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第二部
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翌日、カミーユが目を覚ましたら昼だった。ちょうど昼の時刻を告げる鐘の音が響いていた。
朝の鍛錬をすっぽかす寝坊をしたのにバルバラが起こしに来なかったのを不思議に思いながら身を起こして、何も身につけていないことに気づいた。
「……」
そして隣に掛布から黒髪の頭のてっぺんだけ見えている人物を見つけて、さあっと顔が熱くなった。
身体は清めてくれたのか汚れていないし、シーツも整えられている。けれど昨夜の出来事は夢ではなかったのは肌に残る赤い痕と違和感でわかる。
……ものすごく恥ずかしいことを沢山したりされた気がする……。バルバラは起こしに来ないんじゃなく、起きたら説教しようと待ち構えているんじゃないだろうか。
だってあれだけ声を上げてしまったら、隣の部屋で休んでいるバルバラには丸聞こえだっただろう。
「……ん……あれ? カミーユ? 何してるの?」
カミーユが顔を手で覆って羞恥に震えているとアレクが目を覚ましてしまったらしい。
「昨夜の己の行いを……」
「え? 嫌だった? どこか痛い?」
アレクが慌てた様子で身を起こしてカミーユに問いかけてくる。カミーユは頭を横に振った。
「……嫌ではなかったから恥ずかしいんだ……」
アレクは一糸まとわぬ姿で寝台から降りるとカーテンの隙間から窓の外を見てすっかり昼になっていることに気づいたのだろう。
「あー……朝ご飯食べそびれちゃったね。何か持って来させようか」
「その前に服を着ないと……。アレクの服は?」
脱ぎ散らかした服は綺麗に片付けられていて、部屋の隅にアレクの服とカミーユの着替えが置いてあるのに気づいた。
「ああ。バルバラに届けてもらうように頼んでおいたんだ。ついでに今日の予定は全部無しって伝えてあるから」
「え?」
「今日は一日カミーユと過ごしたかったから、仕事も入れてない。明日に備えるって名目だけど、僕はことさらに何かする必要もないし」
アレクはそう言ってカミーユの服を手の届く場所に置いてくれた。
「服を着たらまず食事。それからずっと一緒にいよう」
明日は王位継承者決定の儀式。
アレクを次期国王にすることに不服のある王位継承権所有者の代表二人との決闘がある。今頃代表を決めるための決闘が王宮の格技場で行われている頃だろう。
……バルバラに聞いた話だと、ダイモスでは昔、次期国王が決まったら他の王位継承権所有者は皆殺されていたらしい。けれどそれを繰り返していたら王位継承者が少なくなって王家の血統が危うくなったので、今は希望者が決闘することになっているのだとか。
食事の後で、アレクに少し外を歩かないかと誘われた。
それで、身支度のためにバルバラを呼んで、髪をきちんと結い上げてもらった。
いくら視覚阻害の魔法がかけられているとはいえ、アレクの妃という立場上、外に出るならきちんと身なりを整えなくてはならない。
「……恙無く済まされましたか」
細かい事は聞かれなかったけれど、心配げに小声でそう問われた。カミーユは小さく頷いた。隣の部屋で待っているアレクに聞こえないようにこっそりと呟いた。
「というより、何が閨事の正解なのかわたしにはわからないけれど……」
「正解などございません。『よそはよそ、うちはうち』です」
バルバラはコルセットのないディドレスを着せてくれた。そして、にやりと笑う。
「カミーユ様が『乙女の祝福』を差し上げたのですから、殿下は明日はぜひとも勝ってくださることでしょう」
「いや、わたしは乙女じゃないから」
わたしは男だから乙女の祝福にはならない。けれど、もしそうなら、アレクを少しでも守れるのならいいのに、と願わずにはいられなかった。
北宮の中庭をアレクと散策していると、アレクは数歩進むごとに心配げな眼差しを向けてくる。外へ誘ったものの、カミーユの体調を心配しているのだろうと察してカミーユは微笑んだ。
「わたしはそこまで柔ではないから」
多少の違和感はあるけれど動くのが辛いほどではない。
「……いや、それ以上にカミーユの色香が凄くて、他の男共が寄りついてくるんじゃないかと気が気じゃないんだよ」
「色香?」
それ何? とカミーユは首を傾げた。
今は北宮の敷地内だからヴェールは外して視覚阻害のネックレスだけを身につけている。アレクには姿がちゃんと見えても他の人にははっきりと捉えられないはず。
「色香って視覚的なもの? 心配ないと思うけど」
「……無自覚なのがまた……。とにかく今日は北宮から出ないからね? こんな可愛い姿見せるの勿体ないから。僕以外に見せちゃだめだからね」
アレクはそう力説する。
亜人は大概伴侶に対する独占欲が強い。中でも鳥の民は番……伴侶に対して執着する種族らしい。アレクもそうなのかもしれない。
自分に他の男を惹きつけるものがあるとは思えなかったカミーユはそう結論づけた。
しばらく外を散策して部屋に戻ると、書状が届いていた。
今日行われた決闘の結果を伝えるものだった。
「……勝者はレイモンドとイアンか」
「イアンというのは……従兄弟のほう?」
「そう。父の異母弟の息子。年は僕より一歳上で狼の亜人だ。すばしっこいのが厄介だね」
レイモンドの弟は今年十五歳だった。おそらく年齢的な経験で差がついたのだろう。
「明日は……」
大丈夫だよね、と問いかけそうになってカミーユは口を閉ざした。
アレクは魔法を選んだから防具も武器も持つことはできない。魔法を発動する前に斬りかかられたら無事ではすまないのだとわかっていたから。
勝負には絶対はない。わたしがそう尋ねたら、大丈夫としか答えようがない。
自分が安心したいだけの質問なんてするべきじゃないのに。
「もちろん頑張るよ。まあ魔法が不利なのは間違いないけど、今の僕は無敵だからね」
アレクはカミーユが言いたいことがわかったのだろう。カミーユの肩を抱き寄せて、頬に口づける。
「こんな可愛いカミーユが祝福をくれたんだから、負ける訳ないじゃないか」
だからわたしは男だからいくら純潔を捧げても『乙女の祝福』にはならないって……。
バルバラと同じことを言われてカミーユは頬が熱くなった。
「でも、今夜も祝福が欲しいから、君の寝室に泊めてね」
「……明日も寝坊する気?」
「それ良いなあ。決闘すっぽかして寝坊とか史上初で面白そう」
以前不戦敗にすればどうなのか訊ねてみたらバルバラ曰く、決闘をすっぽかすのは亜人的には相手を侮辱する罪に当たるので下手すると牢屋行きだとか。面白いでは済まない。
……でもアレクと側にいられるなら。
そう思ってカミーユはアレクの頬にキスを返した。
朝の鍛錬をすっぽかす寝坊をしたのにバルバラが起こしに来なかったのを不思議に思いながら身を起こして、何も身につけていないことに気づいた。
「……」
そして隣に掛布から黒髪の頭のてっぺんだけ見えている人物を見つけて、さあっと顔が熱くなった。
身体は清めてくれたのか汚れていないし、シーツも整えられている。けれど昨夜の出来事は夢ではなかったのは肌に残る赤い痕と違和感でわかる。
……ものすごく恥ずかしいことを沢山したりされた気がする……。バルバラは起こしに来ないんじゃなく、起きたら説教しようと待ち構えているんじゃないだろうか。
だってあれだけ声を上げてしまったら、隣の部屋で休んでいるバルバラには丸聞こえだっただろう。
「……ん……あれ? カミーユ? 何してるの?」
カミーユが顔を手で覆って羞恥に震えているとアレクが目を覚ましてしまったらしい。
「昨夜の己の行いを……」
「え? 嫌だった? どこか痛い?」
アレクが慌てた様子で身を起こしてカミーユに問いかけてくる。カミーユは頭を横に振った。
「……嫌ではなかったから恥ずかしいんだ……」
アレクは一糸まとわぬ姿で寝台から降りるとカーテンの隙間から窓の外を見てすっかり昼になっていることに気づいたのだろう。
「あー……朝ご飯食べそびれちゃったね。何か持って来させようか」
「その前に服を着ないと……。アレクの服は?」
脱ぎ散らかした服は綺麗に片付けられていて、部屋の隅にアレクの服とカミーユの着替えが置いてあるのに気づいた。
「ああ。バルバラに届けてもらうように頼んでおいたんだ。ついでに今日の予定は全部無しって伝えてあるから」
「え?」
「今日は一日カミーユと過ごしたかったから、仕事も入れてない。明日に備えるって名目だけど、僕はことさらに何かする必要もないし」
アレクはそう言ってカミーユの服を手の届く場所に置いてくれた。
「服を着たらまず食事。それからずっと一緒にいよう」
明日は王位継承者決定の儀式。
アレクを次期国王にすることに不服のある王位継承権所有者の代表二人との決闘がある。今頃代表を決めるための決闘が王宮の格技場で行われている頃だろう。
……バルバラに聞いた話だと、ダイモスでは昔、次期国王が決まったら他の王位継承権所有者は皆殺されていたらしい。けれどそれを繰り返していたら王位継承者が少なくなって王家の血統が危うくなったので、今は希望者が決闘することになっているのだとか。
食事の後で、アレクに少し外を歩かないかと誘われた。
それで、身支度のためにバルバラを呼んで、髪をきちんと結い上げてもらった。
いくら視覚阻害の魔法がかけられているとはいえ、アレクの妃という立場上、外に出るならきちんと身なりを整えなくてはならない。
「……恙無く済まされましたか」
細かい事は聞かれなかったけれど、心配げに小声でそう問われた。カミーユは小さく頷いた。隣の部屋で待っているアレクに聞こえないようにこっそりと呟いた。
「というより、何が閨事の正解なのかわたしにはわからないけれど……」
「正解などございません。『よそはよそ、うちはうち』です」
バルバラはコルセットのないディドレスを着せてくれた。そして、にやりと笑う。
「カミーユ様が『乙女の祝福』を差し上げたのですから、殿下は明日はぜひとも勝ってくださることでしょう」
「いや、わたしは乙女じゃないから」
わたしは男だから乙女の祝福にはならない。けれど、もしそうなら、アレクを少しでも守れるのならいいのに、と願わずにはいられなかった。
北宮の中庭をアレクと散策していると、アレクは数歩進むごとに心配げな眼差しを向けてくる。外へ誘ったものの、カミーユの体調を心配しているのだろうと察してカミーユは微笑んだ。
「わたしはそこまで柔ではないから」
多少の違和感はあるけれど動くのが辛いほどではない。
「……いや、それ以上にカミーユの色香が凄くて、他の男共が寄りついてくるんじゃないかと気が気じゃないんだよ」
「色香?」
それ何? とカミーユは首を傾げた。
今は北宮の敷地内だからヴェールは外して視覚阻害のネックレスだけを身につけている。アレクには姿がちゃんと見えても他の人にははっきりと捉えられないはず。
「色香って視覚的なもの? 心配ないと思うけど」
「……無自覚なのがまた……。とにかく今日は北宮から出ないからね? こんな可愛い姿見せるの勿体ないから。僕以外に見せちゃだめだからね」
アレクはそう力説する。
亜人は大概伴侶に対する独占欲が強い。中でも鳥の民は番……伴侶に対して執着する種族らしい。アレクもそうなのかもしれない。
自分に他の男を惹きつけるものがあるとは思えなかったカミーユはそう結論づけた。
しばらく外を散策して部屋に戻ると、書状が届いていた。
今日行われた決闘の結果を伝えるものだった。
「……勝者はレイモンドとイアンか」
「イアンというのは……従兄弟のほう?」
「そう。父の異母弟の息子。年は僕より一歳上で狼の亜人だ。すばしっこいのが厄介だね」
レイモンドの弟は今年十五歳だった。おそらく年齢的な経験で差がついたのだろう。
「明日は……」
大丈夫だよね、と問いかけそうになってカミーユは口を閉ざした。
アレクは魔法を選んだから防具も武器も持つことはできない。魔法を発動する前に斬りかかられたら無事ではすまないのだとわかっていたから。
勝負には絶対はない。わたしがそう尋ねたら、大丈夫としか答えようがない。
自分が安心したいだけの質問なんてするべきじゃないのに。
「もちろん頑張るよ。まあ魔法が不利なのは間違いないけど、今の僕は無敵だからね」
アレクはカミーユが言いたいことがわかったのだろう。カミーユの肩を抱き寄せて、頬に口づける。
「こんな可愛いカミーユが祝福をくれたんだから、負ける訳ないじゃないか」
だからわたしは男だからいくら純潔を捧げても『乙女の祝福』にはならないって……。
バルバラと同じことを言われてカミーユは頬が熱くなった。
「でも、今夜も祝福が欲しいから、君の寝室に泊めてね」
「……明日も寝坊する気?」
「それ良いなあ。決闘すっぽかして寝坊とか史上初で面白そう」
以前不戦敗にすればどうなのか訊ねてみたらバルバラ曰く、決闘をすっぽかすのは亜人的には相手を侮辱する罪に当たるので下手すると牢屋行きだとか。面白いでは済まない。
……でもアレクと側にいられるなら。
そう思ってカミーユはアレクの頬にキスを返した。
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