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01 プロローグ
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「囚人番号4852番。幸運を祈る」
ゴウン。
重い音がして、扉は閉まった。
……何が幸運を祈る、だ。これから俺がどこに運ばれるかも知ってるくせに。
ケッと唾を吐き捨てようとして、やめた。
何処で監視カメラとかで見られてるかも分からない。これ以上罪状が重くなるのはゴメンだ。
エレベーターは、どんどん下がっていく。
これから俺が向かうのは、この国の最下層──地下施設だ。
増えすぎたニート対策に、この国は突然『不労働者取締法』とかいうふざけた法律を打ち出した。
内容はその名の通り、ニートは犯罪者、という単純なもの。
反感ももちろん多かったが……適正のある仕事を見つけてきちんとバックアップまでしてくれるから、そのうちそれも消えてったらしい。
正直俺としては『ふざけんなよご先祖さま』って気持ちでいっぱい。
なんで諦めたんだよ。もっとごねれよ。ニートだってオケラだってアメンボだって生きてるんだよいいじゃねえかよ働きたくねえのは皆同じだろうが。
そんな気持ちで働くのずっと拒否ってたらアッサリ捕まった。この世はクソ。
収容先の更生施設でも労働拒否してたら、俺にはこの国で現在1番重い刑罰が課せられた。
それがコレ。
永遠下がっていく地下へのエレベーター。
『最下層労働施設強制送還刑』。
書いて字のごとく、逃げ場のない地下へ追いやって働かざるを得ない状態に置いてやろう、なんつー人権もクソもない、マジでクソみてえな制度。
昔はこの国にも死刑とかいう制度があったらしいが、少子化が進んだ現代若い労働力を消すのは愚の骨頂、となったらしい。
知らねーよ給料上げなかった当時の政府のせいだろが。お前らのせいなんだからニートくらい許せよ。養え。
……なんてくだらねーことをツラツラ考えて現実逃避してたんだが。
「………長くね?」
エレベーターが止まらない。こんなに長いとかある?? 体感時間1時間超えたんだが? どこまで降りるんだよそんなに地下に閉じ込めんの? ニートには人権もないってか? 嘘じゃんブラック過ぎだろこの国。
しかも回数表示がバグってんだが。
もしかしてこのエレベーターこのまま爆発的する? やめろよ死にたくねえよ。
爆発オチなんてサイテー。
なんて言葉が頭を通り過ぎて行くが、バグったエレベーターは止まらない。当然ながら窓もないから、外がどうなってるかも分からない。ちなみに緊急ボタンはただの飾りだった。神は死んだ。
ああ、死ぬ前に女を抱きたかったな……。
なんて死を覚悟した時。
──チンッ。
いやエレベーター止まるんかい。
今更止まるのかよ! なんて心の中でツッコミ入れつつ、開いた扉からそっと外を伺ってみる。
これがただのエレベーターの階数表示のバグで、本当にこんだけ地下に施設があるならいい。いやよくねえけど。
だが、異様に長いエレベーターと明らかにおかしかったバグに俺は慎重になっていた。
真っ暗だ。何も見えない。
ゆっくりと、エレベーターの外へと一歩踏み出した。
瞬間。
「いらっしゃいませ! お待ちしてました勇者様!!」
「……………………………あ??」
パッ! と視界が明るくなって、真っ白な空間が目の前に広がる。
そしてそこには、エロゲーに出てきそうなおっぱい引っさげた妖精がいた。
………………………なんて????
ゴウン。
重い音がして、扉は閉まった。
……何が幸運を祈る、だ。これから俺がどこに運ばれるかも知ってるくせに。
ケッと唾を吐き捨てようとして、やめた。
何処で監視カメラとかで見られてるかも分からない。これ以上罪状が重くなるのはゴメンだ。
エレベーターは、どんどん下がっていく。
これから俺が向かうのは、この国の最下層──地下施設だ。
増えすぎたニート対策に、この国は突然『不労働者取締法』とかいうふざけた法律を打ち出した。
内容はその名の通り、ニートは犯罪者、という単純なもの。
反感ももちろん多かったが……適正のある仕事を見つけてきちんとバックアップまでしてくれるから、そのうちそれも消えてったらしい。
正直俺としては『ふざけんなよご先祖さま』って気持ちでいっぱい。
なんで諦めたんだよ。もっとごねれよ。ニートだってオケラだってアメンボだって生きてるんだよいいじゃねえかよ働きたくねえのは皆同じだろうが。
そんな気持ちで働くのずっと拒否ってたらアッサリ捕まった。この世はクソ。
収容先の更生施設でも労働拒否してたら、俺にはこの国で現在1番重い刑罰が課せられた。
それがコレ。
永遠下がっていく地下へのエレベーター。
『最下層労働施設強制送還刑』。
書いて字のごとく、逃げ場のない地下へ追いやって働かざるを得ない状態に置いてやろう、なんつー人権もクソもない、マジでクソみてえな制度。
昔はこの国にも死刑とかいう制度があったらしいが、少子化が進んだ現代若い労働力を消すのは愚の骨頂、となったらしい。
知らねーよ給料上げなかった当時の政府のせいだろが。お前らのせいなんだからニートくらい許せよ。養え。
……なんてくだらねーことをツラツラ考えて現実逃避してたんだが。
「………長くね?」
エレベーターが止まらない。こんなに長いとかある?? 体感時間1時間超えたんだが? どこまで降りるんだよそんなに地下に閉じ込めんの? ニートには人権もないってか? 嘘じゃんブラック過ぎだろこの国。
しかも回数表示がバグってんだが。
もしかしてこのエレベーターこのまま爆発的する? やめろよ死にたくねえよ。
爆発オチなんてサイテー。
なんて言葉が頭を通り過ぎて行くが、バグったエレベーターは止まらない。当然ながら窓もないから、外がどうなってるかも分からない。ちなみに緊急ボタンはただの飾りだった。神は死んだ。
ああ、死ぬ前に女を抱きたかったな……。
なんて死を覚悟した時。
──チンッ。
いやエレベーター止まるんかい。
今更止まるのかよ! なんて心の中でツッコミ入れつつ、開いた扉からそっと外を伺ってみる。
これがただのエレベーターの階数表示のバグで、本当にこんだけ地下に施設があるならいい。いやよくねえけど。
だが、異様に長いエレベーターと明らかにおかしかったバグに俺は慎重になっていた。
真っ暗だ。何も見えない。
ゆっくりと、エレベーターの外へと一歩踏み出した。
瞬間。
「いらっしゃいませ! お待ちしてました勇者様!!」
「……………………………あ??」
パッ! と視界が明るくなって、真っ白な空間が目の前に広がる。
そしてそこには、エロゲーに出てきそうなおっぱい引っさげた妖精がいた。
………………………なんて????
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