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第一幕
07 ローリング・ストーン.1◇
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また、世話係の騎士が変わったらしい。
珍しい黒い色の髪、私が見上げるような高い背に、細身だけれど筋肉質な見た目。
その青年は跪いて、私に何か話しかけていた。
真っ赤な瞳をしていた。私が見たことのない色の瞳だった。
お父様とも、兄妹とも違う色の瞳だった。
私の知る赤い色で一番綺麗な色かも知れない。
でも、彼の見た目がどうかなんて、そんなことに別に意味なんて無かった。
薬が効いている私は、意識が体から離れて、私がその誰かと話しているのを眺めていた。
夢を見ているのとあまり変わらない。
それが幸福な夢か、そうじゃないかって言う違いなだけで。
どうせ何も変わらない、変わりようが無い。
ここに来る神殿騎士は、私の世話係でしかない。
第三王子のように、暴力を振るったりしない代わりに、あまり会話してくれないから。
そしてすぐ交代して別の人になる。
彼らは私のことを名前で呼ばない、だから私も彼らの名前は知らないし、聞いても教えてくれない。
彼らは助けてくれない、むしろ私をここに閉じ込めておく為の見張りのようなもの。
だから、何も変わらない、変わりようがない、そう思っていた。
……でも今回は何かが少しだけ、違うようだった。
私は、語りかける青年と寝ぼけた私の会話を眺めていた。
夢の中にいる私が、子供のように拙く話す言葉を、彼は真面目に聞いていた、聞いてくれていた。
彼は私と普通に話していた、話してくれていた。
私をちゃんと、一人の人間として接してくれていた。
初めての事で不思議な気分だった、どうしてそうしてくれるのか、分からなかった。
気がつくと、私は彼の目を見て直接会話していた。
私を眺める私は何処かに行ってしまった。
私は、叶うはずのない事を彼に言っていた。
外に出て海へ行きたいなんて、
そんな、叶うはずのない夢を。
珍しい黒い色の髪、私が見上げるような高い背に、細身だけれど筋肉質な見た目。
その青年は跪いて、私に何か話しかけていた。
真っ赤な瞳をしていた。私が見たことのない色の瞳だった。
お父様とも、兄妹とも違う色の瞳だった。
私の知る赤い色で一番綺麗な色かも知れない。
でも、彼の見た目がどうかなんて、そんなことに別に意味なんて無かった。
薬が効いている私は、意識が体から離れて、私がその誰かと話しているのを眺めていた。
夢を見ているのとあまり変わらない。
それが幸福な夢か、そうじゃないかって言う違いなだけで。
どうせ何も変わらない、変わりようが無い。
ここに来る神殿騎士は、私の世話係でしかない。
第三王子のように、暴力を振るったりしない代わりに、あまり会話してくれないから。
そしてすぐ交代して別の人になる。
彼らは私のことを名前で呼ばない、だから私も彼らの名前は知らないし、聞いても教えてくれない。
彼らは助けてくれない、むしろ私をここに閉じ込めておく為の見張りのようなもの。
だから、何も変わらない、変わりようがない、そう思っていた。
……でも今回は何かが少しだけ、違うようだった。
私は、語りかける青年と寝ぼけた私の会話を眺めていた。
夢の中にいる私が、子供のように拙く話す言葉を、彼は真面目に聞いていた、聞いてくれていた。
彼は私と普通に話していた、話してくれていた。
私をちゃんと、一人の人間として接してくれていた。
初めての事で不思議な気分だった、どうしてそうしてくれるのか、分からなかった。
気がつくと、私は彼の目を見て直接会話していた。
私を眺める私は何処かに行ってしまった。
私は、叶うはずのない事を彼に言っていた。
外に出て海へ行きたいなんて、
そんな、叶うはずのない夢を。
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