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⑨ 茨姫はいなくなった ダスティン視点
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もう何年も女っ気のない生活をしていた俺が、突然若い令嬢を連れ帰ったことで、使用人たちは色めき立った。
エメラインの世話は、古株で俺も信頼しているメイド長のシーラに任せた。
シーラなら上手くやってくれるだろう。
デリックも他の使用人たちもなにか言いたげな顔をしていたが、もう夜更けになっていたこともあり「詳しいことは明日以降説明する」ということで下がらせた。
翌朝、シーラを呼び出してエメライン嬢がどんな様子だったかを尋ねてみた。
「身の回りのことは自分でできるからと、私はドレスを脱ぐ時にだけ手を貸すように頼まれました。
ドーリス様の衣類が残っておりましたので、とりあえずそちらをお使いいただいております。
化粧品も、私が個人的に使っているものをお貸しました。
どれも中古や使いかけなのに、不満を言われることもなく、むしろ礼を言ってくださいました」
ドーリスというのは、異国から嫁いできた俺の母のことだ。
十年以上前に亡くなった母の衣類が保管されていることは、俺も知らなかった。
「最初はどのようなご令嬢なのかと思いましたが……
とても落ち着いていていらっしゃいますね。
今のところ、高圧的なところも見受けられません。
私としては好印象です」
話を終えて、シーラはエメライン嬢の朝の世話をすると一礼して去って行った。
執務室には俺とデリックだけが残された。
「……どう思う?」
「シーラさんが誰かを褒めるなんて、珍しいな」
それには俺も同感だった。
俺はシーラの人を見る目も信頼している。
「ロニーにも気に入られてたし、悪い娘じゃないのは確かだと俺も思うよ。
できるだけ早く話をしてやれよ」
デリックには、俺とエメライン嬢が正式に結婚させられたことを話してある。
俺と同じようにデリックも王太子殿下たちに怒り、エメライン嬢には同情していた。
「エメライン嬢は……俺と、話なんてできるんだろうか」
昨夜は、ある意味追い詰められた状態だったから、俺に怯える余裕すらなかったのではないだろうか。
時間がたって冷静になったところで、あんな華奢な令嬢が俺と向き合うなど、果たして可能なのだろうか。
「大丈夫だと思うが、もし無理だったらその時はその時だ。
俺かシーラさんで話を聞けばいいだろ。
でもまずは、夫であるおまえがちゃんと対応してやらないと」
夫、か……俺はまた、夫になったのか。
嫌な思い出が蘇り、ズシンと気が重くなった。
だが、デリックの言う通りだ。
俺がしっかりしなくては、エメライン嬢の立場が危うくなる。
それは……かわいそうだ。
そうは思うが、やはり気が重い。
本当は朝食後すぐにでも呼び出したほうがいいのだろうが、まだ俺にその覚悟ができていない。
いつもよりゆっくりと朝食をとり、いくつか雑事を片づけてから、昨夜頑張って飛んでくれたロニーの様子を見に行くことにした。
無意味な時間稼ぎをしている俺に、デリックは呆れた顔をしていたが、なにも言わなかった。
真っすぐ厩舎に向かうでもなく、なんとなく庭木の間をぶらぶら歩いていると、ロニーの声がした。
グリフォンの厩舎の扉は、いつも開けっ放しになっており、基本的にグリフォンはいつでも自由に出歩くことができる。
ロニーも俺と同じように、庭を散歩していたようだ。
声のした方に行ってみると、なにやら若い女の声がする。
「……すごい……最高の手触りだわ」
手触り? なにを触っているんだ?
首を傾げながら覗いてみると、ロニーに抱きついている金髪の女がいるのが見えた。
ロニーも嬉しそうに瞳を細めて、されるがままになっている。
服装からして使用人ではないが……
「きみは……誰だ?」
思わず漏れた声に、女は長い金髪を揺らして振り返った。
澄んだ碧の瞳をした、若く美しい娘だ。
「おはようございます、辺境伯様」
きれいなカーテシー。
よく見れば、あのドレスは見覚えがある。
かつて、母が着ていたドレスだ。
それを着ている、金髪の娘。
「ま、まさか……きみは……」
「エメラインですわ」
にっこりと笑った顔には、昨夜のような刺々しい印象など欠片もなかった。
なんだこれは。どうなっているんだ。
近くに控えていたシーラが、俺に向かって頷いたのが見えた。
ということは、本当にこれがエメライン嬢だというのか。
話をするための時間がほしいと言うエメライン嬢を、俺はサロンへと連れて行くことにした。
手を差し出すと、頬を染めながら小さな手を俺の手に重ねた。
ほとんど化粧をしていない今は、その表情がはっきりと見える。
この娘は、俺を怖がっていない。
むしろ、好意を向けられているような気さえする。
そんなはずがないと思いながらも、俺は年甲斐もなく嬉しくなってしまった。
サロンでお茶を飲みながら、エメライン嬢は滑らかな口調で語りだした。
昨日のあの姿は、なんと茨姫に意図的に擬態していたというのだ。
それにも驚いたが、その理由を聞くと納得せざるを得なかった。
王太子殿下もその周囲も、エメライン嬢の家族も、俺の想像以上に酷い。
年若い令嬢が、茨姫と呼ばれてまでも逃げ出したいと思うのは当然だろうと俺でも思う。
そんな環境の中でも折れることなく、己を保ち続けた結果が、今俺の目の前で柔らかな笑みをうかべるエメライン嬢なのだ。
肝が据わっているとは思っていたが、これほどまでとは。
そんな令嬢だから、ロニーも懐いたのだろう。
「きみの事情は、だいたいわかったと思う。
それで、きみはこれからどうしたい?」
これが一番大事な質問だ。
エメライン嬢は、花がほころぶように微笑んだ。
「私は、このまま辺境伯様の妻としてここで暮らしたいと思っております」
それは想定外な答えだった。
俺としては、隣国に渡りたいとか、こっそり王都に戻りたいとか、そういうことを望まれるのだと思っていた。
それなのに、まさか俺の妻になりたいだなんて。
なにか意図があるのかもしれないにしても……密かに嬉しいと思ってしまった。
美しい娘に好意を寄せられて、嬉しくないわけがないではないか。
それと同時に、こんなに若い娘相手になにを考えているのだ、という理性も働いていた。
どうしたものかと迷っていると、エメライン嬢から『お試しの結婚』を提案された。
そして、それにシーラとデリックが大賛成した。
まぁ、そうなるだろうな。
誰も何も言わないが、皆が俺に後妻を迎えることを望んでいることは俺にもわかっている。
それは、マクドゥーガル辺境伯家のためという以上に、俺自身の幸福を願ってのことだ。
後妻はいらないという気持ちは変わらないが、だからといってエメライン嬢を放り出すわけにもいかない。
今は急ぎの仕事があるわけでもないし、それでシーラたちが喜ぶのなら少しくらい時間を割いてもいいだろう。
「……わかった。お試しの結婚というのを、やってみることにしよう」
「ありがとうございます、辺境伯様」
ぱっと顔を輝かせたエメライン嬢は、俺から見ても可愛かった。
だがもちろん、俺は手をだすつもりなど毛頭なかった。
表面上、少しだけ夫婦になったようなふりをするだけでいいのだと思っていた。
それなのに。
年若く美しい娘が、俺のようなむさくるしい男やもめに夜這いをかけにくるなど、欠片も予想していなかった。
エメラインの世話は、古株で俺も信頼しているメイド長のシーラに任せた。
シーラなら上手くやってくれるだろう。
デリックも他の使用人たちもなにか言いたげな顔をしていたが、もう夜更けになっていたこともあり「詳しいことは明日以降説明する」ということで下がらせた。
翌朝、シーラを呼び出してエメライン嬢がどんな様子だったかを尋ねてみた。
「身の回りのことは自分でできるからと、私はドレスを脱ぐ時にだけ手を貸すように頼まれました。
ドーリス様の衣類が残っておりましたので、とりあえずそちらをお使いいただいております。
化粧品も、私が個人的に使っているものをお貸しました。
どれも中古や使いかけなのに、不満を言われることもなく、むしろ礼を言ってくださいました」
ドーリスというのは、異国から嫁いできた俺の母のことだ。
十年以上前に亡くなった母の衣類が保管されていることは、俺も知らなかった。
「最初はどのようなご令嬢なのかと思いましたが……
とても落ち着いていていらっしゃいますね。
今のところ、高圧的なところも見受けられません。
私としては好印象です」
話を終えて、シーラはエメライン嬢の朝の世話をすると一礼して去って行った。
執務室には俺とデリックだけが残された。
「……どう思う?」
「シーラさんが誰かを褒めるなんて、珍しいな」
それには俺も同感だった。
俺はシーラの人を見る目も信頼している。
「ロニーにも気に入られてたし、悪い娘じゃないのは確かだと俺も思うよ。
できるだけ早く話をしてやれよ」
デリックには、俺とエメライン嬢が正式に結婚させられたことを話してある。
俺と同じようにデリックも王太子殿下たちに怒り、エメライン嬢には同情していた。
「エメライン嬢は……俺と、話なんてできるんだろうか」
昨夜は、ある意味追い詰められた状態だったから、俺に怯える余裕すらなかったのではないだろうか。
時間がたって冷静になったところで、あんな華奢な令嬢が俺と向き合うなど、果たして可能なのだろうか。
「大丈夫だと思うが、もし無理だったらその時はその時だ。
俺かシーラさんで話を聞けばいいだろ。
でもまずは、夫であるおまえがちゃんと対応してやらないと」
夫、か……俺はまた、夫になったのか。
嫌な思い出が蘇り、ズシンと気が重くなった。
だが、デリックの言う通りだ。
俺がしっかりしなくては、エメライン嬢の立場が危うくなる。
それは……かわいそうだ。
そうは思うが、やはり気が重い。
本当は朝食後すぐにでも呼び出したほうがいいのだろうが、まだ俺にその覚悟ができていない。
いつもよりゆっくりと朝食をとり、いくつか雑事を片づけてから、昨夜頑張って飛んでくれたロニーの様子を見に行くことにした。
無意味な時間稼ぎをしている俺に、デリックは呆れた顔をしていたが、なにも言わなかった。
真っすぐ厩舎に向かうでもなく、なんとなく庭木の間をぶらぶら歩いていると、ロニーの声がした。
グリフォンの厩舎の扉は、いつも開けっ放しになっており、基本的にグリフォンはいつでも自由に出歩くことができる。
ロニーも俺と同じように、庭を散歩していたようだ。
声のした方に行ってみると、なにやら若い女の声がする。
「……すごい……最高の手触りだわ」
手触り? なにを触っているんだ?
首を傾げながら覗いてみると、ロニーに抱きついている金髪の女がいるのが見えた。
ロニーも嬉しそうに瞳を細めて、されるがままになっている。
服装からして使用人ではないが……
「きみは……誰だ?」
思わず漏れた声に、女は長い金髪を揺らして振り返った。
澄んだ碧の瞳をした、若く美しい娘だ。
「おはようございます、辺境伯様」
きれいなカーテシー。
よく見れば、あのドレスは見覚えがある。
かつて、母が着ていたドレスだ。
それを着ている、金髪の娘。
「ま、まさか……きみは……」
「エメラインですわ」
にっこりと笑った顔には、昨夜のような刺々しい印象など欠片もなかった。
なんだこれは。どうなっているんだ。
近くに控えていたシーラが、俺に向かって頷いたのが見えた。
ということは、本当にこれがエメライン嬢だというのか。
話をするための時間がほしいと言うエメライン嬢を、俺はサロンへと連れて行くことにした。
手を差し出すと、頬を染めながら小さな手を俺の手に重ねた。
ほとんど化粧をしていない今は、その表情がはっきりと見える。
この娘は、俺を怖がっていない。
むしろ、好意を向けられているような気さえする。
そんなはずがないと思いながらも、俺は年甲斐もなく嬉しくなってしまった。
サロンでお茶を飲みながら、エメライン嬢は滑らかな口調で語りだした。
昨日のあの姿は、なんと茨姫に意図的に擬態していたというのだ。
それにも驚いたが、その理由を聞くと納得せざるを得なかった。
王太子殿下もその周囲も、エメライン嬢の家族も、俺の想像以上に酷い。
年若い令嬢が、茨姫と呼ばれてまでも逃げ出したいと思うのは当然だろうと俺でも思う。
そんな環境の中でも折れることなく、己を保ち続けた結果が、今俺の目の前で柔らかな笑みをうかべるエメライン嬢なのだ。
肝が据わっているとは思っていたが、これほどまでとは。
そんな令嬢だから、ロニーも懐いたのだろう。
「きみの事情は、だいたいわかったと思う。
それで、きみはこれからどうしたい?」
これが一番大事な質問だ。
エメライン嬢は、花がほころぶように微笑んだ。
「私は、このまま辺境伯様の妻としてここで暮らしたいと思っております」
それは想定外な答えだった。
俺としては、隣国に渡りたいとか、こっそり王都に戻りたいとか、そういうことを望まれるのだと思っていた。
それなのに、まさか俺の妻になりたいだなんて。
なにか意図があるのかもしれないにしても……密かに嬉しいと思ってしまった。
美しい娘に好意を寄せられて、嬉しくないわけがないではないか。
それと同時に、こんなに若い娘相手になにを考えているのだ、という理性も働いていた。
どうしたものかと迷っていると、エメライン嬢から『お試しの結婚』を提案された。
そして、それにシーラとデリックが大賛成した。
まぁ、そうなるだろうな。
誰も何も言わないが、皆が俺に後妻を迎えることを望んでいることは俺にもわかっている。
それは、マクドゥーガル辺境伯家のためという以上に、俺自身の幸福を願ってのことだ。
後妻はいらないという気持ちは変わらないが、だからといってエメライン嬢を放り出すわけにもいかない。
今は急ぎの仕事があるわけでもないし、それでシーラたちが喜ぶのなら少しくらい時間を割いてもいいだろう。
「……わかった。お試しの結婚というのを、やってみることにしよう」
「ありがとうございます、辺境伯様」
ぱっと顔を輝かせたエメライン嬢は、俺から見ても可愛かった。
だがもちろん、俺は手をだすつもりなど毛頭なかった。
表面上、少しだけ夫婦になったようなふりをするだけでいいのだと思っていた。
それなのに。
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