしまった。
やっぱり、怖かったんだ。
「う、うわぁ!」
「うっせぇぞ奴隷!早くこっち来い!」
この頃には鮫島や松尾の目にも異様なネコの姿が映っていたみたいだ。
拳を前に突き出して戦闘状態になっていた。でも、二人は油断している。
それは彼らの会話が物語っているんだ。
「ダンジョン内にはこんな可愛い化け物もいるのか」
「気持ち悪いわね。奴隷君早く下がりなさい、一緒に戦うわよ」
「は、はい!」
普段はいじめっ子の鮫島でもこういう時に味方になってくれると心強い。
今まで俺を虐めた分を今、返してくれ。
俺は、必死に全力で2人の元へ走った。まだ死にたくない。
そして、二人の元に着いた時だった。俺達の頭の中で、機械音の声が響いたのだ。
人間味もなく抑揚もない気色の悪い音が。
〈ジジッ……戦闘を……開始いたします……〉
なんだこの機械音。
怖い。本当にただ、文字を一つ一つ抑揚も無しに言ってるだけだ。
俺は怖くて言葉が出なかった。鮫島と違ってね。
「おい、なんだこの音は」
「鮫島も聞こえてるのね。奴隷くんは?」
「は、はい……聞こえます」
機械音もそうだが他にも違和感があった。それは俺達と化け物との位置関係だ。
きっちりと鮫島・松尾・俺が横並びになり、化け物と一定の距離をあけたまま固定されている。
––-まるでゲームの戦闘シーンのようだ。
「本当にゲームみてぇだな、最初の敵は子猫ちゃんか。悪かねぇな」
「そうね。お試し戦闘ってところかしら」
いじめっ子2人は、相手を侮って会話をしているが本当に相手は弱いのか?
俺は不安だった。
もしゲームに準じた状況なら、ここはダンジョンの奥深く。ボスキャラが存在してもおかしくない地点なんだ。
残念ながら俺の懸念は的中した。
すぐに化け物のステータスが、目の前に浮かび上がったんだ。
鮮明にね、俺達がしばらく黙り込んでしまうほどに。
「「「え……」」」
映し出されたステータスを見て、顔を歪ませているのは俺だけじゃない。
いじめっ子二人も顔を引きつらせながら声を荒げている。
「おい松尾……逃げるぞ!!」
「でも鮫島。一定の位置から動けないようになってるわ」
「………」
「おい! 奴隷は今どうなってる」
「………」
「おい奴隷!!」
恥ずかしながら。俺は声を荒げている2人とは違っていた。
ただ目の前の相手ステータスを見つめることしか出来ていない。
現実を受け止める事が出来ないんだ。
――自分達は死ぬだろうという現実を。
―――――――――――――――――――――――
●呪猫(カース・キティ) Lv.45
○HP…『55000』
○状態…『通常』
○殺人カウント…『68』
闇より生まれた呪われし子猫。
人間を食い散らかしていくたび、口の数が増えていく。
―――――――――――――――――――――――
ん?そもそも『ダンジョン』がないですか。
もしかしたら、あなたの世界にも出現するかもしれません。その場合は絶対に入ってはいけませんよ。
私もあの時『ダンジョン』なんか入りたくなかったんです。
もし、氷華を連れて無理矢理にでも家に帰っていたら、と今でも後悔してますよ。
本当に『ダンジョン』の事は思い出したくない。
―ダンジョン内・最下層―
【コツコツコツ】
人の気配が全く無い大穴の中、緩(ゆる)やかな下り坂を数人の集団が降(くだ)っている。
中の構造は鍾乳洞のように岩で構成されていてる。
両隣には松明《たいまつ》が備え付けられ、その灯(あか)りが煌々《こうこう》と内部の暗闇を照らし出していた。
『ダンジョン』の構造を確認しながら、蓮を先頭に3人が歩いていた。
しかし、先頭を歩いている彼は体力が尽きかけているようだ。
ふらふらと左右に揺られながら、なんとか前に進んでいる。
■□■□
「疲れた」
どれくらいの時間が経ったのだろうか。足が棒になるほど歩いている事は確かだ。
俺を一体いつまで歩かせるつもりなんだろう。
スマホを見てみたけど歩き始めてから2時間は歩いている。
入り口からずっと緩やかな下り坂なので、この地点は地下深くに位置しているのではないだろうか。
俺がそんな事を考えていると、後ろから鮫島が頭を小突いてきた。
疲労のせいで歩みが遅れて鮫島との距離が詰まってしまうのだ。
「おい奴隷!さっさと歩け」
「分かったよ、あんまり押さないで鮫島君」
改めて説明すると、俺達がいる場所は『ダンジョン』と呼ばれる大穴の内部である。
といっても無数の松明がズラッと左右の壁に掛けられているので、奥に入ったとしても視界が奪われる事はない。
その視界には大きな一本道と、複数の横穴が映るだけだ。
横穴。これも探索すべきなのだが横穴には松明(たいまつ)が用意されていない。
それを危険と判断したために俺達は、ただひたすらに一本道を進んでいる。
しかし延々と続く一本道に、鮫島達は飽き飽きし始めているようだ。
ダンジョンに入る前はあんなに元気だったのに、今じゃ愚痴しか言わない。
今だってほら。俺の後ろで二人がブツブツと文句を言っている。
「今のところは単なる鍾乳洞ってところか。期待はずれだな」
「そうね、本当に何も無いわ」
鮫島と松尾の言葉通り。
このダンジョンには金銀財宝など期待していた物は何も無い。
まぁ薄暗い横穴にでも行けば何かあるのかもしれないのだが、今回の装備では準備不足だ。
(鮫島達もそう思っているんじゃないかな?)
いや正直、一本道に掛けられている松明(たいまつ)を取って進んだり、魔法で照らせば視界は確保できるだろうけどさ。
でも俺達は横穴に入らない。
先程何も無いって言ったけどさ。
厳密にいうと『ダンジョン』に何も無いわけじゃないんだ。
戦車が何台も通った跡や、無数の人の足跡が地面にくっきりと残されている。
それなのにダンジョン内では人と会わない。
まさかとは思うが捜索に入った部隊が、全滅した可能性があるのだ。
誰も声には出していないが、3人はみな心の何処かでそう思っているのだろう。
横穴について誰も言わないんだ。
横穴の事なんかよりも戦車の足跡の方が気になる。
なんで人に会わないのか?不安になるばかりだ。
もちろん、それは俺だけじゃないさ。鮫島までもが不安の声をあげているんだ。
「なぁ松尾。これ戦車の跡だよなぁ」
「そうね、この特徴的な跡は戦車じゃないかしら。でも、なんでダンジョンの入り口に自衛隊がいなかったのかしらね」
「この『ダンジョン』は自衛隊がもう攻略済み。それか、もしくは……」
退屈そうな声で鮫島はそう呟いた。
恐らく今、帰ろうと提案すればダンジョンから脱出する事ができるだろう。
でも、俺は絶対に提案しない。
理由は1つである。先に入った氷華達の姿が、一向に見えないのだ。
俺だって前に意識を集中させて人がいないか、足音がしないかを最大限に注意しているんだ!
でも何も見えないし、何も聞こえないんだ。
俺がやるせない気持ちになった、その瞬間だった。
あいつを見つけたのは。
【コツコツコツ…】
前方から軽い足音がした。人の足音とは違う軽い音。
最初はノラ猫がダンジョン内に迷い込んだじゃないのかなって思った。
–––けど、違ったんだ。
「なんだよあれ……」
視線の先で異変を察知した俺は、大声をあげて鮫島に駆け寄った。
悔しいが鮫島は強い。度胸もあるし腕っ節もある。
そんな奴が『王』の職業を授かったんだ、頼りたくもなるだろう?
「鮫島君、助けて!」
「どうした奴隷、もうダンジョンから出たいのか?」
「いいわよ。私も、もう出てもいいかと思ってきたわ。何がダンジョンよ。何も無いじゃない」
俺の声は落ち着いた2人とは対照的だ。
まるで見てはいけないモノを見てしまったかのように、大きく震えていたと思う。
いや、あれは見てはいけないものだ。あんなものがこの世にあるはずが無い。
「違うよ。鮫島君!前から何か来るんだ」
「本当か!……ん……はぁ?」
鮫島は俺の指差す方向に視線を向けた。
しかし指差す先には、子猫が向かって来ているように見える。
実際に鮫島は呆れて言葉が出ないようだ。
腕を組んで、顔を歪ませている。隣で聞いた松尾まで俺のことを馬鹿にしてきた。
「はぁ? ただの猫じゃね」
「ビビリすぎよ、奴隷君」
「2人とも! よく見てよ、あれは猫じゃない!! あり得ないだろ……だって……だって……」
鮫島と松尾は『ダンジョン』には何も無いと決めつけているのだろう。ちゃんとよく見ていないのだ。
近づいてくる『あれ』は、本当に単なる猫ではないのに。
体長は確かにネコかもしれないが顔をよく見て欲しい。
目と鼻が無く、代わりに大量の口が顔面に備え付けられている。
鳴き声も可愛らしいものではない。人の呻(うめ)き声のような不気味な音だ。
『アゥゥ…… ア』
その声を聞いて俺は震えていた。
顔を下に向け、必死に目を合わせないようにしていたんだ。
正直、今すぐ振り向いて出口まで走りたい。
でももし氷華に何かあったら。
そう思うと出口への一歩が踏み出せなかったんだ。
覚悟を決めた俺は改めて、化け物がいた方向を見つめたよ。
でもね、覚悟なんてカッコいい事言っても、化け物が近づいてくるとカッコつける余裕なんてなくなるよ。
化け物の醜(みにく)い口が見えるまで近づいてくると、俺は怖くて情けない声をあげてしまった。
やっぱり、怖かったんだ。
「う、うわぁ!」
「うっせぇぞ奴隷!早くこっち来い!」
この頃には鮫島や松尾の目にも異様なネコの姿が映っていたみたいだ。
拳を前に突き出して戦闘状態になっていた。でも、二人は油断している。
それは彼らの会話が物語っているんだ。
「ダンジョン内にはこんな可愛い化け物もいるのか」
「気持ち悪いわね。奴隷君早く下がりなさい、一緒に戦うわよ」
「は、はい!」
普段はいじめっ子の鮫島でもこういう時に味方になってくれると心強い。
今まで俺を虐めた分を今、返してくれ。
俺は、必死に全力で2人の元へ走った。まだ死にたくない。
そして、二人の元に着いた時だった。俺達の頭の中で、機械音の声が響いたのだ。
人間味もなく抑揚もない気色の悪い音が。
〈ジジッ……戦闘を……開始いたします……〉
なんだこの機械音。
怖い。本当にただ、文字を一つ一つ抑揚も無しに言ってるだけだ。
俺は怖くて言葉が出なかった。鮫島と違ってね。
「おい、なんだこの音は」
「鮫島も聞こえてるのね。奴隷くんは?」
「は、はい……聞こえます」
機械音もそうだが他にも違和感があった。それは俺達と化け物との位置関係だ。
きっちりと鮫島・松尾・俺が横並びになり、化け物と一定の距離をあけたまま固定されている。
––-まるでゲームの戦闘シーンのようだ。
「本当にゲームみてぇだな、最初の敵は子猫ちゃんか。悪かねぇな」
「そうね。お試し戦闘ってところかしら」
いじめっ子2人は、相手を侮って会話をしているが本当に相手は弱いのか?
俺は不安だった。
もしゲームに準じた状況なら、ここはダンジョンの奥深く。ボスキャラが存在してもおかしくない地点なんだ。
残念ながら俺の懸念は的中した。
すぐに化け物のステータスが、目の前に浮かび上がったんだ。
鮮明にね、俺達がしばらく黙り込んでしまうほどに。
「「「え……」」」
映し出されたステータスを見て、顔を歪ませているのは俺だけじゃない。
いじめっ子二人も顔を引きつらせながら声を荒げている。
「おい松尾……逃げるぞ!!」
「でも鮫島。一定の位置から動けないようになってるわ」
「………」
「おい! 奴隷は今どうなってる」
「………」
「おい奴隷!!」
恥ずかしながら。俺は声を荒げている2人とは違っていた。
ただ目の前の相手ステータスを見つめることしか出来ていない。
現実を受け止める事が出来ないんだ。
――自分達は死ぬだろうという現実を。
―――――――――――――――――――――――
●呪猫(カース・キティ) Lv.45
○HP…『55000』
○状態…『通常』
○殺人カウント…『68』
闇より生まれた呪われし子猫。
人間を食い散らかしていくたび、口の数が増えていく。
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