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「………………い」
「うう……おっぱいがいっぱい……」
「おーい! 兄ちゃん大丈夫か?」
「はっ! おっぱい!!」
「あっ、こりゃダメかもしれんね 」
誰だ今失礼なこと言ったやつ!
ゆさゆさと揺さぶられ意識が浮上すると、めちゃくちゃ失礼なことを言われていた。……つか。
「……………ここどこ?」
がいがいわやわや。
賑やかな木張りの床に、薄暗い照明。
鎧を着込んだ男達に、RPGゲームに出てくるようなえっちい格好のお姉ちゃん達。
……これは、これは! もしかして!?
「どこって、ここはギルドだよ。知らねえのかい?」
「ッッッしゃああああッ!!!」
「うるせっ」
異世界の定番キタコレ!!
思わずガッツポーズをくり出せば、俺を揺すり起こしてくれたおっさん(素敵な雄っぱい持ち)は「元気そうだな」と自分のテーブルへ帰って行った。何だ、見かけに寄らずいい人だなおっさん。
俺はウキウキとした気持ちのまま、辺りを見回す。
どれだけ見ても、そこに広がるのはThe・異世界RPGの世界。
祖国よありがとう!
俺を地下送りにしてくれてありがとう!
スキップをしながらカウンターらしき所へ進むと、受付嬢らしい唇ぷるっぷるのお姉ちゃんがニコリと愛想の良い笑顔で出迎えてくれた。
愛想笑いって分かってても、笑顔の美人はいいねえ! 引きこもりニートしてたから目に染みるわあ。
「こんにちは! お姉さん美人っすね!」
「あら、ありがとう坊や。見ない顔ね? 新人さんかしら」
坊やだってよ。
こんなギャルっぽい見た目なのにまさかの美魔女な可能性アリ? なんだよそれ最高じゃねえか。
受付嬢、ハルさんはお酒をサーブしてくれようとしたが、手持ちがいくらかも分かってないからご遠慮しておく。
一応そこら辺の危機管理能力はあるんで、俺。
「あのさ、俺めちゃくちゃ新人で何もかも分かってないんだよね。田舎モンってことでさ、通貨とかここの事とか、イチから教えてくれない?」
「あら、素直な子は好きよ。いいわ、特別サービスね」
まつ毛バッサバサなウインクご馳走様です。
ハルさんはさすが受付嬢というか、こういう説明に慣れてるらしくめちゃくちゃ分かりやすかった。
この世界は主に四つの国で形成されてる。
春の国、ハルライト。
夏の国、サナツ。
秋の国、アキツクニ。
冬の国、フユーリア。
東西南北に位置するそれらの国の中央に位置するのが、俺たち勇者の倒すべく魔王のいる魔国。
うん、めちゃくちゃ分かりやすい構図だな、この世界。
「んで、ここはハルライトのギルド?」
「そう、飲み込みがいいわね」
「えへへ」
え、褒められたのいつぶりだろ……。照れるわ。
ちなみに通貨は統一されていてキーセツというらしい。
祖国の言語がチラホラしてる辺り、はるか昔に色々決める時に呼ばれた勇者の中に同郷がいるのかもしれない。
俺のポケットにも10万キーセツの金貨が入っていた。
RPGゲームでいう初期費用だろうか。くれたのは王様じゃなくて妖精だけど。
「それで、あなたも冒険者なのよね? お名前は?」
「あ、俺セツっす」
「セツね。はい、登録したから、あなたのランクや能力も見れるわよ」
「マジで? 早くみたいどうすんのハルさん」
「あらあら、可愛いわね」
ステータス画面ってことだろ? そんなん全オタクの夢じゃんか!!
ワクワクして、ハルさんから言われた通りに画面を呼び出す。
そして、それを見て───俺は固まった。
「あら……あなた、勇者様の補欠なのね」
「………………………………」
「能力も…………あら、えっち。でも使い勝手良さそうね? あなた、男の人受け良さそうだもの」
「………………………おとこのひとうけ」
そう、俺がティアから貰った能力。
『特殊能力模倣』。
それの説明欄に、しっかりと書いてあるのだ。
──相手の体液を体内に取り込むことで、その能力を模倣する。
そして、大事なことなのだが。
その、あれだ。…………えっちなことをする時に、体液をナカに注がれるのは、女の子の方、だよな?
つまり、つまりだ。えっと? どういうことだ??
…………つまり?
「俺…………受け?」
「そうなるわね」
俺がえっちなことをできる相手は、えっちな女の子ではなく────えっちなオトコノヒトってことか??
「……………………………………………嘘だろおおおおおおおおおおおおお!!!!!???」
その日、ハルライトいち大きな叫び声がギルドから立ち上った。
──ステータス画面──
セツ
補欠勇者 Lv1
能力『特殊能力模倣』
レア度☆☆☆☆☆
性行為をし、相手の体液を取り込むことでその能力を模倣する。
ただし、模倣できる能力の威力は相手との親密度に依存する。
「うう……おっぱいがいっぱい……」
「おーい! 兄ちゃん大丈夫か?」
「はっ! おっぱい!!」
「あっ、こりゃダメかもしれんね 」
誰だ今失礼なこと言ったやつ!
ゆさゆさと揺さぶられ意識が浮上すると、めちゃくちゃ失礼なことを言われていた。……つか。
「……………ここどこ?」
がいがいわやわや。
賑やかな木張りの床に、薄暗い照明。
鎧を着込んだ男達に、RPGゲームに出てくるようなえっちい格好のお姉ちゃん達。
……これは、これは! もしかして!?
「どこって、ここはギルドだよ。知らねえのかい?」
「ッッッしゃああああッ!!!」
「うるせっ」
異世界の定番キタコレ!!
思わずガッツポーズをくり出せば、俺を揺すり起こしてくれたおっさん(素敵な雄っぱい持ち)は「元気そうだな」と自分のテーブルへ帰って行った。何だ、見かけに寄らずいい人だなおっさん。
俺はウキウキとした気持ちのまま、辺りを見回す。
どれだけ見ても、そこに広がるのはThe・異世界RPGの世界。
祖国よありがとう!
俺を地下送りにしてくれてありがとう!
スキップをしながらカウンターらしき所へ進むと、受付嬢らしい唇ぷるっぷるのお姉ちゃんがニコリと愛想の良い笑顔で出迎えてくれた。
愛想笑いって分かってても、笑顔の美人はいいねえ! 引きこもりニートしてたから目に染みるわあ。
「こんにちは! お姉さん美人っすね!」
「あら、ありがとう坊や。見ない顔ね? 新人さんかしら」
坊やだってよ。
こんなギャルっぽい見た目なのにまさかの美魔女な可能性アリ? なんだよそれ最高じゃねえか。
受付嬢、ハルさんはお酒をサーブしてくれようとしたが、手持ちがいくらかも分かってないからご遠慮しておく。
一応そこら辺の危機管理能力はあるんで、俺。
「あのさ、俺めちゃくちゃ新人で何もかも分かってないんだよね。田舎モンってことでさ、通貨とかここの事とか、イチから教えてくれない?」
「あら、素直な子は好きよ。いいわ、特別サービスね」
まつ毛バッサバサなウインクご馳走様です。
ハルさんはさすが受付嬢というか、こういう説明に慣れてるらしくめちゃくちゃ分かりやすかった。
この世界は主に四つの国で形成されてる。
春の国、ハルライト。
夏の国、サナツ。
秋の国、アキツクニ。
冬の国、フユーリア。
東西南北に位置するそれらの国の中央に位置するのが、俺たち勇者の倒すべく魔王のいる魔国。
うん、めちゃくちゃ分かりやすい構図だな、この世界。
「んで、ここはハルライトのギルド?」
「そう、飲み込みがいいわね」
「えへへ」
え、褒められたのいつぶりだろ……。照れるわ。
ちなみに通貨は統一されていてキーセツというらしい。
祖国の言語がチラホラしてる辺り、はるか昔に色々決める時に呼ばれた勇者の中に同郷がいるのかもしれない。
俺のポケットにも10万キーセツの金貨が入っていた。
RPGゲームでいう初期費用だろうか。くれたのは王様じゃなくて妖精だけど。
「それで、あなたも冒険者なのよね? お名前は?」
「あ、俺セツっす」
「セツね。はい、登録したから、あなたのランクや能力も見れるわよ」
「マジで? 早くみたいどうすんのハルさん」
「あらあら、可愛いわね」
ステータス画面ってことだろ? そんなん全オタクの夢じゃんか!!
ワクワクして、ハルさんから言われた通りに画面を呼び出す。
そして、それを見て───俺は固まった。
「あら……あなた、勇者様の補欠なのね」
「………………………………」
「能力も…………あら、えっち。でも使い勝手良さそうね? あなた、男の人受け良さそうだもの」
「………………………おとこのひとうけ」
そう、俺がティアから貰った能力。
『特殊能力模倣』。
それの説明欄に、しっかりと書いてあるのだ。
──相手の体液を体内に取り込むことで、その能力を模倣する。
そして、大事なことなのだが。
その、あれだ。…………えっちなことをする時に、体液をナカに注がれるのは、女の子の方、だよな?
つまり、つまりだ。えっと? どういうことだ??
…………つまり?
「俺…………受け?」
「そうなるわね」
俺がえっちなことをできる相手は、えっちな女の子ではなく────えっちなオトコノヒトってことか??
「……………………………………………嘘だろおおおおおおおおおおおおお!!!!!???」
その日、ハルライトいち大きな叫び声がギルドから立ち上った。
──ステータス画面──
セツ
補欠勇者 Lv1
能力『特殊能力模倣』
レア度☆☆☆☆☆
性行為をし、相手の体液を取り込むことでその能力を模倣する。
ただし、模倣できる能力の威力は相手との親密度に依存する。
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