12 / 31
⑫ フランシス
しおりを挟む
その日は昼過ぎにようやく動けるようになったので、ゆっくりと庭の散歩をすることにした。
昨日は黙って後ろをついてきていたシーラだが、今日は私が質問するまでもなくいろんなことを積極的に教えてくれる。
「この屋敷の庭は、グリフォンたちが寛げるようにということを最優先でつくられております。
ロニーのように、人間と絆を結びグリフォン騎士団のために働いてくれるグリフォンもいれば、そうではない野生のグリフォンがこのあたりで遊んでいることもあります。
こちらから攻撃したりしなければ、人を襲うことはありませんから、怖がる必要はありません。
ただ、昼寝をしているグリフォンには近寄らないように注意してください。
嘴も爪もとても鋭いですので、驚かせた拍子にこちらが怪我をしてしまうかもしれませんから」
「わかったわ。覚えておくわ」
「それから、この木の葉。いい香りがするでしょう?
グリフォンが好きな香りで、たまに自分で枝を寝床に運んで敷き藁に混ぜるんです。
他にも、グリフォンが好きな実をつける木や、若葉を食べる木などがここには植えられているのです」
「だからお花ではなく木ばかりが植えてあるのね」
それだけグリフォンを大切にしているのだ。
これもマクドゥーガル辺境伯家ならではの、ここにしかない特別な庭なわけだ。
「庭の奥には地下水が湧く池がありまして、グリフォンたちがよく水浴びをしています」
「その池まで行ってみてもいいかしら」
「もちろんでございます。
とてもきれいな場所ですから、きっとエメライン様のお気に召すかと」
優秀なメイドらしく物静かな印象だったシーラだが、本来はなかなかに饒舌なようだ。
しばらく歩いていくと、彼女が言った通りのきれいな池が目の前に現れた。
水底がはっきりと見えるくらい澄んだ水を湛えており、手を浸してみると驚くほど冷たい。
これも地下水だからなのだろうか。
「ほら、あそこ。
砂がポコポコと動いているところがありますでしょう?
そこから水が湧きだしているのです」
シーラが指さしたところに目を向けると、たしかにそこだけ砂が池の底から噴き出しているようなところがある。
「へぇ、水ってこうやって湧いてくるのね」
私は王都から出たことがなかったので、こういう池を見るのは初めてだった。
興味深くて目を丸くする私を、シーラは嬉しそうに眺めている。
メイド長である彼女が私に友好的なのは、とても助かる。
微妙な立場の私だが、彼女が味方についたので他の使用人たちにも受け入れられるのは早いだろう。
池の向こう側のはるか遠くに、山頂を雲で覆われた大きな山が見える。
「あれがケアード山?」
「さようでございます。どのような山かご存じですか?」
「ええ、本で読んだことがあるわ。
あの山の山頂でしかグリフォンは繁殖できないから、禁足地に定められているのよね」
遠目にも険しいその山肌は、切り立った崖ばかりで人間が登るのは難しそうだが、禁を破り足を踏み入れたものは即処刑という厳しい罰を下されることになっている。
グリフォンにとっても、グリフォンと共生している人間にとっても、大切に守らなくてはいけない山なのだ。
本の挿絵では見たことがあった山だが、実際に見てみると感慨深いものがある。
改めて、ここは王都から遠く離れた場所なのだと実感した。
「今は水浴びをしているグリフォンはいないのね」
ロニー以外のグリフォンとも仲良くなれるかもしれないと思ったのに、残念だ。
「グリフォンの水浴びが見たいの?」
ふいに子供の声がして、振り返ると五歳くらいの黒髪の男の子がいた。
辺境伯様よりも淡い褐色の肌と、黒髪に榛色の瞳。
間違いなく、どこからどう見ても辺境伯様のご子息だ。
「坊ちゃま!
今日はお部屋で大人しくしておくようにと言われていたはずですよ!」
目を吊り上げるシーラに構わず、好奇心が輝く瞳を私に向けられた。
「お姉ちゃん、だれ?」
可愛い。色合いもだが、目元も辺境伯様にそっくりだ。
私はしゃがんで視線を合わせ、にっこりと微笑んだ。
「初めまして。私はエメラインというの」
まだ接触するつもりはなかったのだが、こうなってはしかたがない。
やんちゃ盛りの男の子を、部屋で大人しくさせておくというのもかわいそうなことだろう。
「僕、フランシス。お客さんなの?」
「ええ、そうよ」
「父上のお友達?」
「そうね。お友達よ」
本当はお試しの夫婦なのだが、ここでそんなことを言っても混乱させるだけだ。
まずは、辺境伯様とちゃんと夫婦としての関係を築いて、それから改めて説明することにしたい。
「どこから来たの?」
「王都からよ。ロニーに乗せてもらったの」
「ロニーに乗ったの? 怖くなかった?」
「ちっとも怖くなかったわ。辺境伯様が一緒だったから」
ふふふっと笑うと、フランシスは驚いたように目をパチパチと瞬いた。
「グリフォンが好きなの?」
「ええ、大好きよ。とても可愛いと思うわ。
ロニーとも仲良しになったのよ」
「それなら、僕とも仲良しになってくれる?」
「ええ、もちろん!
お友達になりましょうね」
「うん! えっと、エメ……」
「エミーでいいわ。よろしくね、フランシス」
「じゃあ、僕のことはフランって呼んでね! よろしく、エミー」
こうして私たちは友達になることになり、フランは一瞬で私に懐いた。
嬉しそうなフランに、さっきまで怒り顔だったシーラもしかたがないと諦めたようだ。
もうすぐ陽が落ちるからと、私とフランは手をつないで屋敷に戻る小路を歩いた。
フランはご機嫌で、たくさんおしゃべりをしてくれて、そんなフランが可愛くて私は頬が緩みっぱなしだった。
「ねぇ、エミー。夕食を一緒に食べない?」
屋敷についてから、フランはそう言って私とまだ繋いだままの手をぎゅっと握った。
「ええと、私は構わないのだけど……」
私にはその決定権はないので、シーラに視線を向けて判断を仰いだ。
「では今夜は、旦那様も含めて三人で召し上がるように準備いたします」
フランはぱっと顔を輝かせた。
「やったぁ!
じゃあ、今のうちに怒られてくるよ!
エミー、また後でね!」
フランは嬉しそうに駆けて行き、私とシーラはそれを見送った。
「ふふふ、可愛いわね。
辺境伯様も小さいころはあんなふうだったのかしら」
「エメライン様……ありがとうございます」
なにが? と首を傾げると、シーラは少し涙ぐんでいた。
「坊ちゃまは生まれてすぐにお母様を失くされました。
旦那様は坊ちゃまを気にかけておいでですが、幼い子供への接し方がわからないからと、あまり近寄ることをなさいません。
遊び相手もおらず、坊ちゃまはどうしても一人で過ごすことが多いのです。
私たちも心を砕いてはいるのですが、使用人の立場ではできることも限られますので……
あんなに楽しそうな坊ちゃまを見るのは、私でも初めてかもしれません」
「そう……そうだったの」
フランは素直で可愛い男の子だ。
私にすぐに懐いたのも、寂しかったからなのかもしれない。
そう思うと、胸がきゅっと締めつけられた。
「私、頑張って辺境伯様と仲良くなるわ。
そうしたら、フランと辺境伯様も仲良くなれるかもしれないものね」
「是非! 是非、お願いいたします!
私たち使用人一同、全力でエメライン様を応援いたします!」
「ふふふ、期待しているわ」
こうして、思わぬところで私の株が上がった。
素敵な辺境伯様と、可愛いフランシス。
当然ながら、私はどちらとも仲良くなりたい。
そうすることで、橋渡しというか緩衝材のような役割になれたらと思う。
昨日は黙って後ろをついてきていたシーラだが、今日は私が質問するまでもなくいろんなことを積極的に教えてくれる。
「この屋敷の庭は、グリフォンたちが寛げるようにということを最優先でつくられております。
ロニーのように、人間と絆を結びグリフォン騎士団のために働いてくれるグリフォンもいれば、そうではない野生のグリフォンがこのあたりで遊んでいることもあります。
こちらから攻撃したりしなければ、人を襲うことはありませんから、怖がる必要はありません。
ただ、昼寝をしているグリフォンには近寄らないように注意してください。
嘴も爪もとても鋭いですので、驚かせた拍子にこちらが怪我をしてしまうかもしれませんから」
「わかったわ。覚えておくわ」
「それから、この木の葉。いい香りがするでしょう?
グリフォンが好きな香りで、たまに自分で枝を寝床に運んで敷き藁に混ぜるんです。
他にも、グリフォンが好きな実をつける木や、若葉を食べる木などがここには植えられているのです」
「だからお花ではなく木ばかりが植えてあるのね」
それだけグリフォンを大切にしているのだ。
これもマクドゥーガル辺境伯家ならではの、ここにしかない特別な庭なわけだ。
「庭の奥には地下水が湧く池がありまして、グリフォンたちがよく水浴びをしています」
「その池まで行ってみてもいいかしら」
「もちろんでございます。
とてもきれいな場所ですから、きっとエメライン様のお気に召すかと」
優秀なメイドらしく物静かな印象だったシーラだが、本来はなかなかに饒舌なようだ。
しばらく歩いていくと、彼女が言った通りのきれいな池が目の前に現れた。
水底がはっきりと見えるくらい澄んだ水を湛えており、手を浸してみると驚くほど冷たい。
これも地下水だからなのだろうか。
「ほら、あそこ。
砂がポコポコと動いているところがありますでしょう?
そこから水が湧きだしているのです」
シーラが指さしたところに目を向けると、たしかにそこだけ砂が池の底から噴き出しているようなところがある。
「へぇ、水ってこうやって湧いてくるのね」
私は王都から出たことがなかったので、こういう池を見るのは初めてだった。
興味深くて目を丸くする私を、シーラは嬉しそうに眺めている。
メイド長である彼女が私に友好的なのは、とても助かる。
微妙な立場の私だが、彼女が味方についたので他の使用人たちにも受け入れられるのは早いだろう。
池の向こう側のはるか遠くに、山頂を雲で覆われた大きな山が見える。
「あれがケアード山?」
「さようでございます。どのような山かご存じですか?」
「ええ、本で読んだことがあるわ。
あの山の山頂でしかグリフォンは繁殖できないから、禁足地に定められているのよね」
遠目にも険しいその山肌は、切り立った崖ばかりで人間が登るのは難しそうだが、禁を破り足を踏み入れたものは即処刑という厳しい罰を下されることになっている。
グリフォンにとっても、グリフォンと共生している人間にとっても、大切に守らなくてはいけない山なのだ。
本の挿絵では見たことがあった山だが、実際に見てみると感慨深いものがある。
改めて、ここは王都から遠く離れた場所なのだと実感した。
「今は水浴びをしているグリフォンはいないのね」
ロニー以外のグリフォンとも仲良くなれるかもしれないと思ったのに、残念だ。
「グリフォンの水浴びが見たいの?」
ふいに子供の声がして、振り返ると五歳くらいの黒髪の男の子がいた。
辺境伯様よりも淡い褐色の肌と、黒髪に榛色の瞳。
間違いなく、どこからどう見ても辺境伯様のご子息だ。
「坊ちゃま!
今日はお部屋で大人しくしておくようにと言われていたはずですよ!」
目を吊り上げるシーラに構わず、好奇心が輝く瞳を私に向けられた。
「お姉ちゃん、だれ?」
可愛い。色合いもだが、目元も辺境伯様にそっくりだ。
私はしゃがんで視線を合わせ、にっこりと微笑んだ。
「初めまして。私はエメラインというの」
まだ接触するつもりはなかったのだが、こうなってはしかたがない。
やんちゃ盛りの男の子を、部屋で大人しくさせておくというのもかわいそうなことだろう。
「僕、フランシス。お客さんなの?」
「ええ、そうよ」
「父上のお友達?」
「そうね。お友達よ」
本当はお試しの夫婦なのだが、ここでそんなことを言っても混乱させるだけだ。
まずは、辺境伯様とちゃんと夫婦としての関係を築いて、それから改めて説明することにしたい。
「どこから来たの?」
「王都からよ。ロニーに乗せてもらったの」
「ロニーに乗ったの? 怖くなかった?」
「ちっとも怖くなかったわ。辺境伯様が一緒だったから」
ふふふっと笑うと、フランシスは驚いたように目をパチパチと瞬いた。
「グリフォンが好きなの?」
「ええ、大好きよ。とても可愛いと思うわ。
ロニーとも仲良しになったのよ」
「それなら、僕とも仲良しになってくれる?」
「ええ、もちろん!
お友達になりましょうね」
「うん! えっと、エメ……」
「エミーでいいわ。よろしくね、フランシス」
「じゃあ、僕のことはフランって呼んでね! よろしく、エミー」
こうして私たちは友達になることになり、フランは一瞬で私に懐いた。
嬉しそうなフランに、さっきまで怒り顔だったシーラもしかたがないと諦めたようだ。
もうすぐ陽が落ちるからと、私とフランは手をつないで屋敷に戻る小路を歩いた。
フランはご機嫌で、たくさんおしゃべりをしてくれて、そんなフランが可愛くて私は頬が緩みっぱなしだった。
「ねぇ、エミー。夕食を一緒に食べない?」
屋敷についてから、フランはそう言って私とまだ繋いだままの手をぎゅっと握った。
「ええと、私は構わないのだけど……」
私にはその決定権はないので、シーラに視線を向けて判断を仰いだ。
「では今夜は、旦那様も含めて三人で召し上がるように準備いたします」
フランはぱっと顔を輝かせた。
「やったぁ!
じゃあ、今のうちに怒られてくるよ!
エミー、また後でね!」
フランは嬉しそうに駆けて行き、私とシーラはそれを見送った。
「ふふふ、可愛いわね。
辺境伯様も小さいころはあんなふうだったのかしら」
「エメライン様……ありがとうございます」
なにが? と首を傾げると、シーラは少し涙ぐんでいた。
「坊ちゃまは生まれてすぐにお母様を失くされました。
旦那様は坊ちゃまを気にかけておいでですが、幼い子供への接し方がわからないからと、あまり近寄ることをなさいません。
遊び相手もおらず、坊ちゃまはどうしても一人で過ごすことが多いのです。
私たちも心を砕いてはいるのですが、使用人の立場ではできることも限られますので……
あんなに楽しそうな坊ちゃまを見るのは、私でも初めてかもしれません」
「そう……そうだったの」
フランは素直で可愛い男の子だ。
私にすぐに懐いたのも、寂しかったからなのかもしれない。
そう思うと、胸がきゅっと締めつけられた。
「私、頑張って辺境伯様と仲良くなるわ。
そうしたら、フランと辺境伯様も仲良くなれるかもしれないものね」
「是非! 是非、お願いいたします!
私たち使用人一同、全力でエメライン様を応援いたします!」
「ふふふ、期待しているわ」
こうして、思わぬところで私の株が上がった。
素敵な辺境伯様と、可愛いフランシス。
当然ながら、私はどちらとも仲良くなりたい。
そうすることで、橋渡しというか緩衝材のような役割になれたらと思う。
264
あなたにおすすめの小説
夫と愛し合った翌朝、一方的に離縁されました【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
美しい公爵夫人マルグリートは、冷徹な夫ディートリヒと共に、王国の裏で密かに任務をこなす“悪女”。
だがある日、突然夫から離婚を言い渡される。しかもその裏には、平民の愛人の存在が──。
失意の中、王命で新たな婚約者・エルンストと結ばれることに。
どうやら今回の離婚再婚は、王家の陰謀があるよう。
「悪女に、遠慮はいらない」
そう決意した彼女は、華やかな舞踏会で王に真っ向から言い放つ。
「わたくし、人の家庭を壊しておきながら悪びれない方に、下げる頭は持っていませんの。
王族であられる前に、人におなりくださいませ。……失礼」
愛も、誇りも奪われたなら──
今度はこの手で、すべてを取り戻すだけ。
裏切りに燃える、痛快リベンジ・ロマンス!
⚠️本作は AI の生成した文章を一部に使っています。タイトル変えました。コメディーです。主人公は悪女です。
【完結】騎士団長の旦那様は小さくて年下な私がお好みではないようです
大森 樹
恋愛
貧乏令嬢のヴィヴィアンヌと公爵家の嫡男で騎士団長のランドルフは、お互いの親の思惑によって結婚が決まった。
「俺は子どもみたいな女は好きではない」
ヴィヴィアンヌは十八歳で、ランドルフは三十歳。
ヴィヴィアンヌは背が低く、ランドルフは背が高い。
ヴィヴィアンヌは貧乏で、ランドルフは金持ち。
何もかもが違う二人。彼の好みの女性とは真逆のヴィヴィアンヌだったが、お金の恩があるためなんとか彼の妻になろうと奮闘する。そんな中ランドルフはぶっきらぼうで冷たいが、とろこどころに優しさを見せてきて……!?
貧乏令嬢×不器用な騎士の年の差ラブストーリーです。必ずハッピーエンドにします。
第3皇子は妃よりも騎士団長の妹の私を溺愛している 【完結】
日下奈緒
恋愛
王家に仕える騎士の妹・リリアーナは、冷徹と噂される第3皇子アシュレイに密かに想いを寄せていた。戦の前夜、命を懸けた一戦を前に、彼のもとを訪ね純潔を捧げる。勝利の凱旋後も、皇子は毎夜彼女を呼び続け、やがてリリアーナは身籠る。正妃に拒まれていた皇子は離縁を決意し、すべてを捨ててリリアーナを正式な妃として迎える——これは、禁じられた愛が真実の絆へと変わる、激甘ロマンス。
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
初恋をこじらせた騎士軍師は、愛妻を偏愛する ~有能な頭脳が愛妻には働きません!~
如月あこ
恋愛
宮廷使用人のメリアは男好きのする体型のせいで、日頃から貴族男性に絡まれることが多く、自分の身体を嫌っていた。
ある夜、悪辣で有名な貴族の男に王城の庭園へ追い込まれて、絶体絶命のピンチに陥る。
懸命に守ってきた純潔がついに散らされてしまう! と、恐怖に駆られるメリアを助けたのは『騎士軍師』という特別な階級を与えられている、策士として有名な男ゲオルグだった。
メリアはゲオルグの提案で、大切な人たちを守るために、彼と契約結婚をすることになるが――。
騎士軍師(40歳)×宮廷使用人(22歳)
ひたすら不器用で素直な二人の、両片想いむずむずストーリー。
※ヒロインは、むちっとした体型(太っているわけではないが、本人は太っていると思い込んでいる)
側妃としての役割
しゃーりん
恋愛
結婚を前に婚約者を亡くした侯爵令嬢フェリシア。
半年が過ぎる頃、舞い込んだ縁談は国王の側妃であった。
王妃は隣国の元王女。
まだ子供がいないため側妃が必要になったようだ。
フェリシアが心配した王妃との関係はどうなる?
国王に愛され、自分の役割を果たすお話です。
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる