12 / 12
エピローグ
しおりを挟む
海の見える、崖の上。
岬と呼ばれるだろうそこは、色とりどりの花が咲いている。
今の季節は、夏。
塩風に、何本ものひまわりが揺れている。
眩しいくらいの青空を見上げる大輪の花は、その全てが美しい。
柵やベンチ、四阿なども設置されたこの場所は、町の一つの観光名所にさえなっていた。
その穏やかで暖かな、今はひまわりの咲き誇るその場所で。
とある一組の夫婦が、一通の手紙を、肩を寄せ合い読んでいた。
数年前に教会を自らの意志で旅立ち、新たな居場所で頑張っている、ひとりの女性からの手紙だ。
彼女の後継人となった腹違いの兄にあたる青年は、前王の罪を断罪し、その跡を立派に継いでいる。
そんな彼の補佐として日々忙しく暮らしている、大切な仲間の女性。
彼女からの手紙。
それは、隣国の王子と恋に落ち、春にはついに結ばれるという、なんともめでたいものだった。
淡い金髪に、顔に大きな痣のある女性と、黒髪の整った顔立ちの男性。
彼らは仲睦まじく、決して解けぬように手を結びながら、嬉しい知らせに頬をほころばせていた。
End
岬と呼ばれるだろうそこは、色とりどりの花が咲いている。
今の季節は、夏。
塩風に、何本ものひまわりが揺れている。
眩しいくらいの青空を見上げる大輪の花は、その全てが美しい。
柵やベンチ、四阿なども設置されたこの場所は、町の一つの観光名所にさえなっていた。
その穏やかで暖かな、今はひまわりの咲き誇るその場所で。
とある一組の夫婦が、一通の手紙を、肩を寄せ合い読んでいた。
数年前に教会を自らの意志で旅立ち、新たな居場所で頑張っている、ひとりの女性からの手紙だ。
彼女の後継人となった腹違いの兄にあたる青年は、前王の罪を断罪し、その跡を立派に継いでいる。
そんな彼の補佐として日々忙しく暮らしている、大切な仲間の女性。
彼女からの手紙。
それは、隣国の王子と恋に落ち、春にはついに結ばれるという、なんともめでたいものだった。
淡い金髪に、顔に大きな痣のある女性と、黒髪の整った顔立ちの男性。
彼らは仲睦まじく、決して解けぬように手を結びながら、嬉しい知らせに頬をほころばせていた。
End
136
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(4件)
あなたにおすすめの小説
【完結】深く青く消えゆく
ここ
恋愛
ミッシェルは騎士を目指している。魔法が得意なため、魔法騎士が第一希望だ。日々父親に男らしくあれ、と鍛えられている。ミッシェルは真っ青な長い髪をしていて、顔立ちはかなり可愛らしい。背も高くない。そのことをからかわれることもある。そういうときは親友レオが助けてくれる。ミッシェルは親友の彼が大好きだ。
隠された第四皇女
山田ランチ
恋愛
ギルベアト帝国。
帝国では忌み嫌われる魔女達が集う娼館で働くウィノラは、魔女の中でも稀有な癒やしの力を持っていた。ある時、皇宮から内密に呼び出しがかかり、赴いた先に居たのは三度目の出産で今にも命尽きそうな第二側妃のリナだった。しかし癒やしの力を使って助けたリナからは何故か拒絶されてしまう。逃げるように皇宮を出る途中、ライナーという貴族男性に助けてもらう。それから3年後、とある命令を受けてウィノラは再び皇宮に赴く事になる。
皇帝の命令で魔女を捕らえる動きが活発になっていく中、エミル王国との戦争が勃発。そしてウィノラが娼館に隠された秘密が明らかとなっていく。
ヒュー娼館の人々
ウィノラ(娼館で育った第四皇女)
アデリータ(女将、ウィノラの育ての親)
マイノ(アデリータの弟で護衛長)
ディアンヌ、ロラ(娼婦)
デルマ、イリーゼ(高級娼婦)
皇宮の人々
ライナー・フックス(公爵家嫡男)
バラード・クラウゼ(伯爵、ライナーの友人、デルマの恋人)
ルシャード・ツーファール(ギルベアト皇帝)
ガリオン・ツーファール(第一皇子、アイテル軍団の第一師団団長)
リーヴィス・ツーファール(第三皇子、騎士団所属)
オーティス・ツーファール(第四皇子、幻の皇女の弟)
エデル・ツーファール(第五皇子、幻の皇女の弟)
セリア・エミル(第二皇女、現エミル王国王妃)
ローデリカ・ツーファール(第三皇女、ガリオンの妹、死亡)
幻の皇女(第四皇女、死産?)
アナイス・ツーファール(第五皇女、ライナーの婚約者候補)
ロタリオ(ライナーの従者)
ウィリアム(伯爵家三男、アイテル軍団の第一師団副団長)
レナード・ハーン(子爵令息)
リナ(第二側妃、幻の皇女の母。魔女)
ローザ(リナの侍女、魔女)
※フェッチ
力ある魔女の力が具現化したもの。その形は様々で魔女の性格や能力によって変化する。生き物のように視えていても力が形を成したもの。魔女が死亡、もしくは能力を失った時点で消滅する。
ある程度の力がある者達にしかフェッチは視えず、それ以外では気配や感覚でのみ感じる者もいる。
とめどなく波が打ち寄せるように
月山 歩
恋愛
男爵令嬢のセシルは、従者と秘密の恋をしていた。彼が従者長になったら、父に打ち明けて、交際を認めてもらうつもりだった。けれども、それを知った父は嘘の罪を被せて、二人の仲を割く。数年後再会した二人は、富豪の侯爵と貧困にあえぐ男爵令嬢になっていた。そして、彼は冷たい瞳で私を見下した。
公爵令嬢は嫁き遅れていらっしゃる
夏菜しの
恋愛
十七歳の時、生涯初めての恋をした。
燃え上がるような想いに胸を焦がされ、彼だけを見つめて、彼だけを追った。
しかし意中の相手は、別の女を選びわたしに振り向く事は無かった。
あれから六回目の夜会シーズンが始まろうとしている。
気になる男性も居ないまま、気づけば、崖っぷち。
コンコン。
今日もお父様がお見合い写真を手にやってくる。
さてと、どうしようかしら?
※姉妹作品の『攻略対象ですがルートに入ってきませんでした』の別の話になります。
逆行したので運命を変えようとしたら、全ておばあさまの掌の上でした
ひとみん
恋愛
夫に殺されたはずなのに、目覚めれば五才に戻っていた。同じ運命は嫌だと、足掻きはじめるクロエ。
なんとか前に死んだ年齢を超えられたけど、実は何やら祖母が裏で色々動いていたらしい。
ザル設定のご都合主義です。
最初はほぼ状況説明的文章です・・・
王子様の花嫁選抜
ひづき
恋愛
王妃の意向で花嫁の選抜会を開くことになった。
花嫁候補の一人に選ばれた他国の王女フェリシアは、王太子を見て一年前の邂逅を思い出す。
花嫁に選ばれたくないな、と、フェリシアは思った。
笑い方を忘れた令嬢
Blue
恋愛
お母様が天国へと旅立ってから10年の月日が流れた。大好きなお父様と二人で過ごす日々に突然終止符が打たれる。突然やって来た新しい家族。病で倒れてしまったお父様。私を嫌な目つきで見てくる伯父様。どうしたらいいの?誰か、助けて。
【完結】地味な私と公爵様
ベル
恋愛
ラエル公爵。この学園でこの名を知らない人はいないでしょう。
端正な顔立ちに甘く低い声、時折見せる少年のような笑顔。誰もがその美しさに魅了され、女性なら誰もがラエル様との結婚を夢見てしまう。
そんな方が、平凡...いや、かなり地味で目立たない伯爵令嬢である私の婚約者だなんて一体誰が信じるでしょうか。
...正直私も信じていません。
ラエル様が、私を溺愛しているなんて。
きっと、きっと、夢に違いありません。
お読みいただきありがとうございます。短編のつもりで書き始めましたが、意外と話が増えて長編に変更し、無事完結しました(*´-`)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
続編があって良かったです。
号泣ですよ。報われてよかった。。。
王子にとっての鍵ってなんだったのでしょう。前作、王子が忘れちゃったのってほんと悲しかったので。
楽しく拝読しました。
ラーレの未来があってホントによかったです。
この続編があったのでよかったですが、前作の絶望で切ないエンドのままだったら、躊躇しました。
死に戻りに逃避も救いもないシンドいストーリーだったら、泣くに泣けず頑張りが続かないもの。
面白い作品でした。
作者さまに感謝です。有難うございます。
続編、凄く楽しみに待っていたので嬉しいです☺️
更新楽しみにしていますっ❣️
感想ありがとうございます!最後までお付き合いくだされば嬉しいです😊