チートスキルと無限HP!〜いじめられっ子は最弱職業だが、実は地上最強〜

ボルメテウス

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第3章覚醒の刻

22忍び寄る悪魔

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 その後も氷華と話してみてよく分かった。
『王(キング)』であるはずの鮫島が、なぜ化け物相手に全く歯が立たなかったのかが。
 それは装備をしていなかったからだ。理解できた俺は氷華に質問をした。


「装備品についてもっと教えて欲しいんだけど」
「これの事かな。ほら!」


 氷華は徐(おもむ)ろに自らの胸に手を当てて、装備ステータスを見せてくれた。

――――――――――――――――――――――――――
 ●安藤(あんどう)氷華(ひょうか)


 ○装備ステータス
 ●全装備…聖騎士シリーズ
 ●装備可能な職業…『騎士(ナイト)』『王(キング)』
 ●必要なレベル…50以上

 ●防具
 ・頭→聖騎士(せいきし)の鉢型兜(バシネット)⚫︎全防御数値×3
 ・胴→聖騎士(せいきし)の銅鎧⚫︎全防御数値×3
 ・腕→聖騎士(せいきし)の腕当て⚫︎全防御数値×3
 ・腰→聖騎士(せいきし)の腰当て⚫︎全防御数値×3
 ・足→聖騎士(せいきし)の脚当て⚫︎全防御数値×3

 ●武具
 ・両腕→聖剣(せいけん)《ホーリー・ブラッド》)⚫︎全攻撃数値×10
――――――――――――――――――――――――――


「な、なんだこれ」
「ふふふ! どうよ。聖騎士(せいきし)シリーズを集めるのに時間かかっちゃったけどコンプ出来たわ」


 氷華は自信満々に腰に手を当ててドヤ顔をしているが、正直ステータス画面に見入ってしまって、どのような表情をしているのか分からない。


(す、すげぇ…   掛け算的に能力ステータスが上げるのかよ)


 驚いているのは俺だけではない。隣にいる火憐も口をパクパクさせながら装備ステータスに見入っていた。


「あなたの防御値どうなってるのよ」
「物理・魔法共に170万くらいね、ははは」
「170万ってあなた……」
「あはは。あっ、そう言えば」

 氷華が急に横穴の方向へ走っていく。突然の出来事に火憐は混乱していた。


「ええ……? どこ行くの!」
「王の魔法で見させてもらったけど、あなた『魔道士(メイジ)』ね。装備品が近くにあったから持ってくるわ」
「ありがと」
「何も装備せずにここを歩くのは危険だからね~」


 横穴に戻っていく氷華の背中を2人は、ただ見つめる事しか出来なかった。


「蓮の幼馴染って変わってるわね」
「否定はしないよ」

あれ?でも何で、俺には装備品を持ってきてくれないんだ。
 俺は顎に手を当てて考えている。
 そう。俺らは目の前の氷華に気を取られすぎていたのだ。


【ザッザッザッ】


 氷華に注目していたせいで気づいていない。後ろから最大の脅威が迫っている事を。


「にゃ~~ん」


 後ろから死神が迫ってる事を――。
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