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第3章 城下町のモフモフの宿
モフモフ警備隊
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廊下にはブルシズが3匹、天井におヘそを向けた姿勢で寝転がっていた。「ヘソ天」のモフモフが廊下に点々と転がっている光景に、私は身もだえする。
「かっ、かっ、かかかかかかか!」
あまりに可愛すぎて「可愛い」のひと言が出てこない。そんな私の後ろから、ルリの冷静な声がかかった。
「沙世さま、この子たちは今、警備にあたっているのです」
「へ?警備?」
いや、そんなハズはない。無防備にお腹をさらすなんて、これほど警備に向かない姿勢はないもの。
「ブルシズは首の後ろに振動を感知する器官があるのです。耳と鼻だけでなく、こうして寝そべることで異常な振動をキャッチし、侵入者をより早く探知するのです」
納得いかない顔の私に、ルリはそう説明した。
「ええ?本当に?」
この子たちは私の安全のために働いてくれているのか。でも、やっぱりこの姿は可愛いすぎる。あのモフモフで柔らかそうなお腹を無視して、この廊下を進めそうにない。
「ねえちょっとだけ、ちょっとだけ撫でたりしたら、ダメかなぁ?」
上目づかいで聞く私に、ルリはうなずいた。
「大丈夫ですよ。ブルシズは撫でてやることでよりリラックスして、侵入者探知の精度があがるのです」
なんだってー!それはもう、モフるしかないじゃないか。
「よしよしよし、可愛いねぇ~」
私は一番近くに寝そべっているブルシズに近づき、驚かせないように声をかけながらそっとお腹を撫でた。
「ば、ばふぅ~」
ブルシズは気持ちよさそうに目を細めた。「さあどうぞ」とばかりに、後ろ足を広げて無防備な姿をさらしている。するとあとの2匹も近寄ってきて、仲良く並んで寝そべった。よく見たら3匹はそれぞれ違う首輪をつけている。色でそれぞれの子を見分けているようだ。
うっすらピンクのお腹を見せて並ぶ3匹。素晴らしい。
「ここかな?うん?ここがイイのかな?」
私は変態オヤジ化して思う存分3匹をモフモフした。
・・・というわけで、私は夕日の時間を逃した。夢中でモフモフしているうちに、夕日は海の向こうに沈んでしまったのだ。もちろん後悔はしていない。
そして私は今、夕日は見なくてもいいが、夕飯には1分でも遅れたくないルリに連行され、1階のレストランの席に座っていた。
テーブルの皿には、この宿の名物料理である「コルーのピリ辛焼き」が山盛りに盛られている。
コルーは鶏肉によく似た食感と味の肉で、それを香辛料をきかせたタレに漬け込んで焼いた「ピリ辛焼き」は確かに美味しかった。骨付きのもも肉はお箸だけで肉が骨から外れるホロホロの柔らかさ。ご飯にのせたらピリ辛のタレが米と合い過ぎて、どうにも箸が止まらない逸品である。
私たちはすでにコルーのピリ辛焼きを含むコース料理を堪能したのだけど、そしてどれも美味しくて大満足だったのだけど、ルリがコルーのおかわりを所望したのだ。
相変わらずよく食べるなぁ。
さらに盛られた2人前の料理をルリがひとりで平らげていく。この宿はレストランも有名らしく、ビジターを含めた客でテーブルは満席。そのお客さんたちにチラチラ見られているようで、なんだか恥ずかしい。
「お客さま、本日の料理はいかがでしたか?」
ルリが食べ終わったころ、料理人兼宿主である男性がテーブルを回ってきた。宿の主人は女将と同じ40代で、こちらもふっくらとしている。白いシャツのうえに青いエプロンをつけ、頭には同じ色のキャスケット帽をかぶっていた。
「ええ、たいへん美味しか」
「たいっへん、美味でした!この料理を目当てにここに泊まったかいがありました!」
笑顔で礼を言おうとした私をさえぎり、ルリが熱心に料理を褒めちぎった。主人は感激したように、帽子をとって頭を下げる。
「ありがとうございます!!明日も心をこめておもてなしさせていただきます!」
笑顔でそう言った主人は、手のひらで頭を撫でつけるとまたすぐに帽子をかぶった。どうやらひどいクセ毛らしく、髪がクリンクリンに跳ねているのを気にしているらしい。でも女将と同じく真面目な良い人そうなので安心した。
「さあ、デザートを食べに出かけましょう」
主人がほかのテーブルに挨拶に行ってしまうと、ルリはこちらを向いて言った。
「デザートならさっきコースの最後に食べたわよ?」
まだ食べる気なのかと呆れつつ、私は膨れたお腹をさすって答えた。
「美味しいデザートなら、きっと沙世さまの国で言う『別腹』が出現すると思います」
確かに日本では「甘いものは別腹」って言うけど、別腹って出現するものなの?
「城下町はガス灯が灯って夜でも明るいですから、夜に営業している店が多いのです。今、流行っているというスイーツを食べにいきましょう!」
そう言ってルリは椅子から立ち上がる。どうやらこのまま歩いて出かけるらしい。
「ガス灯の灯る夜の町か、ちょっと見てみたいわね。散歩すればいい腹ごなしにもなりそうだし」
私たちはレストランのドアから夜の散歩に出かけた。宿のある通りは、ほかにも宿屋や商店がたくさん並んでいてにぎやかだ。道の両脇に設置されたガス灯は思っていたよりも明るい。それぞれのお店にもガス灯がついていて、店内を明るく照らしていた。通りには観光客や地元民らしき人々が行き交い、昼間よりも混雑しているくらいだ。
「テュラ玉のアクセお買い得でーす!」
「可愛い木彫りのお土産はいかがですかぁ!」
観光客目当ての客引きが声をかけてきて、何軒かの土産物屋を冷やかしてまわった。買ったところで自分の世界には持って帰れないから本当に見るだけだ。それでもティーダル島の素朴な木彫りの置物や、テュラ玉を使ったアクセサリーを見るのは楽しい。
なにかひとつだけでもコッソリ持って帰れないかなぁ。
でもルリの目をごまかすのは難しそうだなんて思いながら歩いていたら、横からまた呼び込みらしい声をかけられた。
「ちょっとそこのお嬢さん方、今夜の宿はもうお決まりかしら?」
反射的に声のほうを振り向く。どう見てもヤバそうなものと目が合ってしまい、私は無視しなかったことを即座に後悔した。
「かっ、かっ、かかかかかかか!」
あまりに可愛すぎて「可愛い」のひと言が出てこない。そんな私の後ろから、ルリの冷静な声がかかった。
「沙世さま、この子たちは今、警備にあたっているのです」
「へ?警備?」
いや、そんなハズはない。無防備にお腹をさらすなんて、これほど警備に向かない姿勢はないもの。
「ブルシズは首の後ろに振動を感知する器官があるのです。耳と鼻だけでなく、こうして寝そべることで異常な振動をキャッチし、侵入者をより早く探知するのです」
納得いかない顔の私に、ルリはそう説明した。
「ええ?本当に?」
この子たちは私の安全のために働いてくれているのか。でも、やっぱりこの姿は可愛いすぎる。あのモフモフで柔らかそうなお腹を無視して、この廊下を進めそうにない。
「ねえちょっとだけ、ちょっとだけ撫でたりしたら、ダメかなぁ?」
上目づかいで聞く私に、ルリはうなずいた。
「大丈夫ですよ。ブルシズは撫でてやることでよりリラックスして、侵入者探知の精度があがるのです」
なんだってー!それはもう、モフるしかないじゃないか。
「よしよしよし、可愛いねぇ~」
私は一番近くに寝そべっているブルシズに近づき、驚かせないように声をかけながらそっとお腹を撫でた。
「ば、ばふぅ~」
ブルシズは気持ちよさそうに目を細めた。「さあどうぞ」とばかりに、後ろ足を広げて無防備な姿をさらしている。するとあとの2匹も近寄ってきて、仲良く並んで寝そべった。よく見たら3匹はそれぞれ違う首輪をつけている。色でそれぞれの子を見分けているようだ。
うっすらピンクのお腹を見せて並ぶ3匹。素晴らしい。
「ここかな?うん?ここがイイのかな?」
私は変態オヤジ化して思う存分3匹をモフモフした。
・・・というわけで、私は夕日の時間を逃した。夢中でモフモフしているうちに、夕日は海の向こうに沈んでしまったのだ。もちろん後悔はしていない。
そして私は今、夕日は見なくてもいいが、夕飯には1分でも遅れたくないルリに連行され、1階のレストランの席に座っていた。
テーブルの皿には、この宿の名物料理である「コルーのピリ辛焼き」が山盛りに盛られている。
コルーは鶏肉によく似た食感と味の肉で、それを香辛料をきかせたタレに漬け込んで焼いた「ピリ辛焼き」は確かに美味しかった。骨付きのもも肉はお箸だけで肉が骨から外れるホロホロの柔らかさ。ご飯にのせたらピリ辛のタレが米と合い過ぎて、どうにも箸が止まらない逸品である。
私たちはすでにコルーのピリ辛焼きを含むコース料理を堪能したのだけど、そしてどれも美味しくて大満足だったのだけど、ルリがコルーのおかわりを所望したのだ。
相変わらずよく食べるなぁ。
さらに盛られた2人前の料理をルリがひとりで平らげていく。この宿はレストランも有名らしく、ビジターを含めた客でテーブルは満席。そのお客さんたちにチラチラ見られているようで、なんだか恥ずかしい。
「お客さま、本日の料理はいかがでしたか?」
ルリが食べ終わったころ、料理人兼宿主である男性がテーブルを回ってきた。宿の主人は女将と同じ40代で、こちらもふっくらとしている。白いシャツのうえに青いエプロンをつけ、頭には同じ色のキャスケット帽をかぶっていた。
「ええ、たいへん美味しか」
「たいっへん、美味でした!この料理を目当てにここに泊まったかいがありました!」
笑顔で礼を言おうとした私をさえぎり、ルリが熱心に料理を褒めちぎった。主人は感激したように、帽子をとって頭を下げる。
「ありがとうございます!!明日も心をこめておもてなしさせていただきます!」
笑顔でそう言った主人は、手のひらで頭を撫でつけるとまたすぐに帽子をかぶった。どうやらひどいクセ毛らしく、髪がクリンクリンに跳ねているのを気にしているらしい。でも女将と同じく真面目な良い人そうなので安心した。
「さあ、デザートを食べに出かけましょう」
主人がほかのテーブルに挨拶に行ってしまうと、ルリはこちらを向いて言った。
「デザートならさっきコースの最後に食べたわよ?」
まだ食べる気なのかと呆れつつ、私は膨れたお腹をさすって答えた。
「美味しいデザートなら、きっと沙世さまの国で言う『別腹』が出現すると思います」
確かに日本では「甘いものは別腹」って言うけど、別腹って出現するものなの?
「城下町はガス灯が灯って夜でも明るいですから、夜に営業している店が多いのです。今、流行っているというスイーツを食べにいきましょう!」
そう言ってルリは椅子から立ち上がる。どうやらこのまま歩いて出かけるらしい。
「ガス灯の灯る夜の町か、ちょっと見てみたいわね。散歩すればいい腹ごなしにもなりそうだし」
私たちはレストランのドアから夜の散歩に出かけた。宿のある通りは、ほかにも宿屋や商店がたくさん並んでいてにぎやかだ。道の両脇に設置されたガス灯は思っていたよりも明るい。それぞれのお店にもガス灯がついていて、店内を明るく照らしていた。通りには観光客や地元民らしき人々が行き交い、昼間よりも混雑しているくらいだ。
「テュラ玉のアクセお買い得でーす!」
「可愛い木彫りのお土産はいかがですかぁ!」
観光客目当ての客引きが声をかけてきて、何軒かの土産物屋を冷やかしてまわった。買ったところで自分の世界には持って帰れないから本当に見るだけだ。それでもティーダル島の素朴な木彫りの置物や、テュラ玉を使ったアクセサリーを見るのは楽しい。
なにかひとつだけでもコッソリ持って帰れないかなぁ。
でもルリの目をごまかすのは難しそうだなんて思いながら歩いていたら、横からまた呼び込みらしい声をかけられた。
「ちょっとそこのお嬢さん方、今夜の宿はもうお決まりかしら?」
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