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㉒ 全てが順調
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温泉宿の建設計画は、とても順調な滑り出しとなった。
カーター様がはるばるハウズ共和国から連れてきた温泉採掘技師と、イーノックが連れてきた建築家はそれぞれにアボットをとても気に入ったということで、協力して最高の温泉宿を建設すると誓ってくれた。
それはいいのだが、細部にまで拘った設計になったことで、当初の予算が足りなくなる計算になってしまった。
もとからある川や風景を利用したとても素敵なデザインなのだが、高価な資材が必要になるのだそうだ。
どうしたものかと完成予想図を前に悩んでいると、
「いいデザインじゃないか。
資金ならマクドゥーガル辺境伯家が出すから、心配するな」
「でも……かなりの金額になりますよ?」
私がおおよその金額を伝えても、ダスティン様は問題ないと頷いた。
「エミー。我が家の収入は、どこから得ているか知っているか」
「それはもちろん、アボットから得られる税収ですよね?」
賑やかな宿場町と豊かな農地があるので、税収はそれなりにあるはずだというのは私にもわかる。
「それだけではない。
アボットを通る商人たちに課す通行料もある。
他の領地に比べると安価に設定してはあるが、それでもかなりの収入となっている」
ホールデン王国の王都と、バンクス王国の王都をつなぐ街道なのだから、通行量は多い。
合計するとかなりの金額になるのだろう。
「それから、グリフォンの羽毛だ」
「あ……それがありましたわね」
グリフォンの羽毛は、各種魔法具の素材として珍重されている。
グリフォンが繁殖できるのはケアード山の山頂だけなので、グリフォンはアボットにしか生息しておらず、世界的に見たらとても珍しい魔法生物なのだ。
そんなグリフォンの羽毛は、当然ながらアボットでしか手に入らないのだが、グリフォンが生活する厩舎では簡単に拾い集めることができる。
そうして集めたグリフォンの羽毛の四割は税としてホールデン王国に納め、残りの六割はアボットにある専門の商会に売却し、そこから各方面へと流通するのだそうだ。
「ロニーたちが可愛いから、すっかり忘れておりました。
グリフォンの羽毛って、ホールデンの重要な輸出品の一つでしたわね」
「そうなんだよ。
グリフォン騎士団の副産物みたいなものだが、かなりの値がつく」
グリフォンは可愛くて強いだけではない、お金にもなるとんでもない生物なのだ。
おそらく羽毛以外の部分も魔法具の素材になるのだろうが、売却するのは羽毛だけと限定されている。
それも、自然に抜け落ちたものだけだ。
絶対に無理に引き抜いたりはしない。
グリフォンはアボットの住人にとっては守り神のようなもので、決して粗末にしてはいけない存在なのだ。
グリフォン騎士団に所属する騎士たちも、グリフォンを大切な友人として扱っている。
だからこそ、グリフォンも騎士たちを信頼し、ともに戦ってくれるのだ。
グリフォンは死期を悟ると、ケアード山の山頂に向かい、二度と下山してくることはない。
なので、基本的にグリフォンの死体が手に入ることはないのだが、稀に山頂に向かう前に亡くなってしまうこともある。
そうなった場合も、死体から素材を剥ぎ取るようなことをせず、灰になるまで燃やして丁重に葬ることになっているのだそうだ。
「グリフォンは戦友だからな。
人間に例えるなら、ともに戦った戦友の死体から装備を盗んで売り払うようなものだ。
そんな恥ずべき行いは禁じている、ということだ」
「なるほど、よくわかりました。
私も、もしロニーが亡くなったとしても解体なんてしたくありませんわ。
きちんとお墓をつくって、埋葬してあげたいって思うはずですもの」
「そんなきみだから、ロニーたちも懐くんだろうな」
ダスティン様は榛色の瞳を細め、優しく私の髪を撫でた。
「我が家はこの通り、華美なものは好まない家柄だ。
社交も最低限しかしないから、高価な衣装を仕立てるようなこともほとんどしない。
つまり、収入はそれなりに多いのに、それを使う場面がないんだ」
「……それだけ貯めこんでいる、ということでしょうか」
「そうだ。だから、これくらいの資金提供はまったく問題ない。
ただ貯めこんでいても、アボットのためにはならないからな。
きみが有効活用してくれたほうが、俺としてもありがたいんだよ」
「そういうことなら、遠慮なく!
ありがとうございます、ダスティン様。
すごくすごく素敵な宿にしますからね!」
というわけで、私はマクドゥーガル辺境伯家からさらなる支援を受け、温泉宿建設は無事着工することとなった。
建物が完成するのは来年のことになる見込みだが、それまでにしなければいけないことがたくさんある。
一番重要なのは、従業員の確保とその教育だ。
これは、王都でレストランを開く際も特に神経をつかった点だ。
今回は客層は貴族を想定しているので、しっかりと教育をしなくてはいけない。
ということで、宿場町にある貴族専用の宿の支配人に助力を願ったところ、私が開発した化粧品を宿のアメニティとして卸すことを条件に快く引き受けてくれた。
協議の結果、支配人の末息子を宿泊部門をとりまとめる部長として雇うことになった。
末息子といっても、とても頼りになる三十代のおじ様だ。
上に二人も兄がいるので、生家の宿では一生要職につけないままで終わるところだったと喜んで働いてくれている。
それから、料理人も必要だ。
と思っていたところで、イーノックが経営していた王都のレストランの従業員から手紙が届いた。
なんでも、イーノックからレストランを買った貴族が息子に経営を任せたところ、女性の給仕係にセクハラするわ悪友たちと無銭飲食して酒に酔って大騒ぎするわとやりたい放題で、当然ながら客足が遠のき始めたのを従業員たちのせいにして怒鳴り散らすというのだ。
アボットでもレストランを開業するなら是非雇ってほしいとほぼ全員が希望しているということで、希望者全員を引き抜くことにした。
従業員たちは家族も連れて大挙してアボットに移住してきた。
料理人と給仕係の教育が省けるのはありがたいし、気心が知れた従業員たちとまた働くことができるのは嬉しい。
それもこれも、イーノックが従業員たちに慕われる、いい経営者だったおかげだ。
こうして、新しい温泉宿は順調に出来上がっていっていた。
順調だったのは、それだけではない。
私とダスティン様の仲も、順調に深まっていた。
夜は毎晩一緒に眠っているし、昼間も時間ができるとダスティン様は私の傍に寄り添うようになった。
いつも優しく気遣ってくれて、なにかあるとすぐに可愛いと褒めてくれる。
この前は、初めて二人だけでデートに出かけた。
グリフォンに乗ってしかたどりつけないという高地にあるお花畑で、二人だけでピクニックをしに行ったのだ。
私が早起きしてつくったサンドイッチを、ダスティン様は大喜びで食べてくれた。
そんなダスティン様が愛しくて可愛くて、食後にダスティン様をおいしくいただこうと思いながら私のサンドイッチを食べていた。
そんな不埒な思惑はしっかりと伝わっていたようで、バスケットが空になるとすぐにキスで口を塞がれた。
欲情に輝く榛色の瞳に、私も視線だけで諾と伝えると、木の幹に手をつかされてスカートを後ろから捲られ、そのまま一気に奥まで貫かれた。
前戯もほとんどなく性急に繋がったのに、すでに充分に潤っていた秘部は歓喜に震えながらダスティン様を締めつけた。
野外という開放感と、愛しい男に獣のように求められる悦びですごくすごく気持ちよくて、初デートのいい思い出となった……
というようなこともあり、どう考えても体だけでなく心も求められていると感じるから、私はあまり心配していないのだが、お試しの結婚の期限が迫ってきたこともありコリーンたちはヤキモキしている。
それからカーター様はというと、温泉と珍しい料理がとても気に入ったようで、バンクスとアボットを行ったり来たりしている。
私を試そうとしていたのも最初だけで、気さくなカーター様と私はすぐに仲良しになった。
この日も、彼は上機嫌で屋敷を訪ねてきた。
「エメライン嬢! あの化粧水とハンドクリーム、母上がすごく気に入ってたよ。
今度お茶会でご婦人たちに宣伝してくれるんだってさ」
「まあ、それはありがたいですわ!」
「ついでに、温泉宿のことも口コミで広めるって言ってたから、期待してて!」
アディンセル侯爵家の令息だというのに、そんなにフラフラしていていいのだろうかと心配になってしまうが、私が口を出すことではないので黙っている。
なんにせよ、彼のおかげでバンクス王国内では新しい温泉宿のことが広まりつつあるとのことで、とてもありがたい。
「エミー」
ダスティン様は私の肩を抱き寄せた。
私が他の男性と話していると、ダスティン様はこうしてくっついてくるのだ。
そんなところも可愛くて、私はいつも頬が緩んでしまう。
「カーター、首尾は」
「もちろん、上々だよ!」
短く問いかけたダスティン様に、カーター様はニコニコ笑顔で親指を立てて見せた。
なんのことかはわからないが、何事かがうまくいっているようだ。
「エメライン嬢、今日の晩餐は?」
「カーター様がいらっしゃるということで、料理人たちがなにか工夫すると言っていました。きっと美味しい料理がでてきますわ」
「それは期待できそうだね」
カーター様は美味しい料理には惜しみない賛辞を送るので、料理人たちに人気があるのだ。
案の定その日の晩餐はいつもより少し豪華なものになり、カーター様だけでなくダスティン様も料理人たちを褒めていたので、皆が大満足の晩餐になった。
カーター様がはるばるハウズ共和国から連れてきた温泉採掘技師と、イーノックが連れてきた建築家はそれぞれにアボットをとても気に入ったということで、協力して最高の温泉宿を建設すると誓ってくれた。
それはいいのだが、細部にまで拘った設計になったことで、当初の予算が足りなくなる計算になってしまった。
もとからある川や風景を利用したとても素敵なデザインなのだが、高価な資材が必要になるのだそうだ。
どうしたものかと完成予想図を前に悩んでいると、
「いいデザインじゃないか。
資金ならマクドゥーガル辺境伯家が出すから、心配するな」
「でも……かなりの金額になりますよ?」
私がおおよその金額を伝えても、ダスティン様は問題ないと頷いた。
「エミー。我が家の収入は、どこから得ているか知っているか」
「それはもちろん、アボットから得られる税収ですよね?」
賑やかな宿場町と豊かな農地があるので、税収はそれなりにあるはずだというのは私にもわかる。
「それだけではない。
アボットを通る商人たちに課す通行料もある。
他の領地に比べると安価に設定してはあるが、それでもかなりの収入となっている」
ホールデン王国の王都と、バンクス王国の王都をつなぐ街道なのだから、通行量は多い。
合計するとかなりの金額になるのだろう。
「それから、グリフォンの羽毛だ」
「あ……それがありましたわね」
グリフォンの羽毛は、各種魔法具の素材として珍重されている。
グリフォンが繁殖できるのはケアード山の山頂だけなので、グリフォンはアボットにしか生息しておらず、世界的に見たらとても珍しい魔法生物なのだ。
そんなグリフォンの羽毛は、当然ながらアボットでしか手に入らないのだが、グリフォンが生活する厩舎では簡単に拾い集めることができる。
そうして集めたグリフォンの羽毛の四割は税としてホールデン王国に納め、残りの六割はアボットにある専門の商会に売却し、そこから各方面へと流通するのだそうだ。
「ロニーたちが可愛いから、すっかり忘れておりました。
グリフォンの羽毛って、ホールデンの重要な輸出品の一つでしたわね」
「そうなんだよ。
グリフォン騎士団の副産物みたいなものだが、かなりの値がつく」
グリフォンは可愛くて強いだけではない、お金にもなるとんでもない生物なのだ。
おそらく羽毛以外の部分も魔法具の素材になるのだろうが、売却するのは羽毛だけと限定されている。
それも、自然に抜け落ちたものだけだ。
絶対に無理に引き抜いたりはしない。
グリフォンはアボットの住人にとっては守り神のようなもので、決して粗末にしてはいけない存在なのだ。
グリフォン騎士団に所属する騎士たちも、グリフォンを大切な友人として扱っている。
だからこそ、グリフォンも騎士たちを信頼し、ともに戦ってくれるのだ。
グリフォンは死期を悟ると、ケアード山の山頂に向かい、二度と下山してくることはない。
なので、基本的にグリフォンの死体が手に入ることはないのだが、稀に山頂に向かう前に亡くなってしまうこともある。
そうなった場合も、死体から素材を剥ぎ取るようなことをせず、灰になるまで燃やして丁重に葬ることになっているのだそうだ。
「グリフォンは戦友だからな。
人間に例えるなら、ともに戦った戦友の死体から装備を盗んで売り払うようなものだ。
そんな恥ずべき行いは禁じている、ということだ」
「なるほど、よくわかりました。
私も、もしロニーが亡くなったとしても解体なんてしたくありませんわ。
きちんとお墓をつくって、埋葬してあげたいって思うはずですもの」
「そんなきみだから、ロニーたちも懐くんだろうな」
ダスティン様は榛色の瞳を細め、優しく私の髪を撫でた。
「我が家はこの通り、華美なものは好まない家柄だ。
社交も最低限しかしないから、高価な衣装を仕立てるようなこともほとんどしない。
つまり、収入はそれなりに多いのに、それを使う場面がないんだ」
「……それだけ貯めこんでいる、ということでしょうか」
「そうだ。だから、これくらいの資金提供はまったく問題ない。
ただ貯めこんでいても、アボットのためにはならないからな。
きみが有効活用してくれたほうが、俺としてもありがたいんだよ」
「そういうことなら、遠慮なく!
ありがとうございます、ダスティン様。
すごくすごく素敵な宿にしますからね!」
というわけで、私はマクドゥーガル辺境伯家からさらなる支援を受け、温泉宿建設は無事着工することとなった。
建物が完成するのは来年のことになる見込みだが、それまでにしなければいけないことがたくさんある。
一番重要なのは、従業員の確保とその教育だ。
これは、王都でレストランを開く際も特に神経をつかった点だ。
今回は客層は貴族を想定しているので、しっかりと教育をしなくてはいけない。
ということで、宿場町にある貴族専用の宿の支配人に助力を願ったところ、私が開発した化粧品を宿のアメニティとして卸すことを条件に快く引き受けてくれた。
協議の結果、支配人の末息子を宿泊部門をとりまとめる部長として雇うことになった。
末息子といっても、とても頼りになる三十代のおじ様だ。
上に二人も兄がいるので、生家の宿では一生要職につけないままで終わるところだったと喜んで働いてくれている。
それから、料理人も必要だ。
と思っていたところで、イーノックが経営していた王都のレストランの従業員から手紙が届いた。
なんでも、イーノックからレストランを買った貴族が息子に経営を任せたところ、女性の給仕係にセクハラするわ悪友たちと無銭飲食して酒に酔って大騒ぎするわとやりたい放題で、当然ながら客足が遠のき始めたのを従業員たちのせいにして怒鳴り散らすというのだ。
アボットでもレストランを開業するなら是非雇ってほしいとほぼ全員が希望しているということで、希望者全員を引き抜くことにした。
従業員たちは家族も連れて大挙してアボットに移住してきた。
料理人と給仕係の教育が省けるのはありがたいし、気心が知れた従業員たちとまた働くことができるのは嬉しい。
それもこれも、イーノックが従業員たちに慕われる、いい経営者だったおかげだ。
こうして、新しい温泉宿は順調に出来上がっていっていた。
順調だったのは、それだけではない。
私とダスティン様の仲も、順調に深まっていた。
夜は毎晩一緒に眠っているし、昼間も時間ができるとダスティン様は私の傍に寄り添うようになった。
いつも優しく気遣ってくれて、なにかあるとすぐに可愛いと褒めてくれる。
この前は、初めて二人だけでデートに出かけた。
グリフォンに乗ってしかたどりつけないという高地にあるお花畑で、二人だけでピクニックをしに行ったのだ。
私が早起きしてつくったサンドイッチを、ダスティン様は大喜びで食べてくれた。
そんなダスティン様が愛しくて可愛くて、食後にダスティン様をおいしくいただこうと思いながら私のサンドイッチを食べていた。
そんな不埒な思惑はしっかりと伝わっていたようで、バスケットが空になるとすぐにキスで口を塞がれた。
欲情に輝く榛色の瞳に、私も視線だけで諾と伝えると、木の幹に手をつかされてスカートを後ろから捲られ、そのまま一気に奥まで貫かれた。
前戯もほとんどなく性急に繋がったのに、すでに充分に潤っていた秘部は歓喜に震えながらダスティン様を締めつけた。
野外という開放感と、愛しい男に獣のように求められる悦びですごくすごく気持ちよくて、初デートのいい思い出となった……
というようなこともあり、どう考えても体だけでなく心も求められていると感じるから、私はあまり心配していないのだが、お試しの結婚の期限が迫ってきたこともありコリーンたちはヤキモキしている。
それからカーター様はというと、温泉と珍しい料理がとても気に入ったようで、バンクスとアボットを行ったり来たりしている。
私を試そうとしていたのも最初だけで、気さくなカーター様と私はすぐに仲良しになった。
この日も、彼は上機嫌で屋敷を訪ねてきた。
「エメライン嬢! あの化粧水とハンドクリーム、母上がすごく気に入ってたよ。
今度お茶会でご婦人たちに宣伝してくれるんだってさ」
「まあ、それはありがたいですわ!」
「ついでに、温泉宿のことも口コミで広めるって言ってたから、期待してて!」
アディンセル侯爵家の令息だというのに、そんなにフラフラしていていいのだろうかと心配になってしまうが、私が口を出すことではないので黙っている。
なんにせよ、彼のおかげでバンクス王国内では新しい温泉宿のことが広まりつつあるとのことで、とてもありがたい。
「エミー」
ダスティン様は私の肩を抱き寄せた。
私が他の男性と話していると、ダスティン様はこうしてくっついてくるのだ。
そんなところも可愛くて、私はいつも頬が緩んでしまう。
「カーター、首尾は」
「もちろん、上々だよ!」
短く問いかけたダスティン様に、カーター様はニコニコ笑顔で親指を立てて見せた。
なんのことかはわからないが、何事かがうまくいっているようだ。
「エメライン嬢、今日の晩餐は?」
「カーター様がいらっしゃるということで、料理人たちがなにか工夫すると言っていました。きっと美味しい料理がでてきますわ」
「それは期待できそうだね」
カーター様は美味しい料理には惜しみない賛辞を送るので、料理人たちに人気があるのだ。
案の定その日の晩餐はいつもより少し豪華なものになり、カーター様だけでなくダスティン様も料理人たちを褒めていたので、皆が大満足の晩餐になった。
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